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糖尿病:献血で検査 3月中旬から日赤が無料実施

 日本赤十字社は献血者全員に、糖尿病にかかわる検査を無料で実施することを決めた。3月中旬から始める。国内には予備群を含め約2210万人の患者がいると推定されている。だが、自覚症状がない場合が多く、定期健診を受けていない人を中心に発見も遅れがちだ。同社は「健康に留意するきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。

 糖尿病の検査は空腹時の血糖値を測ることが多いが、献血では体調を考慮し、過度の空腹状態を避けてもらっている。そこで、同社は食事の摂取状態の影響を受けないグリコアルブミン値を測ることで血糖値を間接的に調べる方法を導入することにした。この指標は、過去2~4週間の平均的な血糖値を反映するという。一方で、一部の肝機能の検査項目を対象から外す。検査結果は約2週間後に本人に通知される。

 糖尿病に気づかずに放置すると、腎臓障害などの合併症を起こす恐れがある。妊娠中の女性では、本人の合併症だけでなく胎児にも奇形などの影響を及ぼしかねない。今回の対応を、海老名総合病院(神奈川県)の大森安恵・糖尿病センター長は「検査の機会が増える意義は大きい」と評価する。【永山悦子】

毎日新聞 2009年1月4日 東京朝刊

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