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クライマーズハイ
財布の中にあったはずの二万円が、この世から何故か消滅してしまい、理由の分からないまま会社に行った。 流石に大晦日には誰もいない。 仕事納めが出来てなかったので、やり残した仕事を片付けていると、昼ぐらいに上司が来た。 上司も納めてなかったらしい。 結局一時過ぎまで仕事をして、そっから片付けをして、上司に一年お 世話になりましたと会社を出た。 名刺に名前を奪われた時以来の空虚感。 そのままカインズホームに行き、シャンプーや洗剤といった来年使う生活雑貨を買い込み、夕暮れに呑まれ始めたアパートに帰った。 荒れ果てた部屋に踏み入れると一年の淀みがゆっくりと浮かび上がる。 ここに人の影はない。 しばらく携帯に出ていなかったら、実家から行方不明扱いになっていて、会社まで電話が来ていた。 たまに死んでんのか生きているのか分からなくなる。 今日と明日の間に挟まれて、閉じた世界の中に体を埋めてしまえれば、何かを探さなくて済むのだろうか。 高校の友人から、何でもいいから夢を持てよ!と言われた。 他人の生活の眩しさは、心のどこかに影を作るような気がしてならない。 なんて自分は考え方が暗いのだろうか。 頭が暗い人間に見える滴り落ちる墨ような艶のない滲みの斑点が、目の奥にぐっと入り込み、頭の中を黒く黒く染め上げる。 頭の中が真っ黒になった人間は、まともな目つきじゃなくなって、自分を恨み、世界を憎み、この世のすべてを呪うのだろう。 そうはなりたくないな。 今年も大掃除は出来なかった。
アリューシャンブルー
自分 自分 何をしていても どこにいても どこまでもそいつは付いてくる。 会社の忘年会。 その間中、僕は自分から逃げていた。 どんなにお酒を飲んでも、歌を歌っても 全く楽しめないのだ。 つくづく自分はダメな人間だと思う。 学生時代にも、こうやって迷惑を掛けてしまっていたことを 今更ながらに反省してしまう。 本当に申し訳なかった。 心の中では 真面目に真面目にと自分を制御しているのだが 結局のところ 自分にはそこの境界線が分からないのです。 我慢をすれば、近づくな!という気持ちになり 普通にしていれば、何もかもを不真面目にしてしまう。 何度不快にさせたか分からない。 だから人と関わっちゃいけないのかな。 小学生の時に見たNHK 動画があった。 中学ぐらいにも再放送をやっていたが、話の内容よりも、この映像自体が自分の心の中に刻まれていたりする。 大体最終回だけを見れば、世界の流れは見えたりするのが不思議ではある。 グロあり。 第一集(8/8) 第二集8/8 第三 8/8 第四 8/8 第五 8/8 第六 8/8 第七 8/8 第八 8/8 第九 8/8 第十 8/8 最終回は自分で見てください。 今ある世界は何をもってして成り立っているのか。 世界を構成しているものは人々の苦痛の叫びなのかもしれない。
海馬
会社で後輩と仕事の話をしていたら 話の途中で思いきり腰を折られた。 かなり苛っときたのだが 次の瞬間 『いつもお前がやってることだぞ!お前はいつも真面目な話をしている時にふざける!』 バッサリ斬りすてられた。 ショックだった。 愕然とした。 喋れなかった。 次の言葉が出ない。 明らかにおかしくなった私の態度に 後輩は少し引き気味だったが それから先は、とても同情的な態度を取られた。 情けない自分に恥じたが、気持がポッカリと空洞になってしまったような空虚感はいつまでたっても埋めることが出来なかった。 定時になり、みんなは帰ってしまった。 設計室にその後輩と二人だけ残されてた。 何を話していいのか分からない。 俺は今まで生きてきたことを、こんなにも恥じたことはない。 こんな俺は死ねばいい。消滅してしまえ。 探り探りのぎこちない会話をしながら二人で仕事をした。 終電になってしまうので10時に後輩は帰ったが、僕は残ってしばらく今日のことを考えた。 どうしてこうなったのか。なぜ以前に言われた時点で自分を止められなかったのか。 止めどない反省と破壊と。 新しい自分になるには何が必要か。 それとも俺は一生くずのまま這いずり回るのだろうか。 この瞬間、立ち直ることが出来なかったら・・・ 自信がない。また迷惑を掛ける。 存在していることが恥そのものと。
ハイソ
朝会社に行く途中、対向車が来たために慌ててハンドルを切り、内輪差で後輪をドン! 嫌な音がした。 が気にせず(本当は物凄く心配だったが)そのまま会社に行った。 ぶつけてパンクとか、良くある話なんですけど、今回はセーフ。 本当に気を付けないと。 エンペラー明仁の誕生日ということで、世間は旗日だったのだが、会社に行くと朝から引っ切り無しに電話が掛かってくる始末。 暮れの真ん中の日に休むなんて、世間では非常識なのかな。 うちの会社自体も、明日がベトナムに発送ということもあり、出社してこなかったのは事務と設計と中国人だけだった。 日本という国はどうしようもない。 景気が悪かったり良かったり、いくら先を見据えたって、どうにもならないし、どうにかしようとさえ思えない。 いっそ不景気の時にね、まぁー良くなるんじゃないかなと、パァーっと散らしてみるのも手なのかなと思う。 どうだろうか? なんだかね、煙草を吸い始めたんですよ。 分からない。全く分からない。 こーいうものって切っ掛けがあるのかと思えば、そういうもんでもないらしい。 だけど実に無意味に感じた。 タバコを吸うことにやっぱり意味はないんですよ。 気だって紛れない、吸わなかったからって苛々もしない。 この棒はなんなんだろう。 やっぱり逃げなのだろうか。 所詮は物。依存するのも心の弱さに他ならない。 この箱が終わったら止める。 自分がまともかまともじゃないか、そんなことを考えていること自体がまともじゃないのだ。 明日は晴れ。 愛車のカローラーでも洗車してあげたいものです。
一撃
8時まで仕事をしていたら、会社の人が来て酒を飲みに行かないかと誘われた。 まぁ夜も遅かったが、たまにはいいだろうと、北坂に飲みに行ったのだが、土曜日ということもあり、どこま満席。 仕方なくその人と作業着のまま電車に乗って鶴ヶ島まで行って、その人の行きつけの居酒屋で飲んだ。 2時間ほど飲んだだろうか。 二人で、鰯の刺身と馬刺しだけしか食べなかった。 だんだん酒を飲みながら食べられなくなってきている。 昔は、学生の頃は、飲む前に食べたり、飲み屋で食事したり、そんなことが当たり前だったのに、なんだかどんどん体が弱くなっていっているのかも知れない。 兄貴が 『俺はお通しだけで酒が飲める』 とよくいっていたのだが、成程そういうものなのだろう。 会社の人は、父親の実家が梁川ということで、子供の頃の話を色々としてもらった。 三十年前の話だろうか。 まだ何もないころの話。 そんな話を聞いて、そのままタクシーで帰った。 奢ってもらったわけなのだが、タクシー代の方が飲み代より高く着いたのが面白い。 今日は二日酔いでちょっとダウン。 朝から、スナックやらアイスやらを食べて一日を過ごした。 ポテトチップスを二袋食べると、油のせいか気持ち悪くなった。 内臓は健康でありたいものです。 良かった思い出は勿論なのだが、どんなに悪い思い出でさえも、例えそれが偽物だったと思えても、忘れてはいけない、忘れようとしちゃ あいけないんだなと思う。 それが人の道じゃないかなと感じた。 思い出は自分の欠片です。 鮨が食べたい。 どなたか寿司屋で飲みませんか?