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イスラエル:警察相、作戦継続を強調 本社との会見で

 【スデロト(イスラエル南部)福島良典】イスラエルのデヒテル警察相は2日、スデロトで毎日新聞との会見に応じ、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスが「イランを利し、パレスチナ、アラブ、世界の利益を損なっている」と断じ、ハマスのロケット弾攻撃が完全にやむまで軍事作戦を継続する方針を強調した。

 警察相は「イスラエル領には1日あたり約50発のロケット弾が撃ち込まれており、多くはガザに密輸された中国製かイラン製だ」と指摘。作戦終結には(1)ロケット弾攻撃の全面停止(2)エジプトからガザへの武器密輸の阻止--の2大目標の達成が必要だと述べた。

 一般市民の犠牲拡大を受け、ガザ停戦を求める国際世論が高まっているが、警察相は「我々の使命は自国民の安全を守ることだ」と強調した。

 イスラエル軍が1日、ハマスのニザル・ラヤン幹部を空爆で殺害したことについて、ハマスの指揮命令系統を乱し、ハマス指導部に圧力を加えることができたと分析した。

 警察相はイスラエルの国内治安機関シャバクの元長官。シャバク幹部時代にはハマス幹部への暗殺作戦に関与した。

 【ことば】シャバク

 主にイスラエル国内でテロ対策やスパイ防止、治安維持を担当し、情報収集・分析関連活動を行う首相の直属機関。ガザ地区でハマス幹部の動向を把握するのも任務。過酷な尋問手法やラビン首相暗殺(95年)の防止失敗で批判も受けた。「シン・ベート」の名でも知られ、モットーは「見えない守護者」。

毎日新聞 2009年1月4日 2時30分(最終更新 1月4日 2時30分)

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