☆ね年…にわか雨跳び来って、珠が宝船に乱入するような目出度き日
☆うし年…碧山にすんで何の意あると問うたなら笑ってこたえず。心は閑々
☆とら年…宝船の帆上がらざるの象。勤勉努力、以て他日の発展にそなえよ
☆う年…暁闇に初手水して、仏間に読経して先祖を拝む報恩日
☆たつ年…門松をくぐりて大黒尊天ご入来あそばし、打ち出の小づちをたたく福運日
☆み年…春夜、客来れば茶湯を献じて、快々然たり
☆うま年…色あれば匂い少なし梅の花。両方好きを求めぬように
☆ひつじ年…初釜に参加して、新春を賀し、和敬清寂で一年暮らせ
☆さる年…朝は朝がゆ、昼はみそ汁。天地本来の恵みに感謝する
☆とり年…今年一年、あらゆる方面より教えを一杯受けて明智了了
☆いぬ年…田ごとに新春の初日輝きて、おらが年をことほぐ
☆い年…手まりころころ転がりし処に、吉鳥来り家門をことほぐ
(松雲庵主)