(土) - 1 3, 2009

♪明るく元気にいきましょう〜 (C)ぴろき


 7時起床。ビワは起こしに来ず、ずっとコタツの中で爆睡。
 元旦二日と、なんとなく洗濯しちゃいけない感じがあった(根拠は特になしドイツでは安息日の日曜日は家の掃除もしてはいけないらしい……ホントかね?)ので控えていた洗濯。溜っていたので2回に分けて洗って干す。

 日記を書き、仕事。1日でやってしまえると思っていた徳間の小直し、微妙に細かい矛盾なので、後から出てきた設定を活かすか先に出てきたもので通すか、結構迷ったり。
 昼は、外に出ると能率が落ちるので、家で。残り物のお雑煮に餅2つ。
 仕事に戻る。

 NHKで、東西4元寄席中継。これを見たかった。正月三日の放送だったのか。新宿末広(落語芸術協会)、上野鈴本(落語協会)、ナンバ・グランド花月(吉本)、新世界・通天閣劇場(松竹芸能とその他)という、大人の事情を反映した中継。しかし……松竹芸能の芸人さんたちは、道頓堀に拠点を失って、きついし寂しいだろう。
 小三治師匠の落語を聞いて、あ、先日、落語の稽古会の録音に行って聞いた春風亭一之輔さんのとても良かった落語は、「初天神」だったのか、と知る。済みませんねえ、モノを知らなくて。でも、天神様のお祭りに初めて行って嬉しくてコロコロ走り回っている子供の感じは、大看板の小三治より一之輔のほうが生き生きしていてよかった。なんせ、音だけ聞いていても、その情景がありありと浮かんで、じんとしちゃったほどだから。

 ずっと中継を見ていたかったけれど、そろそろシチューを再び煮込まないといけないので、野菜を買いに出る。
 街はお正月気分。ウロウロしてお正月気分に浸りたい気もあったが、一人じゃね。
 マルイの地下で、まず、ポールの美味しいバタールを買っていると、おばあさんが試食のパンに手を延ばしたら、店長らしき人が飛んできた。
「お一人1つでお願いします。お一人1つ。これはパンです。芋のお菓子じゃありません!」
 とかかなりキツい感じで言っていた。このおばあさんは、何個も食べていたんだろうけど。普通、ここまでキツク言われたら怒るか、恥じてどこかに行ってしまうものだが、このおばあさん、それでもポールの売り場の前に佇んでいた。
 アタシはポールの売り場の斜向かいにあるお総菜売り場でマカロニサラダを買ながらその様子を眺めていた。
 所持金が不安。ATMは開いているが、面倒なので、財布にある金だけで買い物をする。ニンジン、ブロッコリー、トマトピューレにケチャップを買って帰宅。

 昨日はお休みだった年賀状の配達。今日届いた分を読む。有り難いことに、「悪漢刑事」シリーズをお褒めくださる一言を書き添えてくださる方が多くて、感謝。もちろん、勢いを逃がしたくはないけれど、速筆ではないので、そんなにたくさんは書けない。というか、水準を保って書き続けるのは大きな課題だ。読者の期待に応える作品を早くたくさん生み出せる能力は、限られた人にしか備わってないと思う。我々は自らの能力を超える無理をして自分のペースを崩してしまうと目も当てられない。とにかく、水準を保って作品的に上を目指していくだけだ。
 
 ポールで買ったクロックムッシュを食べながら、昨日から仕込んでいるシチューを温めて、野菜を投入。味を見たら薄いので、ケチャップにトマトピューレにウスターソースにコンソメスープの素を足す。が、ウスターソースを入れすぎて、ソースの味が強くなってしまった。
 で。相方から頼まれていた、国立劇場の歌舞伎中継を録画するのを忘れてしまった。教育テレビだと思い込んでいて、衛星第二をチェックするのを忘れていたのだ。
 シチューを煮込みつつ、仕事。指定された箇所の小直しだけではなく、頭から読み直して気になる部分を直している。かなり疲れて煮詰まったので、休止。

 今夜は相方と一緒に夕食を食べつつ、NHKの「ニューイヤー・オペラコンサート」を見る。支度をしていると、放送が始まってしまったぞ。
 「タンホイザー」の大行進曲で始まって、「魔笛」ときて「ホフマン物語」の途中で相方到着。
 シャンメリーで乾杯して、シチューとパンとサラダ。もう1品欲しかったところ。
 「オペラコンサート」は、「カルメン」の林美智子さんは美しくて、テレ東の大橋アナに似た感じ。でも、ミカエラならピッタリだけどカルメンじゃないよねえと、相方と喋る。常連で、新国や藤原の公演で御馴染の福井敬さんや佐野成宏さんは圧倒的。しかしまあ、毎年、同じような曲ばっかりだなあ。とは言っても、「ルル」とか「死の都」(とても美しいオペラなのだが、馴染みが……)とかじゃ、新春じゃないか。
 終わった後、昨日録画した歌舞伎(古式手打ち式とか歌舞伎座の歴史とか)を見て、昼に録画した寄席中継の、ナイツとぴろき、爆笑問題を見る。ぴろきがNHKに出るのなら、寒空はだかさんだっていけるんじゃないかと思うんだがなあ。面白さという意味で。ぴろきにはハマりそう。
 YouTubeで「はんにゃ」や「オードリー」のネタを見て、解散。

 アタシもほどなく、寝る。

本日の体重:89キロ(トイレに行くとかなり体重が減る時と全然変わらない時があるのはどうして?)
本日の摂取カロリー:2589kcal

Posted at 09:59 AM         |

(金) - 1 2, 2009

初仕事ってゆーか


 7時起床。
 NHKの、戦国武将が作った名庭園を滝田栄が探訪する番組を見ながら日記を書く。こういう番組こそ、お正月にふさわしい。特にNHKにおいておや。さすがに二日ともなると、民放各局も落ち着いてきた感じ。三が日ハイテンションで朝から走り回って叫んでいたら脳の血管切れまっせ。
 ファイルを開いて仕事を開始。
 去年の日記を見てみたら、去年も、元旦弾丸ツアーに原稿のプリントアウトを持っていって車中でチェックしていた。今年は、iPhoneに原稿ファイルを入れたのだけは違うが、似たようなことをしたし、二日から本格的に仕事開始しているのも同じ。しかも、去年の正月も、今やっている徳間文庫の原稿をいじっているぞ。まあ去年はこれから本格的に書き始める段階で、今年は小直しだけど。まあ、この間、他の仕事を何本もやっていたわけだけど。
 ついでに書けば、体重も、減ったり戻ったりして、結局去年と同じ。

 そんなことをしていたら、シドニー在住の旧友から電話。いろいろと近況報告しあう。オーストラリアも大変そうだが、彼の口調からはそれが伝わってこないのは彼の性格ゆえか。彼は原因不明の足の痛みを抱えていて、気の毒。

 お昼近くになって、ブランチ。昨日の残りご飯にお雑煮を温め直し、おせちの残りとともに。
 食後、レンタルしたM-1グランプリ2007のDVDを見る。2007はてっきりチュートリアルが優勝した年だと思っていたら、それは2006だったのね。当然、サンドウィッチマンの感動の敗者復活からの優勝。DVDで見ても緊張が伝わってくるし、何度見ても感動するなあ。賞金を「親にあげる!」と言ってしまったので、賞金贈呈式に親が呼ばれて賞金を直接親に手渡すというシャレの効いた演出の特典映像もついていた。M-1は第1回から揃えようかな。
 この後、昼間の時間帯の番組を見ながら、コタツで昏睡む。

 が、起きだして、仕事。激動の経済情勢にひっかけた内容なのだが、リーマン・ショック以降の大変動で、ちょっと古くなってしまった部分があるので、そこを修正。また、細かな矛盾も訂正していく。
 夕方までやる。

 今日は一日まったく外に出ず。
 夕方から、明日食べるビーフシチューを仕込みにかかる。シチューは煮込めば煮込むほど美味い。赤ワインを全部使って煮込んでいくが、ニンジンが切れていた。今から買いに行くのは面倒なので、とにかく肉だけ煮込んでしまう。
 今晩の夕食は、豚バラ鍋。こっちも春菊とゴマだれが切れていたが、まあいいや。
 NHKのニュースを見てから、教育テレビの歌舞伎番組を見ながら食う。鍋に餅を入れて、ご飯の代わり。
 350ミリリットルの缶ビールを飲んだら、後片付けをしてコタツに入って歌舞伎を眺めるうちに、気持ちよく寝てしまった。
 目が覚めたら、歌舞伎の番組が終わるところだった。録画しているからまあいいや。
 とんねるず石橋チーム対メジャーリーグチームの「リアル野球盤」ゲームを見る。
 それから風呂に入って、なんだかんだやっているうちに2時になってしまったので、慌てて寝る。

本日の体重:88キロ
本日の摂取カロリー:2013kcal

Posted at 09:25 AM         |

(木) - 1 1, 2009

御来光を拝んで、夕方、池上本門寺へ


 目が覚めたら初日の出を見に行こうと思っていた。寝坊したらそれでもいいやと。
 夜明け前、6時頃にビワが執拗に起こしに来た。最近は全然起こしに来なかったのに。起きて初日の出を見に行けということか?と思って、完全に寝不足だったが、起きる。
 と、台所におせち料理がひっくり返っていた。昨日、買ってきたままテーブルの上に置いたままだったのだ。みんな火が通っているものばかりだから冷蔵庫に入れなかったの。
 まあ、ラップがかかっていたので、床一面に散乱ということはなかったが、ラップを破って海老を舐めた形跡がある。
 ビワはその粗相を恥じたか、何とかしろと言いに来たわけだ。まあ、悪いことをして知らん顔をするより、いい。料理を出しっぱなしにしていたアタシが悪いのだから、ビワは一切叱らず、逆に抱きしめてやる。可愛いヤツ。可愛すぎて困る。
 で、支度して、荒川の土手に行く。
 すでに多くの人が今か今かと日の出を待っている。
 太陽は、首都高の高架の向こうに出る。首都高の手前には京成線が。



 最後の一枚は、ウチのアパートの廊下から。まあ、土手まで行かなくてもよかったんだけど、こういうものは気分の問題だから。
 
 帰宅して、テレビを付けると、昨夜からぶっ通しでお笑い番組をやっている。テレ東なんか7時間ぶっ続け生放送だし、フジテレビに至っては、元旦に日付が変わってから徹底して、ずーっとお笑いのみ。それも、落語はまったくなし。見事に、漫才とコントのみ。それも生放送。安上がりというか手抜きというか……。芸人さんはモーレツに大変だけど。でもこれは稼ぎ時。
 お笑い番組だらけだが、いいことは、ネタの時間が長いこと。じっくり、というほど長くはないが、瞬間芸とか一発芸じゃなく、話芸を楽しめた。それと、ベテランやグループとして活動していない人たちがネタを披露したこと。コント赤信号は、いにしえのネタをやっていたし、中田カウスボタンも出てきたぞ。
 しかし、いい加減、ハイテンションのわいわいやるのもやかましくなってきた。NHKなんか、元旦にはのんびりした東西二元中継の演芸番組をやってたのに、今年はナシ。落語は聞けないのか。聞きたいなら寄席に行けばいいんだけど。

 文句を言いながら見つつ、おせちを食べる。ビワが舐めた海老を油通ししたヤツとか数の子とかかまぼことか黒豆とか。お雑煮も作って、餅2つ。毎年、お餅はいつまでも余るのに、今年は全部食べてしまった。また買って来なきゃ。

 年賀状チェック。賀状のやり取りだけのつきあいで、これで近況を知る相手が多いのだから、もっと近況を書けばよかったと後悔することしきり。今年の賀状は簡素すぎた。謙虚に出しゃばらないようにと思って書いたのだが……。

 テレ朝にチャンネルを変えて、よゐこ・濱口と出川の対決(何の対決だったんだ?)を見る。
 お正月は、明るく楽しく笑わせてくれるものを見たいけど、どの局も同じような顔ぶれが出てきてハイテンションで騒ぐものばかりは、疲れる。テレ朝とかテレ東は違うものを流していたんだがなあ。
 最高の天気(寒いけど)だし、ずっと家にいるのもナニなので、夕方、初詣に出かける。池上本門寺に行ってみることにする。
 
 都営地下鉄は、浅草や芝大門あたりで少し混んだが、その程度。
 車中、iPhoneに転送した徳間文庫の原稿を読み返す。休み明けに修正原稿を出さねばならないが、書いてからもうずいぶん時間が経ってしまったので、思い出さねば。
 ざっと読み返して、だいたい把握。これなら1日でやってしまえる。

 西馬込から、歩く。途中、「ジョナサン」があるので、帰りにここで晩飯を食うか。
 このルートは一番近いけどメインではないようで、人通りは少ない。まあ、もっと早い時間だとごった返していたんだろうけど。
 寂しい道を歩く。この道で間違えていないかと、何度もiPhoneのマップをチェックしたほど。
 が、無事到着。初めて来たので要領が判らないが、どうも裏から入ったようだ。

 お参りの列かと思って並んだら、それはおみくじの列だった。せっかく並んだので、先におみくじを引く。
 と、「大吉」!願い事も失せものも学業も商売も恋愛も病気も、すべてかなう、と。ここまですべてOKなことを書かれると、なんだか投げやりな感じもしちゃうけど、凄く嬉しい。正月から凶が出なくてよかった。
 広い境内を歩く。

 五重塔が美しかった。午後6時頃になると、境内は人が少ない。と言っても大勢いるけど、ごった返し状態ではない。
 同じ道を引き返すのも芸がない。帰りは東急池上線で帰ることにして、正門というか表門から帰ることにする。

 池上から来ると、かなりの階段を上がらなければならない。こんなに高いところにあったのね。裏というか西馬込は高いところにあったのか。
 縁日の店を冷やかしながら歩く。おでんとか食べたかったけど。
 池上の駅まで歩く。
 トイレに行きたいし腹も減ったので、どこか店に入りたい。ケンタッキー・フライドチキンを食べたくなって店に行ったら、待ってる客が多かったので、断念。
 駅前にある中華料理店に入り、チャーハンと水餃子と小ビールを頼む。
 が、出てきたのは焼き餃子。水餃子って言ったつもりだったけどなあ。チャーハン共々、アタシの舌にはあまり美味しいとは感じなかった。
 かなり残念だったので、ケンチキに行ってみると、空いていたので、2ピースとコールスローのセットを食べる。美味い。
 池上線は3両編成。昔の路面電車もどきだった私鉄の姿をそのまま残している感じ。が、東急蒲田駅は巨大だった。二子玉川に向かう電車も出るのね。あれ?それって大井町線では?(東急多摩川線って、目蒲線から分離されたものだったのか!)

 日暮里で京成に乗り換えて、帰宅。電車は比較的空いていた。
 「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート」を見ていると、相方から電話。ずっと寝ていて回復したと。よかったよかった。
 フジテレビは、夜になってもお笑い番組を続けている。この徹底さ加減はやけくそみたいに感じる。「レッドカーペット」を見たけど、点数甘過ぎ。
 TBSのコント番組は録画して、12時前に撃沈。

本日の体重:88キロ
本日の摂取カロリー:1927kcal(+お雑煮以外のおせち料理)

Posted at 10:42 AM         |

謹んで、新年のご挨拶を申し上げます



 荒川の、首都高越しの初日の出。
 本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

Posted at 09:42 AM         |

(水) - 12 31, 2008

いろいろ不発の大晦日


 7時起床。
 大晦日だなあ。
 相方と電話で打ち合わせ。大晦日の「王子の狐行列」 を見に行く相談。江戸中の狐が王子の大榎木に集まって正装に着替えた、という言い伝えがあり、それを広重の浮世絵にならって、王子の「装束稲荷神社」(ここに大榎木がある)から「王子稲荷神社」まで行列する。近年出来た新しい風習だけど、一度は見に行こうと。行列に参加するには、きちんとした和装をしてエントリーしなければならない。アタシは和服を持っていないので行列には参加できないので、沿道から見物。
 行くかどうか最終判断は夜することに。

 YouTubeで、「インパルス」のコントを探して、何本も見る。彼らはこんなに面白いネタをやっていたのか!ヨハン・リーベルトのネタはもうやらないんだろうな……。

 で、今年最後のラーメンを食べようと、バイクに乗って、足立区鹿浜にある孤高の博多ラーメン・もりやに行く。ここは遠い。行ってみたら、年末年始のお休みだった。がっくり。
 ならば西新井方面でラーメンを食おうと思ったが、道に迷ってしまってあちこちウロウロ。アリオ西新井には到達したが、この辺はアリオ以外、店がない。名店と評判の「椿」
はあるが、お休み。
 その後も道に迷ってウロウロして、関原辺りを徘徊し、やっと環七に出、日光街道で千住に戻る。その辺のラーメン屋じゃ嫌なので、堀切の「弁慶」に行く。同じ「弁慶」でも浅草本店の方が美味いのだが、浅草まで行ってお休みだったら悲しい。
 案の定、堀切店はお休み。
 もう空腹が我慢出来なくなってきたので、ラーメン銀座の堀切で店を探す。
 新しく出来た店に入ってみるが、満席で、店の外で待てといわれたのでパス。近くにあった「ラーメン大」という店に入ってみる。ここは、「旧ラーメン二郎堀切店」が移転して名前も変えた店だった。ここの味はファンは多いが、アタシはダメ。今年最後のラーメンがここだったとは。
 一時間も彷徨した末に、帰宅。
 
 29日に見た「ウォーリー」の感想を一生懸命書く。この作品は、語り尽くせない。いろんな見方が出来るし、いろんな味わい方が出来る。一回だけじゃ見足りない。
 午後一杯使って、やっと感想を書き終える。
 
 そのあと、買い物。まあ、元旦を除けば店は開いてるし、元旦だってコンビニは開いてるんだけど。肉とか野菜とか。
 近所の店に頼んであったおせちも。思ったより安く作って貰えて、ラッキー。
 今夜の晩飯を用意し忘れたので、近所の焼鳥屋で、ネギマ、ピーマン肉詰め、つくね、鶏皮を買う。

 「紅白」にはまったく興味がないが、山崎邦生VS.モリマンも興味がない。格闘技もまったく興味がないので、ご飯が炊けるまで、ナイツのDVDをまた見る。コタツに入っていて、途中で寝てしまった。
 そろそろメシ、と思って買ってきた焼き鳥を温めようとしたら……3本頼んだはずのネギマが1本しか入ってなくて、ピーマン肉詰めが3本も。オレは今夜、ネギマが食いたかったんだ!
 もう店は閉まっているし、まあいいやと食う。ローストビーフ・サラダも食うが、これって完全に酒のつまみメニュー。
 その後、風呂に入って、出かける支度。
 出てきたところで、相方から電話。体調不良なので、キャンセルと。まあ、そうなるんじゃないかと半分は思っていたのではあるけれど、大いに残念。しかし、無理に行って風邪を引かれても困るし。
 それじゃあと、コンビニに走って、バタピーやチーズやポテチとビールを買ってきて、酔っぱらうことにする。
 クラシカ・ジャパンで録画した「20世紀ベートーベンの指揮法の変遷」というタメになる番組を見ようと思ったが、「ガキの使い・笑ってはいけない新聞社24時間」とテレ朝のクイズ番組を交互に見る。が、ビール500ミリリットルで簡単に酔っぱらってしまい、目が覚めたら、もう0時を回っていた。年越しそばを買っておいたのに~!
 年が明けてしまったら意味がない。別に腹も減っていないので、非常食として温存。
 「行く年来る年」も見ず、「ナイナイのおもしろ荘」を見る。「オードリー」が新ネタを披露して、これがまた面白かった。ナイナイに言わせると、オードリーはこの1年で急成長を遂げたらしい。たしかに、たまに見る毎に面白さはどんどん上昇していたなあ。「ナイツ」の親子漫才(トリオ)も面白かった。
 不況のせいか、この時間帯は、NHK以外、お笑い芸人をかき集めた生放送ばっかり。どのチャンネルを見ても、「爆笑」ものだけ。テレ東は耐久7時間生放送だし。
 この夜明けは快晴で、初日の出びよりらしい。
 目が覚めたら荒川の土手まで御来光を拝みに行くことにして、2時就寝。

 今年も、映画はあまり見なかった。その代わり、歌舞伎は熱心に通った。歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場。オペラも行った。寄席や独演会、ライヴに芝居も行きたいが、そこまで手を広げると大変なことになってしまうので、「お笑い」(この表現を使わないようにする場合、どう言い換えればいいんだろうか?小松政夫や伊東四朗、三宅裕司あたりはコメディアンと呼ぶべきだろうが、漫才コンビやピン芸人、コント芸人を総称してなんと呼ぶのが正しいのだろう?噺家が「お笑い芸人」と呼ばれると腹が立つ気持ちは判るし、漫才コンビでもベテラン・クラスを「お笑い芸人」と言ってしまうには抵抗はあるし……東京の芸人さんが大阪起源の言葉「お笑い」に抵抗があるのもよく判る)は、テレビで、ということになってしまう。だいいち、「オードリー」を生で見ようと思ったら、どうすればいいのだ?彼らは独演会(ライヴ、と言うべきか?)をやってるんだろうけど……。

本日の体重:88キロ
本日の摂取カロリー:3363kcal(ビールにバタピーにポテチが効きましたな)

Posted at 09:35 AM         |

(火) - 12 30, 2008

快楽亭の毒演会の録音は不発


 7時前に起床。
 今日は快楽亭の毒演会。先月はDVDの撮影とアタシの歌舞伎観劇の予定が重なってしまったので不参加。10月は「録音は要りません」ということだったので、9月以来の録音。
 日記を書いて風呂に入ってもまだ時間がある。しかし、昨日見た「ウォーリー」の感想を書くには時間が足りない。
 少し早めに家を出て、バイクで南千住経由。
 木馬亭に録音機材を置きにいくと、快楽亭正日改め快楽亭ブラ淋改め宙ブラ淋がいた。
「かなり怒られて、何がなんだか判らなくなってきました。感情がなくなりつつあるというか……」
 ガンバッテと言うしかない。彼はミスの多い男なんだし……。まあ、我が身を振り返って、助監督時代、2つ言われたことを2つとも出来なかったことはままあったから、彼をどうこういう気持ちにはならないが。
 いつもは、準備万端整えてからメシにするのだが、今日は凄く空腹だったので、先にメシ。
 近所の商店街で、夜のトンデモ落語会で談之助師匠に渡すお慶びののし袋を買い、どこか美味そうな店を探すが、結局、いつもの「山田うどん」で。かき揚げ丼とたぬきそばのセットを頼んでから後悔。中身がWっとるやないかーい。せめてざる蕎麦にすべきだった。かき揚げ丼は卵とじになっていて、美味かった。
 で、録音の準備。いつもよりテキパキ進む。
 
 今日のマイクセッティングは、ほぼ理想の形になった。客席の空気を上手く拾えているし、快楽亭の声もオン過ぎずオフ過ぎず、クリア。
 本日は、「赤穂義士外伝」「文違い」中入り後、「カラオケ寄席」お客のリクエストを二択で募って「一発のオマンコ」。
 最初の「赤穂義士外伝」はネタ下ろしだが、無茶苦茶面白かった。これは季節ネタにせず、どんどんやっていただきたい。「文違い」は至極まっとうな出来。
 中入り後の「カラオケ寄席」はマクラが異常に長く、本題に入ってからもネタの追加が多くて、かなり長いものになった。
 最後の「一発のオマンコ」は、「これを聞かないと年を越せないという、古典「芝浜」(に匹敵する新作)のようなネタ」。
 後半は、楽屋でブラ淋くんと話す。彼は、凄いネタを温めているので、「それは是非煮詰めて磨いてネタとして完成させるべきだ!」と発破をかける。扱いはヒジョーに難しいが、料理の仕方を間違えなければ、かなりの問題作になるはず。戴いてしまって小説にしたいほどのネタだ。
 独演会のあと、「今日で店を閉めてしまうスパゲティ・ミートソースの美味しい店」に誘われていたのだが、快楽亭にお客さんが来たので飲みに行ってしまい、ブラ淋くんもいなくなったので、アタシ一人。浅草の街をぶらつく。

 晦日の夕暮れの浅草は、寂しいぞ~。昼間はいた人が帰ってしまって、花やしきのネオンがなんだか哀しい。「異人たちとの夏」に出てくる浅草を思い出す。あの映画に登場する浅草は、異界への玄関、というイメージそのものだった。たしかに、夜の浅草は、人通りがなくなって、店も早々と閉まってしまい、飲み屋すら開いていない。その中で、モダンな街灯だけが明々と誰もいない通りを照らしている。その光景は、キリコの絵のように、なかなかシュールで幻想的なのだ。
 で、アタシは、この風景が好きだ。

 六区を歩いて、「リスボン」の隣に出来たラーメンの店に入ってみる。ラーメンではなく、「玉子レタス・チャーハン」が美味そうだったから。
 出てきたものは、凄い量。アタシが食いきれるか心配になるほど。でも、美味しく完食。
 トンデモ落語会まで時間があるので、浅草を歩き回る。いつもは、浅草公会堂とか木馬亭とか東洋館とか旧大勝館とか、必要のあるところに直行するだけだったので、総合的な浅草という街の構造がイマイチアタマに入っていなかった。しかし、歩き回ると、脳内地図がまとまってきた感じ。特に、花やしき周辺の、はっきり言ってうらぶれた、地方の商店ががそのまま空間移動したんじゃないかと思えるような商店街を歩き回って、親しみを感じてしまった。啄木の歌じゃないが、古里を感じたければ駅に行って訛りを聞くより、浅草の商店街を歩いた方が実感があるなあ。

 時間が来たので、木馬亭に戻る。録音でかなり疲れたので、トンデモはパスして帰ろうかと思ったが、談之助師匠には毎回招待ハガキを戴いているし、このところ、ずっと欠席していたし、今回は御次男御生誕のお慶びを渡さねばならない。
 楽屋口から入って、談之助師匠に渡す。些少なので恥ずかしいが……。
 お客さんはどんどん入ってきて、補助椅子を並べるのを手伝う。だって、真打ちの談之助さんや鯉朝さんが並べてるんだもの。ブラックさんは開演しても飲みに行ったまま帰ってこない。
 まずは談之助師匠の「難読高座名当て」。正解したお客さんには立川流の誰かの手ぬぐいプレゼント。誰のものかで来年の吉兆を占うという趣向。
 続いて、鯉朝さん。談之助師匠の高座の後だから「……あんなので良かったんですね。新作ネタ下ろしの会だから、ずーっと考え続けていたのに」と。
 中トリが、白鳥さん。いや、もう白鳥師匠というべき風格。「昨日、古典落語のDVDを見て思いついたネタです」と喋りだしたのが、これがもう、無類におかしかった。コビトの鯉朝さんが主役で、敵キャラがセーラー服を着た泰葉。この二人が雪の北海道の大雪原で対決する!
 これでもう、完全に満腹。
 酔って帰ってきたブラックさんに「今日の録音、全部NGってことで」と軽く言われてショックを受けたこともあって、中入りで帰ってきた。
 まあ、今までは、録音した分はそのまんま、あまり吟味することもなくCDにしてきて、「たくさん録って、その中から一番いいテイクをCDにすべきじゃないか」と思ったこともあったのだが、快楽亭の考え方は、CDは永久保存盤ではなく、その時そのときの記録。だから、録音はどんどん録り直して、そのときの自分を聞いて貰いたいという姿勢。
 それはそれでなるほどなと思えるので、レパートリーというか持ちネタを繰り返し新録音するのに付き合ってきたのだが……。まあ、今日の高座は、ネタが増えすぎて長くなったコトもあるから、まあ、仕方がないか。単純な言い間違いも散見したし(モンローのスカートが捲り上がるのは「バス停留所」じゃなくて「七年目の浮気」)。でもなあ、年末の、この忙しい時に、わざわざ手弁当で録音に来たんだからなあ。
 この辺で、完全ボランティアも息が切れてきた。ちょっと体制を考え直す時期に来たのかもしれない。

 ここんとこ、全然お酒を飲んでいないので、ちょっと飲みたい気分だったが、バイクで来てるから、ハナから打ち上げに出る予定ではなかった。
 そのまま帰宅して、荷解きして、その勢いで、録音チェック。いい音で録れてるんだがなあ。
 快楽亭のポッドキャストの更新が2ヵ月中断しているので、新しいのが聞きたいという声が聞こえている。じゃあ、ということで、今日の4席のすべてのマクラを抜き出して編集。最後は独演会のシメの言葉を足して、35分ほどの長尺にして、ポッドキャストのサイトにアップロード。漫才のナイツ(何故か関西弁)をからかって「学会をヤホーで調べました」とかギャグにしていた部分はマクラじゃなくて本題の中に織り込まれていたので抜き出せず。
 その作業を終えたら、もう10時。
 疲れたので、「ウォーリー」の感想文はまた明日。
 ビワの機嫌を取りつつ、NHKの「爆笑オンエアバトル」の総決算SPを見る。10年前の映像は、みんな若い!そして、今ほとんどテレビでネタが見られなくなったコンビの新進時代のネタの、新鮮で尖がっていることにビックリ。特に、「インパルス」の「無賃乗車を不思議抽象論的虚無思想でごまかそうとするチキン」ネタはヒジョーに刺激的で面白かった。
 今のネタ見せ番組は、持ち時間が短すぎる。かつての「花王名人劇場」みたいに、ネタをじっくり見せる番組をNHKあたりがやってくれないかなあ。

 0時過ぎに就寝。

本日の体重:87キロ
本日の摂取カロリー:2016kcal

Posted at 09:07 AM         |

(月) - 12 29, 2008

*「ウォーリー」


脚本・監督:アンドリュー・スタントン
楽天地シネマ1にて

 この、宝石のような映画を、どこから語り出せばいいだろう。
 シンプルなだけに、作者の意図を超えた寓話として、いや、たぶん、作者のたくさんの意図を込めた結果、どのようにも感じることの出来る形に昇華されたという気がする。

 たとえば、ウチの猫・ビワはライバルの猫・ウズラが生きている間はとてもクールだった。しかし、飼い主である俺と一対一の関係が長くなってくると、とても甘えるようになってきた。犬特有の「すがるような目」で俺を見つめるし、抱っこすると右手を伸ばして俺の頬に触れてくる。最初は抱っこされるのをいやがってるのかと思ったが、そうではなくて、俺に触れたいのだと判った。いつも自宅で仕事しているのでずっと一緒だが、都合で家を空ける時間が長い日が続くと、途端に体調を崩してしまう。一日家を空けていると、帰っても迎えに出てくれず、しばらく拗ねている。
 「ウォーリー」の表情は、ウチのビワにとてもよく似ている。それもあって、まったく自分とは無縁のアニメ、と距離を置いてみることが出来なかった。俺も、32年間一人暮らしだからね、700年間ひとりぼっち、のウォーリーにほとんど完全に感情移入してしまうのだ。

 ウォーリーは猫のようでもあるし、子供のようでもある。「手をつなぐ相手」を求めるのは、ひとりぼっちで暮らしてきた子供の、切なくいじらしい切実な気持ちだ。それは、愛情を求める姿でもある。猫だって、愛情がなければ死んでしまう。大人だって、同じだ。この年末、24日にまだ若い元女性タレントが自宅で亡くなっているのが見つかったが、彼女は切実に、仕事や損得抜きで、「手をつなぐ相手」を欲していたのに違いない。
 知らぬが仏とはよく言ったもので、知らなければ知らないで済んだものを、知ってしまったばっかりに、「それがない」という欠落がとても大きなものだと判った時、人間でもウォーリーでも、寂しい、とか、哀しい、という感情を知るのだろう。
 そういう部分を、この作品は、さらっと最少限の表現で伝える。それが簡潔で控えめな故に、見る側の心に強く響く。嚙んで含めるように表現されると「はいはい判りましたよ」と言いたくなるが、これほどさりげなく伝えられると、逆に、しみじみとひたぶるに、心に染みるのだ。
 
 ウォーリーは、お掃除ロボット。ルンバの超高性能版。自己修復する高度なロボットだから、感情が芽生えている。それが、ゴミの中から『お気に入り」を選別することに始まって、「ハロー!ドーリ―」のビデオが大好きになって、「誰かと手をつなぎたい」と思ってしまう。

 ひとりぼっちの可哀想なウォーリー、をえんえんと描き続けるのかと思ったら、さすがはピクサー。そんな愚かなことはしない。「サイレント・ランニング」は名作だが、商売っ気がないことで、ヒットせず、「知る人ぞ知る名作」になっている。しかしスタントン始めこの映画のスタッフは、よく判っている。冒頭10分ほどで、ウォーリーの境遇はきっちり観客には伝わっているのだから、次の展開をしなければ。
 そこに現れた「新たなるもの」。それは宇宙人が放った探査機か?
 このイヴは、女の子のメタファー。どんくさいウォーリーは奥手な男の子。
 有機生命体である雑草をウォーリーが宝物としてプレゼントした瞬間、イヴはフリーズしてしまう。動かなくなったイヴを一生懸命に世話するウォーリー。このあたりの描写はもう、思い出しただけで泣けてきて困るほど。
 やがてイヴは探査船の母船に回収されるが、もうイヴと離れたくないウォーリーはついて行く。
 予期せぬ宇宙旅行。初めて地球の外に出たウォーリーの喜び。ここでも、その無邪気さに涙。
 イヴの主は宇宙人かと思いきや、その正体は、700年前に地球を棄てた人間だった。ブッシュそっくりの男が社長の一企業が打ち上げた、ウルトラスーパー超巨大宇宙船。ここで人間は、ロボットに完全に頼り切った生活を送っている。自力では何もしない、ただ生きているだけの人間。
 船長は、地球が生存に適した環境になったら戻る指令を受けているので、イヴが植物を見つけたことで、700年ぶりの地球帰還を果たそうとするが、この宇宙船のオーナーは「もう地球には人間は住めないから、永久に宇宙を漂え」という命令を管理コンピューターに下していた。
 このへんは、SFの1ジャンルを形成していて、ヴァン・ヴォークトなどの多くの著名な作家による名作がある。地球を飛び出したが、長い宇宙船の生活の中で反乱が起きて、目的を失ったまま漂い続ける話とか、とっくに地球に帰還しているのに宇宙船内の社会秩序が崩壊するのを恐れてひた隠しにされているとか、社会SFとして、社会批判の有力な武器として、このテーマは繰り返し取り上げられてきた。
 で、この作品の船長は、HAL9000みたいな管理コンピューターから指揮権を奪い返そうと戦う。この辺は「2001年宇宙の旅」にオマージュを捧げるパロディになっているし、宇宙船のコントロールが失われて、「タイタニック」みたいになる小技もある。
 その中で、抹殺されそうになるウォーリーとイヴ。この辺はロボットSFの古典のような世界。感情を持ったロボットは、「ロボット三原則」の「人間の命令には無条件に従うべし」に反旗を翻そうとする。故障ロボットの叛乱。
 で、作品として見事なのは、「手をつなぎたい話」から話題が外れても、決してウォーリーとイヴは忘れ去られないということ。この辺の構成の案配は見事の一言。
 宇宙船のコントロール・モードを変更するには、イヴが取ってきた植物をきちんと管理コンピュータに認識させなければならない。このサスペンス。

 やがて宇宙船は無事、地球に帰還するが、この間、ウォーリーは瀕死の重傷を負ってしまう。地球の、ウォーリーの家に急いでパーツを交換して、基盤も交換するイヴ。ウォーリーはMacOSの音ともに再起動するが、メモリーは失われてしまった……。
 うわ、こういうオチか、と思いきや、すべての機能拡張が働くまで時間がかかった、ということで、ウォーリーの記憶は元に戻って……。
 
 コンピューター・アニメだからどうのこうの、というのはもうとっくの昔の話。こんなに素晴らしい動きをして、自由な画面が作れるのだから、コンピューター・アニメは、ただただ凄いと驚嘆。しかし、オペレートして各種ツールを使い切ってこんなに豊かな作品世界を構築するのは、人間だ。
 とにかく、ため息と涙が出るのみ。
 エコの部分は少々熟れきっていない感じがあったが、それ以外は、まったく何の文句も付けようがない。
 映画としての演出としても素晴らしい。
 音楽の使い方がまた絶妙で、サッチモの「バラ色の人生」が鳴り響く場面など、生きていて良かった、としみじみと感じた。

 シンプルな寓話だからこそ、いろんな鐘を鳴り響かせるのだろう。
 もっといろんな事を書きたいけれど、多くのことがポロポロと手からこぼれ落ちてしまって、収拾がつかない。
 とにかく、近年、ここまで心の琴線を掻き乱されて、泣き疲れてしまうほどに感動させてくれた作品はない。生涯に巡り会った数本のうちの一本になった。

 そうそう。書き忘れるところだった。
 ラストの、長い長いクレジット・タイトルは、ソール・バスが「八十日間世界一周」でやった、長い長いアニメーション・タイトルのスタイルを模しつつ、人類が「絵」を知ってから、アルタミラの壁画、エジプトの壁画を経て、近代絵画に至り、中国の水墨画も交えて、印象派やゴッホ、そして現代に至る、絵画史のような構成で、その絵の中にはいつもウォーリーとイヴがいるという極めて凝ったもの。

 この作品は、宝物のような、愛すべき、そして、何時までも大切にしたい作品だ。スタントンとピクサー、そしてディズニーには心から感謝の意を捧げたい。いつまでも心に残る素晴らしい作品を、有り難う。

Posted at 03:29 PM         |

ウォーリーはMac OSで動いていた!


 目が覚めたら9時5分前!
 今朝は今年最後のゴミ出しをして今年最後の病院の診察日で、月1回の通院を珍しく朝一番に予約していたのに。
 こんな時に限って、どうして寝坊するかなあ。いつもは無駄に早起きするし、ビワも起こしに来るのに。
 慌てて起きて着替えをして、病院へ。
 最終日だから待合室は大混雑、と思ったら、いつもより少ない。これなら予約することもなかった……。
 結局、いつものように待って、いつものようにあっという間に問診が終わって、お金を払って、オシマイ。
 帰路、郵便局で、昨日出た年賀ハガキの書き損じを交換して、帰宅。
 年賀状は、すべて終了。奇跡的である。この調子で仕事もしたいものだ。
 で、今日は、「ウォーリー」を見る。予告編で号泣してしまうし、ウォーリーとイヴが手をつないでいる写真を見るだけで涙ぐんでしまうので、逆に見るのが怖い。こっちが勝手にイメージを膨らませたものとは違う作品だったらガッカリものだし……。でも、スクリーンで見ておかないと一生後悔する気もするし。
 相方はこの映画にあまり興味を示さず、ホラー映画の「ミラーズ」を見るという。アタシはホラー映画があまり好きじゃない(見ない事もない)ので、見たくない。
 なので、夜、錦糸町に一緒に行って食事はするが、バラバラで映画を見ることにする。

 昼に宅急便が来るので、弁当を買ってきて、食う。
 その時間帯に、「所・さんまの20年」というような番組をやっていた。この20年を面白おかしく回顧するものだが、無類に面白いので見入った。だが、29日の昼間に放送するものとしては顔ぶれと作りが豪華すぎるので、アレ?と思ったら、再放送だった。しかも2007年4月に放送したもの。1年半も前のものか!あの頃はまだ景気が良かったのね。そして、バブルの頃は狂ってましたな。アタシには恩恵はほとんどなかったけれど。その代わり、不景気の悪影響もあんまりない。今のところは。
 番組の最後に、もう無茶苦茶なことになってしまって、抱腹絶倒。ビートたけしが凄いと思うのは、映画監督・北野武として、文化人としてプレゼンスが高くなったのに、お笑いタレント「ビートたけし」をまったく捨てていないところ。やるときゃ無茶苦茶やるのが凄い。

 この番組を見てから、家賃や源泉徴収税などを振り込むのを思い出したので、銀行に行って振り込む。今年の支払もすべてオシマイ。
 
 で。駅で相方と待ち合わせて、錦糸町へ。
 アタシは5時15分から、楽天地シネマで。相方に今月限りの株主優待券を貰ったので。その間、相方はダイソーなどで買い物。
 客席に入ると、斜め前の席には、酔っぱらいなのか、短い足を前の席の背もたれに投げ出してるオヤジが。よっぽど注意しようかと思ったけど、斜め前で視界を遮るわけでもないし、なんだかうらぶれてやさぐれて寂しそうなオヤジだったので注意するのを躊躇していたら、アタシの後ろの席のカップルの若いお兄ちゃんが颯爽と「カッコ悪いッスよ」と注意。GJ!お兄ちゃん!喝采したかったね。オヤジは何か言いたそうにこっちを見たけど、足を下ろした。でもまたすぐに足を上げた。後ろのお兄ちゃんは、「あれはもうダメだね」と再度注意するのを諦めた。
 アタシの前の席には、デブの中年(アタシもデブだけどさあ)直前の男二人が。かなりの座高マンでスクリーンが遮られるので、イヤだな~と思っていたら、ほどなくカラダをずらしてくれたので、安堵。

 まず、短編「マジシャン・プレスト」から。これはもう、懐かしい音楽とともに始まる、古典的カトゥーン。にんじんを食わせてくれないのに怒ったマジシャンの相棒のウサギが反抗して、徹底的にマジシャンを妨害。もうギャグが詰まっていて、素晴らしい。往年の「トムとジェリー」の世界を最新のコンピューター・アニメで見せてくれる。
 コンピューター・アニメは手段であって、何をやろうとするのかは作り手次第。セルアニメにこだわる必要はまったくないという事を実証してくれたような、「あの頃」の楽しさが詰まった佳作だ。抱きしめたくなるような懐かしさ。
 そして……「ウォーリー」。
 予想を遙かに超えた、傑作だった。最初はけなげでいじらしく切ないウォーリーを描くが、ひとりぼっちの状態をもっと描き込むのかと思いきや、案外早く、イヴが登場して、物語はまったく予想しなかった方向に爆走していく。「2001年宇宙の旅」にオマージュを捧げるパロディあり、「タイタニック」の引用ありで、泣きながら大笑い。
 激しく感情を揺さぶられる103分。最後はハピー・エンドで、しみじみ、よかった。途中鳴り響く、サッチモの「バラ色の人生」の歌声が、ひたぶるにしみじみと心に染みた。この線で押せば、エコな部分は要らなかったんじゃないかと思うけど、まあこれはこれで面白かったから、いいのか。
 
 映画館で映画を見ることが激減してしまったけど、今年最後の映画が、今年最高の映画になった。
 アタシは涙もろいというか涙腺がユルイ人間で、思い出すだけで泣いてしまう作品が何本かある。それにこの「ウォーリー」も加わった。
 とにかく感動した!有り難う!と書くと、コイズミみたいで嫌なのだが……。
 詳しいことは、別に感想文を書く。

 で、長い長いエンド・タイトルがまた素晴らしい。アルタミラの壁画から現代までの絵画の歴史をなぞっていくなかに、ウォーリーとイヴがいる。なんとも凝った、素晴らしいタイトル。そのデザインがどことなくソール・バスを想起させるのも芸が細かい。
 なのに、前に座ったデブ二人組は、なにやらお喋りをはじめた。黙って最後まで観ろ!何度か「シーッ!」と言ったが、このデブには通じない。椅子も蹴ったんだが。
 映画館で映画を見なくなったのは、こういうマナー違反なバカが不快だからでもあるんだよなあ。まあ、昔からバカな客は棲息してるから、最近増殖したわけではないんだけど。
 ちなみに、例の足投げだしオヤジは、映画が始まる前から前の座席の背もたれに顔を押しつけていて、見ないのかと思ったら前にカラダを乗り出して見ていて、「ウォーリ~」とか言っていた。このオヤジ、迷惑だけど、なんかちょっと可哀想。

 相方との待ち合わせ場所の、オリナスに急ぐ。相方の映画は8時10分からだから、食事をする時間は限られている。
 オリナスのフードコートで食事。アタシはスパゲティ・カルボナーラ。それじゃ足りないので、「黒豚肉まん」も。
 熱く「ウォーリー」の素晴らしさを語り、奢るから是非スクリーンで見てくれと相方に頼む。映画は、大スクリーンで見るもので、どうしてもテレビじゃ、その感動は割引される。家庭にホームシアターが整っていても、映画館には敵うまい。

 「ミラーズ」を見る相方を見送って、アタシはオリナスを見て歩く。タワーレコードで、「ナイツのヤホーで調べました」DVDを買う。昨日見つけてどうしても欲しくなったのだ。
 錦糸町駅前はデコレーションされていてなかなかキレイだったが iPhoneのカメラは発光体をキレイに取るのは苦手なので、なんだかつまらなく映ってしまう。あとから色の調整をしても肉眼には及ばないなあ。

 もう少し何か食べようかと思ったが、歩くうちに空腹感も紛れたので、半蔵門線に乗って帰宅。駅前のコンビニでサラダを買う。
 帰宅したら、何故かぐったり。感情が揺さぶられると、疲れる。トシですかねえ。
 まだ寝るには早いので、ナイツのDVDを見る。面白い。正統派懐かしの東京漫才の本道。やたらテンポが速くて刺激的な吉本系の漫才も面白いけど、ナイツの「おとぼけ漫才」の系譜も捨てがたい。忘れ去られた過去の漫才ではなく、ネタは新鮮だし、まごう事なき「今の漫才」だ。オードリーのDVDも手ごろな価格で出ていたら買ってこよう。
 が、DVDを見終わったら、まだ10時なのに猛烈に眠くなってきた。
 風呂を沸かしたが、めんどうになったので入らず、サラダも食べず、11時前に寝る。
 寝ていると、ビワがやってきた。ビワの仕草はウォーリーにとても似ている(あのキャラクターは人なつっこい猫をモデルにしたんじゃないか)ので、起きだして、固く抱きしめてやる。

 夢の中で、アタシは何故かナイツの一員になっていて、引っ越しをする。一戸建てのいい物件があったからだが、引っ越したらお金が泣くなって、ガスも電気も水道も使わない(使えない)生活をすることになって、そのサバイバルぶりをギャグ満載で見た。まるでコント。まったく、どうしてこんな夢を見たのか、判り易すぎて笑ってしまう。

本日の体重:87キロ
本日の摂取カロリー:2565kcal(映画館でのポップコーンが効いた)

Posted at 08:13 AM         |

(日) - 12 28, 2008

年賀状書いて寿司食って


 6時過ぎに起床。今朝は何故かビワが起こしに来た。
 無駄な早起きだけど、目が覚めたからまあいいや、と起きる。
 昼までに相方から原稿ファイルが戻ってくる予定なので、9時になるのを待って足立郵便局(本局)まで行って年賀状を買い足し。しかし本局といえども日曜はお休みで、時間外窓口で売って貰う。同時に、宛名のプリントアウト損じが5枚出たので、それを交換して貰ったら、慣れない局員だったらしく、たかがハガキの書き損じの交換に恐ろしく手間と時間がかかってしまった。キカイにエントリーするがそれが上手くエントリーされない(要するに操作ミス)ので、えんえんと繰り返す。待ってるこっちも、イヤになると言うか気の毒になってきて、「もういいです」というけど「イエイエ」とか言って、まあ、なんとか交換して貰う。
 近くのマクドナルドでベーコンエッグマフィンのセットを買って帰り、年賀状をプリントしながら食う。
 風呂に入る。
 年賀状を作る。
 お昼になってもファイルは来ない。約束した時間に原稿が上がらないのはアタシもいつもやっていることなので、急かすのは悪いので、年賀状を続行。
 そのうちに、年賀状は99.9%出来てしまった。8枚プリントアウト損じが再び発生してしまったので、その分以外は出来上がった。お正月も年賀状を書き続けることになるのかと覚悟していたけれど、集中するとやれるものですな。
 ベーコンエッグマフィンとハッシュドポテトしか食べていなかったので、お雑煮の残りに餅を1つ入れて煮直して、食う。原稿を送った後、秋葉原か錦糸町に出て寿司を食う予定なので、餅をたくさん食べてはいかん。
 結局、4時過ぎに原稿が届いたので、早速チェックして、担当S氏にメール送稿。これで年内の仕事は終了。年明けに渡さねばならない原稿はあるけど。

 7時30分に相方と駅で待ち合わせて、つくばエクスプレスで秋葉原へ。相方が集めてWった食玩を売りたいと。空腹をごまかすために駅でコロッケサンドを食う。
 秋葉原の「リバティー」(何号館か忘れた)という店に行ったが、「ウチでは扱ってないので」と門前払い。アタシは、この方面はまったく判らないので、どうしようもない。
 で。
 本日のメーンエベント(と、昔のプロレスのリングアナは発音した)、寿司。いつもの回転寿司ではなく、回転は回転でも、「すしざんまい」の回転寿司。値段は張るがそのぶん美味い。ヨドバシカメラのビルのレストラン・フロアの店。
 ちょうど席も空いていて待たずに座り、食っていると、どこかで見たことのある夫婦が。そうだ!かつて一緒にテニスをして合宿にも行った、テニスのコーチにして弁護士のご夫婦。今朝、年賀状を書いたばかり。しかし、出し抜けに思いがけない再会をすると、名前がまったく出てこない。イヤイヤイヤと軽く挨拶。
 「すしざんまい」の寿司は、美味い。せっかくなので、皿の色は気にせず、食べたいものを食べる。満腹。大満足。
 その後、階下のタワーレコードに行って、最近ハマった「いきものがかり」のCDを買う。もっぱらクラシックか洋物、日本の歌はザ・ピーナッツに加山雄三にクレイジー・キャッツに石原裕次郎しか聞かず、若者向けのJ-POPにはまったく縁がなかったのだが、この「いきものがかり」だけはボーカルの女の子の歌声が耳に強く残って、いろいろ聞いてみたくなった。しかし、ばりばりの新譜とはいえ、3000円。カラヤンの「アイーダ」全曲盤より高い。ナイツの最新DVDより高い。ちなみにナイツのDVDは快楽亭のDVDより安い。まあ、快楽亭のDVDはマニア向けだからなあ……。

 寒いけど、このまま電車に乗ってしまうのもナニだったので、上野までゆっくり歩く。
 北千住に住んでいると、東京に住んでいるという実感がまったくない。まあ、足立区は東京のオマケみたいなものだけど。しかし、秋葉原から上野までを歩くと、日曜の夜で店の大半は締まっているけど、東京だなあという感じ。六本木なんかは別の国でございます。新宿、渋谷はもっともっと違う国。アタシには上野くらいがちょうどいい。
 で。
 京成上野まで歩いてきたら、上野公園入り口にこんなものが。

 動物を表した、『光る網』で作られた人形。熊さんとかペンギンさんとか孔雀さんとか。可愛いし、美しい。なんか、童心に返った感じなって、この優しさに、しみじみと癒される。
 その奥には、また別のものが。
 階段を上っていくと、一本の木全体にLEDが。これが、どんどん色が変わってとても美しい。

 この後、赤になったり、雪を表すのか、白いものが落ちてくる(ジャングルの蛭に見えないこともないが)表現があったりして、実に美しい。
 この近所で、猫がとても悲しそうな声で鳴いていたので、なにかと思ったら、その鳴いている猫の隣にもう一匹猫がいて、まるで無関心状態。雄が雌に相手にされなくて鳴いていたのだな。この声が実に悲痛でもの悲しいのよ。男って、人間も猫も、哀しいねえ。

 11時前に帰宅。
 ビワの機嫌を取って、しばらく撫でてやり、1時前に就寝。

本日の体重:87.5キロ
本日の摂取カロリー:1979kcal

Posted at 11:26 AM         |

(土) - 12 27, 2008

仕事して年賀状作って


 7時起床。今朝もビワは起こしに来ず。
 悲しい夢を見て(中身は完全に忘れた)起きてからポロポロ泣いてしまったが、なんなんだろうね、これは。
 
 ノラない、などと言ってられないので、朝から頑張って仕事。
 濡れ場を書くとへとへとになるが、今回は50枚の短編に立て続けに3つの濡れ場がある。
 その都度、出来たところまで相方に送信。
 昼は昨日のお雑煮。「だんだん」を見ながら食べる。「恋のバカンス」がイヤと言うほど流れてくるのは妙な気分ですな。

 午後も引き続き仕事。
 ラスト、ヒチコックの「サイコ」のようにSF的な解説が入ってオチが来るのだが、その部分を書いていてワルノリ。「ナイツ」の漫才ネタまでオマージュで投入。こうなると一気に仕事が進んで、夕方に終了。すべてを相方に送る。と言っても、昨日が〆切だったんだけど。それに、今日の午前中になんとか終えてしまう予定だったんだけど。

 ルミネの白洋舎にクリーニングあがりのジャケットなどを取りに行くと、北千住駅コンコースで郵便局は年賀状を売っていたので、大量に買って、福しんでチャーハンと半ラーメンを食べて帰宅。
 今日まで年賀状をまったく何もやっていなかった。今年は、郵便局が作る出来合いの年賀状を買うか、とか思っていたんだが、結局、自分で作る。デザインは、例年は仕事関係とプライベートと分けていたのだが、もうそんなこと言っていられない。統一しちゃう。
 買ってから、誰に出すかリストアップしてみたら、ハガキがまるで足りない。また買いに行くのは面倒なので、今夜はあるだけ書いてしまおう。
 と、思ったが、すでに疲れてしまって、しばし休憩。午後6時台のニュースをぼんやり眺めるうちに寝てしまった。
 しかし、今夜という貴重な時間を無駄にするわけにはいかん。頑張って起きだして、年賀状を書く。

 「篤姫」総集編は、なんだか今更もう一度見るのもなあ、という感じで、他の番組を見る。というか、聞きつつ、年賀状。
 それにしても、「宛名名人」の最新版(15というやつ)はヒジョーに使いにくい。前のバージョンの方がずっと使いやすいのはどういうことだ?完全な改悪。で、前のバージョン(14)で宛名も刷るし裏面も作成。宛名さえ他のソフトで作れるんなら、もうこのソフト、要らないな、という感じ。最新版を作るのが難航して、やっと出したというのに、この出来の悪さはどういうことだ?

 「エンタの神様」を見ながら年賀状作成。やっぱり、「オードリー」「ナイツ」「NON STYLE」が面白かった。もちろん「タカアンドトシ」も安定して面白い。お気に入りコンビのネタの時だけ画面を見る。「我が家」というトリオは初めて見たのだが、ラーメン屋のネタ、これは面白かった。

 夜、お雑煮の残りを食べようかと思ったが、その気力もなくなった。
 力尽きて、という感じで年賀状を中断し、1時前に寝る。我ながら、今日は良くやった。
 今夜は笑える夢を見た。これはたぶん「エンタの神様」を見たせいだな。おれって単純!

本日の体重:87.5キロ
本日の摂取カロリー:1418kcal

Posted at 07:39 AM         |
































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