大阪や神戸でも、民間団体が炊き出しをする公園に、職や住まいを失った人たちが集まっている。
大阪市北区の扇町公園では2日、約90人が煮物やご飯を食べながら、たき火を囲んだ。ボランティア団体が活動を始めた先月28日の約60人から1・5倍に。団体はさらに100人程度まで増える可能性があるとみている。
約25人が寝泊まりするテントは四つ。5日朝まで張られるが、ボランティアの男性は「働き盛りの若者も目立つようになってきた」と危機感を募らせる。 新聞を見て来たという男性(33)は、堺市で自動車部品の検品をしていたが、年末に契約を打ち切られたという。「保険証がなく、病気や寒さに耐えられるか不安だ」と話す。
神戸市中央区の市役所南側にある東遊園地でも、野宿者支援団体「神戸の冬を支える会」が5日まで、炊き出しや生活・医療相談に応じている。2日は約310人がけんちん汁で暖を取った。同会の青木茂幸事務局長は「ここ数年と比べて2割ほど多い」と話す。