SourceForge.JP Magazine 記事
ハッカーと懸賞金
オープンソース開発に懸賞金をかけると言うと、真っ先に思い浮かぶのがGoogle Summer of Codeだ。とは言え数年前にはGNOME(というかNovell)も似たようなことをやっていたし、他にもいろいろある。
SF.JP Magazine 2008年のトップ10
SF.JP Magazine及び前身のOpen Tech Pressで2008年に公開した記事のアクセスランキングトップ10をお届けする。2008年に最も読まれた記事は以下のとおり。
WordPress.org、バージョン2.8に望む新機能を公募
オープンソースのブログソフトウェアを開発するWordPress.orgは12月24日、最新版「WordPress 2.8」に向けた展望を明らかにした。WordPressはまた、コミュニティの意見を反映させるため、最新版に望む機能の公募も開始した。
米Apple、Google、Microsoft、アイコンソフトウェア特許で提訴される
ネットワークベンダーの米Cygnus Systemsが米Apple、米Google、米Microsoftの3社を相手取り、特許侵害で訴えている。3社はファイルプレビュー機能で自社特許を侵害したという。
グーグル、Webマスター向けブログ「Webmaster Central Blog」日本語版を開始
グーグル(本社:東京都渋谷区)は2008年12月24日、Googleサービスを活用する際の方法やヒント、ベストプラクティスなどを紹介するWebマスター向けブログ「Webmaster Central Blog」の日本語版を公開した。
Linuxユーザーのグラフィック環境調査──半数以上が「X.Org 7.4」利用、ハードはNvidiaが人気
Linux情報サイトのPhoronix Mediaは12月22日、Linuxグラフィックに関する年次調査を発表した。最新の「X.Org 7.4」を利用している人は54%となったほか、米Nvidia製のハードウェアを好む傾向などが浮き彫りになった。
Linuxカーネル2.6.28がリリース
Linuxの父、Linux Torvalds氏は12月24日、Linuxカーネル開発者メーリングリストLKMLにて、最新のLinuxカーネルとなる2.6.28を発表した。メモリ/ディスクマネジメント、GPUハンドリングなどが強化され、速度と安定性が図られた。Torvalds氏は、Linus“ほとんどサンタ”Torvaldsからのプレゼント、と記している。
OpenLayersで地図を表示する
Google Mapsによって、ウェブサイトに簡単に地図を加えることができるが、GoogleのAPIを使用している場合は、他のデータを表示する能力は限定される。自分自身のデータや、Google以外のデータを表示したい場合に、より多くのオプションを提供してくれるのが、オープンソースのJavaScriptライブラリ OpenLayers である。
依存性地獄を解決するディストリビューション非依存のパッケージマネージャ、Nix
Ubuntu、Debian、SUSE、Fedora、Red Hatなどの多様なLinuxに対応した新世代のパッケージマネージャとして開発された Nix には、ディストリビューションに依存しない簡潔な方式にてバイナリやソースパッケージを導入するための手法が組み込まれている。更にNixでは、既存のパッケージマネージャとの競合回避も配慮されているだけでなく、これら旧世代のパッケージマネージャでは行えなかった、バージョンの異なるソフトウェアどうしを共存させた上で、いったん施したアップグレードのロールバックをさせるという操作も可能にするのだ。こうしたNixは、異種環境を包含するシステム管理ツールとして優れている他、複数のライブラリ、コンパイラ、インタープリタを併用するソフトウェア開発者にとっても役立つ存在のはずである。
テクマトリックス、SOAシステム試験ツール「SOAtest」最新版をリリース
テクマトリックス(本社:東京都港区)は2008年12月24日、米Parasoftが開発したSOAシステム試験ツールの最新バージョン「Parasoft SOAtest 5.5.2」を発売した。Webサービスを、相互運用性などさまざまな角度から検証するソフトで、「XML Assertor」機能を追加し、対応プロトコルを充実させた。
スラッシュドット ジャパン
「ビールウェア」のBitTorrent Trackerソフト、50リットルのビールの寄付を集める
Anonymous Coward曰く、 「beer ware」(ビールウェア)ライセンスで配布されているopentrackerというBitTorent Trackerソフトがあるのだが、このライセンスに従ってドイツの「German Pirate Party」(ドイツ海賊党)が50リットルのビールを作者に寄付したことが話題になっている(TorrentFreakの記事)。 opentrackerは「世界最大のBitTorrent Tracker」であるThe Pirate Bayなどが利用しているソフトで、ライセンスは「もし作者に会ったらビールをおごってくれ」というビールウェア。ビールウェアは半分ジョークのようなライセンスであり、実際にビールが進呈されることはあまり無いのだが、BitTorrentユーザーが集まるGerman Pirate Partyはこのライセンスを厳密に適用、ドイツの「Augustiner」というビール50リットルをopentrackerの開発者であるDirk Engling氏に進呈したそうだ。 「海賊」と名乗るなど、BitTorrentユーザーは無法者のイメージがあるが、律義にソフトウェアのライセンスを守る姿は興味深い。もちろんジョークだとは思うが……。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
あなたのプレゼンめそっどは?
「ぷれ☆ぜん!」 曰く、 過去、/.Jでも高橋メソッド(その書籍化時ストーリー、海外での高橋メソッド紹介事例)、/.Jストーリーにはなっていなかったようだがもんたメソッド、べつやくメソッドなど、インパクトを与えられるプレゼン方法について話題になったことが何度かあったのは記憶にあることだろう。 ここ10年における世界有数のプレゼンの名手に、現Apple Inc. CEOのSteve Jobs氏を含めるというのは過言ではないと思われる。彼のプレゼン方法については昨年2月にwiredvison.jpが訳した記事「Jobs氏の「魔法のようなプレゼン」を支える秘訣10ヵ条」などが参考になる。タレコミ人個人の思い出で申し訳ないが、2002年から存在していたintel Mac開発のう わ さの存在に対して、「It`s true!」のプレゼン一枚を用いて肯定したことのインパクト(関連/.J記事AppleがIntelプロセッサ採用を発表)は今でも忘れられない。本家記事「Steve Jobs' Macworld Keynotes, 1998-2008」によると、The Industry Standardが、Steve JobsのMacworldにおける基調講演のビデオをまとめた特集を組んでいるということだ。彼の変貌ぶり10年間のプレゼンを振り返ることができる。 これだけでも十分な話題とは思われるが、名手Steve Jobsのプレゼンを見つつ、/.Jの諸賢がプレゼンにおいて使っているコツ、タブーなどがあったら、これを機に(休暇期間の比較的時間のあるこの時期に)お教え願えたい。話題のきっかけになりそうな過去/.Jストーリーを以下に挙げる。 PowerPointは教育に良くない ビル・ゲイツのマネジメントスタイル トヨタ、パワーポイントとカラーコピー(プリント)を自粛 3D円グラフにご注意Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
SSLで使われる証明書の偽造に成功、200台のPS3でMD5をクラック
Anonymous Coward曰く、 TechCrunch Japaneseで日本語の記事が出ているが、HTTPSで通信を行う際に使われる公開鍵証明書を偽造することに成功したそうだ。 HTTPSでは、接続しようとしているWebサイトが正当なものかどうかを判断するために公開鍵証明書を使用している。この公開鍵証明書は認証局の署名により「正当なものである」ことが担保されるが、今回は証明書のデジタル署名にMD5が使われていることに注目、PS3を200台使ったシステムでこの署名をクラックしてニセ証明書を作成することに成功したとのこと。 現在ではMD5は安全ではない、ということは広く知られているとは思うが、まだMD5を使用して認証を行っている認証局は少なくないようだ。対策としては認証局がMD5ではなくより強固なSHA-1などの暗号化方法を採用することくらいしか無い模様で、ユーザーサイドでは「不審なサイトには重要な情報は送信しない」ということを徹底するしかないようだ。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
2ちゃんねる、海外企業に譲渡される
sillywalk 曰く、 RBB Todayの報じるところによれば、「2ちゃんねる」管理人の西村博之(ひろゆき)氏は、自身の1月2日付ブログにおいて2ちゃんねるを譲渡したことを明らかにしました。譲渡先はシンガポールにある企業PACKET MONSTER INC.とのこと。 譲渡の理由としては、西村氏および2ちゃんねるを巡る訴訟対策が主ではないかとRBB Todayでは推測しており、企業に管理責任が移行したことで、各種書込の情報開示など、今後の対応に変化が生じるかも知れません。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
Zuneとgigabeatが閏年の処理の問題でフリーズ
achika_j_kuonji 曰く、 Microsoft社のZune 30GB版が12月30日から31日にかけてフリーズしたという苦情が同社に殺到したとCNNが報じている。また、東芝のgigabeat Tシリーズ・Vシリーズにおいても同様の現象が発生していたようで、まとめwikiが作られている(東芝のgigabeat公式サイトには現在は情報は掲載されていない)。 Zuneでこれらの現象が起こった原因は、閏年を扱うルーチンにバグがあったためとCNNは報じている。Zuneの公式サイトのFAQには、フリーズした場合はバッテリーを放電し、GMTで2009年1月1日の正午以降に充電すれば回復するとある。gigabeatも同様の方法で回復するようだ。 閏年の処理というのは基本中の基本であり、何故このようなバグが残ったまま出荷されたのが疑問である。 Zuneに関しては本家記事も参照されたし。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
特殊なテープで指紋を変造し不法入国
あるAnonymous Coward 曰く、 読売新聞の記事によると、不法滞在で強制退去処分になった韓国人の女性が2008年4月、入国審査時に指紋照合による本人確認をくぐり抜け不法に再入国していたことがわかった。 再入国が発覚したのは同8月で、女は再び東京入国管理局に摘発されると「特殊なテープを指にはって指紋を変造し、審査を通過した」と供述した。東京入管は、女の再入国に韓国人ブローカーが介在したとみられることから、「同じ手口で、相当数の韓国人が不法入国した恐れがある」とする報告書を法務省に提出、同省も実態解明に乗り出している。 このシステムはテロリストの入国阻止を主な目的に40億円以上をかけて導入された。比較的単純な手口で破られた可能性が浮上したことで、入国審査のチェック体制とともに、テロ対策についても見直しを迫られることになりそうだ。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
2009年の最初に書くプログラムは何でしょうか?
j-ehara 曰く、 日本の正月では、年が明けてから初めて毛筆で書や絵をかく行事である「書き初め」などがあります。私にとっては書き初めはおろか、毛筆に触れることすら遠い過去の話になってしまいましたが…(大抵は筆ペンで済んでしまうので)。 スラッシュドット読者の皆様にとっては、毛筆で字を書くよりもキーボードでプログラムなどを書くほうがなじみ深いことと思われますが、皆様が年が明けてから最初に書くプログラムはどのようなものでしょうか?Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
迎春 2009
新年、あけましておめでとうございます。/.Jのみなさまは元日をいかがお過ごしでしょうか。昨年は(私も含め)新顔の編集者も増えたと言うことで、各編集者からのご挨拶を集めてみました。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
日本型新幹線、20年以内に英国デビュー?
sillywalk 曰く、 28日付の英紙サンデータイムズは、英運輸省のAdonis卿(閣外相)が、60年代の日本で先駆けとなった新幹線をモデルに、時速200mile(約320km)で走行する高速鉄道事業を構想していると報じました(毎日新聞の関連記事)。 有力な例として、200億ポンドで高速鉄道を建設すれば、ロンドン?マンチェスター間を2時間7分から80分に短縮できると考えているとのこと。また、氏が議長を務める政府の国家ネットワークに関する戦略グループが、コストの試算とルートを検討した上で、来春にも政府報告書として公表し、15?20年内の出来るだけ早い時期にロンドン?マンチェスター間の新規路線に着手したいとしています。 イギリスでもShinkansenの勇姿が見られる日がやって来るのでしょうか:-) ちなみに、新幹線の車両だけならすでに英国へ納入済みで、来年に英仏海峡トンネルへ通じる高速専用軌道に投入されるそうです(BBC Newsの記事)。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く
MSやApple、Googleがアイコンに関するソフトウェア特許を侵害したとして訴えられる
Anonymous Coward曰く、 米Cygnus社(注:Cygwinで有名なCygnus Solutions社とは無関係)が、MicrosoftやApple、Googleを同社の持つ「ソフトウェアでのアイコンの使用」に関するソフトウェア特許を侵害したとして訴えたそうだ(Macworld記事, Ars Technicaの記事, 本家記事)。 Cygnus社の持つ特許(特許番号7346850「System and method for iconic software environment management.」)はサムネイルアイコンを使ってファイルを閲覧したり、アクセスする、というもので、Windows VistaのエクスプローラやAppleのCover Flow、Google Chromeなどがこの技術を使っている、と同社は述べている。この特許はOperaの「Speed Dial」(Webサイトのサムネイルを一覧表示してアクセスするサイトを選択できる機能)などまでをカバーする広範囲なものなので、もし有効性が認められれば、非常に多くのソフトウェアメーカーが影響を受ける可能性がある。 なお、この特許は2001年にCygnus社が出願し、今年3月に認められたそうだ。Permalink | 続きを読む | コメントを読む | コメントを書く