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生活危機:08世界不況 広がる労働者への「支援」 公園に「年越し派遣村」

 ◇あすから相談、炊き出し--東京・日比谷

 年末までに解雇され、寮の追い出しなどで行き場のない派遣労働者を支援しようと、労働組合や市民グループなどが31日から1月5日まで、東京都千代田区の日比谷公園で、労働相談「年越し派遣村」(村長、湯浅誠・NPO自立生活サポートセンターもやい事務局長)を実施する。

 同派遣村は、ハローワークが業務を停止する年末年始に労働相談をするほか、炊き出しなどで食事を提供し、寝場所の確保などの対策を行う。労働組合や市民団体、弁護士など約20組織が実行委員会を作り実施する。

 29日に会見した湯浅さんは「寒い年末に派遣切りされた労働者は命の危険にさらされている。役所も閉まり行き場のない人たちの命を支える活動として取り組む」と支援を呼びかけた。労働問題に取り組む棗(なつめ)一郎弁護士は「愛知県在住の過労死遺族から『これ以上ひどい働かされ方がまかり通らないように』と10万円のカンパが寄せられた。飲料水や資金のカンパをお願いしたい」と訴え、大道芸人や音楽家の参加も呼びかけた。

 カンパ、ボランティアなどの問い合わせは、30日までは全国ユニオン(03・5371・5202)、期間中は臨時電話(090・3499・5244)へ。【東海林智】

毎日新聞 2008年12月30日 東京朝刊

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