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県営住宅への入居始まる/解雇の派遣労働者ら
- 社会
- 2008/12/26
解雇や契約終了により社員寮からの退去などで住宅を失った派遣社員らが二十六日、県から提供された期限付き県営住宅への入居を始めた。部屋の鍵を受け取ったのは三十四人。「三日ぶりに畳で寝られる」と胸をなで下ろす姿もあった。
落合雄治さん(52)は日産ディーゼル上尾工場(埼玉県上尾市)の派遣社員を二十四日に解雇された。住む場所もなく、寒空を野宿して過ごした。「やっと畳の上に寝られる」と思わず涙を流した。
綾瀬市の建設会社から解雇を告げられた白鳥久さん(38)は、派遣社員ではないことから国の雇用促進住宅への入居を断られたという。住居が見つからない押しつぶされそうな不安からひとたび逃れ、「県営住宅がなかったら友達の車で寝る予定だった」とほっとした様子。
ようやく住みかを確保して、職探しに前向きな姿勢も。いすゞ自動車藤沢工場の派遣社員だった佐藤富士夫さん(47)は「家賃が安いので落ち着いて取り組める。本当によかった」と話していた。
県は未入居の十四戸三十二人分について、二〇〇九年一月五日から九日まで申し込みを継続する。問い合わせは、県住宅課電話045(210)6543。
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