殺人:高架下で男性が頭殴られ死亡 東京・世田谷

男性が変死しているのが見つかった現場付近を調べる捜査員ら=東京都世田谷区で2009年1月2日午後9時46分、木葉健二撮影
男性が変死しているのが見つかった現場付近を調べる捜査員ら=東京都世田谷区で2009年1月2日午後9時46分、木葉健二撮影

 2日午後5時45分ごろ、東京都世田谷区喜多見3の東名高速道路の高架下で、男性が頭から血を流して倒れているのを巡回中の警察官が見つけた。男性は頭を鈍器のような物で複数回殴られたとみられ、後頭部が陥没して既に死亡していた。警視庁捜査1課は殺人事件とみて成城署に捜査本部を設置し、身元の確認を急いでいる。

 捜査1課の調べでは、男性は50~70歳ぐらいのホームレスとみられる。灰色のフリースの上着姿で、敷いた段ボールの上で寝袋に入りうつぶせに倒れていた。そばに靴がそろえて置いてあったことから、寝ている際に襲われたとみられる。凶器は見つかっていない。

 近所の住民によれば、午後3時ごろ自転車で通りかかった際には現場には何もなかったという。捜査1課は遺体の状況などから死後間もないとみている。

 現場は小田急線喜多見駅の南東約2キロ。人通りが少なく、周囲を高さ約1.5メートルのフェンスで囲われている。

 今回の現場から西に約10キロ離れた府中市の中央自動車道高架下で昨年6月、男性(74)が後頭部を殴られ殺害されるなど、調布、府中、国立市で昨年3~6月、ホームレスの男性が襲撃される事件が5件相次いでいる。【佐々木洋、古関俊樹、内橋寿明】

毎日新聞 2009年1月2日 22時21分(最終更新 1月3日 0時45分)

文字サイズ変更
この記事を印刷
印刷

アーカイブ一覧

 
みんなで決めよう!08年重大ニュース

特集企画

おすすめ情報