ホームレス殺人未遂容疑フリーター逮捕　昨年６月の事件

　東京都国立市で昨年６月、ホームレスの男性（６３）が頭を殴られ軽傷を負った事件で、警視庁は、東京都多摩市連光寺２丁目、フリーター高本孝之容疑者（３６）を３日に殺人未遂の疑いで逮捕したと発表した。警視庁は２日、一連のホームレス殺傷事件に高本容疑者が関与した疑いがあるとみて行動確認を実施。同日夕、世田谷区喜多見３丁目の東名高速高架下で別のホームレス男性が遺体で発見された現場近くでも高本容疑者の姿を確認したが、遺体発見の約１５分前に尾行中の捜査員が高本容疑者を見失ったという。

　高本容疑者は調べに対し、両事件とも否認しているという。同庁は両事件のほか、昨年６月に府中市で発生した殺人事件などホームレスが襲撃された４件の事件についても関与を追及する方針。

　捜査１課によると、高本容疑者は昨年６月２０日午前４時２５分ごろ、国立市谷保の石田大橋下の多摩川河川敷で、寝ていたホームレスの男性を殺害しようとして鉄パイプのようなもので頭を数回殴り、全治約２週間のけがを負わせた疑いがある。高本容疑者は「石田大橋など行ったことがない」と否認しているという。