東京・世田谷区で2日、ホームレスの男性が殺害された事件にからみ、警視庁は別のホームレスの男性を去年、殺害しようとした疑いで36歳の男を逮捕しました。2日の事件は、男の行動を確認中の捜査員が男を見失った間に起きたとみられています。
この事件は2日夕方、世田谷区の東名高速道路の高架下で、ホームレスの男性が殺害されているのが見つかったものです。
都内では去年、ホームレスが襲われる事件が数件相次いでいましたが、警視庁は3日、去年6月に国立市でホームレスの男性(当時63)を殺害しようとしたとして、多摩市の無職・高本孝之容疑者(36)を逮捕しました。
調べに対し高本容疑者は、「逮捕状に書いてあることは、めちゃくちゃなことだ」などと容疑を否認していますが、警視庁は今後、世田谷区の事件との関連についても慎重に調べる方針です。
多摩市の福祉施設で生活していた高本容疑者が国立市の事件に関与している疑いが浮上し、警視庁は去年11月から行動を確認していました。
「住み込みで4人くらい住んでいて、その人たちの面倒をみて、食事したりしている」(施設の近所に住む人)
警視庁は2日も高本容疑者の行動を後方から確認、尾行していましたが、捜査員が現場近くで姿を見失った15分の間に、事件が発生したとみられています。(03日17:01)