仕事や住居を失った人たちを受け入れている“年越し派遣村”に集まった人たち=3日夕、東京・日比谷公園 東京「派遣村」340人超す 横浜寿町も前年の1・5倍派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人たちに宿泊場所や食事を提供する“年越し派遣村”(東京・日比谷公園)に集まった労働者らは3日午後も増え続け、約340人を超えた。 ボランティアから生活保護申請の方法などを教わり「希望が出た。仕事を見つけ、再び自立したい」と笑顔を見せる人もいたが、前日に厚生労働省が開放した庁舎講堂が週明けに使えなくなるため、実行委員会は対策を検討、同省と交渉中だ。 例年、野宿者の支援活動が行われている横浜市中区の寿町にも前年の1・5倍の人が集まり、今年は30-40代が激増している。これまでは60代が中心だったという。 支援団体「寿支援者交流会」の高沢幸男事務局長によると、この年末年始に寿町周辺で市民団体や行政の支援を受けている人たちは400人を超えた。20歳の若者や30代前半の女性までいる異変が起きているという。 高沢事務局長は「ハローワークで『寿町に行けば支援が得られる』と言われて来た若者もいる。民間の方が動きが早いから協力できれば利点もあるが、権限も資金も与えず、困っている人に『行け』というだけとは無責任だ」と指摘している。
【共同通信】
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