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更新:8月26日 12:11モバイル:最新ニュース

「モバゲー」「ミクシィ」「グリー」に続く成長株はどこか・携帯サイト勢力図(上)

 NTTドコモのiモードが1999年2月に始まって以来、携帯コンテンツが産業として拡大してきた。当初は有料コンテンツが主流だったが、ディー・エヌ・エー(DeNA)の「モバゲータウン」の成功を受けて、無料コンテンツが一気に勢力を広げている。どのようなサイトが利用者を集めているのか。

 アクセスが多い国内の無料携帯サイトの一覧を以下に示す。

国内の主な携帯サイト
媒体名運営会社サイトの種類月間モバイルPV数会員数
モバゲータウンディー・エヌ・エーSNS、ゲーム14,917,000,00010,780,000
ミクシィミクシィSNS8,850,000,00014,900,000
MobileSpaceエーウォーカー無料ホームページ8,000,000,0003,000,000
グリーグリーSNS6,000,000,0006,000,000
ヤフー!モバイルヤフー検索、ポータル3,863,000,00022,100,000
@pepsなどピーネスト無料ホームページ3,790,000,0008,970,000
魔法のiらんど魔法のiらんど小説3,500,000,0006,000,000
アメーバサイバーエージェントブログ2,001,000,000-
フォレストページビジュアルワークス 無料ホームページ1,900,000,0001,600,000
ポケットスペースサイバープラス無料ホームページ1,000,000,000800,000
スター・ビーチスター・ビーチ掲示板450,000,000-
The Newsニュース・サービス・センターニュース400,000,000-
TSUTAYA onlineツタヤオンラインエンターテインメント292,000,0008,700,000
BitPetsリビットゲーム、ブログ200,000,000300,000
くちこみネットユニティ無料ホームページ200,000,000-
blogriメディアインクルーズブログ120,000,000-
R25式モバイルリクルートニュース110,000,000-
Sports@niftyモバイルニフティニュース100,000,000-
FC2ブログFC2,incブログ84,000,000-
DBLOGエーウォーカーブログ70,000,000-
Gガイドモバイルディーツー コミュニケーションズツール-22,000,000
girlswalkerゼイヴェル 女性向けショッピング-7,000,000
デコともエムティーアイデコメール素材-3,400,000
ケータイlivedoorライブドアポータル-2,500,000
ニコニコ動画ニワンゴ動画-2,084,000
ニュースカフェシーエー・モバイルニュース-2,000,000
ニフティニフティポータル-1,810,000
らくらく連絡網イオレツール-1,700,000
ゴルゴンゾーラレイド着メロ-1,300,000
モバオクディー・エヌ・エーオークション-1,110,000
イクセンシーエーモバイルSNS-1,000,000
ログともエムティーアイSNS-300,000
※注記 数値データは以下通りの公開情報を利用した。モバゲータウン(IR資料から)、ミクシィ(IR資料から)、グリー(PV数は運営会社媒体資料から。会員数は発表資料から)、MobileSpace(運営会社HPから)、ヤフー!モバイル(運営会社HPから。会員数はPC分も込み)、@pepsなど(運営会社HPから)、魔法のiらんど(運営会社HPから)、フォレストページ(運営会社媒体資料から)、アメーバ(IR資料から)、ポケットスペース(運営会社HPから)、スター・ビーチ(運営会社HPから)、The News(運営会社HPから)、TSUTAYA online(運営会社媒体資料から)、BitPets(運営会社HPから)、くちこみネット(運営会社HPから)、blogri(運営会社媒体資料から)、R25式モバイル(運営会社公表資料から)、Sports@niftyモバイル(運営会社媒体資料から)、FC2ブログ(運営会社HPから)、DBLOG(運営会社HPから)、Gガイドモバイル(運営会社媒体資料から)、girlswalker(運営会社HPから。会員数は読者数)、デコとも(運営会社媒体資料から)、ケータイlivedoor(運営会社媒体資料から。ブログ利用者数)、ニコニコ動画(IR資料から)、ニュースカフェ(運営会社HPから。会員数は利用者数)、ニフティ(IR資料から)、らくらく連絡網(運営会社HPから)、ゴルゴンゾーラ(運営会社HPから)、モバオク(運営会社HPから)、イクセン(運営会社公表資料から)、ログとも(運営会社媒体資料から)

その他アクセスが多いと思われるサイト
媒体名運営会社サイトの種類
FHPナスカ無料ホームページ
モッピーセレスポイントサイト
グーグルグーグル検索
オールアバウトオールアバウトライフスタイル情報
モバイルgooNTTレゾナント検索、ポータル
AnyanySNS
ケータイBIGLOBENECビッグローブポータル
ハンゲ.jpNHN Japanゲーム
顔ちぇきジェイマジックツール
アイノワジェイマジックSNS
ネットプライスネットプライスショッピング
wassrモバイルファクトリーミニブログ
前略プロフィール楽天プロフィール
AVI遊ネット女性向けポータル
大集合NEOオープンドアゲーム、SNS
ナショナルアドレスシンクタンクツール
ワンタッチBBS愛知情報システム掲示板
StyleWalkerスタイルウォーカーファッション情報

 モバイルサイトで最もアクセスを集めていると見られるのは、月間149億ページ(08年6月)ものアクセスがあるモバゲータウンだ。テレビCMなども展開し、認知度もかなり高くなった成果だろう。会員数は4月で1000万人を突破している。

 これを追うのが、パソコン向けのSNSの巨人で、SNS会員数としては国内最大の「ミクシィ」だ。月間88億5000万ページ(08年6月)のアクセスがある。ミクシィは07年8月に携帯からのアクセスがパソコンからのアクセスを超え、その後も携帯向けは一貫して伸び続けている。携帯サイト向けの広告を手がけるインタースパイアの手嶋浩己副社長は「ミクシィはすでに携帯サイトと言ってもいい状態」と話す。

 そしてSNS3番手は、ミクシィとともにSNSの草分けである「グリー」だ。運営会社が上場企業ではなく、詳細なアクセス数は公開していないが、媒体資料によると月間60億ページ以上のアクセスがあるという。

 携帯サイトはこれまで10代など比較的若い年齢層が中心だと思われてきたが、10年近いその歴史とともに利用者の年齢層も上がってきた。モバゲータウンは20代や30代のユーザーも増やしており、4月時点での20代の割合は40%、30代以上の割合は20%になっている。

 ミクシィは携帯からのアクセスが増える一方で、パソコンからは減少しており「パソコンを立ち上げるのが面倒だと思うユーザーも増えている」(手嶋氏)と見られ、利用する端末がパソコンから携帯にシフトしている人がいるようだ。ミクシィの携帯からの利用者のうち22.2%は30代以上になっている。

■10代女子学生のアクセスを集める無料HP

フォレストページの画面

 10代の若い女子学生層のアクセスを集めているのが、月間80億ページ(08年3月)ものアクセスがある「Mobile Space」などの携帯向け無料ホームページ作成サービスだ。Mobile Spaceは03年11月の開設で、1日平均9000ホームページ登録と利用者を伸ばし続けている。

 また「フォレストページ」も同様の無料ホームページ作成サービスで03年7月開設。月間19億ページのアクセスがある。自作の小説やイラストを発表したり、好きなアーティストの応援ページを作成したりできるという。「SNSのようなリアルな人脈というよりも、趣味をベースにしたサイト上のコミュニティーが形成されている」(フォレストページを運営するビジュアルワークス)という。

 その他数字を公表しているサイトでは「@peps」「ポケットスペース」なども月間10億ページ以上のアクセスを集めている。 

 SNSや無料ホームページにアクセスが集まる一方で、パソコン向けのインターネットサービス大手の携帯への取り組みはこれからといったところだ。パソコン向け最大手のヤフーは携帯でのアクセスは4位に留まっている。楽天の運営する楽天市場のモバイルサイトは、ショッピング全体の流通総額のうち約2割を占めているが拡大余地はあるだろう。「MSN」などを運営するマイクロソフトもまだ携帯向けサイトには力を入れておらず、携帯サイトへのアクセスは多くないようだ。

■広告は2ケタ成長

 無料を基本とするサイトのビジネスモデルは広告になる。07年4月に発表した電通総研(当時)の試算によると06年のモバイル広告費は390億円で、2ケタ成長を続けて11年には1284億円になるという。パケット定額制の普及もあり、利用者は無料サイトを閲覧することに抵抗を覚えなくなっている。また、検索連動型広告もパソコン同様に広がってくる見込みだ。

 広告の単価としては、「CPC(Cost per Click)」という指標で20円前後と、パソコン向けサイトが70―80円程度なのに比べて低く抑えられている。携帯サイトは画面が基本的に縦長で、コンテンツの間に挟んだ広告は必ず見られる構造なっており、比較的クリックはされやすくなっているという。またアクセス数の多い大規模サイトが増えてくるなかで、媒体間の競争が進み単価が低くなる傾向も出ているようだ。

 次回、各種無料サイトが増えているなかで重要になる検索サイトの利用動向について取り上げる。

[2008年8月26日/IT PLUS]

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