1年の幸を願って手を合わせる参拝客=1日午前、大分市の春日神社
正月一、二の両日、県内の神社や観光地は、初詣で客や帰省中の家族連れなど、多くの人が繰り出した。冬型の気圧配置が緩んで比較的過ごしやすくなった二日は、デパートや大型商業施設などに福袋や初売りの特売品目当ての買い物客が詰め掛けて大にぎわい。新春の活気があふれた。
▽初詣で「景気回復を願う」
大分市の春日神社には、一日未明から次々と初詣で客が訪れた。時折、小雪の舞う寒い天気だったが、正午すぎには、参拝者の長い列が鳥居の外まで延びた。
家族四人で訪れた同市にじが丘、医師末延聡一さん(42)は「家族が健康で過ごせるよう祈願しました」。長崎から同市内の実家に帰省中の会社員広田高志さん(39)は「家内安全と景気の回復」、娘の咲ちゃん(6つ)は「お絵描きがうまくなるように」と願ったという。
同神社は四日までに約三十五万人の初詣で客を見込んでいる。
▽初売りにどっと
大分市内のデパートや大型商業施設などは、新春初売りがあった。
二日が初売りのトキハ本店では、午前九時半の開店と同時に、徹夜組を含む約五千人の客が各フロアになだれ込んだ。福袋は三万九千個を用意したが、中には開店直後に完売した人気店も。三階の婦人服売り場に並んだ佐伯市内の女性(30)は「午前六時から並んで、目当ての福袋を買うことができた」と満足げだった。
一日から初売りを始めたパークプレイス大分は、計二万個の福袋を用意。今年は中高校生らの利便性を考え、市中心部から無料シャトルバスを運行。その効果もあって、一日の来店客は昨年より二割増えたという。イベントも実施しており、「お客さまに楽しみを提供し、消費を刺激したい」と宮崎喜彦副支配人。
▽年賀状配達“キックオフ”
大分市森の郵便事業会社大分東支店で一日朝、年賀状の元旦配達出発式があった。
配達する職員ら百四十五人を前に、米原新三支店長が「心待ちにしている家庭に一通一通心を込めて届けてほしい」とあいさつ。大分トリニータの高松大樹選手が「安全運転で走行してください」と激励した後、“キックオフ”したのを合図に、年賀状を積んだオートバイが一斉に出発した。
同支店によると、元日に配達された年賀状は県内で二千百万一千通(県民一人当たり一七・五通)。昨年に比べ1・6%増えた。
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