ほらふきたぬき堂ふらふら徒然日記帖2004年1月
2月1日(日)
●息子が卓球に目覚めた。
ラケットが欲しいという。
それならば、高田馬場の国際卓球に行くしかない。
と妻が調べてきたので、家族で物見遊山。
ラケットは本体とラバー2枚。それにサイドテープを購入して、
すべて手作業で張り付けてくれた。
でも、彼の予算を軽く越えていたので、
がっくり。
でも、それは親の僕たちが補填して、無事購入。
あいつ。帰り道にスキップしていた。
その背中を見ていると、
なんて可愛いいやつだ。と。思った。
なんか涙が出てきた。
ぼくはそんなに、豊かなこども時代を送ってきたわけじゃなかった。
たまに、買い物をすると、ほんとに嬉しかった。
本を描いているなんていうと、
ほんとに誤解される。
しこたま儲けてるだろうなんて。
そんなことは全然ないんだけどね。
●「銭湯放浪記 13 上落合世界湯」
卓球ラケット購入のため高田馬場に行ったので、
その近辺で探した。
駅から近いところは、もうやっていなかったので、
もうひとつ神田川沿いにみつけた。
まるで歌のような世界だ。
「神田川」
申し分のない銭湯なのだが、
露天風呂があるのに、別料金サウナ客専用で入れなかった。
うーむ。どうもね。
それでも、風呂上がりに駅まで歩いて帰った。
とても風情のある銭湯放浪の晩であった。
1月31日(土)
●絵コンテ自宅作業。
地道なことです。
●午後に、犬飼聖ニさん・犬飼RYOTA・ホーリーいずみ・ノリだーたちと、
来週土曜日のライブのリハーサル。
今回は「犬飼グラフィテイ」になる。
完璧なライブだ。
バンドで初めてやる曲もある。
「でんでんむしむし」というすばからしいロックをお楽しみに。
だいぶ変でいい。
●帰ってもお仕事。
ちょっと。やらなくちゃね。
いろいろと。
1月30日(金)
●新童話シリーズの第1巻の、下書き最終手直しを、
ぼくが終了。
いよいよ、これを編集部内でチェックするんだって。
またまた、期待させるような話だけれども、
そんな進み具合なのですね。
楽しみ楽しみ。
でも、がーん。
もしかして、てんこもりの修正が来たらどうしよう。
かんがえもしなかった。
1月29日(木)
●下馬鳩ぽっぽ保育園。
縦割りグループ「ブルーチーム」とあそぶ。
異年齢混交なので、どうしても上の子は、
自分ペースにしだす。
そこで、話し合いつつ、
小さなこといっしょにどうすれば面白くできるかを、
いっしょに探っていく。
そのことの大切さよ。
●新童話シリーズの絵コンテも、
クライマックス。
とんでもないものになった。
でも、これはちょっと都合で3巻目くらいになるかも。
その前に、新規2巻が着想されたのだ。
そっちを先にしなくちゃいけない。
歯がゆいような報告ばかりであいすみません。
すべてきっちり決まりましたら、
いったい何をしているのか。
ここできっちりと発表しますからね。
乞う御期待ものです。
1月28日(水)
●鳩ぽっぽ保育園。
2歳グループと絵の具。
赤・青・黄色・白だけを小出しに渡して、
ぐりぐり描いた。
ほんとぐりぐり。
そういうことがとてもいい。
ぼくは、こうなると、製作コーナーに、
きっちりと、絵の具描き場所を設置してもいいと思った。
どこの園もそこまでは設置しない。
後始末が大変だから。
ぼくがやればいいなら、
ぼくが来た時だけでも、自由にできるような。
そんなことを思った。
●「銭湯放浪記 12 1/28-31は実家にもらい湯大会」
となりましたので、お休みです。
1月27日(火)
●なのはな保育園。
年長さんたちと。
絵の具の練習。
卒園の記念の巨大絵本づくりのための習作。
みんないい。
絵の具でぐいっと。
いいねいいね。
ぼくは嬉しい。
みんなもうれしい。
またも、なかなか描けない子がいたが。
形でなくて、色で行こうよというと。
筆を紙に降ろしはじめた。
●「銭湯放浪記 11 湯〜ハウス」上板橋。
駐車場があって、なかなかにいろんな風呂があるというので。
薬湯は紫根の湯。
赤紫色に染まるかと思った。
ここはいい。
電気風呂に息子とともに痺れ。
ジェットバスであそんだ。
ははは。
楽しい。
こんなところに幸せがあったんだなあ。
こころがあったかくなった。
1月26日(月)
●福音館書店のおおきなポケット連載の
「かきかきポケット」担当のT編集と打ち合わせ。
10月号の特集ページについて。
かいけつあそび丸という忍者が出てくる話にしようと決めていたので、
それについて話すと、いいですね。ということになる。
これはかなり面白い。
絵コンテも順調だし。
いい味の絵本仕立てになるでしょう。
●「銭湯放浪記 10 大黒湯」
中野の上高田。
愛想のいい女将さん。
昔ながらの基本的に正しい銭湯。
こどもの頃を思い出してしまう。
今年、ぼくは勤めを辞めて、丸3年が過ぎた。
今、いろいろと転機の時で、
本格的に覚悟を決めて物かきとして
一人立ちしなくちゃいけないぞと。考えている。
実は、銭湯に通いながら決意を新たにしていた。
銭湯に来ると、初心に帰るのだ。
ぼくが純粋だった頃に。
自分は何をするひとなのか。
あの頃、どんな将来の夢を思い描いていたか。
あの頃は毎日が新鮮で、
毎日が永遠のような気がしていた。
湯舟に浸かりながら、
そんなことなどを。
1月25日(日)
●ぼくは世に出るものよりもたくさんの、
アイデアがある。
どれがどのように旅立っていくかは、
自分でもわからない。
たいていは編集の人とのおしゃべりが基で、
始まっていく。
だから、気がつくと、いつもメモを取っている。
この習慣はもう17年も続いているだろう。
メモノートは、30册くらいある。
そういうものを、たまにひも解いていくと、
思わぬ発掘をしたりする。
描いた頃は、なんだかなあ。と。
思っていたものが、俄然光り輝いて見える。
不思議。
●午後は、「銭湯放浪気 09 湯楽の里」埼玉のスーパー銭湯まで足を伸ばす。
今年の冬は、こどもたちをあまり遊びに連れていってやれないので、
風呂好き家族のささやかなお出かけである。
妻はインターネットで、プリントアウトした申込書持参で、
100円節約。えらい。
ここは、露天もあってさすがにのびのび。
壺の風呂に息子と二人で入って語る。
そんな午後。
湯気の向こうにシジュウカラが鳴いていた。
駐車場にある茶屋では元力士が、今川焼き・ちゃんこ焼きを焼いていた。
旨い。
1月24日(土)
●童話新シリーズの2巻目の絵コンテを描きはじめる。
登場人物たちが、生き生きと動き始める。
それでいい。
そのまま、とにかく最終ページまで行ってしまおうと。
でも、まだ描きはじめたばかり。
●今夜は実家にもらい湯。
「銭湯でお金を使うのはもったいない」
というのが昭和一桁です。
はい。
その通りにいたします。
でも、身体が暖まらない。
銭湯パワーはやはりあったのだ。
湯冷めの速度が、銭湯の方が遅い。
保温性は銭湯のがぐんばつなのだ。
1月23日(金)
●今年始動の童話新シリーズの、
イメージイラスト・設定イラストを仕上げる。
モノクロ印刷なので原画をグレートーンで描く。
これによって作品世界が構築されていく。
●岩崎書店「紙の絵本」の最終イラストも。
●チャイルド本社「あそびのおと」のラフも。
小刻みである。
●「銭湯放浪記 08 お風呂の王様」
でも、ここは先日も行ったところなので。
省略。
しかし、どこの銭湯も人が少ないのだが、
ここだけは大盛況である。
みんな地元の銭湯へいこうぜ。
と思う。
1月22日(木)
●下馬鳩ぽっぽ保育園。
縦割りグループで室内ゲーム。
基本は知っている遊び。
それを異年齢でやると、どういうことが起きるか。
どうすればみんなが楽しくできるかを。
みんなで相談しながらやる。
それが大事。
そして、そういう方向性で取り組むと、できるものね。
●「銭湯放浪記 07 新井薬師新越泉」
ここも銭湯です。
マンションのフロントのようなところから、
地下への階段を下る。
おお銭湯ラビリンス。
風呂場全体も暗いトーンのタイル。
湯舟の奥は天井も黒塗りで、岩の間から湯が溢れる。
まるで洞窟風呂である。
こんなところに、洞窟かあ。
異世界銭湯。
日常を忘れたい時にはいい。
1月21日(水)
●鳩ぽっぽ保育園。
午前中は「表現の会」という発表会のリハーサル。
どのグループも工夫して、
その年齢なりの表現舞台を用意していた。
無理矢理の劇とかではなくて、
ここでは、毎日の生活の中で遊んできたことを
舞台化していく。
極めて、自然な成りゆきで好感が持てる。
こどもたちも、だから無理なく舞台に上がる。
ちょっとくらい参加しなくても、御愛嬌である。
●「銭湯放浪記 06 野方たから湯」
でんき風呂というのが、いまどきの銭湯には設置されている。
湯舟のその座る部分だけが、びりびりとくる。
これも不思議。
電気は水を電導体としているのだから、
その湯舟全体がびりびりしなくちゃおかしい。
でも、そこだけなのだ。
そこに座ると、ぼくの場合、腰骨のどこかが、
ぐりっとねじれるような感じになった。
よってすぐに0.1秒で撤退である。
手だけ入れると、痺れるし。
いいことなし。
この不思議な電気風呂は、
どうしてそこだけびりびりするのか。
誰か教えて。
ここの人たちも優しいね。
いつも駐車スペースを探すのだが、
いつも番台の人が外に出てきちゃって、
いつも恐縮である。
1月20日(火)
●なのはな保育園の日。
卒園アルバムの表紙をひとりひとりが描くので、
これのサポート。
自由に描いていいとなると、
描けないという場合がある。
その子におつき合い。
線を引いたり、丸を描いたりして、
その線もいろんな色に塗って、
区切られたところもいろんな色でランダムに塗ったりして。
そんなことをしていたら、できちゃいました。
いいね。
●「銭湯放浪記 05 西落合栄湯」
昔住んでいた地域だった。
ぼくたちはインターネットで調べて、
リストを基に銭湯を探している。
なので、住所を車のナビゲーションにインプットして、
連れていってもらうわけなので、
どこにつくかは、わからない。
着いたところがそこだったのだ。
銭湯がこんなに多種多様とは、知らなかった。
ここはマンションの1階を使っている。
今までで一番の低温湯。
息子も長風呂。
石鹸泡ぷくぷくで、
ぼくは泡を吸い込んでひどいことになった。
のどをやられた。
昔はこんなドジはしなかったのになあ。
なさけないなあ。
でも、こちらで、業界誌「1010(銭湯と読む)」の
バックナンバーをゲット。
御主人とおかみさんが、ここでも優しい。
銭湯関係の人たちはみんな心優しいなあ。
1月19日(月)
●チャイルド本社の季節連載「あそびのおと」の原稿を描く。
がしかし。イラストで「ノート」のように座右の書として機能するようにと。
改良を施しはじめると、終わらなくなる。
普段のあそびの捉え方に、ひとつのヒントを与えるような連載なので、
書き手の力量が問われてしまう。
苦心の連載第1回は2004年5月です。
「保育プラン」を読もうね。
●「銭湯放浪記 04 上落合松の湯」
銭湯には同名のものが多いので、
地名もつける。
ここはトルマリン風呂。
身体にいいんだそうだ。
どういいのか、いつも効能書きを読むけれど、
いつも結局わからない。
でもいいのだ。
湯舟は段々畑のようになっていて、
一番上の湯が滝のように流れている。
そこで頭から湯を浴びて、
息子は喜んでいた。
マイナスイオンの洞窟風風呂があったのだが、
水風呂なので入れなかった。
マイナスイオンというのは、
水でないとダメなのかなあ。
化学はまるきり不得意科目なので、
わかりません。
男湯には「ざくろ口」という蒸し風呂はない。
女湯だけ。
御主人の手作りだそうだ。
トルマリン濾過水を1リットルもらって帰る。
妻が「おじさんのコラム読んで来ました」
と番台のおじさんにいうと、照れていたそうな。
このおじさんこそ「ミスター銭湯」なのであった。
1月18日(日)
●原稿描き。
静かなものです。
チャイルド本社のエッセイ連載「いちばんぼしみつけた」
の原稿推敲とイラスト仕上げです。
今回は一枚絵にしました。
5月号です。
チャイルド本社のなんらかを購読するともらえる小冊子
「ほいくえほん」の巻頭に載っています。
お見逃しなく。
また、そこにホームページのアドレスを載せていますので、
それをみて、ここに来たという方は、
感想などお寄せ下さい。
●「銭湯放浪記 03 白鷺湯」。
駐車場があるようなのでここに決めた。
佇まいは昭和の匂いがする。
機能的なフロントに改造されていたが、
もともとは番台のあった古き良き銭湯だ。
天井がむちゃくちゃ高い。
湯舟に浸かって天井を見ていると、
こどものころに戻ってしまうようだ。
ぼくたち父と息子は、
タイムスリップして、石鹸箱ぶくぶくあそびをした。
泡がたくさんできるので、
それでパンツとか言ってあそんでいた。
あの頃は、いつもこんなことをしていたっけ。
いっしょに風呂屋通いをしていたノリちゃんも
もうおっちゃんだろうなあ。
そんなことを思い出させてくれる白鷺湯。
ここで、「1010」という雑誌をもらった。
東京都浴場組合の力のこもった雑誌である。
連載も写真も情報も面白い。
これが無料だなんて。
銭湯でゲットしよう。
●3日も続けて、銭湯に行くと、
もう気分は銭湯マニア。
全国の銭湯に行ってみたくなる。
これからは、どこにでも、お風呂セットを持参して、
必ずは入ろうなんて考えています。
いいお風呂があったら、教えて下さい。
冬場が意外とぽかぽかで気持ちいいんす。
脱衣場もあたたかくて快適。
●帰り道に原稿を宅急便した。
1月17日(土)
●「紙の絵本」の終盤のイラストを描く。
ポップな情報絵本になりそうで楽しみである。
かわいい男の子と女の子のコンビが出来た。
こういうのも描くんだ。
と著者の高岡さんも言っていた。
描くんです。
そうなんです。
●福音館書店「おおきなポケット」2004年10月号の
「あそびの極意」の手直しに本格的に入る。
なにしろ長年の遊びから生まれたものだから。
これはちょっと私的には、どーんとあそびについて描くつもりである。
でも、いまのところ情報量を制御して、
こどもたちがダイレクトに楽しめるような構造改革が必要なんである。
そういう作業です。
●「銭湯放浪記 02」
本日は東中野にある「アクア東中野」。
ミニミニプールというのにひかれて訪ねた。
値段は銭湯料金。
今は大人400円。こども180円。
家族で入ると、1160円。
最近はどこも露天がある。
競争みたい。
ここの驚きは、湯舟に浸かって、
BS大相撲生中継が見られるところだ。
結びの一番で朝青龍が玉乃島をがつんと突き押しで勝った。
実はこのとき朝青龍は38度の熱だったそうな。すごいね。
というわけで、じっくり見過ぎてのぼせました。
ミニミニプールはなんと露天の隣に。
確かにあるんですが、たしかにプール。
冷たくて入れません。
ここは夏場に来ないとだめですね。
でも、風呂に入りながらの相撲観戦はちょっと病みつきです。
湯舟そのものが少し狭いので、☆☆。
1月16日(金)
●「いちばんぼしみつけた」チャイルド本社「ほいくえほん」連載原稿書き。
「あそびのおと」(仮)チャイルド本社「保育プラン」本誌の原稿書き。
「紙の絵本」の追加イラストのチェック下書きも来たのでそれも。
「ぼくのうた きみのうた」のイラストも下書きしたりしていた。
●夜はベネッセのこどもチャレンジ新年会。
東京ヒルトンにて。
巨大なパーティで驚いた。
「こいのぼりだぞ」の御縁で行ってみたのだが。
いやはや、絵本作家・イラストレーター・デザイナー・カメラマン・歌手・俳優など、
いろんなひとがいて、ひとあたり。
やなせたかしさんは、乾杯前にきっちり歌を歌っていた。
ここに、こどもの城に昔いたテリー・スザーンさんが監修者として来ていて、
懐かしくて挨拶した。
テリーさんは相変わらず元気で素晴らしい。
同じテーブルには、イラストレーター・立体造型作家の方たちもいた。
そのなかに、初体面だったけれど、
ぼくも保育園で読んでいる絵本作家の宮西達也さんがいた。
「うるとらまんしりーず」で有名ですね。
おおかみがぼくは特に好きだけれど。
あの味がですね。いいですね。好きなんですね。
優しいお父さんという感じでした。
しまじろうと記念写真を撮って、
「こどもに自慢するんだ」なんて、
まあなんてミーハーな宮西さんでしょう。
(ぼくも撮ったけど)
他にもいっぱい凄い人がいたんだけれど。
人当たりで、もうふらふら。パーティはやはり不得意。
おとなしく帰りました。
社員のみんなは御苦労さまでしたね。
出会った皆様ありがとうございました。
そういえば、こどもチャレンジのCMは今、
クレージーケンバンドだ。
あの歌いいなあ。
●実は自宅の風呂が故障修理で本日よりしばらく銭湯通いになる。
ぼくは小学生の頃は、ウチ風呂がなかったので、
銭湯通いだったのだが。
なんか懐かしいことになった。
しかし、寒いけど。
新年会から帰ってから、出かけた。
まずは、練馬の「お風呂の王様」である。
スーパー銭湯で反則技だけど、100円増し程度なのでいいのだ。
夜も遅くて、こどもたちも帰りが困るので、
急遽そうなった。
さあこれから、「たぬき家族の冬場銭湯放浪記」が
始まるのである。
「お風呂の王様 01」は、子供達が好きで3回目。
広い湯舟。露天。泡風呂。電気風呂でびりびり。
そして湯上がりの定番コーヒー牛乳。
手頃なスパリゾートなのである。
1月15日(木)
●下馬鳩ぽっぽ保育園。新年初。
この日から、木曜日は縦割りグループの日になる。
ぼくは3つの縦割りグループに順繰りに張り付いていく。
今日は室内遊び。
3・4・5歳のつながりが感じられるような遊びを展開したらいいと思ったので、
みんなの良く知っている遊びから始めて、
こどもたちのつながり様子を見ながらすすめた。
年少のこどもと年長のこどもが、
助け合ってゲームに参加していく場面もあった。
次回は外遊び。3回目は製作をそれぞれ縦割りグループでやってみる。
どれも視点は同じ。
異年齢・異志向のこどもたちがどういう関係を取り、
どういう関係を結んだり、離れたりしていくのか。
担当保育士たちも注目である。
1月14日(水)
●鳩ぽっぽ保育園。新年初。
年長さんたちがこの夏に行ったキャンプの
絵地図を作りたいというので、
そのサポート。
まずは、地図の平面をクレヨン・絵の具で製作。
下地が出来たところで、分担して作った建物パーツや
見つけた動物・昆虫などを別紙に描いていたので、
それを地図に張り込んでいく。
貼り終わると、それではなかなか物足りないことに気づいて、
もっと増やそうという意見が出たところで、
時間となる。
絵地図作りはしかし、楽しい。
これで御近所マップなんかも楽しい。
視点・テーマを絞ればいろんな形に応用可能だ。
わくわくする製作だ。
1月13日(火)
●なのはな保育園。新年初。
年長さんたちが卒園の記念に巨大絵本を
園に寄贈していくというので、
その製作をいっしょにやっていくことになる。
こどもたちのやりたい気持ちと、
やれることと、
折り合いを見つけつつ、
形になっていくといいと思う。
初日はいくつかの絵本を見せつつ、
どういう方向でやってみたいかを探った。
そして、アイデアを紙に描いてみた。
なかなかやるぞ。
1月12日(月)
●「こいのぼりだぞ」ベネッセ手直し。
ちょっと手を入れる。
●「かきかきポケット」福音館書店おおきなポケット。
の原稿描き。
毎月かきかきポケットでは、読者のみなさんからのお便りを戴いている。
1年生から6年生まで。いろんな子がかきかきしたのを送ってくれる。
ありがとう。
それを見るたびに、励まされる。
ひとりひとりにお礼を言えないので、この場をかりて御礼申し上げます。
またかきかきしてね。
1月11日(日)
●「こいのぼりだぞ」はいよいよ佳境。
絵の具まみれになりつつ、
出来上がっていくと嬉しい。
ピーマン(中川ひろたか氏)は、
自力録音の日々を「こもりのおじちゃま」と呼んでいるが、
ぼくもいまのところほんとに「こもりのたぬき」である。
狸穴(まみあな)のたぬきかな。
1月10日(土)
●近所にあって意外と訪ねていなかった博物館に家族で行ってきた。
目白にある「切手博物館」である。
かねてから、切手のデザインが好きなので。
世界の切手が見られるというのは楽しい。
とにかく各国のデザインが個性的でいい。
中でもミレニアム記念で1999年にイギリスで発売されたシリーズが好きだ。
女王陛下のシルエットが美しいシリーズで、
切手ごとに写真・デザイン・イラストだけを
ばしっと使っていて、とにかくそのセンスが美しい。
みとれてしまう。
切手を美術の目で観ていくと本当に実は奥深い。
1月9日(金)
●ベネッセのチャレンジホップのお話絵本の原画を仕上げていく。
「こいのぼりだぞ」というタイトル。
7見開き。
アクリル・リキテックスでがしがしと。
気持ちよく描ける。
アクリル絵の具は、すぐに固まってしまうが、
その刹那的な風合いが、とてもいい。
油絵の具のようでもあり、
水彩の手法も水を増やせば手加減が可能だ。
楽しんで描くが、時間はどんどん過ぎ去る。
1月8日(木)
●「ぼくのうた きみのうた」という歌の連載が、
この4月から世界文化社のプリプリで始まるのだが、
今日、6月号用の曲が出来上がってきた。
とはいえ、詞をFAXしたのは昨日だから、
まあなんて早いのでしょう。
作曲は中川ひろたかさんで、
電話がすぐさまに来て、
電話口でまた歌ってくれた。
「いただきマンモス」というのだが。
のたりのたりとした、不思議で味わいのある歌に仕上がった。
ぱちぱち。
いつもいつもやるなあ。
この1年はほんと楽しみであります。
1月7日(水)
●こどもたちの冬休みも今日でおしまい。
「短いなあ」なんていう息子。
学校の支度に忙しい。
こどもたちとの日々は、そういう季節の節目を、
きちんと感じさせてくれる。
ぼくは、新年明けに締め切りがいくつかあるので、
それの仕上げ。
1月6日(火)
●帰る時になって、
ジュリが行方不明になった。
こどもたちと遊んでいるうちに、
野生が目覚めて、
彼女は森に深入りしたらしい。
なにぶんにも、都会の犬だ。
森には不馴れだ。
ジュリの飼い主一家総出の捜索が始まった。
父は谷へ。
母はクルマで国道方面へ。
こどもたちは山荘の回りで。
基本的に名前を呼ぶ。
それが効果的。
でも、呼び掛ける方向が、
ぼくにはどうも合点がいかなかった。
こどもたちの証言はあいまいで、
走り去った方向を見失っていたからだ。
雪の上には、確実に足跡が残るはずだ。
その足跡を、だれも発見してはいなかった。
そこでぼくはぼくで、みんなが谷を下っていくのとは、
少し違う尾根のほうに足跡を探してみた。
すると、ジュリの跳ねたとおぼしき新しい足跡があるので、
飼い主一家の次男坊に言って、
そっちへ声をかけてみることにした。
ジュリはぼくが呼んでも戻っては来ないからだ。
すると、しばらくしてジュリが、
平気な顔で現れた。
「どうかしたの?」
しゃべれれば、そう言ったに違いない。
どうやらカモシカの匂いを嗅ぎ付けて、
辿って行っていたらしい。
●東京に帰宅後。
録画しておいた「古畑任三郎」を観る。
この前の特集よりも、設定と展開があまりにもゆるゆるで残念。
俳優陣も豪勢なだけになおさらです。
「オケピ」も「笑いの大学」も大好きなだけに、
ちょっとね。
脚本の三谷幸喜さんは大好きな脚本家なので、
今後の古畑さんに期待。
そういえばNHK大河ドラマをやるんだっけ。
うーむ。どうでしょうか。
1月5日(月)
●スキーの日。
でものんびりしていたので、午後から。
それでも十分。
こどもたちはだんだん動きがよくなっているので、
純粋に楽しいみたい。
それはそれでいいのだけれどね。
でも、午前中にジュリと走り回る雪の森というのも。
とても楽しいものでもある。
ウサギの足跡をみつけると、
ジュリはどこまでも追いはじめるのだ。
こんな都会の犬にも野生があるのだった。
1月4日(日)
●スキーの日。
でもどうしてこうゲレンデ至近の食堂というのは、
10年一日のごとく、
ドンブリものでなおかつ高価格なのだ。
そしてやはりスノボとスキーの接触事故は絶えない。
なんか年々歳々ゲレンデスキーに対する魅力を感じない。
そろそろやはり、そういう形ではない雪山との
付き合いの段階だろうなあ。
スノーライフ・スタイルとでもいうべきものかなあ。
1月3日(土)
●今日から知り合いの山荘に行く。
菅平の山の中。
菅平口という横道に入るととたんに雪。
路面も凍っていた。
あっという間の雪景色である。
山荘家族には、ジュリという犬がいる。
ジュリと戯れつつ、
こどもたちは、ウチにも犬がいたらなあと。
こぼす。
1月2日(金)
●年始。
「竜馬がゆく」10時間ドラマを見続ける。
なんかあまり新鮮味はないのだが、
思う通りの展開で、水戸黄門を観るようで安心感はあった。
見続けつつ、紙の絵本のイラストを描き続ける。
そんなお正月。
天気がいい。
1月1日(木)
●新年明けましておめでとうございます。
今年も引き続き、よろしくお願いいたします。
ことしの抱負は、
童話の新シリーズの立ち上げであります。
詳細はもう少しお待ち下さい。
新春ビッグなお知らせにしたいのですが。
ラスト佳境の計画練りの後に、きっちり近日報告発表します。
●そして単行本絵本の出版も待機中です。
月刊絵本は9月に「いただきバス」すずき出版がありますね。
作詞活動も続けます。
●そして連載は4本。
□福音館書店「おおきなポケット」に「かきかきポケット」2ページ毎月。
□チャイルド本社「保育プラン」5・8・11・2月号にあそびの2ページ。
□チャイルド本社小冊子に「イラストエッセイ」2ページ毎月。
□世界文化社「プリプリ」に「ぼくのうたきみのうた」毎月。作詞藤本ともひこ・作曲中川ひろたか。
●雑誌の特集は、福音館書店「おおきなポケット」10月号28ページ。
単発では、ベネッセのチャレンジホップ5月号「こいのぼりだぞ」絵本ページ14ぺージ。
そして岩崎書店の「紙の絵本」作高岡昌江・イラスト藤本ともひこは、3月発売予定。
なかなかに目白押しかもしんない。
そのうえまだ、やりたいことはある。
今はまだ言えないけれど。
少しずつ。
明かされていくのです。
乞う御期待。
●最後の抱負は、日記はこまめに更新しようと思います。
以上です。
copyright fujimoto tomohiko tanukiss
office 2004