多数のご意見、本当にありがとうございました。(第20回)
明日は大晦日。今年もいよいよ終わろうとしています。
今年1年間、この「取材ノート」におつきあいいただき、ありがとうございました。
医療現場からの切実な声。書き込み内容をめぐって討論、激論もありました。
また、私たち報道機関に対する厳しい指摘は心に滲みました。
いただいた書き込みはおよそ900件に達しました。
印象に残っている場面があります。
それは3月11日のNEWS ZEROで「救急崩壊」を特集した時のこと。
救命救急センターでの救急医療最前線でカメラがとらえたのは
「受け入れたくても受け入れられない」という厳しい現実だった・・・という内容の特集を
放送した6分後、医療班の取材ノートに真っ先に届いた書き込みは「北海道の勤務医です」さんからの
『放送見ました。ありがとうございます。感謝しています。
明日からまたがんばります。』
という2行のメッセージでした。
あの日、特集のあとのNEWS ZEROの放送がまだ続いている中で、
私は、この短いメッセージをじっと見ていました。
現場の勤務医の皆さんの、ぎりぎりのところで持ちこたえている状況を、
如実に物語っていたからです。
『医療を救う』ことは私たち自身の命を救うこと。
1年間の取り組みを通じ、その思いを強くしました。
2008年ACTIONの取材ノートはまもなく終わりますが、
「医療崩壊」を食い止めるための報道は、いかなるかたちにせよ、
今後も続けていきたいと思っています。
なお、12月18日に発売しましたACTIONの本「ACTION『日本崩壊』五つの難問を徹底追跡する」(新潮社刊)の文中で、前述の「北海道の勤務医です」さんからのメッセージをはじめ、取材ノートへの皆さんからの書き込みをいくつか紹介させていただきました。この場を借りまして報告並びにお礼申し上げます。ありがとうございました。
あさってから始まる2009年が皆様にとって実り多き年となりますよう祈っています。
また、来年のACTION2009にもご注目ください。
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開局55年報道特別企画
ACTION「日本を動かすプロジェクト」2008最終章スペシャルは(第19回)
今年1年続けてきた2008年の「ACTION」は本日、最終章を迎えます。
私たちは「医療崩壊」の現実をまず見つめよう、と訴えてきました。
NEWS ZEROを中心に発信し続けたつもりですが、1年という期間では
現実の一端を見ることが精一杯だったというのが正直な気持ちです。
それほどまでに医療を取り巻く問題は裾野が広く、根も深い・・・それが実情でした。
きのう、麻生首相は、来年度予算の「重要課題推進枠」の配分先を決めました。
その中で、医師不足対策や救急医療の充実のために、304億円を上乗せすることを決めるなど、医療崩壊対策には配慮した内容となっています。
もちろんこれで問題が解決するかと言えば、そんな甘いものではないと思います。
根本的な「医療再生」には、「兆」単位の財源の議論が不可避とされているわけですから・・・
ただ、医療崩壊の現状が看過できない、ということは、さすがに政府も
従来よりは痛く感じている、ということなのでしょう。
この取材ノートへのご意見でも指摘がありましたが、医療の現場からは
「来年は医療崩壊はもっと進むだろう」との厳しい声が数多く聞かれます。
そういう声を聞くにつけ、社会部のデスクとしては、ACTIONのこの1年の取り組みは
まだ「始まり」なのだ、と感じています。
ACTIONとしてはひと区切りでも、医療の崩壊を少しでも食い止めるために、
私たちは今後も取材し発信し続けていかなければならないと思っています。
「受け入れ不能」などによる犠牲者がこれ以上出てはならないという最優先の課題はもちろんですが、
並行して、将来を見据え、養成数が増えることになった医師たちの「育成のシステム」。
ここをもっとしっかり見ていかなければならないのではないかと考えています。
具体的には、大学医局のあり方、研修制度のあり方、そしてどうやって医師を必要なところに配置するかその方策、などの議論が重要ではないかと思います。
最後に、本日の番組の告知をさせていただきます。
冒頭にも書きましたが、本日12月23日(火)午後4時53分から午後8時54分まで、
ACTION「日本を動かすプロジェクト」2008最終章スペシャルを、4時間生放送します。
医療崩壊の問題についても、番組の中で今年1年を総括します。
ぜひともご覧頂き、ご感想、ご意見は下記フォームよりお書き込み下さい。
また、過去の取材ノートもこの機会にぜひご一読いただければと思います。
あわせて、12月18日に発売されましたACTIONの本
「ACTION 『日本崩壊 』五つの難問を徹底追跡する」(新潮社刊)も
全国書店で販売中です。一度、手にとっていただければ幸いです。
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一医者 さん
SSRさんへ
『コンビニ受診』とは、まず初歩的には『仕事の都合や、旅行に行くからとか、自身の勝手な都合で時間外受診を利用する』や、『タクシー代わりに救急車』とかを指します。そして、軽症か重症か判断がつかないんだからと言われますが、少しずつ知ろうという気持が必要と思います。某所小児科を守るために、お母さん達がハンドブックを作って頑張っているように。
その事を今回の『actionから提言』は伝えていると思います。何も全ての時間外受診を抑制するわけではありません。
2008年12月29日 00:57
評価は早すぎるのでは? さん
今年1年のこの企画を評価するコメントも多いようですね。
よくぞ言ってくれたとの意見も多いようですが、テーマの「過酷な勤務医をどれだけサポート」出来たのでしょうか?
すぐに結果があらわれないとは思いますが、継続してすることで何かを動かすことにつながるかも知れません。ところが、来年はこの医療問題を取り上げないのが日テレの限界、マスコミのご都合主義のあらわれでしょう。
次のようなデータがあります。
勤務医へのアンケート調査で、2008年の医療界を取り巻く環境が2007年と比較して良くなったと答えた勤務医は3%、悪くなった、変わらないがそれぞれ67%、30%でした。
2009年の医療界を取り巻く環境が2008年と比較してどのようになると思いますかとの質問に、勤務医は、良くなる3.9%、悪くなる、変わらないがそれぞれ60.6%、35.5%となっています。開業医もほぼ同じような回答をしています。
現場の多くの医師は、依然として医療崩壊が進むと感じているということではないでしょうか。
一般市民も医療者も自分の身は自分で守るしかない、現実のものとなっています。
この企画で徹底的な検証がなされなかったこと、中途半端であったことを残念に思います。そして何よりもジャーナリズムという偽善を振りかざしてきたことに憤りを禁じ得ません。
皆さん、ガス抜きされただけでは意味はありません。
次の選挙で景気対策だけに気を取られないようにしましょう。
2008年12月28日 20:46
通りすがりA さん
厚生労働省は「医療崩壊はさせない」という同じ口で
http://mainichi.jp/select/today/news/20081227k0000e010047000c.html
こういう事をするのですから医療崩壊は不可避です。
医療現場がどんなに努力しようと全て厚生労働省が無にしていくのですから仕方ありませんね。
2008年12月27日 22:16
医療関係者ではありません さん
勤務医の過剰労働の問題、自治体病院の赤字の問題、それらの解決策として病院の集約化があります。厚労省や総務省もそれを進めようとしていると認識しています。また、日本の病院は諸外国に比べ多いとの話も聞いたことがあります。ですが、実際には自治体間、住民間での調整が難しいとも認識しています。
日本の医療制度は、皆保険を前提にしています。その考え方は、歴史的に見れば、国民全てに医療を受ける機会を与えるもので、最高、最良の医療を与えることではありません。事実、検査や治療の内容はチェックされており、基準を超えていると判断された場合は、保険の支払いが拒否され、病院の持ち出しとなります。大袈裟に言えば、検査や治療の内容は厚労省が(最近は司法も)決めており、病院や医師に与えられている権限には限りがあります。患者が、ああして欲しい、こうして欲しいと望んでも、受け入れられない場合があるのは、こういった事情があるからです。
今後の医療体制や制度をどうしたいにしろ、給付(医療の質)と負担(保険料や税金または自費)はセットで考えるべきことです。負担の考え方を示さない、給付の要求は意味を成しません。日テレさんは、医療費を増やせと提言されましたが、その財源をどう考えているのでしょうか。
2008年12月27日 00:28
内科医師 さん
zeroは現在の医療問題を正確に報道し、特に時間を割いて低医療費政策にまで言及した唯一の報道だと思います。現在の日本における極めて低く設定された診療報酬点数や保険診療全体の判り易い説明を、OECD諸外国の医療費や医師給与と比較して国民に知らせてほしい。とくに医療費の殆どが医師給与になっているがごとき誤った国民認識を正してほしい。さらにはイギリスなどは、かかりつけ医の紹介なしには専門医が受診できない、しかも、かかりつけ医も受診枠を決めてハードワークではない様に受診抑制がなされているが、日本では自由に病院を受診できる上、格安に高度医療を享受でき、それは日本の医師の高い職業意識で今まで成り立っていた事など、受診システムの違いも説明してほしい。最も重要なのは、低医療費政策が全ての医療崩壊の中心である事を継続して報道することです。zeroのような報道姿勢は貴重です。今回で終わることなく、来年も引き続きこの問題を取り上げ、国の情報操作を暴き、それこそzeroの目標である日本国を動かすまで報道し続けてください。
2008年12月26日 16:25
医療関係勤務 さん
今年に入り、各メディアの方が実際の医療現場の状況を報道してくれて改めて、現場の苦しみが理解出来ました。
私自身、医療関係の会社で働き、地方(主に東北)の病院などに行っていますが、本当に人手不足で行く先々でDrの不足、看護師の不足、その他のコメディカルの不足など、地方では都会と違い本当に切実な問題となっています。
「地域の偏在」や「診療科目の偏在」は本当に早急に解決すべき問題なので国としてももっと、積極的な取り組みをして貰いたいです。
特に「地域の偏在」には、もっと地方で働くメリットを打ち出してもらいたいです。
どの病院も人集めに奔走しているのが、現状です。
国はもっと、民間会社を含めた意見(国民の声)を聞くべきだと思います。
2008年12月26日 12:24
ロッド さん
先に、「人は100%死にます。」と、コメントがありましたが、
そのとおりだと、思います。
「これだけ医学が発達しているのに助からないはずがない→医療ミスに違いない。」「入院したのになぜ悪くなるのか→何か隠しているに違いない。」そういう考えの患者さんがが多いです。
話は変わりますが、あえて誤解を恐れずに言えば、
無駄な医療もあるのではないか。
痴呆がひどい、もしくは老衰、脳血管障害で、寝返りはおろか意思表示すらもできず、家族からも見放された患者さんに、食事ができないからといって、点滴をいつまでもしたり、胃瘻造設する例が多すぎます。
また、自分で治す意思のない患者、治療に抵抗する患者には、よけいな人手も、費用もかかります。
広い意味で、医療による無駄な延命も避けるべきです。
その結果確保できた時間、費用、人材を、救急など、本当に必要なところへまわすべきでしょう。
2008年12月25日 19:58
ひとり医長の妻 さん
小児科医でひとり勤務7年目の夫がやすんだのは新年度にはいり、この一年で3日だけです。入院患者がいる限り土日祝日カンケーなくかならず出勤しています。産科が閉鎖されて新生児がいないぶんマシになりました。なぜなら夜は寝れるからです。しかし多くの市町村ではほんの隣り合わせなのに各自の思惑がからまり自治体病院の統廃合がされないまま箱物だけが乱立し中身はひとり勤務のスカスカ手薄な危険な勤務形態。一人医長の病院があればぜひ統廃合をすすめて集約化すべきです。打ち出の小槌のようにほいほい医師が集まるとはとうてい思えません。
県が主導して自治体間の調整を図る努力をすべきです。医療行政は行政がきちんと考える問題。
2008年12月25日 02:33
国保診療所医師 さん
コンビニ受診をやめようという提言に対して、判断を間違った場合はという投稿がありました。ここらで、考え方を変えませんか。
人は100%死にます。いくら医学が進歩しても不死にはなりません。夜間、休日、へき地で病気や大怪我になって亡くなっても寿命。運よく医療機関にかかれて生命があれば儲けもの、これくらいの覚悟をなしに言うことは、金をきちんと出さない限りモンスターです。
人は必ず死ぬ。このことをすべての前提で覚悟を決めるしか、いまの日本では生活できません。今の中堅どころが、リタイヤしたら、自分が病気になったときに対応してもらえる医療機関はなくなっていると感じています。
2008年12月24日 22:25
一執刀医 さん
実際に自分の足をつかって報道した 真のジャーナリズムを感じた。 勤務医の過重労働 そして 訴訟が 医療崩壊を招いたという取材結果は、医師の資質に解をもとめる某放送局とくらべて 雲泥の差であった。
コンビニ受診をやめよう
医療クラークを増やそう
開業医の協力を得よう
訴訟に対するメディエーターを作ろう
などなど、現場の声に即した数々の今年度の提言の末に
最終提言として 遂に
「医療費を増やそう」
というところに至ったのは見事であった。
現場をしっかり取材していれば、絶対にそこに至らざるを得ないのだ。番組全体としての叡智を感じる。
最初に盲目的に医療費に抑制すべしというところが間違っていたのである。 基本的には医療費は必要だから増大してくる。抑制するのではなくて、いかに国家的無駄遣いから医療費に金を持ってくるかを議論するべきだったのだ。それが先にあって、それから医療費の無駄遣いを考えるべきであった。
どんどん需要が増えている医療介護分野を支える事は、大きな雇用を創設し、景気対策にもなる。いまや医療は医師だけの物ではなく、もっといえば医師や今いる医療者だけでは無理だ。医師でなくてもナースでなくても出来る仕事をどんどん開放する。そしてその人件費が出るだけの金を落とす事だ。たとえばクラークや訴訟メディエーターの方々に、もっと高給を支払えるだけの仕組みにする。
団塊の世代を抱える日本の年代別人口比率からは 医療富国論こそが相応しい。 医療亡国論は日本特有の年代別人口分布を考えてなかった可能性がある。
答えは 今の崩壊で明らかなのだ。括目せよ。いまなお医療費を抑制しようとする方々のモラルと見識を疑う。
2008年12月24日 14:07
匿名 さん
身内に医師がいるものです。臨床研修が必修化し、医師が能力を磨く事ができるのは患者にとってプラスだと思いますが、後のキャリアパスが今まで通り(論文、専門医偏重、指導医として活躍すべき年代には燃え尽きて開業)である限り、救急や僻地医療など住民が必要とする医師は育たないのでは?医師のキャリアが、医局のニーズには合うが住民のニーズとかけ離れているのではないか、という点をこの番組で取材してほしいです。
2008年12月24日 12:24
H・Hコーチ さん
『医師を増やす』事を政府は決定しました。
それは素晴らしいことです。しかし、学生を増やすだけでは6年間かかってしまいます。
そして、産婦人科・小児科が少ないという現状は打破出来るのでしょうか?
問題はとっても多いとは思いますが『助産婦』を増やすもしくは、資格を持っている人たちを有効に使えるように環境を整えていくというのはどうなんでしょうか・・・。
教育もそうですが、システムとしてトップに立つ人は教師や医師で良いのですが・・・そのラインでスタッフ業務として手伝えるスペシャリストを育てていくのが早道のような気がしてならないのですが・・・。
2008年12月23日 23:07
経営は無理。臨床だけを! さん
ある授業で「私たちはどうしてこんなに苦しい思いをしているのに医療費が高騰しているから国は減らしたがるんですか。私たちお金にみあった仕事ではありません」と質問した医学部の院生がいた。有名な専門家が答えていました。「開業医ががっぽりもうけているんですよ・・・」
一理ありますね。開業医は忙しいといいますが、経営は経営者に任せて臨床に従事できる環境がやっぱりいりますね・・・。
2008年12月23日 22:28
救急医 さん
全国で、すべての救急患者に適切な専門的治療を施すことを求めるのには、莫大なコストがかかります。
『のどのつかえ感』を訴えた人が、実は心筋梗塞であることもあります。
診療所で風邪と診察された子供が、帰宅後に死亡することも少なくありません(急性心筋炎)。
肩凝りで受診した人がクモ膜下出血のこともあります。
死亡という結果の重大性から、重大な過失、医療ミスとしてしまったら救急医療は成り立ちません。
風邪のこどもすべてに心電図をとる、肩こりの患者全員にCTを撮ることなどしたら、莫大な手間とコストがかかります。
また、救急診療で専門外の患者の治療に当たることは、過去の司法判例(加古川心筋梗塞事件、奈良心タンポナーデ事件)から過失とされています。
ほとんどの医師はこういった事例を把握しており、
とりあえずの応急処置では許されない、と認識しています。
循環器専門医でなくても、迅速な心嚢穿刺が出来なくてはダメだと司法判断が出ているのです。
2008年12月23日 21:37
地方の弱市民 さん
母親が掛り付けの個人病院でろくに検査もしないで、貧血ぎみと診断された。数日後吐血して救急車で市立病院へ、出血性胃潰瘍だった。幸い大事にはならなかったが。親戚のものは市立病院の救急で、時間勝負の心筋梗塞に降圧剤のみを4時間点滴、手遅れとなった。初期診察したのは役職の内科医。確かに患者側のモラルも低くなってるとは思いますが、地方にはコンビニ診療するようなモラルの低い医師もまだ居ることも事実ですし、病院内の隠ぺい体質が残ってるのも事実です。2次医療ができる中核病院が一つしかないような地方では結局は諦めるしかないのが現実。
2008年12月23日 21:11
めぐみ さん
私はいま看護師として、地方の中心病院で勤務しています。
医療崩壊と叫ばれ、救急や医師不足などについて、今年はいろいろなところで目にしてきました。
ただ、看護師としてその部分にだけ注目されているのが疑問に思っています。
現場で働いている身として、看護師の現在の状況もかなり厳しいものがあるのに、医師のことにしか目が向けられていないのかな、と思ってしまいます。
一度、看護師についても考えてみてもらいたいです。
2008年12月23日 21:08
匿名 さん
看護師として医療機関で働いていますが、確かに危機感は感じます。
コンビニ受診という言葉がありましたが、そこは難しい判断なのでなんとも言えませんが、中にはモンスターペイシェントと感じる人がいる事は確かです。
医療スタッフも受診する人も同じ人間なので思いやりという基本的な考えが医療を支える一歩ではないかと思います。
2008年12月23日 21:04
医者ではないが私は学者 さん
私は医者ではありませんが、医学部の基礎研究者として十年以上医学部生の教員をやっております。勿論、ある関係で現場の様子も知っています。大学の中身を医者でない第三者の目から冷静に見てきましたが、世間の人の分かりずらい実態があるのも事実です。臨床医として働いていらっしゃる医者は大変忙しいので、そこに医者不足と言われるのも分かります。しかし、医師不足というのは、御幣があります。大学の先生に残るため、あるいは博士を取るため、はくをつけるためと基礎研究に一日の大半を費やす、あるいは週1,2回のバイトをしながら働いていて臨床についていない人が多いのも現実です。一般の素人は、医師不足と聞けば増やすしかないと考えがちですが、その前に医療現場の整備が大事だと思います。番組がやっていた通り、仲介者のような存在も素晴らしいですが、しっかり病院を中立な立場から監督する人も。そして何より日本では専門医や産業医といった名前ばかりに凝り固まって中身を育てるよりも出世をねらうような医者も多すぎます。勿論、医師会や学会に携わる立場では必要かもしれませんが、緊急になれば、自分は専門じゃないから見れない、わからないでは駄目だと思います。少なくとも全体を把握し、その上で専門すぎる場合、手に負えない場合を分けられるような質も上げなくてはなりません。医学部というのは(医者の世界)変わっていて、他の学部では学者といえば教授クラスまでずっと研究が続くわけです。博士号も大学によって授与の条件は違いますが、少なくとも3本以上となっていたりします。しかし、医学部ではなあなあになっていて1本、あるいは研究はしていたが論文0で一応見通しを立てて(アクセプトなし)博士号をもらっている人もいました。医学部では教授(学者)と医者の両立をしなければならないわけですから大学に残ろうとすると、臨床はバイト感覚、あるいは従事しなくなる方もおられます。しかし、本来は医者は臨床を中心にやるべきです。教授、医者と両方の権力を手に入れたがるからきついきつい競争世界が出来上がってしまうのです。そして、いつも苦しがっているのは、何もこの世界を変えられない若手の医者と24時間現場を離れられない医者です。医者を増やすだけではなく、もともといる医者を研究から臨床に集中させる、戻すこと、そして基礎研究からは撤退することが先だと思います。そして、基礎をしたい場合は基礎を中心にするシステムにすればいいのです。基礎研究もそこそこ、だが医者というプライドだけは高く、バイトで医者も続けたいという人が多すぎます。学者と医者は分けなければなれません。そして、臨床医が足りない数だけ増やすのです。ただ増やしても、今のままであると、増やした分だけ現場に回るとは思いません。
2008年12月23日 21:00
介護難民 さん
特殊疾患療養病棟や療養病床が閉鎖されている現状なども取り上げてほしかった。
2008年12月23日 20:52
匿名 さん
開業することに何か基準が必要ではないかと考えます。誰でも開業ができるのではなく、勤務医での経歴や地域での病院数の制限、地方病院への研修制度等々あまりにも開業する医師が多いように感じます。
2008年12月23日 20:26
HM さん
病院の民営化が出来れば解決するとおもいます。民営化すれば、経営意識をもつのですから。
医師会が医師は多すぎると言っていたのですから医師会に責任があると思います。政治家は医師会の意見を聞いていたのが実情でしょう。
2008年12月23日 20:26
ベテラン勤務医 さん
ここのコメントを見ても、なぜ医療が崩壊するのかよくわかります。
私も一勤務医ですが、以前は自己犠牲の精神で、自分の生活を犠牲にして365日働いていましたが、最近は必要最低限の仕事しかしなくなりました。
特に、新人医師は労働者権利の意識をうえつけられています。
今まで二人分の労働を当たり前にこなしていた医師が、今後は一人分しか働かなくなるでしょう。
医師数を倍増にしたぐらいでは解決しません。パートの女医が増えるだけです。
診療科を制限するなどしたら、さらにモチベーションが低下し、崩壊は加速するでしょう。
医療崩壊の本質は、医師のモチベーションの低下であるのは間違いありません。
私が研修医の頃は、一か月のほとんどを病院に寝泊まりして、不眠不休で働く先輩医師を格好いいと思っていたものです。
専門外の救急患者が搬送されてきても気概をもって診療にあたっていたものです(眼科の医師が、心筋梗塞や交通事故の患者も診察していたのです)
それがよかったかどうかはわかりませんが、今ではこのような専門外の診療は社会的にも司法的にも許されません。
救急医療をなんとか維持するには、故意やカルテ改ざんなど悪質な医療行為を除き、すべて免責にするしかないと思いますが、ここのコメントを読んで、それも無理だろうと思いました。
2008年12月23日 19:57
産婦人科医より さん
番組拝見致しました。
視聴者のワイドショー的な興味を煽るだけで、問題解決に全く役立たない(むしろ医師患者間の溝を深くしている)偏向報道が多いなかでは、非常に良質な番組だったと思います。他局も少しは見習って欲しいと思います。
医師不足に関して一つ。医師の絶対数を増やすために、医学部定員の増加が決定されました。これ自体は非常に有益な決定だと思いますが、女性の医学部生数を制限しないと意味が無いと思います。女性差別だと思われるのはわかっていますが、それでも現場の意見として一言言いたい。
元々、勤務条件が悪い科(つまり、今、不足していると言われている診療科)に進む女医は少ない。また、選択したとしても、一度、妊娠・出産を経験して現場から離れると、第一線に復帰することは非常に能力のある女医以外は困難です。現在、子育て支援等、様々な支援策が打ち出されていますが、託児所などのハード面は整えられても(といっても、増え続ける社会保障費の中でコストパフォーマンスの観点からいっても困難だと思いますが)、医師としての能力・責任感などのソフト面を補充することはできません。そのような医師の失敗を補充するために、周りの医師は更に労力を使います。
是非、国民の皆様に一度考えて頂きたい問題だと思います。
2008年12月23日 19:31
SSR さん
「コンビニ受診をやめよう」というのはよほどやり方に気をつけないとかえって危険です。
素人が一時診断をすることになりかねないからです。どこまでが軽症でどこからが重症か、あなたは本当に適切に判断できますか?
私個人の実体験から大変疑問を感じます。
例1
私の父(70歳)が庭先で転んで頭を打ったあと、頭痛と吐き気、めまいが起きて立てなくなった。日曜日だったので救急車を呼んだ。
これはコンビニ受診ですか?
例2
私の娘(4歳)が朝から物を食べなくなり、3回嘔吐した、その後少量の水分も採れなくなったが休日のため診療所は受診しなかった。深夜0時頃寝た。朝まで待てばb診療所は開くが、私は不安mになり救急外来を受診した。
これはコンビニ受診ですか?
結果1,2
父は脳出血で処置が遅れたら命に係わりました。
娘は深刻な脱水症状で眠ったのではなく意識不明になったのでした。夜通し4L近く点滴しました。朝まで受診を待っていたら手遅れになったかも知れません。
もし私や父が「コンビニ受診は迷惑だから・・」と遠慮して救急診療の受診をためらっていたらどうなっていたでしょうか?
例3
40代の男性が酔って転んで路上で寝たまま起きなくなった。
救急車を呼ぶべきですか?
これは私の同僚です。脳梗塞で危機的状況でした。
「コンビニ受診をやめる」というのは個々人に意識の問題ではありません。適切な判断が可能となる社会的な仕組みを作ることなのです。提言するならそこまで踏み込まなければだめです。
実際に小児科の看護婦が、自分の息子を救急受診させることをためらったために命を失った例もあります。この人は現場が軽症の子供のコンビニ受診で疲弊しているのを肌で感じていたので自分の息子の状態を軽症とみて救急受診を見送ったのです。看護士のような専門家でさえ一次診断は困難なのです。
2008年12月23日 19:09
ヒロ さん
訴訟リスクにについて考えたのですが、医師の責任は、例外を除き追及し過ぎないようにしたらどうでしょう。患者を救うために手を尽したのに、手が及ばなかったら責任を追及されるというのは、論理的におかしいと思います。
2008年12月23日 19:01
りん さん
テレビ拝見しました。確かに医療行為に関して国はもっと積極的に取り組むべき問題であると思います。ただ保険医療が赤字なのも事実で国になんとかしろだけではなく自己管理における病気の予防も必要だと思います。そして私が一番感じる事は医薬品や医療機器が高額すぎる事も赤字慢性化だと思います。血液検索一つとっても高すぎでCTの機械一台で数億円です。←この検査費の7割が保険です。医療機器というだけで高い。MRが病院に営業でお金かけて何度も通って莫大な利益を会社にもたらす。。。『病気と闘う人を応援します!』という名を借りた営利追求型企業へ製品が適正価格かどうかもぜひ追っていただきたいです。この価格次第で医療費がだいぶ変わります。国として患者として両者にとってより良い方向に動いて欲しいです。
2008年12月23日 18:47
むーらおさん さん
コンビニ受診の対策で思ったのですが、早朝や夜間の受診料を高くしたらいいのではないでしょうか?その高くした分でお医者さんの給与・人件費に充てるなどする仕組みにしたらいいのではないでしょうか?臨機応変な仕組みにする必要があるように思えました。
2008年12月23日 18:37
とっぽじーじょ さん
提言の中に医療仲介者?を入れるなど、病院に人を増やす物がいくつかあったと思います。でも現在のの保健点数では赤字だらけの病院にはこれ以上の負担は無理だと思います。今の厚労省の医療費削減しか考えない状態では絶対無理です。医療費が増えるから医師を減らすなんて、突拍子もない事を実行するような人達には今の日本を善くするなんて事は不可能ですよ!
2008年12月23日 18:22
あい さん
診療報酬を上げるのが最優先だと思います。
2008年12月23日 18:16
ちゅうきち さん
鹿児島県の鹿屋市の救急病院のシステム良いと思いますが、はたして開業医は心よく引き受けるでしょうか?学閥による弊害が気になります。タウンページを開くと数十ページにわたり開業医が載っています。医師は、垣根を外して協力してください。私たちも協力します。
2008年12月23日 18:09
通りすがり さん
不足しているのは医師だけでしょうか?
医師不足やコンビニ受診などが解消されれば、それで問題は本当に解決されるのでしょうか?
看護師、介護士、その他の医療従事者…患者に直接、一番身近で接する医療スタッフが一番不足しているのです。スタッフは足りないのに患者は増える一方。
これは介護放棄をする家族が増えているからではないでしょうか?
各々に理由はあると思いますが、入院・入所させたらそれで終わり、という人が多くなったと思います。
老人が介護保険を利用できる介護施設や介護型療養病床群では、医療病床から送られてくる患者で溢れかえっています。
その中にはあきらかに「介護」だけではすまされない患者も含まれ、施設側の負担は増える一方。
政府が平成13年からはじめ、推奨されていたはずの介護型の療養病床群ですが廃止されることになるそうです。
しかも介護型の病床群を保有していた施設はそのまま医療型の病床には移行できない可能性が高いのです。
今の原案のまま廃止されれば、入所者・患者は介護施設や医療病床に流れるしかない。
でも病院などは長い間ベッドを占領することになる人はなるべく入れたくない。
介護施設も少ないスタッフで看られる患者数は決まってくる。(介護型の療養病床群にいたっては決められたスタッフ数に満たない日がある場合、診療報酬を引き下げられてしまいます)
じゃあ、どこが受け入れてくれるんでしょう?どこも受け入れたくとも、受け入れられなくなるでしょう。
政府が考えているよりも介護難民は増える。それだけは確実ではないでしょうか。
2008年12月23日 18:09
無知 さん
医者不足について思うのですが、実際救急に対応する、外科、内科の医師が不足していると認識しているのですが、医大の受験の段階で絞れないのでしょうか?
私の認識では、大学に入った後、医師免許をとり、外科、内科を選択し現場にとなっていると思っています。
そうではなく、医療も各科毎の資格にし、その人数を増やすようにしないとあまり意味がないような気がします。
2008年12月23日 17:57
花咲元信。 さん
僕は脳梁欠損症という障害を持って産まれて来ている障害者です。
僕が最近の医療崩壊の事について語りますと残念な事だと感じます。
様々な障害を持って産まれて来ている人達が書き続けている様々な
文章の中の物語の中にある。様々な障害を持って産まれて来ている人達の自分達が産まれて来た時の中にあるその母親が自分達の事を産んで
くれていた時の話の中にあった。その母親が自分達の事を産みそして
育て続けて来てくれていた時の大変さがあった事の話でも大切にして
貰いたい事だと感じます。それが子供達に対しての様々な障害を持ち、
生き続けている人達に対しての関心を持たせて行く為の教育にもなる。
これを大切にする事が出来ていない限り僕でさえ幸は来ないと感じる。
どうして様々な障害を持って産まれて来ている人達が産まれて来た時、
そして生き続けている中での時の話が書き続けられてある文章の中の、
物語の全てがテレビドラマ化されていないのか国際他国民国家になる。
日本のこれからの姿がとても恥かしく感じ続けている事が多いです。
2008年12月23日 17:54
小田桐 さん
医師の負担と訴訟リスクだけを誇張して『医療崩壊』と取上げているものの、悪意に満ちた医療ミスの隠蔽は多い。都心のように病院が乱立する場所ならともかく、地方では大型の病院がひとつしか無い為、深刻な病気で入院するさいの受け皿はひとつしか無い為、明らかに医療ミスとわかっても今後家族や親戚が病院に頼ることを考えると泣き寝入りするしかない。犠牲を強いられているのは医師ではなく、むしろ訴訟できない環境にいる患者と家族の方だ。
2008年12月23日 17:51
ナチ さん
今、番組を見ながら投稿しています。現在は社会福祉の業種から遠ざかっていますが、以前勤めていた職場は医療現場と行政と連携していた社会福祉現場でした。医師は医師の言い分があり、患者には患者の言い分があります。
番組でまとめた提言はすべてにおいて共感できます。
ただ、勤めていて行政の遅れが目立っていたように感じます。
そして被医療者側の知識不足から来るコンビニ受診も目立ちます。
またそういった現場に戻らなければと感じる上で、被医療者の知識不足を解消するための講座や医療や社会福祉従事者の不満を解消するためのシステムを作っていくべきだと感じます。
そういったものは地方独自に行うだけじゃなく、国からも政策を執っていくべきだと思いますが、今までの無策が仇となり、一気の解決はしんどいと思います。
2009年も継続して、この問題の実情と追求を続けてほしいですね。
2008年12月23日 17:51
おっとまん さん
現状の医師不足は理解した上での話しですが、医療現場から「医師が足りない」という訴えをもっともっと前にすべきだったのではと思います。国の医学部(医学生)縮小方針が、現状に即していないなら、こうなる前に国に訴える余地はあったのではないでしょうか。
夕張など市町村の崩壊でも同様ですが、日本は「もう手のつけられない状態」になってから表面に出てくるという風土は変えないといけないと思います。
2008年12月23日 17:39
内科開業医 さん
開業医の力を借りるという提言について一言。勤務医も大変なのは勿論わかるが開業医も暇な訳ではない。開業医では診療以外にも、多くの場合経営に関しても院長がしており、医師会の仕事など昼休みや夜にも時間がない。夜間当番診療となると当番日には一時的に看護スタッフなどの確保もしなければならず、現実的には難しい。当院では実際平日8時まで診療しているがスタッフが確保できていない。十分に給与が出せれば話は違うかもしれないが医療費抑制政策では無理。
2008年12月23日 17:34
医療を救うために。 さん
軽症患者の、コンビニ受診をなくすために、国、地方自治体など、兵庫県の丹波みたいなパンフレットを無料で全世帯に配布したり、
各病院に設置をしたらいいと思います。
軽症に対しての、患者の意識改革が必要だと思います。
小さな取り組みをなるべく早い段階から、取り組むことによって、
医師の負担を軽減できるとおもいます。
医師と患者が協力しあえば、医療崩壊は救えると思います。
2008年12月23日 17:31
こば さん
現在の医療が患者を作っていませんか?特に高血圧と高コレステロールについては「安易に薬を使いすぎている」という批判が医師からも起こっています。降圧剤の安易な使用は脳梗塞を招く危険があるとも言われています。必要の無い人に診察、投薬すれば医療費の公費負担増にも繋がります。「そのような金があるなら、救急医療で頑張っている医師に報酬を」と私は考えます。
2008年12月23日 17:31
桜 さん
医療の問題というのはたぶん生涯なくなることはないと思います。
夜間の受診に関しても、医者なり看護師によって優先順位つまり重症患者を先にとの思いも軽症患者にしてみれば「なぜ、先に来ていた自分よりあとから来たやつを見る」といった苦情になるです。
なんとも理不尽です。
私は現在妊娠10カ月です。
産科医の問題は身近な問題だと思っています。
ただ、出産のリスクを軽く考えている人も多いと思います。
昔に比べれば技術も上がっていると思います。
でも、出産は別だと思います。
出産はいつでも死と隣り合わせだと私は思っています。
だから、私たち自身が病気と医療のことを知ることが大切なんだと思います。
2008年12月23日 17:28
決して断らない さん
救急車を100%受け付ける病院は大学病院ならマンパワーがあれば可能かも知れませんが…一般の市中病院では仮に100%引き受けたとしても、MRIや脳外科もカテーテルの設備もないところに脳出血の患者や心筋梗塞の患者が来ても、逆に患者の不利益になるのではないだろうか?なんだかんだで、救急隊のトリアージ能力を高めてきちんと適切な搬送先を選んでもらいたい。また、結構搬送患者のこんな情報聞いてないという事もたびたびという事なので、救急隊は正確な情報をきちんと伝えるようにしないといけないのでは。
2008年12月23日 17:26
ばぁば さん
急患で救急病院にかかる患者にも、非があると思います。夜間当直医は、一つの科に一人です。もし急患ほどでも無い人を一人でも診察していたら、2番目、3番目の患者は断らざる得ないのです。医者を増やせば良いというでけでは、解決しないとおもいます。
2008年12月23日 17:23
普通の人 さん
救急受診を受ける人々の意識改革がまず必要だと思う!医師に診察を受ける前にまず自分自身で対応が出来る事も有るはずなんだから!
2008年12月23日 17:22
どえちゃん さん
核家族化がこの問題に大きくかかわっていると思います。これまでは、何かあってもおばあちゃんの知恵袋ではありませんが、多少のことなら経験から対処ができた。しかし、核家族化が進むことで、知恵袋を失ってしまった。また地域の横のつながりが無いことで、相談できる人もいない。どうしてもコンビニ受診になってしまう。社会全体の問題として、考えていく必要があるのではないか?
2008年12月23日 17:19
小児科問題に関心があります さん
この番組で小児がんのお子さんが出演していたことがとても印象深いです。日本で一番死亡者が多い小児がんの問題に関して、薬や医者が少なく、治っても後遺症を伴う子が国があまりにも関心が薄く、取り組みがされていないということは、他の病気のお子さんはさらに問題が山積みなのでしょうね。まずは小児がんが他の病気のモデルケースになるように、国が動いて欲しいです。
また、女性としては妊婦のたらいまわしや、小児科の医師不足も不安です。日本はいつからこんな時代になってしまったのかと思います。安心して子どもが生める環境、安心して育てられる環境が早く整って欲しいです。
2008年12月23日 17:16
Level3 さん
>2009年は、医師の強制配置や診療科の定数設定で、偏在は大きく解決できると期待しています。
まだ,こんなことを書くのですか?
医師も人間である以上憲法に保証される基本的人権は守られなければなりません.厚労大臣がいみじくも「インセンティブを与えるようにしなければならない」と言っているでしょ.
これまで医療者の善意におんぶする形で支えられてきた医療を破壊しているのはそういった思考しかできない点でしょう.こんなことをすれば間違いなく「イギリスの医療になる」ことが理解できないでしょうか?
「鳴かぬなら,殺してしまえホトトギス」で医療を殺して困るのは他ならぬ非医療者だと思いますがね.
救急でみてもらえるまで最低6時間,癌の手術も半年とか1年待ち,それでよろしければ結構ですが.その時には医師の勤務時間は週40時間で残業なし,です.
イギリスでは医師が海外に流出してその分を中東,アジアetc.から補わなければならなくなっています.日本の場合海外からの医師の招致なんて条件が合わず実現しないでしょう.通常の医療で刑事訴訟されるような野蛮な国には来ないということです.
人間の心の持ち様の問題であることに気付くべきだったんです.もはや手遅れですが...
2008年12月23日 16:27
一市民 さん
2009年は、医師の強制配置や診療科の定数設定で、偏在は大きく解決できると期待しています。
医療界から、有効な対策案が出てこない以上、政府で強制的に実行するしかないと思いますが、議論を重ねてきての結論ですから、それも
やむをえないと感じています。
もちろん、医療費を増額し、そういった犠牲を強いる医師には、待遇改善をしてあげて欲しいと思います。
2008年12月23日 13:07
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医療を守るために何が必要か・・・3夜連続で考えます(第18回)
きょう、また、医療崩壊の現実を示す数字が明らかになりました。
総務省消防庁がまとめた「2008年版消防白書」の中の数字です。
救急車が通報から現場に到着するまでの時間が2007年の全国平均で
7.0分と過去最悪。現場から病院に患者を収容するまでの時間も
26.4分でこれも過去最悪となったのです。
通報から現場到着までに時間がかかる背景事情として、緊急性が低いのに安易に
救急車を呼ぶ人が増え、救急車の出動件数が増加しているということが指摘されています。
その結果、救急車が足りなくなり、遠くの消防署から出動することが増える、そして
現場への到着が遅くなる、という負のスパイラルが起きているのです。
現場から病院までの時間がかかるのは、医師不足や慢性的な満床のため
「受け入れ不能」状態になっている病院が多いことが影響していると見られています。
このような数字を目の当たりにして、改めて、日本の医療を取り巻く状況の危うさ、
そして対策の緊急性を感じずにはいられません。
今年1月にスタートしたACTIONというプロジェクトは、まもなく1年が経とうとしています。
「医療崩壊」を扱ってきた「NEWS ZERO」では今夜(12月16日)から3夜連続で特集を組みます。
一夜目の今夜は、地域医療を救うために中核的な公立病院と地域の開業医・医師会が
役割を分担し、かつてない連携を実現した鹿児島県鹿屋市のいわゆる「病診連携」の取り組みをお伝えします。
地図の上で、コンパスを使って「医療圏」という円を描き、軽症者を扱う一次救急は開業医や診療所が診る、重症者を扱う二次・三次救急は大きな病院が受け入れる・・・と、机上で「連携」を描くことは
難しくはないでしょう。しかし、それを実現するとなると、簡単ではありません。大事なことは「地域の医療を守る」という思いではないか・・・鹿屋のケースを見てそんなことを思いました。そしてそれは医師側だけの問題ではなく、利用する側の「住民」にも必要なことではないかと痛感しました。
医療崩壊をどうすれば食い止められるか、今夜からの3夜連続特集を見て、一緒に考えていただければと思います。
Comment
小児科ナース さん
小児科(循環器)看護師です。
夜中のコンビニ受診についてやZEROでの本当に今、病院に行かなきゃいけないか、もう一度考えてから受診を…みたいな問いかけ。
素晴らしいと思いました。全くそうです。
いくらメディアで医師不足の問題をとりあげても、コンビニ受診をとりあげても、親御さんは、自分の子供がそう言う時になると自分の子は特別になっちゃうんです。
あなたの子供の熱が下がらないなんて話しを聞くために、今この瞬間救える急患を断らなきゃいけない亡くなる命があるもしれない現実がわからないんですよね。
もっとこういうことこそメディアを使って知らせるべきです。
こちらは、優先度を考えて診ていて、軽症に手が回らないときちんと看てくれないと言うクレームにすぐなってしまうし。それに 小児医療の大変さももっと 伝えて欲しいです。
2009年01月01日 04:20
病院経営者 さん
一年間、お疲れ様でした。専門家から見ると、突っ込み不足の所もありましたが、総じてしっかり取材をしたよい番組だったと思います。このような番組を作ることができるということを知り、うれしく思いました。
今回の医療体制の破綻の教訓はなにでしょうか?最後に医療費抑制政策の転換まで踏み込んだことは、かなりの覚悟があったことだと思います。今までの報道の間違いを暗に認めているからです(はっきりとは認められないのでしょうが)。
現在、多くの社会問題が報道されています。公務員問題、規制緩和問題、雇用問題、食品偽装問題などなど。一面的な報道が多すぎると思いませんか?いつか来た道だと思いませんか?世の中、多くの人がかかわり、複雑なシステムで動いています。にもかかわらず、マスコミの論調はあまりに単純で一面的過ぎませんか?第二の医療崩壊と同じことが、今後も多くの業界でおこるのではないかと真剣に危惧しています。
もっともっと、批判される業界の言い分も報道すべきではありませんか?崩壊してしまってからでは遅いのではありませんか?それが医療崩壊で多くの人柱がたってしまった現状からの最大の教訓であると思います。
今、マスコミも経営的に厳しくなってきています。多くの日本人がマスコミに対する信頼を失いつつあります。視聴率だけ気にしたパッチポンプだという指摘は、耳に痛いかもしれませんが、ぜひとも内部改革していただけるよう期待しています。マスコミが完全に国民の信頼を失った社会。あまりに恐ろしい社会です。そうならないためにも、ぜひとも自分を律して、真剣な報道を今後も続けていただくよお願いします。ACTIONで、できるということを証明したのですから(ただ視聴率はひくかったでしょうが・・・)。踏ん張りどころだと思いますよ。
2008年12月28日 09:13
とまと さん
「医療崩壊」とありますが、それが本当に医療崩壊なのでしょか?「どこに住んでいるどんな重症患者でも昼夜を問わずいつでも必ず助けなければいけない」ことを医療の目標にするのがそもそもおかしいようなきがします。医療にも限界があります。もちろん金、人にも限界があります。逆に、患者(人)の欲望は限界がありません。人口の少ない田舎で、すべての専門科の高度医療を受けられることを目標にするのは現実的ではありませんし、高度医療機関にしたからといって助けられない命があるのも事実です。だからと言って上記の事実を医療崩壊と言っていいのでしょうか?
今の医療崩壊を立て直すには現実的な目標が欠落していると思います。医療・金の限界と人々の欲望との間でいい落とし所を見つけて目標をたてて、医療者も被医療者も含めてall japanでより良い医療を目指すことが必要です。
日本の医療の素晴らしいところは、皆保険皆年金制度です。この制度が崩壊する時が本当の医療崩壊と思います。
2008年12月23日 19:39
評価は早すぎるのでは? さん
この番組では一年間を通して何ができたのでしょうか?
問題が起こってから大騒ぎして、医療現場が大変だ、医者がいない、受け入れ先がないと騒いだだけに思えます。
何かを予測して事前に対処することに結び付いた報道が「ACTION」で何か出来ましたか?
Y新聞の提言を見て失望した医療者は多いはずです。某ブログでもそのような意見が多数でした。
番組でY新聞の提言どこがおかしいか検証するような番組を作って頂きたいものです。同じ系列だから、ことの本質に触れることのできないジレンマもおありでしょうが、出来ないのであればこの企画の意義を疑います。
来年も確実に医療は崩壊へ進むことは間違いないと多くの医療者は感じているはずです。医療破壊がおさまらない限り医療崩壊は進みます。
医療破壊に荷担しているものの本質を報道できないのは、マスコミも破壊側だからに他なりません。マスコミも破壊を煽ってきた責任があると思います。マスコミは自らの力の大きさを自覚して、反省の上に大きく舵を切って欲しいものです。
私の考えの通りにならないことを祈りますが、ことが起こった時にはじめて気づく国民を残念に思います。
今起こっていることは社会のシステムエラーです。
ご批判もあることと思いますが、残念ながら現状では医療崩壊は確実に進むと確信しています。
2008年12月22日 10:06
F さん
勤務医が開業医がサポートせよ。というのが読売新聞の提言でありますが、orz さんからのご指摘のとおり、50歳の開業医に深夜、早朝までの診療をさせて、翌日普通に外来をさせることが、安心安全の医療の確保なのでしょうか。今度は開業医が疲弊するだけではないでしょうか。
来るかどうか分からない患者さんのために多くのスタッフを出勤させている以上、救急の診療報酬を今の10倍くらいにしないと、病院経営もできないし、コンビニ受診が減りません。
小児の夜間の外来は、「今日の朝からねつがあった。下がると思ったが、下がらないから来た。」...明日来てもよいのでは?という受診が多いです。自己負担がないと、診療報酬を上げてもやっぱりコンビニになりますが。
救急医療崩壊の原因は、「救急受診した患者を、当直医はそのときの最新の医療知識で診療しないのは過失である」といった判例が出てからです。救急で診察してしまうと、些細なことでモンスターpatientがクレームをつけてきます。
救急車で入院できなくてもよいからとりあえず診察を!と番組でいわれますが、こんなことがあります。
当直中の出来事です。他の病院で断られたので行き先がない。専門外かもしれませんが、了承されるなら受けますといって、とりあえず救急車を受けた。CTをとったら脳出血であり、他の病院を探しているあいだに家族は言いました。
「診れないなら最初から救急車を受けるな!」と。
こんなことが多いのです。だから、救急車を受ける医者は減ります。
救急患者を全部受けろ!というなら、治療内容に刑事罰は絶対になくさないと、免責にしないと、結局崩壊しますよ。
2008年12月21日 23:16
北の小児科医 さん
1年を通してみさせていただきました。ろくに取材もしないで、遺族の感情を逆なでするばかりの報道が多い中、ZEROだけが唯一安心して見れる番組でした。ありがとうございました。
ただ、この1年で何が変わったかというと、国民のなかに医療崩壊という現実がわずかに広まっただけと思います。大多数は自分には関係ないと考えています。コンビニ受診は相変わらず多いです。国の政策にいたっては数兆円不足しているにもかかわらず、2200億円をへらすのをやめただけ・・・、つまり増やしてません。むしろ余計な書類作成などのために現場の仕事をふやしただけでした。結局、税金を納めない病人や老人は早く死んでほしい、そうしたら年金もやらないですむぞ!という国の本音がわかっただけです。
他国とくらべると日本のおかしなところがたくさんあります。教育予算が足りずに教師が不足。警察官が足りず治安が悪化。裁判官が足りず、司法試験合格者だけ増やしても裁判官を増やす予算がなくて結局迅速化できず。農業・漁業など一次産業での後継者不足のため食料自給率の低下。これだけ人がたりない現場が多いのに、建設会社に仕事がないからといって道路予算はけずるのをやめる、(欧米の数倍も使ってるのに)。予算と人を他の産業にまわせばいいのに・・・
ヨーロッパへ行くと、駅や道路は古く、町並みも古いですが、人々はゆっくりと生活している。日本は建物は新しいのですが、人々は仕事ばかりで忙しそうに生きている。われわれ日本人は道路のために生きてるのでしょうか?
残念ながら来年以降も医療崩壊は確実に進みます。これから医師になりたいという若い人たちにいいたいのは(ネットだけではなく現実でも言っていますが、)医療体制をなんとかしたいのであれば行政に進んでください。現場でできることはすでに限界です。また小児科医になるのであれば、覚悟してからきてください。なにかあったときに過労死と認定されるくらいには最低でも働く必要があります(実際何人も死んでます)。今、小児科医を続けている人は、それでも子供たちのためという熱意で働いています。ただ後継者不足のため高齢化がすすんでおり、いつまでつづくかはわかりません。
暗い話ばかりですが、国民が正しい判断をする政治家を選べるよう、これからも公正な報道を期待します。
2008年12月21日 15:28
医師 さん
医療崩壊っていいますが、今の医療、崩壊しています?
世界の多くの先進国より、まだまだ恵まれてるでしょうに?
いままでの、世界に誇った日本の医療を懐かしむのはいいですが、
グローバルスタンダードに近づいているだけでしょう。
世界水準のお金を医療に使うつもりはありますか?
まったくないと思いますよ。この国民は。
マスコミの洗脳から国民が解けるのには、あと数十年かかるでしょう。
2008年12月21日 00:47
未来のドクター さん
私は将来小児科医になるために医学部合格を目指している高校一年生です。医療問題には大変興味があり、また将来目指すところの現状を把握しなければならないとの思いで見させていただきました。これまで他の番組などでも取り上げられてきた医療問題の重大さを改めて実感したとともにみんなで意識し合い、考えあうことが大切だということを知りました。医療従事者の方々と国での政策、そして私たち一般の医療を受ける側、それぞれがそれぞれの側から意見を出し、お互いの立場や現状を受け入れ、少しでもいい方向にもっていけたらいいなと思います。私も出来ることを探して実行していきたいと思っています。そして、私自身、日本の小児医療に貢献し、医療問題を解決する力になれる様に頑張っていきます。またこのような特集を組んでくれることを期待しています。ありがとうございました。
2008年12月20日 13:55
ロッド さん
現時点で、医者は足りませんが、偏在もあります。
勤務医の中でも、常勤医を増やすべきです。
入院患者を診ることなく、週2,3回、外来だけしかみない非常勤医のほうが、入院患者を責任持って診ている医師より儲かるし、楽する仕組み(夜間の呼び出しはないし、責任もない。)になっています。
あえて言わせていただければ、眼科や皮膚科より、入院患者を受け持つ、小児科、外科、産婦人科、内科のほうが、riskも仕事量もたいへんです。が、給料は後者が低く、休暇ははるかに少ない。
若い医師が、安い給料で、きつい思いをして、riskの高い診療科を選ぶはずがありません。
医学部の定数が増えても、必要な科の医師は、減っていくかもしれません。
内科、外科、産婦人科、小児科、麻酔科、などの医師が、医療を安定して行い、医師自身の健康、やる気を保つには、これらの科の常勤医の絶対数が必要です。まず、報酬を他の2倍以上にすべきです。
精神的、肉体的にきつい思いをしている者には、それなりの報酬がないと、人は増えません。
2008年12月19日 19:49
内科医ですが さん
昨日、医療崩壊についての最後の放送を見させて頂きました。今まで、zeroでの医療崩壊の放送をほとんど見させていただきましたが、真面目に医療問題に取り組んでいる姿勢が伝わってきて、非常に良い番組だったと思います。コンビニ受診、政府の行き過ぎた医師数及び医療費抑制策、新臨床研修制度、医療訴訟の問題といった多くの問題が複合的に絡み合って、現在の「医療崩壊」を引き起こしています。
医療崩壊の裏側には、これらの多くの問題があることを、国民に問題提起していただき、医療関係者としては、大変感謝しております。
しかし、すでに、何人かの方々が、ここでも書いているように、まだまだ、医療崩壊の問題については、厚生省の専門家会議でも緒についたばかりで、今後も多くの紆余曲折が予想されます。ぜひ今後も、zeroで医療崩壊の追跡をお願いいたします。
つまらないクイズ番組とお笑い番組ばかりが増えている昨今のテレビですが、その中で、今後も、zeroのスタッフの皆さんが良い番組制作を続けられることを期待しております。
2008年12月19日 13:19
MATCH さん
医療崩壊を取り上げていただきありがとうございます。
3晩連続の放送、今さっき見終わりました。
コンビニ受信の問題、医療亡国論から始まった医療費抑制並びに医師数の削減など、これまで一般の方に知られていなかった部分を広める良い機会だったと思います。
先の皆様もおっしゃっていますが、勤務医のみが過酷な状況でないこと、また社会的入院が多くなってきたことなど、まだまだ問題はたくさんあります。
ACTION医療崩壊は2008年だけの問題でしょうか?
今年1年間のみで、本当に解決策が出尽くしているのでしょうか?
来年以降、医学部の定員は増加され、社会補償費削減の見直しも進んでいます。
しかし、それだけでは医療崩壊は避けられません。
どうぞ来年以降も、医療崩壊への取材と提言が続けられることを切に望みます。
2008年12月19日 00:27
医療関係者ではありません さん
開業医の平均年齢は50代だったと記憶しています。どこで見たデータかは失念しましたが、平均で50代ということは、60代、70代の開業医も少なくないのだろうと思います。その年齢の人間に昼間の仕事の後、深夜、夜間の労働を求めるのは酷だと思います。日テレでいえば、役員に週に一度、深夜、夜間の勤務を求めるようなものです。可能ですか?
2008年12月18日 23:10
薬剤師雑感 さん
医療崩壊のことを取り扱っていただいて大変ありがたく存じます。
現在、医師不足が取りざたされていますが、各メディカルスタッフの活用が十分できているのでしょうか?
一部の医師が言うように、医師に負担をかけすぎていることも日本の医療の問題点であるように思います。
私は大都市圏の大学病院で勤務しておりますが、病棟自体が無医村です。処方は出ない、指示は受けられない、患者が怒って、その取り繕いに看護師が走り、薬剤師が患者の愚痴を聞く。
こんなことが展開されています。
それぞれの専門職に権限をあたえて、それそれの職種に専念させることが必要に感じます。
薬剤師に処方権、看護師に注射などの権限など不足医師の負担軽減を行えることは6年、8年後のピヨピヨ医師を迎えるよりも大事なことです。
臨床に出た場仮の医師は、残念ながら他職種もどうようですが使い物になりません。みんなで教育、患者から学び一人前になってゆくのです。
少なくとも、医療法規に記載されている3師(医師薬剤師看護師)が十分機能を果たせているとは思いません。
現在、意志は各学会、医師会が専門医を、薬剤師は専門薬剤師を、看護師は早くから専門看護師の育成を行っておりますが、必ずしもそれが行かせるのは医師に限ってのことです。
薬剤師に会っては、専門とは名ばかりで実務に付いていない人間が専門になっていたり、実際現場に出ている人間は専門を取れない環境にあります。また看護師はハードルを高く設定しすぎて、専門を取りにっても雇用を確保できない(元の職場に戻れないなど)が生じています。
つまり、技量のある人間がいるにもかかわらず、無駄な人事配置、無駄な認定を出し、業務分担をしないために医師に相当の負担がかかるといったスパイラルに陥っています。
医師も病院に遅くまで居ます。薬剤師も同様です。看護師にあっては深夜勤務の看護師が帰宅できるのは昼過ぎのことです。
こんな状況で、ミスなく仕事ができるかというと無理な話です。
医師を増やせばいいといったZEROの考え方に、反対はしませんが、医療職資源の十分な活用についても考えるべきです。
ちなみに、薬剤師法ができたのは明治のことです。以来、分業が言われていますがやっとここ最近、処方調剤の分業ができつつあります。
100年たってやっとのことです。
これだけ医療が疲弊しているのですから、是非この点は扱ってほしいところです。
他国の状況をもう少し政治家には勉強してほしいところです。
看護師も同様で、簡単処置は看護師の範疇でできることはたくさんあります。
この医師不足の状況で、今すぐ効果を出すのであれば、もちはもちやにやらせることなども必要ではないでしょうか?
2008年12月18日 00:50
orz さん
Fさんのご指摘にある様に、サポートする側の開業医の視点が全く欠けていますね。
貴社の関連である読売新聞は、去年の6/22にこんな記事を書いています。一度よく読み直されてはいかがでしょうか?
小児救急医療体制 「鹿屋方式」崩壊の危機
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news001.htm
2008年12月17日 12:10
こばりん さん
市立病院に勤務する看護師です。救急患者を受け入れたくても人手不足により受け入れられない現状を日々目の当たりにしています。鹿屋方式すばらしいと思います。
ただ急患を受け入れるには空ベッドが必要になります。いま、救急病院にも世話人がいないために退院できない患者が半数を占めているのが現状です。そのような社会的入院患者をどうにかしなければ、いくら鹿屋方式をとっとも空ベッドは見つからないと思います。
2008年12月17日 00:46
F さん
「過酷な勤務医をサポートせよ」という題目ですが、日本では開業医も勤務医と同じくらい大変です。サラリーマンがしない仕事を、経営者として行うのですから。 診療時間だけが仕事じゃないんですよ。
それに開業医は、病気をしたら終わりですから。
サラリーマンは病気したら休めますし、給与も出ます。
医療費が安いので休んでいられない。その上に夜間も仕事しろ!なんて制度ができたら、勤務医ばかりでなく、開業医も倒れちゃいます。
2008年12月17日 00:39
F さん
夜間の体制として学ぶべきものはありますね。しかし、夜間に受診すべき状況は多くないはずです。多くはは、親が昼間子供を見ていないから夜に、受診しないといけなくなるのです。もうひとつの理由は、翌日仕事に行くので、翌日は受診に連れて行きたくないからでしょう。
夜間救急はコンビニ化しているのです。
レセプトのオンライン化が決まっていますが、現場に余計な手間とお金をかけさせると、さらに医療崩壊が進みます。
医療従事者でないと想像できないと思いますが、2年後のオンライン化のダメージはすごいと思います。(オンライン化できない古い医療機関は閉院する予定です)
オンライン化で得をするのは小泉政権の時の諮問委員であった会社が保険市場を開拓できるという、ばかげた状況をマスコミは知っているのでしょうか。
2008年12月17日 00:32
ぴよ さん
こんにちは。地方の小児科医(勤務医)です。今日の報道も大変興味深く見せていただきました。
本日の提言、現状打破の緊急策としてはとても大きな可能性がある方法だと思います。重傷者を診れる病院が余裕を持つためには、一次救急から三次救急の住み分けは不可欠だと思います。ただ、忘れてはいけないのは、開業医の先生だってこの制度は大変負担になるということです。多くの開業医の先生は一人です。例えは悪いですが、手代わりのない自営業の方に、月に何度かはコンビニをやってくれというようなものです。それなりの年齢の先生も多いことと思います。負担を減らすには、やはりそれなりの報酬と、村尾さんが仰っていたような、夜間開いているからといって気軽に受診しないという患者さん側の協力体制とが絶対に必要だと思います。
それと、一次救急を全て診るということは、その中に必ず、緊急性の高い患者さんが紛れているということでもあります。そういう患者さんへの対応が、一人きりでは困難なこともあります。中核病院までの搬送も、どれくらい時間がかかるのか、場所によって差があるでしょうし、それはちょっと気になるところですが・・・それでも、重症患者が断られてしまう現状よりはましだといえるかもしれませんが。
それにしても、「小児を診ることができる」小児科医の価値を、もっと世の中が評価してくれれば嬉しいなと思う今日この頃です。あまり自己主張する人がいないせいかお人よしが多いのか(笑)ひたすら耐えて仕事をしている人が多いように思います。きっと私達からももっと声を上げるべきなんでしょうね。
最後に、私も含め、同業者の中では、マスコミの中でも比較的きちんとした医療報道をしようと心がけてくださっているzeroやActionへの期待は大変大きいです。Actionは2008年の企画だということですが、何らかの形で先につなげていただけたら、本当に心強いです。ぜひご検討をお願いします。
長々と失礼しました。スタッフの皆様、お体に気をつけて頑張ってくださいね。
2008年12月17日 00:18
kiyo さん
気になる医療問題ということでZEROを見ていたら、なんと私の住む鹿屋市ではないですか!しかもいつもお世話になっている先生!
市内の色々な場所に夜間医療の為の協力等のポスターが貼ってあります。生まれたばかりの子供が心配で夜間お世話になった事も実際ありましたが、近頃は子供の様子を見てなるべく昼間の受診を心がけています。頼れる小児科医師が倒れてしまっては、確かに困るのは私達。
今後も協力していきたいと改めて思いました。
2008年12月16日 23:36
コメントはこちらから
PROFILE
報道局社会部デスク。司法担当キャップ、「真相報道バンキシャ!」プロデューサーなどを経て現職。