延期した「産科医特集」を今夜のZEROで放送します。(第14回)
本日7月29日、NEWS ZERO(午後10時54分から)では、
「追いつめられた産科医療」の第3弾として
「女性医師が働けるための取り組み」にスポットをあてた特集を放送します。
先週放送の予定でしたが、東北地方での地震発生の影響で延期していたものです。
医師の過酷な勤務には男性も女性も区別はありませんが、
特に産婦人科に関しては、女性医師の率がとても高く、
女性医師が本人の結婚・出産(特に出産)に伴って、
過酷な勤務に耐えられず、現場を離れてしまう。
それが医師不足に拍車をかけている・・・これは医療界の調査でも
裏付けられている「現実」です。
こうした女性医師に現場復帰してもらうにはどうしたらいいか。
そもそも女性医師が出産・育児に直面しても
現場を離れずにすむようにすることはできないか。
今夜の特集は、「女医対策」にスポットをあてました。
女性医師の問題を解決する取り組みは、
男女の区別なく医師の過酷な勤務の問題を見つめ直す
きっかけになると言えます。
ぜひ見ていただき、ご意見をうかがえればと思います。
Comment
高校生 さん
女性の医学部志望者が増えていますが、何が目的なのでしょうか?
人を救いたいと思った
というのはただの綺麗事。
そんなに人を救いたいのであれば国境なき医師団に入るとか、政府援助を受けている国へ行って人を助けてやればいいではないか。
結局のところ、人は資本でしか動かない。動かせない…
高校生で将来を考える→お金がいっぱいもらえるのがいい→医者はもらえそう
このサイクルによって確かに医者は増える
だけど、もともとが金目当てだから産科などのリスキーなとこにはいかない
この循環を崩さない限り、無理。
女性の体力はたかがしれてる
男女平等によって社会がおかしくなった。
女性の社会進出はマイナス。本当にマイナス。
少子化、少子化騒ぐまえに、根本を見直すべき。
団塊の世代はどうして子宝に恵まれたのか理論的に考える必要がある
2008年12月30日 00:52
医者になりたい さん
医師免許も国会資格なら、脱サラしてもなれるような制度を作るとか、とにかく人助けをしたい人がお金や学歴に関係なく医師になれるように改善して欲しい。一番善意が必要な職種でありながら、まずお金が必要というのがおかしい。
2008年11月11日 00:42
ある医者 さん
医者余りについて。 おそらく私の県では老人ホームなどが増えすぎて 軽症のかたは ホームのかかりつけ医がほとんど対応しています。都会ではまだそうした状況ではないのかも知れません。
老人の入院が減りましたし 入院は短期が多いです。 医者余りについては医者一人当たりの外来患者数も 入院患者数も減っていると言うことです。 忙しい医者がいる一方で昼寝やゲームをしている医者がいるくらいです。 各病院で 各医者ごとの売上を出せば分かりますが 中規模以上の病院では 働きの少ない暇な医者が 何人かいるのでは無いでしょうか?
特に国公立病院ではこうした暇な医者が多い 印象でした。忙しい医者は 過労気味なので 一緒に仕事をしていると 馬鹿らしくなることが あります。公立病院の閉鎖には こうした問題も あるのでは無いでしょうか?
過疎地や救急、産科医などが足りないのは当方でも 同様です。
診療科別に大きな差がある 印象です。
2008年08月27日 06:58
産科医 さん
あえてのりますが、ある医者さんの発言は医療従事者とは思えない認識力・表現力ですね。
医師不足かどうかはさまざまな観点があります。
現代の高いレベル・インフォームドコンセントの行き届いた医療をするには(患者さんのためには)圧倒的に医師数は不足しています。そのためには今の病院のポスト常勤数では足りな無すぎますので、ポストを増やすために医療費の大幅な増加が必要です。もっとも重要なのは今の常勤医師(現戦力)の待遇改善・増員のはずです。
しかし、医師数の単純な数のみを捕らえられて、対策として医学部定員の増員と言う単なる数合わせにすりかえられてしまっています。本田先生らの活動を逆手に取られつつあります。病院はあちこちで閉鎖されポストはむしろ減少しつつあります。これで単に若い医師を増やしても常勤で働く場が無くなり、非常勤医師(=奴隷医師)ばかり増え待遇はむしろ悪化するかもしれません。その意味では医師過剰になり、歯科医のようになるかもしれません。
医療費の大幅な増加(特にダンピングに近い技術料の大幅な増加)なくして医師の待遇改善はありませんので、医療現場はいつまでも良くならないでしょう。
2008年08月12日 21:50
私も医者 さん
ある医者 様へ
医者が余っててベッドが余ってれば、他から受け入れを求められて
すぐ満床になりそうなものですけどねぇ。
医者や看護師が足りなくて、
病棟を一部閉鎖するか、定床削減するはめになり、
ベッドが余ってる…って事態なら、よく目にしますけどね。
2008年08月12日 21:11
安楽椅子医者 さん
>ある医者さん
ベッドが余っているということと医者が余っているということはイコールではありません。私の勤めている病院もいつもベッドの空きがあって、埋まらずに困っておりますが、医者は足らず、経営者はいつも募集をかけています。ベッド数は多すぎるけど医師数は少なすぎるという状況です。
遍在といいますが、どのような遍在が生じているとお考えですか?
2008年08月11日 20:36
一勤務医 さん
くたくたになって動けなくなるほど働いても病院は大赤字です。
どう考えたって医療制度が無茶苦茶です。
2008年08月11日 20:33
ある医者 さん
医者は余り始めています。偏っているだけです。私の県では、中心部の一部の病院以外は ベッドが余って大変です。
2008年08月10日 16:41
いまのところ産科医 さん
女性医師の退職が悪いんだ、環境を整えても戻ってこない女性医師が悪いんだ、というミスリードに繋がらないよう編集には細心の注意をお願いします。
仮に女性医師が全員戻ってきたとしても不足が解消するわけではありません。
その位の不足なのです。
2008年08月10日 02:04
一市民 さん
以下の内容は放置すべきではないですね。
医療事故の大きな原因のひとつです。
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医師の7割超が仲間の過労死など経験
8月7日19時23分配信 医療介護CBニュース
医師の7割超が、過重労働による仲間の医師の辞職や休職、死亡を経験していることが、「勤務医の労働環境を考えるシンポジウム実行委員会」などが実施したアンケート調査で明らかになった。医師の過重労働を原因とする医療ミスなどについては、回答者全員が「あると思う」と答えており、同実行委などは「医師をはじめとする医療従事者の労働環境を直ちに改善すべきだ」と訴えている。
同実行委は6月、東京都内で「あなたを診る医師がいなくなる! 過重労働の医師を病院は守れるのか」と題したシンポジウムを開催。参加した約300人を対象に、医療現場の過重労働に関するアンケートを行った。
その結果、「周囲に過重労働が原因で辞職、休職、死亡した医療従事者がいるか」との問いでは、医療関係職の62%が「いる」と回答。医師に限定すると、73%が「いる」と答えた。
「(36時間連続勤務など)過重労働が原因で起きている医療ミスや医療事故があると思うか」については、回答者全員が「あると思う」とした。
また、「当直をした医師が、そのまま翌日も連続して外来診療や手術などの業務に従事している」ことについては、医療関係職の84.5%、一般市民の94.7%がそれぞれ「よくない」と回答。「医師の過重労働の責任がどこにあると思うか」(複数回答)では、医療関係職と一般市民を合わせ、「行政」の83%を最高に、「病院」66%、「患者」61%などが上位を占めたほか、「国民全員」という回答もあった。
「過重労働を防ぐため、病院に何ができるか」(自由記述)では、「当直を勤務と位置付け、必要な人員、予算を組むことが重要。まず病院がその視点に立つことが第一」(60歳代女性、元看護師)や、「病院が過重労働を避けようと考えても、医師が不足している現状がある。そもそも医師を十分に雇用できる診療報酬になっているのかとか、一つの病院だけの問題ではない」(30歳代女性、公務員)などの意見があった。
一般市民にできることとしては、「医師と市民の壁をなくすため、互いがどう思っているかを知る機会をつくる」(20歳代女性、医学生)や、「まずは過重労働の現実を知り、周囲に伝える。そして、行政や政府に声を上げていく。選挙も大切」(30歳代女性、飲食業)などの意見が寄せられた。
医療関係職の労働環境に関しては、「パイロットのように、連続勤務の時間を法で制限するのがよい」(30歳代女性、看護師)や、「医療費抑制政策を改めること」(50歳代男性、病院長)などが挙げられた。
2008年08月07日 23:13
フィデル さん
すみません。
どこにかいたらよいかわからないので、ここに書かせていただきました。
医療崩壊緊急医師アンケートの結果はどうなったのでしょうか。
まだアンケート中なのですか。
それともすでにどこかに結果が発表されたのでしょうか?
教えていただけるとうれしいです。
2008年08月07日 10:39
一市民 さん
次回の番組つくりでは、産科医の勤務状況や待遇状況にも
スポットを当ててみてはどうでしょう。
非医療者にとって、その辺の事情はまったく理解していないと
思います。
その過酷さが理解できれば、もう少し産科医への理解が進むかも
しれません。
2008年08月06日 11:29
医療崩壊 さん
田中恵理子さんに賛同です。
私は男性なので、なかなか田中さんと同じ発言はしにくいのですが、まさにその通りだと思っています。
男女平等であるべきであると思う一方で、差別ではなく区別も必要だと思います。これは子供のためでもあるし、何よりも女性自身のためではないでしょうか。
2008年08月05日 10:29
内科医師です さん
>女性医師が本人の結婚・出産(特に出産)に伴って、過酷な勤務に耐えられず、現場を離れてしまう。それが医師不足に拍車をかけている。
否定はしませんが的外れです。医師不足の本質を突いていない。例を挙げます。
J社は社員が10人。そのうち大体毎年女性社員が出産・結婚で4人は辞めていきます。残された6人の社員は大忙しです。
問題の本質はなんでしょうか。4人辞めると分かっているのであれば、残りの負担が減るように社員を50人にすればいいでしょう。(まぁ、J社の社長(政府)は、社員(医師)を増やすための人件費(医療費)を増やすことより、設備投資(公共事業費)を増やすことに躍起のようですが。。)
医師不足の本質は断じて女性が離職することではない。女性が離職するだけで現場に大きな負担がかかってしまうほど、絶対数が少ないことが問題なのです。そもそも社会の最も重要なセーフティネットの一つであるはずの医療の担い手が、女性の離職さえ許せないほど貧窮していることが問題なのです。同じことが専門科の偏在という報道にも見て取れます。産科・小児科医のなり手が少ないことは問題ですが、その裏には真の問題、つまり医師のなり手自体が少ないことが厳然としてあるのです。
>女性医師に現場復帰してもらうにはどうしたらいいか。そもそも女性医師が出産・育児に直面しても現場を離れずにすむようにすることはできないか。
出産・育児を機に離職する女性が多いのは医療界だけの問題ではありません。どこでも同じです。ただでさえ女性が復職しにくい今の日本社会の中で、それよりずっと厳しい医療現場に女性が戻ってこられるシステムを構築することに私は実現性を全く感じられません。また、百歩譲って女性が復職できるシステムが構築できたとしても、今の医師不足が解消するわけではありません。絶対数が足りないのだから。
別にマスコミの的外れな報道は今に始まったことではありませんが、前回の医療訴訟に関しての裁判の報道は非常に的を得ており、少し期待していた分、普通のマスコミと同じようなことを書かれると残念になります。都市部の医師過剰、医師偏在、女医離職などなど、全て医療費抑制政策と医師数抑制政策を取ってきた歴代政府と厚生労働省が、自分達の失策を隠すために行った世論操作です。各マスコミは例外なくその世論操作の担い手となってきたわけですが、そろそろ問題の本質に気づいて欲しいものです。
2008年08月04日 22:28
いち勤務医 さん
8月20日はこの国の産婦人科医療、いや医療全体にとって決定的な日になります。もし、大野病院事件の被告の医師の刑事責任が一部でも求められるような判決が出れば、この国の医療は根底から崩壊します。
私の知っている産婦人科医は、ほぼ全員、この判決の内容如何で、一次的であっても、産科医療から手を引くと言っています。
そうなった場合は、本年度中に日本で出産可能な医療機関は半数以下に減少するでしょう。既にお産は妊娠3か月での予約が常識ですが、妊娠前に予約しても産婦人科医のもとで出産できない妊婦さんが次々発生します。
妊娠の予約が取れなければ、妊娠中のケアもできません。産婦人科的なケアもなく放置された妊婦が大量に発生し、最終的には妊産婦死亡率の上昇、あるいは死産の増加という形で統計的に表れます。
それは「妊娠=危険」という意識を国民に植え付けます。現在算出出されている少子高齢化の予測スピードを倍にするくらいのインパクトはあるはずです。
一つの事件という枠組みを超え、社会にそれくらい重要な影響を与える判決だということを認識された上で、どのような判決内容であっても、8月20日には中立・詳細な報道をお願いいたします。
2008年08月03日 22:14
一市民 さん
産婦人科医を取り巻く環境は厳しくまさに四面楚歌の状態かもしれない。
しかし、どんなに追い込まれても、やけくそになり、志ある後輩諸君に後ろ足で泥を掛けるような発言をしては、自業自得で産科は崩壊するであろう。
他の科の医師も産科に同情しない医師がほとんどのようで残念である。
しかし、そういう状況でも、一人でも多くの人に理解を求め、情報を発信していくことは大事ではないだろうか?
大野事件の判決が今月20日に迫っているが、この事件の内容を知らない国民は少しでも理解を深めるため、この事件の概要を把握しておくように、努めましょう。
2008年08月03日 15:55
北の小児科医 さん
今回の報道はがっかりしました。
グループ制とか、とっくの昔に全国どこでもやってます。そのうえで多忙なんですが・・・。
厚生労働省がよく医師3人いれば24時間ローテーションが組めるみたいなことをいいます。なるほど8時間交代なら3人いれば・・と納得したひとはよく考えてみてください。あなたは1年中休みなしではたらけますか?
そもそも絶対数が圧倒的に不足してるのであって、現場の工夫でなんとかなるところはすでに通り過ぎたのです。(地方だけでなくて東京のど真ん中でもですよ。)
政府は「5つの安心プラン」を出したらしいですが、社会保障費は2200億円削減するといってます。
例えば、小学生のA君は夏休みに買いたいもののプラン(ゲームと~漫画と~映画も行って~・・・)が5つあります。でもおこづかいは残ってません。財源などの問題が残ってます。さてプランは実現するでしょうか?(というかやる気があるのでしょうか?)
現在医学部を目指している高校生の方へ。他の職業を目指すことをおすすめします。いくら一生懸命やっても、いつか理由もなく逮捕されますよ。
2008年08月02日 22:46
北海道の勤務医です さん
私は、日本の医療崩壊の原因は、日本人の多くが死生観を失ったからだと考えています。人間は死ぬものだ、という現実を否応なく知っている医療者と、死を受容できない多くの国民との、認識の違いが根本の原因だと考えています。そして、医療者の感覚が正しいのであり、死を受容できないあるいは死について普段は考えていないという感覚は、生物として異常だと考えています。
ZEROでは、生まれたばかりの子供の命を失ってしまい、再び出産を決意された夫妻に取材されました。お二人の心中をお察しします。この報道を通して、周産期乳児死亡率が世界最低であるという社会を作った我が国の産科医に敬意を表すとともに、その尊さを一人でも多くの視聴者が理解されることを望みます。
早いところ完全に崩壊させてしまった方がいいとは、確かに思う時があります。母体を救うために最善を尽くした医師に「有罪」の判決が下されるならば、我々に診療を拒否する権利が発生し、それを行使すべきと考えます。
2008年08月01日 01:41
志村 さん
訴訟リスクは、本当に怖いんです。
考えてください。
善意に基づいて淡々と医療を続けていると、やはり、一定確率で(急性期病院…いわゆる大病院の場合は数十パーセントの確率で)感゙社さんは死んでしまいます。
10人診れば2~3人はどんなに手を尽くしても最終的には亡くなってしまうのです。
我々はたぶん年間数百人の死に立ち会っていますが、もちろんその中にはかなりの割合で「身内の死に納得ができない人」がいます。気持ちは分かります。元気だと思って病院に行ったら数時間で死んでしまった、なんてことはざらにあります。
するとその中の何人かは、どれだけ誠意を尽くして説明しても、「訴訟」というアクションを起こす人が出てきます。
そして訴訟の何が怖いか。
法廷で、恨みのこもった目で睨まれ、「この人殺し!」などとなじられる。これだけでも相当きついです。
でも一番怖いのは、仮にそれが週刊誌などに取り上げられると、医師のプライバシーもあばかれて、実家に「死ね」とか「ヤブ医者」という手紙が届くようになるのです。自分勝手な義憤に駆られたどこかの誰かが、大切な家族にいつ危害を加えないとも限りません。
刑事訴訟(悪いことをしていないのに警察に捕まる)になったら最悪です。
人格を全否定される言葉を、尋問では24時間浴びせられ続け、実名は必ず報道されるでしょう。家族も世間の冷たい目に晒されます。
医者は残酷で冷徹な犯罪者ではないのに…!
自分だけならなんとか耐えられます。
でも、自分の愛する子供や配偶者、両親に対する被害を考えてまで、訴訟リスク・逮捕リスクのある職場で働き続けられる人など、ほとんどいないということを、分かっていただければ幸いです。
2008年07月31日 14:48
産科医 さん
3回目の特集は正直興ざめでした。このように人数の確保出来ている病院は特に地方ではほとんどありません。大体、通勤に1時間半もかけて産科医(だけではないですが)が通えるのは都会だからです。地方では病院のすぐ近くに住んでいて、当直でない日も緊急の際は駆り出されます。
20台の働き手の70%が女性というのはそもそもバランスが悪すぎます。産科は女性を扱う科ですが、体力勝負のブルーワーカー的要素がありますので、男性医師も確実に必要になります。男性医師ももっとしたくなるような手(と言っても有効な手段は思いつかないですが)を打たないと厳しいですね。
労働条件が厳しいのは何も産科だけではありません。産科が特に人気がないのは前半の特集のように「訴訟リスク」がもっとも高いのは周知の事実です。福島の逮捕事件が象徴的ですが、善意で行っても結果が悪ければ「逮捕」のリスクのある科に進む者は多くはないでしょう。
あと産科医の人材付不足の原因の一つに昨今進んでいる「開業医潰し(一般の方はピンと来ないでしょうが)」があります。親の医院を継ぐために産科医になるケースも結構あったのです。でも「内診問題」などで開業医のモチベーションは急速に低下(お産を止めるところが続出)してますので、ご子息に産科をさせないケースも出てきています。
学会が進めている病院の集約化も結果として仕事場が少なくなるだけかもしれません。勤務医対策ばかりに目を奪われていると「更に崩壊が進んだ」なんて事になるかもしれません。
2008年07月30日 22:17
もう医者を辞めてしまいましたが さん
30歳 二児のママ さんが書かれています
>>医師の労働環境を良くしたからとしても医師不足の根本的な改善にはならないと思います。
確かに医師の労働環境を良くしたら、それが直ちに医師不足の改善にはなる、とは限りません。というか、それだけでは改善しないでしょう。
しかし、医師の労働環境を良くしないなら、絶対に医師不足は改善しません。
医師の労働環境を良くすることは、医師不足の改善にとって必要条件ではあっても十分条件では無いのですよ。
古来、「先ず隗より始めよ」と言う言葉が有ります。
優秀な人材を多く集めるには、待遇の改善は大前提です。
皆が先を争って救急や小児科、産婦人科の医師になりたがる様な好待遇(それは刑事免責や応召義務の撤廃、休暇面と言ったことも含めて)を提示しなければそういった急性期の診療科の医師不足は絶対に改善しません。 社会全体でその逆をやっているのだから、医療の担い手がどんどん逃げるのは当然のことでしょう。
2008年07月30日 21:30
今の医療の荒廃は国民に責任がある さん
家庭もあれば子供もいる女医さんが、普通に仕事をしていて逮捕・勾留される仕事に戻りたいと思わないでしょう。医療崩壊は国民がよく考えなければならない問題です。
2008年07月30日 02:08
30歳 二児のママ さん
番組の途中からでしたが拝見させていただきました。産科医不足、医師不足。日頃から子供を持つ母親として一人の日本国民として本当に深刻な国家的問題の一つだと感じています。番組を全て拝見したわけではない立場で意見するのが申し訳ないんですが、少し意見を聞いていただければっと思います。 医師の労働環境を良くしたからとしても医師不足の根本的な改善にはならないと思います。番組の最後に『職場の意識改革』っと報じられましたが、意識を変えるのは国民全てにかせなければいけないと思いました。私自身も以前は仕事をしながら子育てをしていましたが二人目の妊娠を期に退職しました。同じ医療の現場で微力ながら勤めていました。女性の多い職場ではありますが決して妊娠、出産、育児に対して寛容とはいえませんでした。妊婦だからといっても勤務形態、職務内容に特別な配慮や免除もなく当事者はただ堪えるか、見切りをつけて退職するか…でした。雇用者側にはもちろんそういった意識はみられませんでしたが同じ女性であるしかも妊娠、出産、育児の経験のある同僚や上司までもが理解を示してくれない…もしくはスタッフ不足等から労働負担増の為、示すことのできない、協力できない…っといった環境でした。つまり妊娠、出産、育児のハードルを乗り越え仕事を続けられずにいるのは医師だけではなく全ての職業、職種の女性達に当てはまり、そうした働き盛りの少子化を改善する力をもった20代、30代の医師を含む女性達の離職を止めるには社会全体が妊娠、出産、育児に対して『容認する、保護する』(←表現が適切ではないでしょうが…)意識改革が必要だと考えました。医療の現場を例にとっても不足しているのは医師だけでなく過酷な勤務形態なのも看護師、介護士、看護助手等もおなじです。そして介護士、看護助手等はその職務内容、勤務形態のハードさに比べだまだ社会的地位や認識が低く雇用条件も厳しく『やる気』だけでは続けられない生活を支えられないっといった現実もあります。医師が重要視されがちな医療の現場ですが医師が一人で全ての業務をこなしているわけではなく医師の職務を支えるために更に多くのスタッフが存在し必要だということも社会にもっと認識して欲しいと思っています。また、妊娠、出産、育児休暇を経て職場復帰を望む母親たちにも意識の改革が必要だと思います。第一線で活躍してきた人達は特に辛いと思いますが、子育てをしながら独身や育児をしていないスタッフと同じ勤務内容をこなせるわけはないんです。そんな欲張りはすべきではないはずです。子供は生きているんです。病気になったり精神的に不安定になったりしたら、やはりお母さんに側にいて欲しいと感じるはずです。そんな子供の非常事態に側にいられずに仕事…なんて。母親としてあまりにも哀しいと思わないのでしょうか。父親の育児参加が浸透してきましたがやはり子供にとっては母親の存在は何人にも代えられないはずです。例え社会全体が妊娠、出産、育児に理想的な状態になったとして…それに甘えていいのでしょうか。『諦める』『妥協する』適切な表現ではありませんが大事なことだと思います。仕事と育児を両立させてもらえているっという意識。自分一人の力ではないこと。子供にとって唯一無二の存在であること…。気付くべきです。ですから妊娠、出産、育児というラインを越える前の時と越えた後では何もかもが違いすぎるので周りの人達も以前と同じことを当人に求めるべきでなく、当人も以前と同じことをこなすのは無理だということに気付かなければいけないのです。…夜勤、残業、シフト勤務、緊急呼び出し対応…無理ですよ。絶対!必ず!子供に負担をかけることになりますから。何の為に働くのか。自分自身の為なら産んだ子供がかわいそう。子供を育む為の仕事であるならば子供を優先させるべきです。(番組に出ていた医師も夜勤を始めようっといっていましたが私は反対です。生活苦ならば仕方ありませんが。)仕事を続けるには沢山の問題があり、ハードルを乗り越えるには一人の力では到底無理であると言うことです。そして以上の様な事が今の日本の働く女性達がおかれている職場での現状だと思います。この番組を拝見し、職場で子供を産み育てる環境を整えないといけないのは産科医ばかりの問題ではないと思いました。そしてこうしたことを一つでも多く改善することによってゆくゆくは少子化問題にも改善策が見い出せることと思います。
内容が番組の主旨と違ってしまったことをお許しください。
これからもよりよい番組づくりを期待しています。
2008年07月30日 02:03
やい さん
こんにちは。私は今医学部を目指す高校3年です。私は田舎に住んでいるので地域医療の格差が目に余ります。先日はたった3名しかいなかった内科医が地方の病院から医大に帰ってしまいました。グループ制やローテーションをくみたくてもくめないのが地方の現状です。
2008年07月30日 01:06
「産科崩壊」の さん
2008.7.22は見れたのですが続く2つは見逃してしまいました(涙)。
是非見たいので、動画のアップ、早く、お願いします。
2008年07月30日 00:01
田中恵理子 さん
医師不足の一原因は女性の社会進出の無責任な容認があると思います。
結果として、医師を継続して続けることができなければ他の医師に負担がかかります。そのことを男性医師に理解を求めるというのは、理想論ではないかと思います。女性の一人が医学部に合格する裏には男性が一人不合格になる現実もあり、継続して就労する医師候補が一人減ることになります。いつまでも現実逃避の理想を追い求めるより、女性に責任を求めていいと考えました。極論ですが、原因の一端と考えます。
2008年07月29日 23:34
もっち~さん さん
すべては戦後教育の失敗にあるような気がします。人間を見ないで、
極端に言えば金がすべて解決の糸口であるような世の中にして、人臣
を荒廃させたのだと思います。ゆえにこの問題は、金銭では解決しな
いので、人道や人権を深く考えさえる教育システムや世の中に
しなければ、さらにひどいことになるのでは?
2008年07月29日 19:27
コメントはこちらから
ACTION×NEWS ZERO「産科崩壊」放送延期のお知らせ
「追いつめられた産科医療」のシリーズは、本日、7月24日(木)に第3弾の放送を予定しておりましたが、岩手で震度6強の地震が発生したため、放送を延期させて頂きます。近日中に、あらためて放送いたします。放送日が決まり次第、ご案内致します。よろしくお願い申しあげます。
Comment
さん
日立総合病院 分娩予約一時中止
茨城県北部・日立地域(人口28万人:日立市・高萩市・北茨城市)の分娩取り扱い施設は、現在、日立総合病院(常勤医6人、日立市)、北茨城市立病院(常勤医2人、北茨城市)、瀬尾産婦人科医院(日立市)、加茂助産院(日立市)の4施設のみです。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2008/08/post_d6f6_7.html
こんな状況が日本全国どんどん広がっています。
小子化推進へまっしぐらです。
2008年09月15日 14:19
F さん
今は自分で決めたことに責任を取れない人が多いのです。
自分で決めたはずなのに、人に言われて決めたという。
意識が幼いのです。
自己決定権は成人の権利ですが、成人は責任を取ることは義務です。
2008年09月11日 02:04
田舎の一市民 さん
一女性さん、私も医療従事者ではありませんのでうまく説明できませんが、あなたのコメントは、あまりにも非現実的?でご自分の客観的状況把握がまったくできていないように見受けられます。・・医療崩壊以前の、現実認識能力の問題だと思いますが。同性として、今後の改善と向上を望みます。
2008年07月31日 22:14
雑草 さん
入院患者200人未満の病院勤務です。病院経営も事務職も世襲化しているのです。知識、才能なんて関係ないです。つまり、利益第一です。様々なデータもある利害調整の作為があります。また、国家資格取得者もただ、バカと言われないためと、収入の安定志向のために職業選択している人が多いです。もう一つは、どんなに省令が多いかを考えてください。医師の市民に医療知識を求めるなら、どの程度か、そのための所要時間も考慮して欲しい、様々な職業の人がいます時間がないのです。職業に対する自覚と責任感で足りるハズ。批判する女性も固定観念にとらわれています。雑誌や本、検索の受け売りでなく判断力をつけてください。協調と協力はいいが、群れることは、愚直です。社会認識は、世間体でなく是々非々の言える正しいことの追求ですから。学閥による利害関係は、真実と正当性を足踏み状態にしていることを考えてください。大学の独立法人化で、全ての分野で起きています。勤務医療関係者は、薄給で悲惨ですから。医師ばかりでなく、看護士、薬剤師などの退職金なんて驚くほど少ないのです。
2008年07月31日 10:04
産科医 さん
再びコメントですみませんが、一般の方が誤解を招くといけませんので述べます。一女性さんのコメントで
>たぶん赤ちゃんが弱ったのは自然ではない人工的な環境の中で生んだ>ため私が緊張してしまったりしたせいもあると思いますし、会陰切開>をされてしまい急に明るいところに飛び出してきたから赤ちゃんもび>っくりして息ができなかったのだと思います。
これは完全に誤解(間違い)です。なぜなら予定の帝王切開で生まれてお子さんは急に生まれても元気に泣いています。会陰切開して生まれたお子さんもしかりです。元気に泣くのに自然か人工的かは関係ありません。これは一般的な事実です。
この症例の推測ですが、妊娠高血圧症候群と子宮内胎児発育遅延がありますので、何らかの原因(胎盤機能不全など)で胎児の状況が急速に悪化した可能性があります。それゆえ早めに娩出しても児は酸素が必要だったと思われます。分娩監視装置がなければ、児の死亡の可能性すらありえます。
あと、一人目のお子さん(初産)で分娩監視装置をつけなかったみたいですが、たまたま元気なお子さんが生まれたからいいものの、産科的には「チャレンジャー」に近いほど無謀です。もし胎児に突然危険な兆候が出たら見逃していますので。たまたま元気で生まれたから「満足」であって、元気な赤ちゃんでなければ「満足」とは程遠いはずです。
2008年07月29日 00:59
北の小児科医 さん
ひさしぶりに「平和ボケ」したコメントを見ました。本気なのか「つり」なのかむずかしいところですが、念のためきちんとコメントさせていただきます。
現在「平和ボケ」した人が訴訟をおこし産婦人科が消滅しつつあります。平和ボケしたひとが目が覚めるまで悲惨な状況(妊婦さんも子供もしにまくる状態)になるのと、平和ボケした人が他の国民に害をなさないように訴訟を禁止するのとどちらがよいですか?一市民さんは、まだ、医師がなにかお話したら、平和ボケしたひとたちが眼をさますと思いますか?
2008年07月28日 22:53
産科医 さん
一女性の紹介例は適切な紹介をされて「良かった例」のはずですが、無事に生まれたのに病院が恨まれるとは病院スタッフももやりきれないですね。このような医療機関への侮辱とも取れるコメントに対しては多くの方が反論していますので重複は避けます。
助産院から多くの「不適切な搬送」(手遅れに近い状態でいきなり送られる事例)をそれなりに受けてきた私としては、もっと実態を取材して頂きたいと説に願います。おそらく今の助産院の規模(全出産数の1%程度)で、助産院を信じられる方々の範囲内で、しかも搬送先が確保できるから問題の絶対数が少ないと思われます。助産院での出生数が10倍になっただけで問題が噴出す可能性があります。適切な搬送をするところもありますが、助産院は自らの限界をわきまえてほしいですし、妊婦さんも知っておく必要があります。
「自然」に関しては他の方も仰ってますが、アフリカなどと違って日本はそもそも自然に反する生活をしているのに「自然のおいしいどこどり」は止めて頂きたいものです。
2008年07月28日 22:12
もうやめた さん
一女性さんの文章を読んで愕然としましたが、
こういう患者が多いということを、一般の方にも
わかっていただきたいと思いました。
新興宗教じゃないですが、洗脳されてしまって
なんでも医療者のせいにする方々が急激に増加しています。
陣痛促進剤うんぬんの会等々、正直、応召廃止義務の撤去か、訴訟の禁止かの二者択一だと思います。
このような患者様たちから、まっとうな医療をぎりぎりの
環境の中で守るのは不可能です。
2008年07月28日 22:03
一医師 さん
>一女性さん、
私が医者になったのは15年前です。私は産科医ではありませんが、産科に行くことも考えました。学生の時に産科実習で出産を見学させていただいて、初めて産声を聞いたとき、涙が出そうになるほど感動しました。
産科に進まなかったのは、既に進もうと決めていた科があったのと、お産は女性の手で行う方がよいだろうと思ったからです。大学でのお産だって学生にはとても魅力的に映りました。
へその緒を切れなかったから絆が弱いなんて、そんなことをお子さんが聞いたらどんなに悲しまれるでしょう。親子の絆は子供を育てていく上で強まっていくことは、ご自身で経験しているのではないですか。
2008年07月28日 20:46
暇人28号 さん
私の生まれは関東ですが、紆余曲折あり現在は北海道で仕事をしています。ですから都会と田舎のいい面、悪い面を見てきたつもりです。
都会の方々を見ていて思うのは、彼らは「自然がすばらしい」と言いますが、それは単に「隣の芝は青い」的な発想でしかないということ。こちらに来て自然がどれだけ恐ろしいものか良く分ったつもりです。都会では1時間病院に到着するのが遅かったからと言って騒いでいますが、こちらでは平時であっても救急車で1時間以上かかるところがザラにあります。(本日の外来患者さんの中にも2時間以上かけて来られた方がいました)夏場はこれくらいで済みますが、冬場には3時間以上かかります。吹雪になったら道路が閉鎖されますので物理的に来れなくなります。当然ドクターヘリも使い物になりません。
最低気温がマイナス20~30度になります。こちらにはホームレスはいません。凍死しますので。数年前に冬の山道を運転中にエンストをおこして車が動かなくなり、車中で凍死した方もいました(携帯電話も通じない場所で、数日間、他に通る車がありませんでした)。
夏の天気のいい日にお越しになった程度ではこのような現実は分るはずも無く、「自然でいいところ」なんて感想をもたれる方が沢山いますが、現実は上に書いたとおりです。
出産も一緒です。自然がどれだけ恐ろしいものか、経験しないと分らないと思います。
2008年07月28日 13:22
産婦人科医 さん
埼玉県産婦人科医会のホームページには、
http://ssi.umin.jp
本当は、分娩はお母さんにとっても大変危険なものであるということが書かれています。だからこそ、きちんと妊婦健診を受けるなど、お母さん側の協力も必要なのです。
また、全国一医療過疎といわれている埼玉県における周産期センターの惨状は、下記のホームページに書かれています。
http://ssi.umin.jp/syusanki
2008年07月28日 11:31
内科医師です さん
一女性さんの文章から私が読み取ったことは以下の通りです。
母親は助産院での出産を望んだが妊娠高血圧症候群か何かでリスクが高いと判断され病院へ送られた。病院では多くの医療スタッフにより適切な「人工的な医学処置」が行われ、低出生体重であったにも関わらず無事に出産を終えることができた。実際、出生児には分娩直後酸素投与が必要であり、助産院でお産を行っていたら同様な「無事出産」という結果になっていたかはわからない。しかし母親は「人工的な医学処置」は必要なかったと考え、むしろその処置のせいで出産児に酸素投与が必要になり、はたまた家族の絆も薄れる結果になったと不満を抱いている。
。。。これはむしろ「信念」の問題であり、医師・患者間の意識のギャップやインフォームドコンセント不足とかいった問題ではないように思います。一女性さんはここまで助産院での出産にこだわるのであれば、自分とお腹の中のお子さんの二つの命をかけて助産院で出産なさればよかったのではないでしょうか。
医学的に正しいことを行い、良好と思われる結果を残してさえ患者には恨まれる。ましてや何か問題があれば即、訴訟。
産科に限らず、今起こっている医療崩壊の一因を考える上で、一女性さんの文章は非常に参考になるように思えました。日々どれだけ多忙であっても、「ありがとうございまいた」と患者さんに一言言ってもらうことがどれだけ医師の心の支えになるか。そして逆に恨まれることがどれだけ心を折るか。
最後に、、
>お産も助産院ですれば余計な人工的な医学処置もなく赤ちゃんやお母さんも元気でいきいきと出産でき、トラブルもすごく少なくなると思います。今後はぜひそのような切り口でも取材お願いします。
取材を行うことには大変賛成です。
戦前、助産師(産婆さん)が主に出産を担っていた時代の妊産婦死亡率が如何ほどのものであったか、現在日本の産科医が昼夜を惜しんで努力した結果日本の妊産婦死亡率がどうなり、世界で第何位であるのかなど、是非ZEROで取材していただきたいと思います。(取材するまでもなく周知のこととは思いますが。)
2008年07月28日 05:12
通りすがり さん
>一女性 さん
>助産院のようにゆっくり出してくださったらきっと元気で泣いてくれて酸素や処置もいらなかったと思いますし夫にへその緒を切ってもらって家族のつながりももっと強くなったはずです。
血圧が高いということは、妊娠中毒で子癇を起こしかけていたので病院に送られたのではないでしょうか。
おっしゃるとおりのお産をしていたら、新しい家族は増えていなかったかも知れませんよ。
むしろ貴女自身の命も危なくなったかも知れませんね。
2008年07月27日 23:31
安楽椅子医者 さん
>体育会系産婦人科医 さん
「最近、私が診ている妊婦さんの中には「旅行に行っていいですか」、「マタニティビクス・マタニティヨガをやっていいですか」、「walkingしてもいいですか」ということを真顔で聞いてくる人が増えています。私は彼女たちに「妊娠中に敢えてそんなことをする動物が他にいますか?あなたのお母さん、お祖母さんもそういうことをしていたの?」と聞くようにしています。」
お産の危険性を主張するのはいいですけど、妊婦の運動というのは否定されるべき事なのですか?
私は30代後半ですが、母親は、妊娠中、肉体労働をしていました。ウォーキングよりもはるかに激しい運動だったようです。そもそも妊娠中に家事を含め仕事をしない女性は昔は少なかったと思います。また、マタニティビクスについては、例えば、以下のサイトでは、データをあげて推奨されてます。経過順調である妊婦にマタニティビクスを勧めることが妊娠に悪影響があるとするデータでもあるのでしょうか。
http://www.mb-club.jp/merit/ninsin.html
http://www.miyake-clinic.gr.jp/ippannsikkann/ippan75.htm
妊娠・出産は死と隣り合わせだとは思いますが、エビデンスを提示せずに妊婦の運動を否定するのはいかがなものかと思いますが
2008年07月27日 20:34
医療関係者ではありません さん
「一女性」さん
HNにあるように、私は医療に関しては素人です。その私から見てもあなたの書き込みには違和感を感じます。
何故、助産師は病院に行くことを薦めたのかを考えたことがありますか?
2人目の出産にリスクが生じたとは考えなかったのですか?
そのリスクを避けるためには通常分娩は出来ないかもしれないと考えなかったのでしょうか?
お産は100%安全なもので、リスクは他人事、自分の問題にはならないと考えていたのでしょうか?
それとも助産院で出産できれば、死産であったとしても満足だったのでしょうか?
2008年07月27日 20:08
体育会系産婦人科医 さん
>一市民さん
一女性さんのコメントを読まれましたか?
これが現在の日本における妊婦さんの妊娠に対する認識です。
リスクを指摘され市民病院で出産をしたことを「仕方なく」といい、全く自分のお産に対して主体的でない。市民病院での出産を拒否することもできたはずです。誰が市民病院での出産を強制したのでしょうか?
市民病院の医師や助産師さんがリスクの高い妊婦さんを好き好んで引き受けたとでも思っているのでしょうか?
正常妊娠からはずれHigh risk妊娠の範疇に入るということは、すなわち母児の生命の危険性が極めて高いということを意味します。自分の目の前で母児が亡くなるかもしれないのです。さらに自分のリスクに対する認識がない妊婦さんだと訴訟に結びつく可能性が高くなります。
どれだけ多くの医師や助産師さんが自分自身の命を守るために関わり、血圧変動や胎児心拍の変動に緊張を強いられていたかを想像すらしない。助けてもらったことに対して感謝の一言もない。
自然から程遠い生活をしながら自然を賛美し、自然の厳しさを考えようとすらしない。自分の選択に責任を持とうとしない非常に幼稚な精神構造。これが妊婦さんも含めた最近の日本人の傾向ではないでしょうか?
自然に近いお産がどのようなものかご存知ですか?
以下、妊婦さん10万にあたりの母体死亡数とsourceです。
アフガニスタン:1900人、アフリカ:830人、アジア:330人(ベトナム250人)、
ちなみに日本:6~7人
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-22.html
http://www.oitaog.jp/syoko/fromKUBO.pdf
これが元々の妊娠・出産に伴うリスクというものです。
これらの国では分娩監視装置も満足にありません。ですから、分娩中に胎児の状態がどのようになっているかが全くわかりません。ですから運が良ければ産まれた赤ちゃんは生きているし、運が悪ければ死産となります。日本の病院出産のように分娩監視装置により胎児の状態を把握し、状態に応じて会陰切開や帝王切開を行い赤ちゃんの命を救うことができないのです。これらの国の人達が好き好んでこのような出産を選択していると思いますか?
「血圧が高い」、「赤ちゃんが小さい」など、一女性さんのコメントをみる限り、妊娠高血圧症候群であったのだろうと思われます。妊娠高血圧症候群は非常にリスクの高い疾患です。赤ちゃんが子宮内胎児発育遅延のため通常より小さく、分娩時に急激に状態が悪化することも珍しくありません。また厳重な管理を行ったとしても、突然胎盤が剥がれてしまい赤ちゃんが亡くなることもあります。もちろん母体も死亡することもあります。今の妊婦健診のチェック項目は妊娠高血圧症候群をいち早く発見するためのものです。それは、妊娠高血圧症候群が見逃され放置されれば死に至るからです。
以前、「病院で産んだ子は愛しにくい」という発言をした市民団体の方がいました。
自分の親が自分に対してそのような感情を持っているとしたら子供はどのように思うでしょうか。どこで産もうが自分の子に変わりはないはずです。
一女性さんの「夫にへその緒を切ってもらって家族のつながりももっと強くなったはずです。」というコメントをみて思い出しました。呆れてものが言えません。
へその緒を切るという行為は医療行為です。原則として医師と助産師以外に許されている行為ではありません。
出産は断じてshowではありません。
母親が自分の命を賭けて新しい生命を生み出そうとする極めて厳粛な行為です。
自分の命が失われるかもしれないという危険を顧みず、新しい命を生み出そうとする。生まれながらにそれを本能として持っているのは女性だけです。だからこそ女性は美しく尊い存在なのです。経膣分娩であろうと帝王切開であろうと、産み方によって変わるものではありません。
一女性さんのコメントを読んでがっかりしました。病院のスタッフが自分の出産にどのような気持ちで関わってくれたかも考えずに、最初から最後まで人任せで、挙句の果てに被害者意識。最近、中学生、高校生の妊娠・出産が増えていますが、彼女たちと精神年齢が全く変わらない。
これでは産婦人科医師を志す医師が増えるどころか、今、現場で踏みとどまっている医師も辞めたくなるでしょう。
一女性さんは助産院での出産を賞讃していますが、こちらのブログには助産院での出産で心に一生癒えることのない傷を負ってしまった女性がいます。是非、ご覧ください。一女性さんは彼女に対して何が言えますか?
http://plaza.rakuten.co.jp/josanin
2008年07月27日 19:20
一市民 さん
残念ながら、今の段階では、産婦人科の先生には、とりあえず身の安全な場所に非難ください、としか言えません。
その上で、産婦人科建て直しの抜本対策を考えていくしかないと思われます。
どこかで誰かが産婦人科を守ろう、という旗を立てていただければいいのですが、私の周りの誰に話しても、無関心ですね。
訴えられるには、それ相応の理由があるんだろ、って感じです。
2008年07月27日 18:10
Level3 さん
>しかし病院で出産したときは人工的な冷たい感じのする分娩台の上で点滴と分娩監視装置に縛られての分娩となりました。しかも生まれる直前に赤ちゃんも小さいし負担をかけたくないとのことで会陰切開されてしまいました。生まれた後は勝手にへその緒を切られてしまい、すぐに赤ちゃんも泣き声が弱弱しく酸素投与などの処置のために連れて行かれてしまい、助産院のように夫にへその緒を切ってもらったり、すぐにだっこすることもできませんでした。
>たぶん赤ちゃんが弱ったのは自然ではない人工的な環境の中で生んだため私が緊張してしまったりしたせいもあると思いますし、会陰切開をされてしまい急に明るいところに飛び出してきたから赤ちゃんもびっくりして息ができなかったのだと思います。
一女性さん,
産科の先生のコメントの方がより的確かもしれませんが,もし2番目のお子さんを助産院で出産されていたら,このお子さんが無事ではなかった可能性が高いのではないですか?
生まれてすぐに酸素投与が必要であったのは,やはり何か問題があったからでしょう.しかもそれは,病院での処置うんぬんが原因ではなくあなたの体(もしくはbabyに)問題が生じていたからなのでしょう.
体育系産婦人科医先生の
>しかしながら「自然」の本当の恐さを知らない人達、考えようともしない人達が多すぎます。残念ながら一部の助産師にもそのような方が見受けられます
のコメントもあなたには理解できないのでしょうか.問題がなかったなら助産院でよかったのでしょうけど,そうでは無かったから病院を紹介された.しかも病院で出産したから無事何事も無く出産できたのではないですか?
2008年07月27日 15:56
体育会系産婦人科医 さん
>一市民さん:「学校での教育も当然必要とは思いますが、早急にできることは病院HPや院内ポスターなどでの啓発ではないでしょうか。赤ちゃん雑誌は幸せいっぱいばら色の記事ばかりでしょうから、病院ではしっかりリスクをお知らせすべきと思います。大野事件の女性セブンでしたか、ああいった記事などコピーを渡し、お互いが不幸になるということを考えてもらったり、まだまだ手立てはあると思います。」
一市民さん、
あなた自身が病院で啓発活動を行ってもいいんですよ。
現時点であなたは周囲に対してどのような啓発活動を行っていますか?
以前、あなたにお願いしたはずです。この掲示板での議論にあなたの周囲の人達を引き込んでくださいと。
いくら我々が妊娠・出産のリスクを説明しても、赤ちゃん雑誌で幸せいっぱいばら色の記事ばかりを紹介されては意味がありません。妊婦さんがどちらを信用すると思いますか?妊娠・出産に伴う事故が起こる確率は決して高いとは言えませんが、誰にでも起こりえます。低い確率で起こる事故が自分の身に起こるかもしれないと本気で考えている妊婦さんがどれだけいると思いますか?自分にとって望ましくない情報を本気で聞こうとする妊婦さんがどれだけいると思いますか?
変えるべきは「幸せいいっぱいばら色の記事ばかりを書いている雑誌」ではありませんか?
それと産婦人科に対する風向きは昔から変わってはいません。逮捕者がでて我慢の限界を超えてしまったというだけです。
今後、風向きが変わってしまったことを自覚するようになるのは誰だと思いますか?
今後、対話をしてくれる産婦人科医がどれだけ残ってくれると思いますか?
自分の問題として関心を持たなければならないのは誰ですか?
2008年07月27日 13:17
一女性 さん
私が経験したことをお話します。
数年前2人目の子供を病院で出産しました。
妊娠の途中まで1人目を出産した助産院に通っていたのですが、血圧が高いとかで助産師の先生に病院にいくように言われ仕方なく市民病院で出産することになったのです。
1人目の出産のときはたたみの上で分娩監視装置というベルトを巻いたりせず自由な姿勢で出産でき、すぐに赤ちゃんもへその緒を切る前に抱っこさせてもらえあたたかな雰囲気の中で出産でき大満足でした。
しかし病院で出産したときは人工的な冷たい感じのする分娩台の上で点滴と分娩監視装置に縛られての分娩となりました。しかも生まれる直前に赤ちゃんも小さいし負担をかけたくないとのことで会陰切開されてしまいました。生まれた後は勝手にへその緒を切られてしまい、すぐに赤ちゃんも泣き声が弱弱しく酸素投与などの処置のために連れて行かれてしまい、助産院のように夫にへその緒を切ってもらったり、すぐにだっこすることもできませんでした。
たぶん赤ちゃんが弱ったのは自然ではない人工的な環境の中で生んだため私が緊張してしまったりしたせいもあると思いますし、会陰切開をされてしまい急に明るいところに飛び出してきたから赤ちゃんもびっくりして息ができなかったのだと思います。
助産院のようにゆっくり出してくださったらきっと元気で泣いてくれて酸素や処置もいらなかったと思いますし夫にへその緒を切ってもらって家族のつながりももっと強くなったはずです。
あんなお産を見ていたら医学生が産婦人科を目指さなくなるのも無理はないと思います。
助産院への見学を義務化し、温かななかでのお産をみせたらきっと産科に進みたくなると思いますし、お産も助産院ですれば余計な人工的な医学処置もなく赤ちゃんやお母さんも元気でいきいきと出産でき、トラブルもすごく少なくなると思います。
今後はぜひそのような切り口でも取材お願いします。
2008年07月27日 13:04
体育会系産婦人科医 さん
>一市民さん、
福島県立大野病院事件の場合、日本全国の医療団体が抗議声明を出しましたよね。これまでに前例のない異例なことです。
しかしながら検察は告訴を取り下げましたか?
国民のどれだけが関心を持ちましたか?
昔は分娩に関して今ほど訴訟になることはありませんでした。
それは昔の医者が出産についてのリスクを現在よりも説明していたからだということになりますか?
昔は、妊婦さん、家族が妊娠に関するリスクを生活の中で伝えられ、認識していたから訴訟が少なかったのではないですか?
またリスクを知っていたからこそ、産科医療が発達していなかった昔は、妊婦さんも周囲の家族も無理をしないように、無理をさせないように気をつかっていたはずです。
最近、私が診ている妊婦さんの中には「旅行に行っていいですか」、「マタニティビクス・マタニティヨガをやっていいですか」、「walkingしてもいいですか」ということを真顔で聞いてくる人が増えています。
私は彼女たちに「妊娠中に敢えてそんなことをする動物が他にいますか?あなたのお母さん、お祖母さんもそういうことをしていたの?」と聞くようにしています。
妊娠・出産は自然の営みです。しかしながら「自然」の本当の恐さを知らない人達、考えようともしない人達が多すぎます。残念ながら一部の助産師にもそのような方が見受けられます(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17242.html)。
人間が自然を完全にコントロールできるとでも思っているのでしょうか?私自身は自然をコントロールできるとは思っていません。だからこそ、薬や手術など不自然なやり方で命を救っているのです。自然に任せて見殺しにするわけにはいきませんから。
2008年07月27日 12:28
北の小児科医 さん
患者さんが医学知識を100%もったとしても訴訟は避けれないですよ。例えば医師が自分や家族が不幸なケースになったときに病院を訴える事例も実際ありますから。医師が患者さんの知識を増やすというには、少なくとも訴訟リスクに関しては無関係です。無駄です。
医師(すくなくとも私)は訴訟そのものをおそれているわけではなく、裁判が公正におこなわれないから恐れているのです。たとえば脳性麻痺ですが、現在9割はすでに母体内でおきてしまっており出産後になるケースは1割といわれています。出産後に医師がなにかをして助けられるケースは1割以下です。これが現在の医学の限界です。それに対して最近でた裁判所の判断は医師が正しく医療をすれば100%助けれたはずなので1億円を払え!というものです。裁判所は科学的にどうか分析するところではなくて、裁判官が納得する意見はどっちか判断するだけなので現実とかけ離れています。
福島の事例は、通常の、いやむしろ身を粉にして働いていたにもかかわらず、何もミスしていないのに、ことがおきてから一年後に逃亡の恐れがあるといわれて、マスコミの前で逮捕されたんですよ。まるで通り魔殺人犯の容疑者のように。これを防ぐには産婦人科にならないことしかないので崩壊がすすんでいるのです。
そろそろ医師vs患者さんでもないし、医師がどうにかしてくれたら解決するわけではない。社会システムのエラーだってことが、わかってもらえないでしょかね。
2008年07月27日 12:24
体育会系産婦人科医 さん
>心臓外科医さん
医療システムをつくってきたのは医者ですか?
臨床研修医制度、後期高齢者医療制度、7対1看護、看護師による内診の禁止、診療報酬の設定など、これらを医者がつくってきたということでしょうか?
私には医療システムをつくってきたという自覚がありません。
それに、あなたが言われる「医療サイドのさらなる努力」という言葉の意味が全くわかりません。
具体的な内容を示してもらえますか?
あなたは、「研修医や実習に来る学生を見ていると勉強ができただけで医学部に入ってしまったんだなーという子」を結構見かけており問題意識を持っているようですが、あなた自身はそれを改善するためにどのような努力をしているのかを聞かせてください。
あなた自身が大学や国に働きかけていないのであれば、それは「いわゆる「お医者様」に胡坐をかき医療崩壊の一端を担った医者」ということになりませんか?
もし、あなたの働きかけにより改善されたというのであれば、あなたの医療施設を教えてください。大いに参考にさせていただきたいと思います。
2008年07月27日 10:34
一市民 さん
医師の皆さんは患者がもっと勉強すべきとの見解ですが、
出産に伴う一般的な知識はそれでいいかもしれません。
ここで取り上げられている訴訟についてはどうでしょうか?
一番多いのは障害が残ることでの訴訟と思いますが、
出産まで問題なくきて、いざ出産したら障害が残った。
出産時の医師の対応を疑うわけです。
なにか、やり方にミスがあったのではないか、もっと早くに帝王切開に
切り替えていれば、障害は残らなかったのではないか?とか。
これらの原因の真相究明について、過去の事例が実際どうだったのかを
、調べるのは大変です。
わからないから、弁護士に相談する。
もし、過去の訴訟データなりがわかり、訴えても原告が負けることが
ほとんどだとか、そもそも障害が残った要因は、出産時の手技ではなく、妊娠過程であり、しかし、それを事前には把握することは医学的に
まだ難しいとか、そういうことが医師会のHPなりでわかれば、
訴訟の数も減るのではないかと思います。
仮に福島大野事件のようなケースがまた起きた場合、その事件の内容を
正しく知っている場合は、訴訟回避できるかも知れません。
しかし、知らないと同様の訴えが起きるかも知れません。
福島大野事件を知らない妊婦が悪いのか、仮に知っていてもマスコミ報道のみかも知れません。
こういう内容をきちっとお知らせし、訴訟リスクを減らすのは
医師側の務めと感じますが、どうでしょう。
2008年07月27日 08:33
心臓外科医 さん
少しずれるかもしれませんが、医師側の怠慢もあったかなーと思います。自分の医者人生の中でこの人は本当に尊敬できる人だったなーと思える上級医が何人いたかと思うとそんなんにいなかったのでは、と思います。心臓外科医に限らず。昔のいわゆる「お医者様」に胡坐をかき医療崩壊の一端を担った医者が現在のシステムを作ってしまったわけですし。また一般的にはわかりませんが、自分の周りでトラブルになっている医者を見ると患者さんとコミュニケーションをあまりとれていないような医者に多いような気がします。自分も職業柄患者さんを不幸な目に結果として合わせてしまったことがありますが、誠心誠意自分なりに尽くした結果、ある程度ご理解いただけたように思います(もちろん幸運にもご理解のある方たちばかりに巡り合ってきたということになるのかもしれませんが)。また、研修医や実習に来る学生を見ていると勉強ができただけで医学部に入ってしまったんだなーという子を結構見かけます。そういう子は他のスタッフは勿論患者さんともきちんとしたコミュニケーションがとれず、患者さんともトラブルを起こしやすいという印象があります。さらにはそういう子たちが忙しい科にいったり地域医療ができるかというと難しいと思います。勉強さえできれば医者になれるという現実も(官僚とかと同じで)医療をなかなかよくしていけないところではないでしょうか。政策ももちろん大事で、政府のやることはまったくもって的外れとたいていの現場で働く医者は思っていると思うのですが、だからこそ同じことをしてしまわないように医療サイドのさらなる努力も必要かと感じています。
2008年07月27日 01:03
一市民 さん
今、現実に起きていること、として以下のような事例があります。
これと似た現象が全国のあちこちで起きていると思います。
立ち去る医師の苦悩についても、取材して欲しいです。
また、一人でも残ってやっている医師の安全意識もどうなっているか
あわせて取材して欲しいです。
藤枝市立総合病院:産科診療中止へ 「1人で診療不安」医師が退職願 /静岡 (毎日jpより)
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080726ddlk22040136000c.html
医師1人体制で、今月から産婦人科の分娩(ぶんべん)受け付けを再開した藤枝市立総合病院の毛利博院長は
25日、再び分娩の受け付けを中止したことを明らかにした。着任した男性産科医(56)が1人での診療に難色を示し、
退職願を提出したためで、産科の診療も中止になる見通し。
2008年07月26日 13:45
内科医ですが さん
医師と患者との間にある医療についての「認識のギャップ」をどうして埋めていくかという問題は、大切なことだと思います。
医療側からの「認識のギャップ」を埋めていく努力も、確かに必要でしょう。しかし、現実には、医師不足で、過酷な勤務状況(多くの医師は、当直の時には、一睡もしないで、36時間連続勤務を強いられています。)に置かれている医師には、限界があります。
一人の患者が、納得するまで、何時間もの時間をかけて、説明することは、物理的に不可能です。
むしろ、認識のギャップを埋めるための努力は、患者側にも、して欲しいと思います。現代医学は日進月歩の進歩をしており、どんどん高度で複雑なものになってきております。医学知識のない一般人が、一回説明を受けただけでは、なかなか理解できるものではないと思います。
せめて、医学用語が理解できないのであれば、基礎的な医学書を読むなり、インターネットで調べるなりして、ご自分で理解する努力をすべきだと思います。その上で、医師に再度質問をして下さい。
病気は、患者自身の問題であり、人生に関わる大問題です。従って、医師任せにすべきではなく、患者自身が積極的に自分の病気について調べるべきではないでしょうか。その上で、治療や手術を受けるかどうかの判断をご自身で決定すべきです。
ZEROには、患者と医療現場との「認識のギャップ」を埋めるためにも、今後も引き続き良い報道をお願いいたします。
2008年07月26日 12:02
一市民 さん
産科がなくなる、といっても、まさか自分の地域で本当に産科がなくなっているということに、気づいている人は少ないかもしれません。
いざ、産気づいたら、100キロ先の病院まで行かなければならず、
途中車の中で出産、というようなことも起きているようです。
この辺の実情をもっと報道して欲しいと思います。
医師不足の地域では産科医師を招聘するため、頑張っている、とかポーズを取っている市長とかいますが、真剣に産婦人科を残そうと考えている市長や議員、院長、事務長など皆無に近いのが現実ではないでしょうか。
できれば、産婦人科は閉鎖したいくらいに思っているかもしれません。
産婦人科医も自分の身を守るため、安全医療が可能な病院へ集約化を
はかっており、この行為は当然と思います。
いったん、引いて、次の作戦を考えるべきでしょう。
妊婦側も本当に近くで出産を望むなら、産科医療を守る会とか作って
活動を行うべきですが、残念ながらそういう動きも見られないのが
残念です。もう少し切羽詰まってくると、そういう動きが出るかも
しれません。今はせいぜい署名集めくらいですから。
出産体験者が、苦い経験でも、嬉しい体験でも産科医療に関して
どんどんコメントを出していただけるのは、重要なことだと
思います。医師側の反論を恐れず、どんどん出しましょう。
そして解決策を見い出しましょう。
2008年07月26日 11:28
海外在住小児科医 さん
1年前まで日本で小児科医をしていました。今は医師以外の仕事をしているものです。現場を離れて、少し客観的に見れるようになったと思っています。
医療者側と一般の方々の認識の違いは極めて大きなものがあると思います。医療者側は一般の方々の努力を求め、逆に一般の方々は医療者側の努力を求めるという傾向があるようですね。ここでの討論でもそうなっていそうですし、ほとんどの場合このような議論になると思います。
確かに医療者側にもう少しできることはあるかもしれません。ただ、ご存知だとも思いますが多くの医師はまっとうな睡眠時間も休みもほとんど無い状態で診療に明け暮れています。余裕が全く無いといってよい状態ですので、あまり多くを期待できるものではないと思います。
一般の方々にも努力をお願いしたいところだと思っています。ただ、一般の方々と話していると、『自分とは関係の無いこと』といった意識が強く見られるように感じられます。あるいは医療への危機意識も実感できない方が多いように思います。実際には、いつかは必ず自分や自分の家族に関わることのはずですが、その時になるまで実感が無いのだと思われてしまいます。
そこで、やはりマスメディアによる啓蒙活動が極めて重要になるのだと思っています。こういった観点から、今回の企画はとても有意義なものだったと思います。海外に在住しているため実際に視聴できませんでしたが、極めて質の高い内容であったと伝え聞いています。
今後ともこのような企画を多く出していただき、医療者側と一般の方々の認識の違いを少しずつ埋めて行っていただくことを強く願います。よろしくお願い申し上げます。
2008年07月26日 03:08
一市民病院内科勤務医 さん
一市民さんは、医師側がもっとアクションをしないといけないという意見はゆずれないようですね。
しかし、公立病院勤務医は所詮雇われた立場で、掲示内容等を決めるのは事務と院長たちです。私達がいくら主張してもできることなど少ないのです。私自身も公的機関の鈍感さは実際に働いてみるまでわかりませんでした。
また救急のコンビニ受診や生活習慣病、軽症患者の病院志向、お産や病気に関する啓蒙活動などは各病院レベルで始めるのは難しいのではないでしょうか。上記のように、公的機関は鈍感ですし、県や国の顔色をうかがってばかりです。また私立病院はもちろん公立病院でも患者の機嫌を損なわないようにしなければなりません。今の時代は正当な事にクレームをつける方がいますから。変な噂をたてられかねません。
マスコミや国が主導するのが一番いいと思うのですが。
2008年07月25日 23:58
一市民 さん
学校での教育も当然必要とは思いますが、早急にできることは
病院HPや院内ポスターなどでの啓発ではないでしょうか。
赤ちゃん雑誌は幸せいっぱいばら色の記事ばかりでしょうから、
病院ではしっかりリスクをお知らせすべきと思います。
大野事件の女性セブンでしたか、ああいった記事などコピーを渡し、
お互いが不幸になるということを考えてもらったり、
まだまだ手立てはあると思います。
今まで、安心の自然分娩とか宣伝したきたのも産婦人科であり、
急に逮捕者が出て、風向きが変わったかも知れませんが、
今こそ、患者と対話をしていただきたいと思います。
2008年07月25日 18:21
産科医 さん
自分は今のところは訴訟を抱えていませんが、これからも無い自信はありません。そろそろ生じるかもしれません。訴訟がにあたらないなんて自信のある医師は(最前線で仕事している医師なら)いないと思います。いくらテレビでも伝えていましたが、不幸な事例はゼロではありませんし、自分も経験はありました。不幸な事例の時はトラブルにならないように最善は尽くしましたが、訴訟にならなかったのは運が良かった一面もあります。今度生じたら訴訟になるかもしれない。もっと悪ければ逮捕されるかもしれない。そんな恐怖を抱えながらやっていればどれだけ冷静でいられるか分かりません。そんな精神状態で患者さんと接して果たして患者さんは幸福なのでしょうか?
他の方も申して今いたが、こと出産に関する限り医師の説明だけではとてもカバーしきれません。妊娠する前にもっと知識も心構えも必要です。「お産をなめているのか」と思うような自己管理がいい加減な妊婦さんも少数ながら見ます。病院にかかる前に、子の親になる前に、学校や親などの教育レベルからもっと底上げしないとギャップ(というより妊婦さんの甘え?)は埋まるどころか、医療がが進歩すればするほど開く一方と思います。極端な例ですが、フロリダ州みたいに地域によっては国内の産科医が誰もいない状態になるかもしれません。
2008年07月25日 15:15
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産科医療と訴訟リスクを考える(第12回)
「医療崩壊」はなぜ起こってしまったのでしょうか。
そのことを考える上で、避けて通れないテーマのひとつが訴訟リスクの増大です。
とりわけ厳しい状況にあるのが産科医です。
NEWS ZEROでは今夜7月22日から3夜連続で、
「日本の産科医療の現状」にスポットをあてます。
「訴訟リスク」を考える中で、浮かび上がってくるのは
医師側と妊産婦側の間に横たわる「意識のギャップ」という問題です。
ぜひ見ていただき、どうすれば訴訟リスクの問題を解決できるのか、
皆様のご意見をお聞かせ願えればと思います。
Comment
北の小児科医 さん
ギャップを埋めるためにどうしたらよいかというかたがいますが、埋まりませんよ。不可能です。埋めれると勘違いされてるのがギャップなのかもしれませんが・・・
これだけ日本テレビさんがわかりやすく報道しても(訴えることが産婦人科を崩壊させていると報道しても)訴えたいと投稿されるかたはいますしね。自分さえよければ他人が産科医療をうけれなくなっても(その結果死んでも)しったことじゃないってことですよね。悲しいです。
医療者を増やしてギャップをうめるとのことですが、諸外国とくらべ、現時点で医師だけでも14万人、そのほかのスタッフも数十万人足りないのですけど。政府は医師は毎年増えてるといっていますが、年8000人程度だったのを今度、なんと8100人に増やしたそうです(笑)。いつになったら足りるでしょうかね・・・医療費にしても現時点で20兆円ほど足りないといわれています。労働人口あたり年30万円くらいですかね?来年から増税しても文句はでないのでしょうか?ちなみにあくまで諸外国レベルにするために不足してる分であって、甘えた大人が理解できるまでただで説明する国なんて世界中どこにもないですよ。一人あたり数百万円増税したら可能でしょうかね?そんなお金だれがはらうんですか?
きっぱり言うと、現時点で産科崩壊を防ぐには訴訟禁止しかありませんよ。(ちなみに刑事訴訟は日本以外世界的に禁止されてますし、民事もたとえばアメリカなどで禁止になってる病院もありますので特別なことではないですよ。)
2008年07月25日 20:07
一市民 さん
医療訴訟の現実を把握し、それをどうやって減らすべきかを
議論することが、この場で有効だと思います。
説明責任や説明範囲、患者の理解力など議論されていますが、
この辺でお互いの認識のギャップを感じます。
このギャップを埋めるためにどうしたらよいか、議論すべきと思います。
1つは、3時間待ち、3分診療が続いてますが、こんな状態では医師も
ゆっくり説明したくてもできないでしょう。
ですから医師の増員、医療費の増額が必要だと思います。
あと、当日面談でわからない点があれば質問してください、と医師は
言うのですが、忙しそうでそういう雰囲気ではない、と患者も感じています。
例えば、聞きたいことを事前に担当医に質問メールしておき、
メールで回答はいりませんので、面談の際、それに答えてもらう、
とかできると、お互い効率的かなとも思います。
あるいは、医師から今度来るまでにこのHPを参考に見ておいてください、とか、このコピーをよく読んでおいてください、とか
そういう学習機会を与えてもらうのもいいように思います。
いずれにしても、相互理解を深める手立てを考えないと、ますます
溝は深まり、お互い悲劇が起こります。
前向きな議論を望みます。
2008年07月25日 13:23
インフルエンザおたく さん
UMEKO さんへ
あなたの身に起こった不幸については、同情申し上げます。
しかしこれについてのあなたのご意見には賛同しかねます。
>私は、婦人科で障害4級の体にされました。
これは合併症でそうなったのであって婦人科医が意図的にしたものではありませんよね?
>手術なんて受けなければ良かった。手術なんてしなくても良かった病気だったのに・・・。
ではなぜに手術を受けられたのでしょうか?宝くじも一定確立で外れますが、宝くじが外れたことを知った後、宝くじなんて買わなきゃよかったと言っているように聞こえます。
>でもどうして説明がなかったのか。
ではどうして質問されなかったのですか?今時手術の危険性の説明なしに手術が行われることなんてありえません。あなたもきっと危険性についての説明は受けたはずです。絶対に大丈夫ですと説明を受けたのであれば、ありもしないうそを医師がついたことになりますので責任を取ってしかるべきとは思いますが、そんなことはなかったはずです。
手術の危険性の説明を受けたのに真剣に考えなかったというようなことはなかったでしょうか?
自分の体のことなのですから、難しければ質問すべきで、納得しなければ同意書にサインするべきではありません。身に覚えのない借用証書に難しい言葉でサインを求められた時、あなたはサインするのでしょうか?
また煙に巻かれたとはいえ、あなたが自発的にサインした借用証書に対して無効と主張することが正当であるとお考えでしょうか?
医師の説明がなかったと言われますが、それは責任の丸投げであって、本来あなたが質問すべきであったとは思いませんか?
今の医療の常識として、嫌がる本人を無理やり手術することなんてありません。手術をする必要がなかったは結果論であって、手術をする前は手術に踏み切った理由があったのではないかと思いますがいかがですか?
>どうして担当医が【執刀医は僕です】と言ったのに執刀医が研修医になったのを教えてくれなかったのか。
手術はチームで行うものです。執刀医単独で行うものではありません。担当医はチームの責任者として手術に臨んだのではありませんか?たとえ未熟な研修医が執刀に関わったからと言って、その未熟な部分はチームとしてカバーされていたはずです。そもそもあなたの障害の原因は研修医のミスなのでしょうか?手術に一定の確率で起こる合併症なのではありませんか?
>きちんとICを行ってくれていたら、こんなにも病院や先生を恨むことはなかったのに。
ICは医師だけで行うものではありません。患者が参加しなければ医師がどんなに説明しようがICとはなりえないのです。
>医者にとっての常識は患者には通用しないし、専門用語はなお更分かりません。きちんと理解ができるように説明をするだけでも医療事故だ、ミスだ!と騒ぐ人も減るのではないでしょうか。
分からないなら質問すればいいではありませんか?医師は分かるように説明しているつもりです。それでうんうんとうなずいて質問もなく、同意書のサインももらえたら理解してもらえたのだろうと考えます。
こう考えることは間違っていますか?間違っていると言うならどう説明すればいいのか、何かお考えがありますか?
>医療がこれだけ進歩しているのにも関わらず病院のガイドラインは昔のまま。
ガイドラインに問題があってあなたは障害を負ったのですか?逆にガイドラインが更新されていればあなたが障害を負うことはなかったのでしょうか?問題のないガイドラインでも更新されるべきでしょうか?
厳しいことをいうようですが、あなたのご意見はご自身の体を責任ごと医療機関に丸投げしたように思えます。
医療機関にすべて任せるというのであれば、悪い結果をもって医療機関を批判すべきではありません。ICに基づいて判断は自分でするというのであれば、その判断には自分で責任を負うべきです。
医療機関は患者の判断を尊重し、その範囲で最善と考えられる医療行為を行うところです。
いかがでしょうか?
2008年07月25日 03:04
Dr.Boo さん
昔は、「3(産)と4(死)は隣り合わせ。」と認識されていました。しかし、今では安全で当たり前と考えられるようになっています(安全神話)。医療が進歩してより安全になってきたことが大きいのですが、100%の安全は未来永劫ありえません(医療の不確実性)。
十分な説明。日常診療の現場で、これは非常に困難に感じています。それは、時間的な制約があることや医療の内容が専門的で理解が難しいと言うこともありますが、説明を理解しようとしてくれない方や他人事と考える方がいるからです。医療というものは、本来、医療者と患者との共同作業です。それに先だって皆さんは何か調べていらっしゃるでしょうか?十分に説明してくれなかったのが悪い?人生の重大ごとを他人任せにしておいて良いのでしょうか?
また、何か起こると自分たちの作ったストーリーしか信用せずに、説明を受け入れてくれない方もいます。不幸なことの原因は、病気であるという現実を受け入れてもらえません。不都合な真実も多いのです。中には原因すら分からず、説明が困難であることもあります。このような場合、医療者は説明が困難となります。十分な説明とは何でしょうか?私には答えがありません。しかし一つだけ理解をお願いしたいのは、不幸が起これば患者さんだけではなく、医療者の心も痛んでいます。
医療は、善意で成り立っています。ここに敵意や悪意が加わった場合、ひとたまりもありません。壊れてしまうのです。一生懸命働いていればいつかは理解してくれると思っていた医療者たちは、敵意、悪意、無知にさらされています。その結果、医療崩壊が起こっているのです。
皆さん、医療の真実を知ってください。マスコミの方々は医療の真実を報道してください。そうすれば医療崩壊のスピードは遅くなるかもしれません。
2008年07月24日 19:50
外科医 さん
いろいろ多くの問題を確かに感じます。弁護士になった旧友とはつい、収入面で比較していまいます。同じ国家資格でもこれだけ違うと。日本の医師は働いたらそのぶんだけ、っていうめんがありません。深夜当直、超過勤務しても、変わりない給料。仕事の内容のリスクに見合わない。
それから、最近は特に患者との対応、説明の難しさも特に感じます。説明する相手のバックグラウンドの広さとでもいいましょうか、中高の生物・物理・化学なんてもってのほか、小学校の算数、理科はては国語的な理解力すら十分でない方々も相手にするのですから。こちらもいろいろ資料を作り、わかりやすく説明する努力をしても、あとで話すとたいていはご理解いただいていない。なかには防ぎようのない合併症や経過が思わしくない、時間が長引いたりすると、もう、なんか、ミスされた、、ような理解に傾く方が多いです。自分のこれまでの不健康な生活習慣などなどは、棚に上げて、責め立てる方も。
2008年07月24日 18:48
内科医ですが さん
昨日のZEROの特集、「産科医療と訴訟リスク」についてを拝見しました。
現代の医療技術は、非常に複雑化しており、その理解には、高度の専門性と知識が必要とされます。我々医師ですら、自分の専門以外の分野までは、なかなか理解できないのが、実情です。従って、医学に馴染みのない普通の人には、なかなか理解しがたい分野だと思います。そのため、自分に起こった不幸な出来事が、理解できなくて、訴訟という手段に訴える人がいるのでしょうが、裁判では、過失の有無を争うだけであり、決して不幸な出来事の真実は分かりません。
今回のZEROでは、医療訴訟の問題点が、うまく説明されていて、素晴らしいと思いました。今までの医療問題に関する報道は、先入観や間違った偏見に従って制作されたものが多く、我々医療人としては、非常に残念に思っておりました。しかし、ZEROでは、医療問題に、常に真摯に取り組んでおられるのが、我々医療人にも伝わってきます。
ぜひ、今後も、素晴らしい番組を制作し、「医療現場の真実」を伝えてくれることを期待しております。
2008年07月24日 18:15
北の小児科医 さん
「意識のギャップ」というよりは妊婦さん・患者さんの甘え・認識不足と思います。
医者ならすべて説明できるはずと思っているかたが多すぎます。人間は、まだまだ未解明なことがあります。すべてのことが解明されてたらこんなに苦労しません。まして未来に不幸が訪れるかどうかなんて神様しかわかりません。なので現時点では「順調です」といっても未来のことまで保障できるわけがありません。
お産は危険がつきものとか、手術は危険がともなうとかは医師に教わることでなくて一般常識です。私も祖母に子供のころに教わりました。別にこの職業についているから知っているわけではありません。いい大人が説明してもらえなかったとかって言っててはずかしくないですか?
医学用語が難しいという人がいますが、ほとんどの医師はかなり簡単(家庭の医学をさらにやさしくした程度)に説明しています。わたしも職業柄、病気の説明は小学生にもしますが、熱心に聴き理解してくれている子供が多いです。医学書は書店で簡単に手に入ります。別に買うのに免許がいるわけでもありません。手術を受ける前に自分でしらべましたか?理解できないのは産婦人科医のせいですか?
1000人に3.1人の赤ちゃんがなくなりますが、それをきちんと0.3%死ぬんだ・自分にも起こりえるんだと理解するのか、ほとんど死なないから絶対(100%)大丈夫とかってな思い込みをするのかは「意識のギャップ」のせいではないと思うのですが・・・
ただ、昔から一部に甘えた大人は存在します。それが、増えたのかどうかはわかりませんが、それが急速な産婦人科ばなれの原因ではないと思います。
まず、無実の産婦人科医をまるで犯罪者のように全国に報道したことです。おととしの掘病院の院長が強制捜査の対象になったことは記憶にあたらしいと思います。結局、不起訴だったのですが、不起訴の事実はほとんど報道しないので悪者あつかいされた記憶だけが残ってしまいます。また同時期の福島事件に関しても、裁判になるまえから犯罪者あつかいです。これで、今後、裁判員制度がはじまるかと思うとぞっとします。これらはマスコミの責任です。
ちなみに、福島の事件では、合併症で逮捕されるのは前代未聞といわれてます。こんなおかしなことをするのは世界中で日本だけといわれており、日本人としてかなりはずかしいです。ちなみに、現在ネットで裁判の内容は知ることができ、検察官は法にのっとって仕事をするわけではなく、遺族感情によって動くのだということがわかりました。同様にいろんな裁判の情報を通して、裁判が公正に行われていないという事実が広まってしまったのです。(少なくとも医療者にとって、公平と思われない判決がいくつも出ています。)つまり裁判になったら、たとえ正しいことをしていても人生が終わる可能性があることが判明したのです。これが司法による産婦人科離れです。ぜひ取材してください。
長文になりすいません。今後も貴局の報道に期待しています。
2008年07月24日 17:42
ちびくるみ さん
ジャーナリズムからの発信として、「医療」と「司法」の違いを明確に伝えてくれていましたよね。
ただ、ここで終わってほしくない、と思いました。
なぜ「医療」だと判断に苦しむことが「司法」だと原因追求に明確な答えを出すのか。おそらく、今の社会を生きる人たちがどれだけのことを知識としてもっているのでしょうか。関心をもっているのでしょうか。
一度きりではなく、次に初めて情報を目にする人がいなくなるまで、どうしたら考える人たちを増やせるのか。このコーナーのテーマの通り、「アクション」できる日本人社会になってほしい。一人で考えることも、今まで考えていなければそれが「アクション」の第一歩・・・。
何が教育なのか、何が倫理なのか、何が人権なのか。
生活環境も宗教も違う、ただ日本に生活している、触れている、それだけのつながりの中で、どうやって「生」と「死」を捉えるのか、意識改革の発信に期待しています。テレビでも、多くの人たちのこのコメントでも・・・。
2008年07月24日 17:16
一市民 さん
患者側からすれば、出産の危険について十分説明を受けていなかった、という言い分があるかと思います。
医師はインフォームドコンセントを今まで以上にしっかりやっていただきたいと思います。
ただ、患者側としても、これ以上医師を責めても、なんら解決にはなりません。現実問題、自分たちの市町村から産婦人科が消え、今後もどんどん減っていく傾向です。
産婦人科の苦悩も理解するよう、いろいろ勉強が必要でしょう。
産婦人科医で胎児死亡、母体死亡、胎児に障害が残る、といったことはほぼ全医師が体験していると思います。
結果、いろいろな訴訟を抱えるリピーター医師、一度も訴えられたことのない医師、この違いは何でしょう?
運ではないはずです。やはりコミュニケーションが大事だと思います。
この掲示板にもコミュニケーション能力を欠いた医師が時々散見されますが、ぜひ患者の気持ちを理解し、よき医師として頑張ってもらいたいと思います。
2008年07月24日 16:22
ポジティブに さん
地方病院のスタッフによる救急医療に関する取り組み
私の病院は救急対応も年々増加の一途(5年前の約3倍)であり、よく報道されるような厳しい状況の地方中核病院といえます。しかし、このような厳しい状況下でも、医療従事者として病院が地域に対してできることはないかと真剣に考えてみました。そして、病院スタッフが全てまったくのボランティアとして地域に直接出向き、地域ぐるみで救急医療をはじめとする地域医療に対して理解ある街づくりを目指して様々な活動を行っています。
たとえば、BLS(心肺蘇生法)やAEDの講習を地元消防救急隊と協力し、積極的に地域に出向き行っています。また、小児の急病に対する保護者の不安軽減を目的に、小児ミニレクチャーも保育園や幼稚園に直接出向き行っています。これらはすでに数十回にわたり、同時に地域医療の現状を直接住民に伝え、問題提起も行うことで相互理解も進んでいます。
また、救急医療の問題点や地域医療の悲観的な部分だけをクローズアップするだけではなく、医療従事者も努力すべく、病院をあげて救急医療の資格研修の参加に取り組みました。現在、BLSヘルスプロバイダーの資格保有者は県内医療機関において随一です。
これらの活動ですぐに何かが変わるとは思いませんが、こういう状況だからこそ、この現状を一人でも多くの住民に知っていただき、住民、行政、医療機関が共通の問題として考える必要があると考えています。
住民、行政、医療従事者、それぞれにやれることが必ずあるはずです。
2008年07月24日 15:59
もうやめた。 さん
いったい、どれくらい説明すればいいのですかね?
風邪薬処方するときに、死ぬ可能性があります。
って説明された人は、どれくらいいるのでしょうか?
そこまで説明しないと、裁判になったら負けてしまいます。
この国の司法は狂っています。
2008年07月24日 15:48
エコノミークラスの患者さま さん
飛行機のファーストクラスは素晴らしいおもてなしが受けられますが、格安エコノミーチケットの10倍以上の料金です
でもそれが当たり前で誰も文句を言いませんね
いい医療を望むなら、ファーストクラスの料金を払えばいいのではないでしょうか
安いファストフードであるマクドナルドの店員に
「松坂牛の肉を使ってない」「シェフが料理の説明に来ない」と文句をいう人はいません
2008年07月24日 13:53
とくめー さん
>きちんと理解ができるように説明をするだけでも医療事故だ、ミスだ!と騒ぐ人も減るのではないでしょうか。
これはその通りでしょう。
ただ、これには2つの障害があります。1に医療提供者側のリソース不足、2に国民の側の教育不足です。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんががんの手術を受けられたとき、丸一日かけて医師から手術など治療について説明してもらったそうです。みながみなこういう説明を受けられるのが理想ですが、こんなことを患者全員にしてあげられるほど医師がいないのが現状です。今日はICのために外来救急全部止まりますとするわけにもいきませんし、外来や救急が混んでいるのでICはまた今度、というのも困りものです。
国民の教育の問題は深刻です。医学方面に関しては(医学方面だけに限りませんが)、義務教育レベルの知識がなくても平然としてるような大人がたくさんいます。足りない知識の分ICに時間がとられるわけですが、また足りない理解の分リスクをこっそり抱え込むことになるわけですが、それを疑問視する国民はあまりに少ない。自分たちの無知が社会リソースの無駄遣いを招いていることに気づいてない。(合併症と医療事故の違いをえんえん半日以上説明させられた(しかもそれで理解してもらえなかった!)先生の話を聞いたときには…‥)
また、質問できない患者というのも本当に多い。患者が疑問を解消するためのICなのに質問が出来ない。人権問題について一般人よりはるかに知識と理解がある判事でさえいざ自分の家族が手術というときに質問できなかったりする。ICの意味を知っているはずなのに疑問を口に出来ない。
小学生からとはいいませんが、中学生ぐらいから、義務教育としてこういうことも触れていかないとどうしようもない気がします。
2008年07月24日 13:45
フィデル さん
水曜のZEROを拝見しました。
医療の判断と、司法の判断の違いという基本的な点について、明解な説明がなされていました。
おそらくTVでははじめてのことです。
医師ならば誰でもが知っているこの重要なことがこれまでジャーナリズムでは、はっきりと説明されてきませんでした。
医事紛争については多くのむずかしい問題がありますが、昨日のZEROはこの重要な事実を国民に示した良い番組だったと思います。
番組制作者に感謝いたします。
2008年07月24日 12:58
「医療崩壊」 緊急 医師アンケート さん
Q1 医療崩壊の原因について
A1その他(「悪徳医師」と「善良な被害者である患者」とを対立させる、現在までのマスコミの偏った報道姿勢→患者のモラル低下→訴訟の増加→現場医師のモチベーション低下→現場からの逃散→残った医師の過重労働→更なる逃散)
A2その他(厚労省による「医療費亡国論」→マスコミによる厚労省からの垂れ流し、提灯記事掲載→診療報酬削減→目先しか見えない「やり手」院長、経営者の登場→不採算診療部門の人員合理化、廃止)
A3その他(マスコミによる医師に対する患者の不信感の増長→インフォームドコンセントの強化→年々増える医師の書類書きの増加→過重労働→疲弊、逃散)
2008年07月24日 11:02
新婚 さん
私は現在妊娠希望で頑張っています。
報道を観て出産を無事に出来なくなってしまう世の中になってしまわないかと恐怖に似た感じを感じました。
産科医が居なくなる。
それこそ安全な出産とかけ離れてしまうのではないかと感じるし、安心感も減ってしまうのではないかと思います。
出産にたいして母になるならば自分で出来る限りの事もしなければいけないと思うし、子供を守ってあげて欲しいな・・・と、先日産科で喫煙している妊婦さんをみて感じました。
医師ばかりを責められるのか?自分の事はたなにあげていないか?
他人を責める前に考えるべきではないかと思いました。
2008年07月24日 10:22
Local Dr. さん
MMさん、、こういう人が本当に多いのですか??国民皆保険は素晴らしい制度です、WHOも評価しています、ヒラリーさんも導入したいと言ってました。現に世界最長寿国です。癌治療等施設間での治療成績に差はありますが、世界全体から見ればその差は極々小さいのです。そして、安いし、全国何処行ってもレベルは同じ、マックなんかと一緒です。国の力でこれを維持する事が大切と考えます。マスコミもスポンサーの手前、公正な報道ができないようだし、医療業界に営利主義が入ってきてから、モラルの低下、格差がでてきたんじゃないかなあ。
2008年07月24日 07:46
Level3 さん
>市場原理に従えば、誰もが公平です。お金がない人は、安価な医師にかかれるはずです。
MMさん,
Sickoをご覧になられたでしょうか?
市場原理に任せればお金のない人は医療を受けられなくなるでしょう.また,お金のある人でも病気になったために身代をまるまる失うようなことになり得ることもお解りにならないでしょうか?
それで本当によろしいでしょうか?
ちょっと考え違いしているように思われます.アメリカやイギリスの現状はネットにも書かれています.情報を収集すれば未来予測は可能かと思われますが...
2008年07月24日 00:46
UMEKO さん
私は、婦人科で障害4級の体にされました。
結婚も出来なければ、恋愛も、旅行も許されません。
手術なんて受けなければ良かった。
手術なんてしなくても良かった病気だったのに・・・。
後から医学書を読み返せば、合併症とわかりました。
でもどうして説明がなかったのか。どうして担当医が【執刀医は僕です】と言ったのに執刀医が研修医になったのを教えてくれなかったのか。
きちんとICを行ってくれていたら、こんなにも病院や先生を恨むことはなかったのに。
医者にとっての常識は患者には通用しないし、専門用語はなお更分かりません。
きちんと理解ができるように説明をするだけでも医療事故だ、ミスだ!と騒ぐ人も減るのではないでしょうか。
医療がこれだけ進歩しているのにも関わらず病院のガイドラインは昔のまま。
きちんとした医療裁判はなくなることはないでしょう・・・でも医師の質、病院の誠意とは何かもう一度見直してもらいたいです。
2008年07月24日 00:33
とある医学生 さん
訴訟リスクに関して、まだ実際の医療現場を知らない医学生でさえ危機感を抱いています。本来ならば一番夢を持っているはずの医学生の間でさえ、「将来医師として現場に働くとしたら、産婦人科へ行きたい」というのは試験面接用の”お飾り”の答えとして認識されています。実際に産婦人科へ進もうと夢見ている医学生は中々いないのではないでしょうか?というのも、医学生の中には、医学部へ進むために……と一浪や二浪…多浪をしてなど青春を投げ打って勉学へ励んだ方が結構いらっしゃると思います。そんな努力をして、ようやっと憧れの医師になれたにも関わらずたった一つの医療事故、訴訟で全てを失う可能性があるのです。
実際の現場の医師たちが「訴えられなかったのはラッキーだ」と言わざるをえない状況に”賭け”にでるほど私たちは度胸が据わっていません。
今の訴訟にあふれかえった社会が正しいのであれば、どうして私たちはこんなにも夢も持てないのでしょうか?どうか、私たち医学生にも、もう一度”夢”を抱ける社会をください。
2008年07月24日 00:16
臨月の妊婦 さん
もうじき予定日を迎える、妊婦です。私は、4人目の妊娠で高齢でおまけに、脳梗塞を患い目に障害をかかえての出産となります。不安な事ばかりですが、私のようなハイリスクをせおっての出産を受け入れて下さる医療機関があるのは、非常に有難い事と思います。このまま、産科医が少なくなるのは、私のようなハイリスク妊婦は、子供が産めなくなりますよね。私の場合は幸いにも医療体制が、整ってる所だから安心して産むことが出来ますが・・・。ただでさえ、不安な事の多い妊婦なので、誰しもが安心して産める医療機関や産科医を求めます。
2008年07月24日 00:11
助産師 さん
報道をみました。
確かに私たちが過酷勤務を強いられているのは、訴訟問題による医師不足も原因の一つだとは思います。ただ、それだけではないと思います。産科医師さんが言っているような、実際の医療現場をもっと知って報道して欲しいです。
私たち医療者も人間です。
人の命を預かる立場だと緊迫した状態で20時間、30時間ほとんど休めずに勤務をしいられることも多々あります。そんな状態で働いている職種は他にありますか?それでも患者様のためにと多くのものを犠牲にして働いているのに、妊産婦のたらい回しだ、説明をもっと十分にしろだ、勉強不足だ、しまいには訴訟。
どうすれば今の状況で冷静な判断ができるのですか?どうすれば妊婦さんたちとゆっくりと話をする時間が作れるのですか?どうすればこれ以上学ぶ時間が作れるのですか?
同年代で同給料の友人が、「昨日は22時まで残業させられた!」と愚痴っていたり、職場での恋愛の話ばかりしているのを聞くと、なんて平和な職業があるのかと、自分が馬鹿らしくなることもあります。
私たちはボランティア団体ではありません。
医療者である以上、そして産科に居続けている以上、患者様に害を加えてやろうと思っている人は一人もいないと思います。一つのミスが人の命を奪いかねないこともわかっていると思います。みんなどうにかしてと、日々身を駆使して頑張っていると思います。医師不足に対し、助産師のあり方も見直し努力しています。
結果の一部を追求して今後にいかして欲しいというのは、訴訟を起こす人も、この報道をする人も同じだなと感じます。
2008年07月24日 00:01
懐古好き さん
訴訟に関しての最大の問題点は、責任の所在です。
すべての医療分野に共通することでしょう。
手術にしろ検査にしろ、今は説明を行い、同意書を取り行っていることがほとんどですが、それでも結果が悪ければ訴えられる可能性があるし、実際訴えられたりしている。
訴訟になると、法曹界から説明が不十分だった!、期待権の侵害だ!などのコメントがなされ、一方的に医療者側が悪く扱われます。もちろんマスコミもほとんどが医療従事者バッシングに終始してきています。
きちんとした日本語で記載されている同意書を読んだうえで、内容が理解できなければ、サインをしなければいいんじゃないですか。サインをしたからには悪質な・故意に起こした犯罪ともいえるような行為以外は医療者側に賠償責任が及ぶような責任はないでしょう?不具合が生じるリスクもふまえて同意され、決断されているはずです。
後からそんなつもりじゃなかったとか、それがまかり通る現状がおかしいのでしょう。犯罪者も後からそんなつもりじゃなかったといえば、許されるじゃないですか?
このあたりの内容に絡む言葉に、インフォームドコンセント(説明と納得)というものがあります。
一時期から、さも当たり前のように扱われ出した言葉です。
非医療従事者の方に、病状や投薬する薬に関する内容をきちんと・しっかりと・詳細に説明するためには簡単な言葉で説明できるはずがありません。一般の方々がわかりやすく説明してほしいというのも十分わかりますが、はっきりいって無理です(マスコミやそれにでる有識者の方はできるそうですが)。
薬ひとつだけでも、その内容(副作用なども含めて)を素人のかたにすべて納得がいくように説明するには1時間あっても無理でしょう。一度かかりつけのお医者さんにでも、薬の説明書を見せてもらってください、まずまちがいなく全部理解できませんから。
ですから、同意書の話にかぶりますが、わからなければ、納得がいくまで医師と話しをすればいいと思います。
ただし、現在そういった説明と納得のための時間にはほぼ全くコスト計上されいません。無料で行われているのが現状でしょう。
弁護士の相談料など、30分で5千円~1万円などの実費がかかるようですが、人間の命に直結する内容の相談で、タダ!
一生懸命たくさんの患者さんを3時間待ちの5分診療で可能な限り実直に医療を行っても、赤字になることが多い現在の医療制度で、納得のいくまでの説明をタダで行っていたら、病院がつぶれますよ。
このあたりの矛盾を国民と政府と法曹界が、そしてマスコミがどうしていくか?
医療者がなんとかしろとおっしゃる一般の方が多いのはわかりますが、
匿名希望(主婦さん)のおっしゃる通り、医師はあくまで現場の人間で、流れをつくっているのはそれ以外の人たちなのだということをもう一度皆さんわかってください。
ほとんどの勤務医は、会社組織で例えたら、一般職かよくて課長ってところですよ。制度を変える権力などは全く持ち合わせていません。
2008年07月24日 00:00
医療機器メーカー勤務 さん
産婦人科・小児科での意思不足は様々なメディアを通して知っているとともに、自分がいろいろな地域の医療をみて感じています。
いま自分が担当している地域で自分の妻が子供を産むことを考えると正直「ゾッと」しています。確かに、真実の究明や責任の追及は必要なことだと思います。でも、医師の皆さんは日々勉強し、自分の時間や家族との時間を犠牲にしながら命を守るために仕事をしています。
今日のニュースにもありましたが、結果論から過去の判断の善悪を法律によって裁くことは1秒を争う医療の現場では許されないことだと思います。今だかつて過去の判断を裁かれた大企業トップの経営者はいたでしょうか?過去に虐殺を指示した政治家と同様に命を救うために懸命な医師を裁くのはやはりおかしいのではないのでしょうか?
個人の権利意識や獲得されて当然という平和という概念のようなものが「人間」というそのものの生き方を、あり方を否定して自らの首を絞めているように感じます。
医師にしろ、患者にしろ、お互いを信じあい尊敬できていた日本の文化はどこへいったのでしょうか?
2008年07月23日 23:33
内容というより。。。。 さん
散々いままで医療ミスを追求しきて(多少は煽るような報道もあったと思う)今更、医療崩壊を食い止めるために、"訴訟リスク"という内容の放送をするのは、ただの偽善をしているようにしか見えません。今回のような内容のVTRを流す前に、自分たちが報道してきた医療事故の報道について振り返り、問題点はなかったのか、なかったのか、あったとしたらこの先どのような報道をして行けばいいのか、またどのような影響があったのかきちんと整理してから今回のような内容の放送するのが、筋じゃないのかな?と思いました(あのにーさんの「ついでに」の先に書いてあること、もっともだと思います)
2008年07月23日 23:31
生と死 さん
出産は安全かつ100%幸せなものだ、というのは間違っていると思います。1人1人顔が違うように、出産の形も千差万別です。赤ちゃんだって、生まれてくるまでわからないことがたくさんあります。お母さんとの臍の緒が切られた瞬間、自分で生きていくことができない病気を持って生まれた子もいると思います。妊娠は、お産は、生を受けるということは、死がそばにあることと、ある意味同じかもしれません。今、マスコミや女性誌では、出産後の女性がとても綺麗にとりあげられ、ステキな母子像が描かれています。ある意味、「完璧」な。実際、出生率が少し上がったという報告がされるぐらいなのですから、女性にとって妊娠が、まるでファッションの1つであるかのような錯覚におちいる方もいるのではないでしょうか。そこに妊婦さん側の「自己責任」というものが完全に欠如しているように思えます。産科の先生方は、朝も昼も夜もなくお仕事をされています。明らかな医療ミスがなくとも、出産による問題は絶対に起こりえます。そういう覚悟で、妊娠・出産すべきです。私も今妊娠していますが、自分なりに勉強をして、自分で責任を負うべき部分もあると考えています。
産婦人科医は神様ではない。少しでも正常に近い状態でお産できるように、必死に手を尽くしてくださる一人の人間なのではないでしょうか。
2008年07月23日 21:33
まだ産科医です さん
「二児の母さん」の心中はお察しいたします。またそのように考える方々が多いと思われます。しかし最前線の現実はすべての症例がうまく説明できるとは限りませんし、良い結果になる程甘いものではありません。「意識のギャップ」が埋まるのは容易ならざる事と実感もしています。それが今の医学生・研修医は分かっているからこそ、産科医(その他命の最前線になりうる科)の人材が急速に減少しているのでしょう。
簡単にはまとまりませんが、患者さんにとっても医療側にとっても考えるべき点が多いような気がします。
2008年07月23日 20:31
インフルエンザおたく さん
二児の母さんへ
>子供のことを思うとどうしても医師が許せなくて
書かれた内容だけでは詳細なところが見えてきませんが、お子さんが不幸な事態となったのは医師のせいでしょうか?
もっと分かりやすくいえば、医師が何かお子さんに悪いことをしたから、またはお子さんにするべきことをしなかったからお子さんは車椅子生活を余儀なくされることになったのでしょうか?
医師の説明不足はあったのかもしれませんが、医師が説明不足だったからお子さんは車椅子生活を余儀なくされることになったのでしょうか?
医師が一生懸命な姿を見せなかったから・・・
私にも子供がいますので、お気持ちがわからないではありません。
しかしお子さんが今の状況になったのは残念ながら運命だったのではないでしょうか?
私には運命を受け入れられないという自分の中の問題を、あなたとお子さんをを助ける立場に立った医師にぶつけることが将来的にも解決に向かう良い手段であるとは思えません。
よく政治家は安心安全を平気で口にしますが医療に安心安全はありえません。そんなことは不可能です。医療機関が努力できるのはより安心、より安全な医療までです。
その中にあってどこまでリスクを許容できるかを考えなくてはなりません。リスクを減らすためには多大な医療費を必要とします。これは医療費自己負担増や増税を意味します。
そんなことは聞いていないと思われるかもしれませんが、それはあまりに政治に無関心すぎるのではないかと思います。今の医療政策が医療を今の姿にしていることを認識し、不満があるなら政治を動かさなければなりません。今あなたが受けている医療を作っているのはあなた自身なのです。
医療は医師のためにあるものでなく、国民のためにあるものです。国民が医療を守ろうとしなければ医療は間違いなく崩壊します。
多くの医師が医療費を上げることを主張していますが、これは医師の収入を増やせと言っているわけではありません。良い医療を提供するには今の医療費ではすでにやっていけない、より良い医療を提供するために医療費が必要であると主張しているのです。
今やどの科であってもそうですが、特に産科医はぼろぼろの状態で働き続けています。そういう中であなたのために働いてくれた医師に説明を求めるならまだしも、応対が悪いとか一生懸命さが足りないとかで非難の声をぶつけられますか?
戦う相手を間違えておられるのではないでしょうか?
2008年07月23日 19:43
MM さん
資本主義の日本で、健康保険法による診療報酬制度は社会主義統制であり、厚生官僚の既得権となってます。いっそ勇気をもって、全てを自由診療にし完全に市場経済にゆだねたらどうでしょうか。命の値段が高いことに気づくでしょう。医師も実力がなければ高い値段設定しても患者がきませんから努力し実力をつけるでしょう。実力なければ安価な診療せざるをえないでしょう。医師にも患者にも、この方が公平です。勤務医の給与が安すぎると思いますが、すべての勤務医が高給になるべきでもないでしょう。市場原理に従えば、誰もが公平です。お金がない人は、安価な医師にかかれるはずです。
2008年07月23日 18:44
二児の母 さん
小学生の長男は車椅子に乗っています。2ヶ月早い早産でした。安静が必要な為、2度目の入院中の出来事でした。原因は前置胎盤による事が後で分かりました。入院中、前置胎盤の可能性があるとの医師からの詳しい説明はなく、ただ私は早産にならない様に安静にして時を待つしかないと思っていました。初めての出産を目前に医師を信じ任せる事しか出来ませんでした。医師側と妊産婦側の間に横たわる「意識のギャップ」という問題とありましたが、みなさん妊娠中何度となく検診を受けに病院へ足を運びますが、とりたてて血圧が高いとか何か問題がなければ、医師からは出産にはリスクがつきものなどという説明はされませんし、「順調ですね」としか言われなければ、安全に出産できるものと思ってしまいます。やはり医師側にも妊娠は病気ではないという気持ちから、余計なことは言わないという姿勢があると思います。初めての子育てと介護生活で毎日が一杯いっぱいでした。でも、子供のことを思うとどうしても医師が許せなくて、もっともっと説明が欲しかったですし、入院中に先生の一生懸命さが感じられていたら、この運命を受け入れられたかもしれませんが、どうしても一生忘れる事は出来ません。何年もたった今でも、訴訟に踏み切る考えです。
2008年07月23日 12:53
匿名希望(主婦) さん
いつもZERO拝見させていただいております。
今回の医療崩壊についてメディアは真のところで取材し報道しているのでしょうか?
1.医者は毎年増えているはずなのに なぜ医者不足と言われるのか?
実体は医者の数ではなく 勤務医の減少にあるのです。
2.では、なぜ 勤務医が減るのか?
現場での過酷な勤務に比べて 賃金が驚くほど少ないからです。
これまで その事に多くの医者達が耐えてきましたし、また その事を 口に出すことをしてきませんでした。
しかし、膨大な時間を医療の勉強に費やし、ひたすら 自分の時間を 医療に捧げても 賃金の低さに呆然としてしまうのだと思います。
その結果 無言のうちに医師は現場から去って行ってしまったので しょう。
医者は医療制度を変える事も 作る事も出来ません。
そのような権限をもち得ていないからです。
患者と制度との間に矛盾があってもどうする事も出来ないのです。
それを作っている所は 厚生労働省です。
現場のなんたるかをも知らない官僚たちです。
役人を減らしてでも 医者の権利と賃金を保護していかないと 国民(人命)はどんどん見離されていきます。
官僚がいなくなっても ノンキャリの人でも十分国はやっていけると思いますが、医療現場で働く 勤務医がいなくなってしまえば 人命は救えません。
たらい回しも 現場ではもう飽和状態で受け入れが出来ないでいるのです。受け入れ病院が減りしかも 現場の医師がいないためです。
少々道路がいたんでいても 建物が古くても生きていけますが、 24時間診てくれる 勤務医がいなくなれば 人命は守れません。
開業医では だめなのです。(24時間体制ではないから)
道路、道路、橋、公共建物などと 言っている場合ではないのです。
本当に必要な所に 税金を使っていかなければ 国民は否応無しに 滅びていっていまいます。
3.国家公務員と勤務医との賃金の比較は?
これまで、 単なる事務職の官僚と人命を預かる勤務医との比較はなされてきませんでした。
明らかに勤務医の方が 国民にとって 必要な存在であるにもかかわらず果たして、実体はどうでしょうか?
勤務医に官僚と同程度の賃金支給をする事を推し進めていかなければあまりにも おかしい。
国民にそのような提案をメディア側からしていただきたい。
もしくは、国民に問うていただきたい。
何度も連呼するが、官僚では人命は救えない。
国家あげて勤務医を支える仕組みを作らなければ 私達国民は ただ命が亡くなっていくのを 指をくわえて観ているしかなくなってしまう。
以上の事をふまえて是非 メディアとしての 公平な報道をお願いしたい。
2008年07月23日 10:35
小児科医 さん
ご質問に対する答えにはならないのですが医療崩壊について意見させていただきます。
私個人の感覚では医療崩壊は不可避と考えます。なぜなら今医療に絶望して最前線から離れていく人間が、本来現在の医療の核として働かなければならなかった人材であり、知識・技術を新人や若手に伝承しなければならなかった人材であったからです。その人達はもう帰りません。日本の中小業者の技術が伝承されないことが医療でもおこっています。私は既に身を引きましたが、現在も踏みとどまってがんばっている中堅医師・指導者に直接届く施策を望みます。それは金銭だけでなく、労働環境改善であり感謝の気持ちであり周囲のサポートです。
2008年07月23日 09:57
あのにー さん
医師側と妊産婦側の間に横たわる「意識のギャップ」は、申し訳ありませんがあきちょんさんの発言が格好のサンプルになるでしょうか。
医療の限界にはいろいろありますが、なにが原因で死んだのかはっきりわからないことはちっともめずらしくないのです。はっきり説明できるなら医師だってしたい。でもできないことがある。ただそんな医師にとっては当たり前のことでも知られていないと「訴えたい気持ち」を生んでしまう。
赤ちゃんの突然の死を受け入れられないのは仕方のないことですが、それが「訴えたい気持ち」を生んでしまう現状は変えないとどうしようもないですね。
※この訴えたい気持ちを生んでしまうことについてはマスコミは大いに反省してください。
※※赤ちゃんがなくなられた直後に医師の専門用語を駆使した説明を受けるのは心理的な面から不適切ではないかな?と思わなくもありません。
説明を受けるのは死が受容されてからでも遅くはないのでは。
2008年07月23日 09:18
内科医 さん
訴訟リスクに関しては確かに大きな問題ではありますが、福島・大野病院事件や奈良・大淀病院事件といった一連の訴訟が広く議論されるに及んでようやく現場の意識改革が進んだ結果、無謀な勤務態勢改善などの動きも出てきたという点で必ずしもネガティブな影響ばかりを及ぼしたというわけでもないでしょう。
「敗戦によって日本もようやく民主化が進み今日の繁栄がもたらされた」などという議論と同様に、どこか本末転倒な印象が拭えない話ではありますが。
2008年07月23日 09:13
インフルエンザおたく さん
今日医師はお産はリスクがあるものと捉え、患者はお産は安全と捉えている、この意識の差が問題かもしれないと放送されました。
これは医療全般において言えることです。
死を見慣れた医師は人は病気あるいは医療行為に伴う合併症で死ぬことがあることを体で知っていますが、患者あるいはその家族は頭では分かっていても実際に人の死を目にすると受け入れることが出来ません。
この原因は何でしょう?
私は病気の治療を責任ごと医療機関に丸投げすることを許してきたことが原因ではないかと思います。
インフォームドコンセントと言うのは本来十分に説明を患者側が受け、提示された受ける医療の選択を患者側がすることで、患者側が選択責任を負うものです。ところが危険性の話をすると多くの人がなかなか決断できません。選択した責任を負う勇気を持たないのです。挙句厳しい選択を患者側にさせるなんて冷たいと言う人までいます。
患者側が選択の責任を負わないのであれば、インフォームドコンセントなんて成り立ちません。
医療の選択を医療機関に任せますと言う人もいますが、これはどのような結果になっても受け入れますということではなく、単に責任の丸投げであって、結果が悪ければ「任せたのにどうしてうまくやってくれなかったのだ」とクレームがつきます。
これでは医療機関はどうしようもありません。
自分の人生の責任を自分で負うのは当然のことです。
国民には他人の生死についてはともかく、少なくとも自分の生死について真剣に考えて欲しいと思います。
2008年07月23日 01:44
とある研修医 さん
私は産婦人科への入局を決めている研修医です。現在は、限界集落になりつつある地域にある病院にて3ヶ月間研修をしているところです。仕事が今までの病院より比較的楽であるせいか、最近やめていた新聞にも目を通す時間ができ、客観的に医療を眺めるいい機会になっています。
昨晩のニュースでも話題になっていたとおり、「できて当然」と思われることを失敗なく行うことは、とても難しいです。また、患者ができて当然と思うこともある程度しょうがないことであると思います。他業種の仕事を理解すること自体が難しいからです。私が官僚の仕事を理解することも難しいですし、教育関係もしかりです。問題は、「結果」だけを判断するのではなくその「過程」自体によって判断すべきはずですが、他業種を理解することが難しい故に短絡的に「結果」から判断を下してしまいがちです。
こんな状況下でも来年産科医となる研修医はゼロではありません。みんな訴訟が起こりやすい科であることは承知の上です。産婦人科医師を含め様々な科の医師は、今夜も自分の時間・家族との時間を犠牲にして働いています。患者ー医療者関係において、よりよい「過程」を一緒に作り上げ、よい「結果」になればと思っています。また、その土壌を政治および報道にて熟成していただけることを願っています。
2008年07月23日 01:34
BONES さん
産科以外にも言えるが、技術のある医師がその技術を駆使できる状況を作るだけでもかなり効果がある。ハード面では無計画な病院配置・道路配置を見直すことが一番。ソフト面では治療行為に関して警察官の逮捕権に相当する治療権(治療行為に関して法的責任は生じない、ただし明らかな医療ミス・故意による行為に関してはその限りでない)を設置して、治療に専念できるようにする。経済面では細かいところでは今病院のみが負担している消費税(薬剤・物品など)を診療報酬の上にのっける、または消費税そのものをなくす。(これは割合すぐにできますね)根本的には至適医師人数・Paramedicalの人数と必要医療機器・建物・維持費を割り出して、至適診療報酬を規定する。(現在より医療費が上がるが、高齢化・少子化で医療費が上がりまた子供を安心して産める環境を整備するのは社会に対する一番大切な先行投資)子供が増えれば社会が安定する。
2008年07月23日 01:28
大学医局内科医 さん
これまで番組ではさまざまな医師不足の原因を解析されており、いずれも的確なものと思います。いずれの原因に対しても対策が必要であると思いますが、最も費用がかからず速効性があるのが新臨床研修制度の一時凍結であると思います。新臨床研修制度の導入で実質的に2年間実働できる医師の供給はゼロでした。2年分の養成数の約1万4千人の医師が削減されたのと同様の効果があったと考えられます。また地方には研修する医師が残らず、よりダメージは大きかったと思われます。
かつての研修システムは批判もありますが、優れている面も多かったと思います。全ての大学が同様かわかりませんが私の大学の場合は卒業後半年大学で医師の基本的作法を学びその後2年間大病院その後2年間小規模病院(主に田舎)と回っていました。3次救急もある巨大病院も赤ひげ先生がいるような小規模病院もまわって専門ばかではない幅広い経験ができたと思います。これも医局のネットワークがあるからこそできることだと思います。最近病院同士の連携、ネットワーク化をしていかなければいけないといわれていますが医局がこれまですでに行っていたことです。正直なところ新しく医師を派遣する組織を作ろうとしても医師はプライドが高くてあまりいうことを聞かないと思います。医局は医師が医師を派遣するからうまくいっていたのだと思います。大学医局の活用は白い巨塔などで悪いイメージかあるからなのかマスコミもタブー視しているのではないかと思います。医局の派遣機能の再興が必要と思います。
私の周りにも1-2年なら地方の病院で働きたいという人も結構いますが行ったきり戻ってこれないのではと心配する人が多く踏み切れないのが現状です。現在の医局は教授がむりやり田舎に飛ばすということはなく言い分も聞いてくれるフラットな組織となっています。さまざまな病院を渡り歩き、戻ってきたいときに戻れる組織は現時点では大学医局しか存在していないと思います。
新臨床研修制度は医師数が充足している場合は悪くはない制度と思いますが、医師数が充足するまでは凍結し大学医局の医師派遣機能を活用した研修をした方がいいのではと思います。
実際、新臨床研修制度では数カ月で科が変わっていくので表面的な教え方になっているような気がします。やる人はやるけどやらない人はやらないというような状況もあります。
医師不足の原因で大学医局の崩壊は取り上げられますが、その再興についてはまったく取り上げられないので投稿させていただきました。
2008年07月23日 00:41
泌尿器科医 さん
場違いかもしれませんが。昨日21日の放送での小林さんの番組終了間際の発言に一言。画面の表示に(医師)とありましたが(医者)と発言されていました。残念ながら(医者)は丁寧な言い回しではありません(英語で言うDoc.すなわちスラングです)。せっかくいいテーマを取り上げているのですから、今後は(医師)でお願いできればと。
2008年07月23日 00:38
あのにー さん
医師の過重労働については住民の側の「一人でも医者がいれば安心」という大いなる誤解をどうにかしないとどうにもなりません。
例えば産科は安全が確保できないからという理由で一人医長なんかはまったく推奨されないはずなのに「一人でもいいのでお医者さまを」という住民の無理解で継続させられているわけで。
住民は医師が配置されているだけで安心と思い込めるようですが、それがどれだけ薄っぺらい「安心」なのかは医師と、そして生命の危機に瀕した人しか知らないのです(今のところ)。
これがどうにかならないとどうしようもない。
置いてあるだけでみんな病気にならないんだったら一人医長にも意味はあるんですけどね。医師はそんな霊験あらたかな仏像ではないのです。
ついでに。
https://www.ntv.co.jp/zero/actionxzero/entry.htmlの緊急アンケートですがQ1で「マスメディアの報道」という項目が忘れられてますよ。
2008年07月23日 00:28
産科医師 さん
訴訟リスクに関して
現在医学部の内部では想像以上に強烈な産科不人気が根付いている状況で、これの大きな要因は訴訟であることは否めません。
地方での難手術で救命できなかった産婦人科医が逮捕されるという前代未聞、言語道断な事件(福島の事件)も未だ強く学生の頭に残っており、今後産科志望は更に減ると考えられています。
医療側の努力は先進国においても新生児死亡率、母体死亡率ともにトップクラスであることから分かるとおりで、現在も皆絶え間ない努力をしております。ただ患者の要求水準は上がる一方と言えます。
また事件化したときについても検事、裁判官ともに医療に関する知識が乏しく、患者側に沿った判決が出てしまうことも特に民事では多々あります。ほぼ病院側に過失がないと考えられるケースでも慰謝料の支払いが課せられる場合が多々あります。
当然この状況では医療側は思い切った治療は施せず、ただ無難に患者を消化していくだけの治療に徹さざるを得ません。
他の国のまねをというわけではありませんが、日本に関しては特に医事免責の原則が全く整備されていない状況にあることも大きな要因だと考えています。批判や議論はあると思いますが、思い切って医療を改革する場合にある程度の医事免責は欠かせないのではないかと思います。
2008年07月22日 23:49
子だくさんママ さん
私は4人子供を出産しました。全員健康です。私もお腹に子供が出来て普通に産まれる事が当たり前だと思いこんでいましたが3人目の出産の時初めて早産の危険を知らされ医師・看護師が必死に説明し、とても怖い思いをしたのを覚えています。一方で早産で赤ちゃんを亡くされた方もいます。中学生頃性教育を受ける時に赤ちゃんが出来る過程は教わりましたがその危険性は教わっていないなぁと思いました。性教育の時にどれだけ出産に危険性があるのか…と教えるべきです。出産に関して危機感は80%ないのではないかと思います。産科も妊娠が発覚した時点でその危険性を十分に説明し、納得した上で承諾書を書いてもらう事も必要では?と思います。今の時代昔と違い自分が一番、孫を心待ちにしている祖父母、勝手な人間が増えている以上そのような手段はやむを得ないと思います。医師に同情します。
2008年07月22日 23:46
あきちょん さん
私は去年の冬に出産し、4日後にその子を亡くしました。
産まれてくるその日、直前まで元気だった我が子がなぜ亡くなったのか、はっきりした事は何一つわかっていません。もちろん私も自分にかぎって…と思ってました。
産んだ病院の説明不足など色々あり、訴えたい気持ちもありましたが、その説明が無かったから亡くなったわけでもなく、どうしようもない気持ちでいっぱいです。医師は医師なので、医療用語を使ってきます。もっとわかりやすく説明してくれたらいいと思います。
先生と呼ばれるのだから、それなりにきちんとやってほしいです。
今また妊娠してます。生と死は隣り合わせで、自分にも起こりうる事だと深く思います。私自身も怠慢にならずに出産に挑み、それを一生懸命サポートしてもらいたいです。
2008年07月22日 23:45
産科医師 さん
産科以外の科にも言えることですが、医師の過重労働の点をより掘り下げて議論するべきだと考えています。
忙しい科だと2日に1回当直という病院もあります。当直とは夜中まで労働した後に夜中から朝まで救急などの対応をすることで、さらに朝からは次の日の通常業務が重なるのです。(ちなみに医師以外のco-medicalの方々でも当直はありますが、朝まで仕事した次の日の休みは勿論、その翌日も休みというのが一般的です。)まずはこの労働基準法を著しく無視した悪弊にメディアなどがメスを入れていくことが重要だと考えています。
また、そこまで医師を酷使しなければならない理由には医師不足もありますが、不当に低い診療報酬が大きな要因です。ある程度以上の規模の病院で黒字を出している病院はごく少数といいます。この状況ではいくら医師がいても患者一人一人にしっかり対応する時間をとっていたのでは全ての病院は潰れてしまいます。
まずは国の社会保障費抑制政策を大きく改善するところから始まるのではないでしょうか。数%の上昇ではとてもまかないきれないのは今の医療の現状を見れば明らかです。数十%以上に及ぶ抜本的見直しを断行すべき時期に来ていると思います。
2008年07月22日 23:35
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PROFILE
報道局社会部デスク。司法担当キャップ、「真相報道バンキシャ!」プロデューサーなどを経て現職。