開局55年報道特別企画ACTION「日本を動かすプロジェクト」第2弾!
5月5日(月)午後4時~7時
本日5月5日午後4時から、「ACTION」は3時間生放送です。
今年1月6日の「キックオフ特番」から丸4か月。果たして「医療崩壊」は食い止められたか・・・というと、
残念ながら、そう簡単に事は運びません。医療崩壊という問題は、長い間、時間をかけて土台が蝕まれ、ここにきて一気に目に見える崩落が始まった、と言えるのではないでしょうか。
きょうの3時間番組では、「救急医療の窮状」を改めてつぶさに見つめた上で、
もっとも有効な手立ては何か、を紐解いていきます。
私たちに出来ることは、とにかく現場の実態をお伝えし、皆さんに考える機会を持っていただくことです。
今回の放送をご覧になっていかがでしたでしょうか?
「医療を救う」ことは私たち自身の命を救うこと。他人事ではなく、ひとりひとりが真剣に考えることが何よりも大切です。
そしてもはや先送りは許されない状況です。
ご感想、ご意見は下記フォームよりお書き込み下さい。
また過去の取材ノートもご一読いただければと思います。
Comment
daichi:ER さんに対するコメント さん
医師を15年やってきました。以前は800床の大病院に勤務していましたが、労働条件は最悪でその後現在の病院へ移りました。確かに20代の医師の中には人格が劣る輩がいるのは事実です。しかしそれは日本全体の問題であり、医師のみではないでしょう?
私のいた大学病院(おそらく全国的に同様)では看護婦が組合を作り、時間外労働は拒否、結果組合のない若い医師に患者の搬送、採血、はたまた看護師の拒否した患者の入浴(ガンの骨転移で骨折のリスクを拒否して)など医師がしていました。ご存じですよね?組合の力で助産婦を法務大臣にする結束力には恐れ入ります。しかし同じ業界で働く仲間を後ろから撃つようなまねは理解に苦しみます。他所を攻める前にやることはあるでしょう?
2008年07月23日 00:55
今日もコンビ二救急中 さん
最近更新されませんが、もう賞味期限切れですか。現場には今日もコンビに感覚でくだらない患者が押し寄せていますよ。せっかくの休日に遊んでほしがる愛娘に背を向けて代休も無いのに出勤しているんですけどね。
2008年06月29日 08:09
hako さん
医師不足と共に安楽死も考えて欲しいと思います。医師が増えても、堪え難い痛みを抱えている患者が減るとは限りません。例え対策が施されても、優秀な医師の増加・薬剤の発達が約束されるわけではないので、痛みを抱え続ける人の為にも安楽死を取り上げて欲しいです。
2008年06月19日 00:08
K(非医療従事者) さん
内科医ですが さん
情報をありがとうございます。私も是非読んでみる事にします。それと、遅くなりましたが私にも書籍の情報を提供していただいた方もありがとうございます。ご紹介いただいた書籍の全部は読めませんが読めるだけ読んでみます(私の記憶が確かなら、以前読んだ事のある書籍もはいっています)
堺屋氏の講演のレポートをして下さったガルフ(ガルフさんってZEROに出演されているガルフさんなんでしょうか…?)さん。レポートをありがとうございました。以前の私のコメントを今読み直しますとガルフさんが現実を見ていないと指摘しているようにも解釈でき、誤解があってはいけないのでそのような意図はなかった事をここに記しておきます。
私もまだ医療の現実を見ようとする度に「頭が痛くなったり、どうしたらいいのだろう」と考えながら右往左往してるような状態ですが、早く医療従事者VS患者(もしくは医療に従事していない国民)の構図が遠い昔の事になれば…と思います。その視点から私も少し調べてみようと思っています。不明点等があれば医療従事者の皆さんにご質問する事になると思いますので、その時はよろしくお願い致します。
2008年06月12日 00:10
内科医ですが さん
今週の「週刊女性自身」に福島県立大野病院事件を真正面から扱った記事が掲載されています。患者側にも、医師側にも阿ることなく、医療裁判の問題点を冷静に分析しています。この記事を読んでいると、現在の裁判制度では、患者側にも、医師側にも得るものはなく、寧ろ失ったものの大きさに気づかされるばかりです。被告も原告も、ただ大きく傷ついただけです。
医療裁判は、一体誰のためにあるのでしょうか。唯一、利を得たのが、無実のK医師を逮捕し、県警から表彰された富岡署のみだというのは、何という皮肉でしょうか。
この記事を読んでいて、思わず落涙しそうになりました。
8月20日に、日本の医療の将来を大きく左右する大野病院事件の判決が出ます。どんな判決になるかは誰も判りませんが、この判決で、何かが大きく変わるような気がします。
ZEROでも、ぜひ、大野病院事件を取り上げてください。
被告も原告も、大きく傷つけられるだけで、決して満足すべき解決にはたどり着かない刑事裁判のむなしさを知らしめてください。
2008年06月11日 11:22
大きな目 さん
本日、ZEROの直前の枠のドラマで医療訴訟を扱っていましたね。
ドラマに真剣にコメントするのもなんですが、未破裂動脈瘤のクリッピングでは、約1%の確率で死亡、約3%の確率で手足の麻痺や言語障害など重い合併症が生じることが知られています。
なぜそんな危険な手術をするかというと、治療の対象となる未破裂脳動脈瘤を放置すると、年1-2%の確率で破裂し、破裂した場合は約50%の方が死亡することが知られているからです。
つまり、仮に患者さんの余命があと40年とすると、その間に動脈瘤が原因で死亡する確率が20~40%あり、そのリスクを減らす代わりに、上記の合併症のリスクを冒して手術を行うわけです。
ドラマの中ではクリッピングによる脳梗塞=ミス=あってはならないこと、という扱いでしたが、医学的にはそのリスクはすでに織り込み済みです。
逆に、ドラマのように、手術を30件するごとに8000万円払って医者をやめるのがあたりまえの社会(=リスクを受け入れない社会)では、この治療そのものが成り立ちません。
その場合、手術の合併症で亡くなる方はいなくなりますが、患者さんは治療の機会を失い、いつ破裂するかわからない脳動脈瘤を抱えながら日々過ごすしかなくなるわけです。
それが日本人の望む社会ならば、医師は抵抗はしませんが・・・。
しかし、担当部署が違うとはいえ、同じ局内で医療崩壊を防ごうというキャンペーンをしているのですから、もう少し内容を検討してから放送していただきたかったと思います。
2008年06月04日 23:36
30代内科医 さん
社会保障費を毎年2200億円ずつ抑制し続けるという今の方針を、福田総理は見直すつもりがないと表明されたそうです。日本政府は、道路は作るけど医療崩壊を止めるつもりはないというメッセージを、国民に発信されました。今の政府では、自由民主党と公明党の与党では、医療は崩壊し続けてしまいます。
2008年06月04日 22:25
daichi:ER さん
病床数600床程の病院で救急外来に看護師として勤務しています。医師不足・医療崩壊は激務だけでは無いと思います。軽症でも救急車を利用、育児に関する知識不足で困ったときは救急外来に行けばいい、仕事のため日中は受診できず&日中は待たされるので救急外来を利用する、軽症でも自分の子供が一番「重症」だから早く診察しろという親、医療費を払わない患者、自分は旅行に行くから高齢の親を入院させろと言う家族、生活保護費を酒で使い果たしてアルコール中毒で来る生活保護受給者、救急外来のため確定診断はつけられず後日診断が変わる事を説明していても「誤診だ」とクレームをつける患者、臨月まで一切受診をしておらず救急車を呼べば適当に産科に運んでもらえると思っている妊婦、書ききれないほどの非常識な“モンスター”が存在する事も一因だと感じます。
救急車のタクシー代わり利用や救急外来の本当の意味を理解できていない、自己中心的な人間が多すぎます。軽症のために出動した救急車のために今にも呼吸が止まりそうな患者が救急車を利用できない現状もあります。かといって説明してもクレームを言い始める。こんな状況で医師だけでなく、医療現場全体が疲弊しています。権利意識をちらつかせるのではなく医療現場と対等にと思うなら、患者自身も常識ある行動を取っていただきたいです。
「たらい回し」についても報道される事がありますが、実際当院でも3都県で断られようやく運ばれてきた患者がいました。
「満床」「処置困難」を理由に受け入れ拒否をする病院も多いのですが、明らかに「疾患を聞いて受け入れるか否かを決めているだろう?」と思えるほどあからさまに生活保護受給者や精神疾患患者、その病院が研究をしたい症例以外の患者に関しては受け入れない病院もあります。
病院側も誠実な態度で接していかなければ患者との溝は埋められないのではないでしょうか?
問題はそれだけではなく、私は看護師を10年以上やってきましたが今の医学生~20代の医師はレベルが下がっていると感じます。
患者同様権利意識ばかり強く、医師免許取った途端に『おれは医者だ。』高いところから見下すような態度。たかが25,6歳で年上の患者に対して「日中なにやってたんすか?まじっすか?体の状態はどうっすか?」と会話したり、人間を物のように扱う医師・排尿中に問診し始める女性研修医・・・何年か前に医師のコミュニケーション不足を問題視された事もありましたが、今でも変わっていません。注意をしても自己主張ばかりして改善しようとしない。上司の医師も厳しく叱ってしまう事で退職されては自分たちの勤務が厳しくなってしまうからなあなあになる悪循環。百歩譲ってコミュニケーション能力が不足している代わりに医師としての能力・信頼性があるのかと言われればそれも乏しく、加えて忍耐力・状況への適応能力が足りない医師が増えました。もちろん医者・患者だけでなく看護師にもさまざまな問題はあると思います。
このような状況の日本の医療現場を目の当たりにしていると先が本当に不安で仕方がありません。
医療制度改革も必要とは思いますが、私含めまずは人間一人一人がモラルを改善する事も必要ではないでしょうか?
難しいとは思いますが・・・
2008年06月04日 02:54
Dr.Boo さん
現場の医師の意見をくみ入れない、老害著しい「日本医師会」とは違う、勤務医を中心とした組織「全国医師連盟」の設立集会が6月8日(日)の1300時から、東京FMホールで開催されるそうです。
ACTIONでも、取材に行かれたらいかがでしょうか?
2008年06月03日 19:22
内科医ですが さん
K(非医療従事者)さんの意見に、基本的に賛成します。
「見えないものを見るために、よく聞く」という禅問答のような言葉の意味は、私なりに理解できるつもりです。
私は、内科の開業医ですが、医療関係者の知っている医療の現実と国民が知っているつもりの医療の現実の間に、まだまだ大きな乖離が存在していると感じています。この溝を埋めていく努力が必要だと感じ、数年前より、多くの医師が、ブログやメディアなどで情報発信などの努力をしてきましたが、しかし、未だ多くの一般国民は、医療に無関心のままであり、「開業医・医師会は悪だ。医師・開業医は不当に利益を得ている」などというステレオタイプの間違った思い込みが強く、医療の実相を見ようとしない人が、まだまだ多いように感じます。
今は、日本の医療全体が崩壊の瀬戸際に立たされている危機的状況なのに、この期に及んでも、日本の医療の実態が、国民に正しく理解されていないのは、不幸としかいいようがありません。正に、国民の側こそ、見たくもない現実を見て、聞きたくもない事実を聞き、医療の実相を知る努力が必要なのだと思います。
又、Kさんの仰ると通り、医療に、市場原理主義を導入し、国民皆保険制度を崩壊し、医療で利益を上げようとしている一部の人達がいるのも事実だと思います。
Kさんのように医療に理解のある人が増えてくるのを期待します。
2008年05月28日 12:52
K(非医療従事者) from携帯 さん
「自身の置かれている状況や立場を可能な限り明らかにしませんか?」と提案したのは私ですのでまず私の状況を明らかにします。私はコメントをする時携帯電話からしていて、PCのように他の方のコメントを拝見しながらコメントをする事ができません。ですので私にコメントを下さった方のハンドルネーム宛てに返答する事ができない場合がある事をご了承下さい。
もう一点、私は医療のど素人ですし、国民の中で突出して医療問題に詳しいわけでもありません。あちこちの新聞や雑誌等を隅々までチェックして医療に関する事を把握しているわけでもありません。ただ、この問題に関心を持っていて何かをしようとは思ってはいます。
Dr.Booさんへ
「私が見るようにしませんか?見えない(見えにくい)事を見る事ができるように聞きませんか?」と提案しましたのはまさに内科医Oさんのコメントにありましたような状況が存在すると感じているからです。他にも、例えば堺屋氏(顔と名前が一致しないだけなのかもしれませんが、私はこの方を知りません)の件ですが 、知識以前に普通に現実を見ればこの方の主張がおかしいとわかる事だと思いませんか?
正しい知識を持つ必要があるという事と見る事には限界がある(見えない事がある)という事は私も認識しています。医療従事者の皆さんにとっては日常的でありふれた光景やデータでも、一般的に国民が知らない(見えにくい)事があります。例えば以前コメントにありましたICUで高齢者に高度な医療を施している事(ICUの中ってほとんどの国民にとって謎だと思います)や、今回ご紹介いただいた書籍もそこに入ります。さらに言うとブログや掲示板等もです。たまにここのコメントにも出てきますブログや掲示板はおそらく、医療従事者が中心に書くor閲覧していませんか? まず間違いなく国民が自分の身を守る為に知るべきなのに、知らない情報や状況が多数存在するでしょうね。そして、率直に言って私は間違った情報を流す等の方法で医療に従事していない国民と医療従事者の間に深い溝をつくりだしている人達が存在するとも思っています
2008年05月27日 21:59
内科医O さん
森田さんへDrBooさんからかなり大きな宿題が出てしまったようですが、宿題ついでに一つ質問をさせて下さい。
日本人の一人あたりの生涯医療費は2200万円だと言われています。これは厚労省の試算で、他にも1800~2500万円まで様々な試算があります。
では、日本人が生涯に支払う保険料は雇用者負担分と併せていくらなのでしょう?この資料がどうにも見つからないのです。
仮に月々4万円の保険料を支払っていたとして、雇用者が同額の4万円を支払っているはずですから、年間96万円。大学を卒業した22才から定年退職の33年間で、2900万円支払われているはずです。退職後は死ぬまで国民年金を支払うわけですからさらに増えます。高卒の人は大卒よりも数年早く保険料を払いはじめます。仮に女性の大半が被扶養者となって保険料を支払っていなかったとしても、生涯の支払額は生涯の給付額を上回るのではないでしょうか?
しかも、医療費の半分は70才以上になってから掛かるものです。それまで支払った保険料に金利がついていれば、赤字がでない仕組みにならないものでしょうか?
2008年05月27日 19:18
Dr.Boo さん
>Kさん:「聞くのではなく、実際に見るように心掛けませんか?聞く時は何か見えにくい事を見る事ができるようする為に聞くようにしませんか? ここに寄せられているコメントを拝見していますと、聞いた事を鵜呑みにして、それが事実だと認識されている方が少なくないと感じています。」
なかなか難しいことをおっしゃっているので、私には意図するところがよく分かりません。少なくとも見ることのできる範囲は限られていますので、いっそう偏りができてしまいそうです。それよりも、まず、基本的な知識を得ることが必要と思います。Kさんのように医療問題に興味を持って頂ける方が増え、正しい知識の元に話し合うことができることを期待しています。
大分前ですが、他局の有名キャスターが医療について無見識な発言し無知をさらしました。少し調べれば真実が解るのにちょっとした努力もせず、自分の発した言葉がどのような影響を持つかも想像できないようです。この番組に限らず、キャスターや解説者が直感だけでしゃべっているのを見るとため息が止まりません。まさに「偏見は無知から」、「無知は罪である」という言葉が当てはまります。
森田さんへ。
森田さんや村尾キャスターが他局のキャスターの二の舞を演じられることはないと思いますが、誠に勝手ながら医療問題を知るきっかけとなる本を何冊か推薦させてください(このようなことをするまでもなく読まれていたら申し訳ございません。また、Kさんや医療問題に関心のある一般の方にも読んで頂けたら幸いです)。特に村尾キャスターには、今年中に「日本一医療問題に詳しいキャスター」になって頂きたいと思っています。また、このブログを見て、医療の現状に疑問や問題意識をもたれている一般の方々にも是非読んで欲しい本です。
1, 『医療崩壊』小松秀樹著(虎ノ門病院医師)
言わずとしれた医療崩壊の現実を世間に知らしめた著作。
2, 『誰が日本の医療を殺すのか』本田宏著(済生会栗橋病院医師)
日本の医療現場の現実をデータで示して解説。
3, 『崩壊する日本の医療』鈴木厚著(市立川崎病院医師)
やはり日本の医療をデータで示してわかりやすく解説。
4, 『貧乏人は医者にかかるな!』永田宏著(鈴鹿医療科学大学教授)
厚労省が提示する必要な医師数とは、とんでもない方法で計算されていると解き明かす。また、このまま行った場合の日本の医療の未来像について語っている。
5, 『まちの病院がなくなる!?』伊関友伸著(城西大学経営学部準教授)
行政学の専門家から見た医師不足の原因と自治体病院の問題点について詳細に考察しています。
6, 『「改革」のための医療経済学』兪炳匡著(ロチェスター大学医療経済学助教授)
医療経済学のエビデンスをわかりやすく説いた著作。これを読むと厚労省の施策はなんと愚かだと認識されます。
7, 『「改革」にダマされるな』関岡英之、和田秀樹著
医療、教育、改革がいかにアメリカに利用されているかを指摘している。改革によって誰が笑い、誰が泣いているかを考えさせられます。
8, 『ノーフォールト』岡井崇著(昭和大学産婦人科教授)
産科医療の現場から、医療の危機について描いた小説。
9, 『アメリカ医療の光と影』李啓充著(元ハーバード大学助教授)
アメリカの医療過誤の歴史と取り組み、市場原理が導入されたアメリカの医療について書かれている。なぜ、このような先行例があるのに日本では議論にならないだろうと考えさせられます。
10, 『医療の限界』小松秀樹著
『医療崩壊』に続く書籍。死生観の変遷、司法の問題点などを解き明かしている。
2008年05月26日 18:11
内科医O さん
>Kさん、
「まずここにコメントされている皆さん、聞くのではなく、実際に見るように心掛けませんか?」
同感です。現実を見ましょう。既に30年も前から「3時間待ちの3分間診療」と揶揄されてきた日本の医療界を「医師過剰」と言われてそのまま大本営発表を信じていたのは国民が現実を見ていなかった証拠です。医師が過剰なら3時間も待たされるはずがないことにどうして気がつかなかったのでしょう?日本は世界一の長寿国です。なのに「日本の医療は海外に比べて三流」といまだに言われています。そんなにレベルの低い医療ならどうして世界一の長寿国になれるのでしょう?アメリカから日本に移った心臓外科医は給料が10分の1に減ってしまったという記事の裏のページに「日本の医者は金儲け主義」という記事が出ています。これ、現実を見ているのでしょうか?もっと、現実を見ましょう。冷静に。
2008年05月26日 08:39
K(非医療従事者) さん
私の質問に答えていただいた医療従事者の方々、ありがとうございます。 私も調査委員会のメンバーに患者を入れる事が適切かどうかという点に関しては、否定的な見方をしています。ましてや不幸にも医療事故にあっ方の遺族等をメンバーに入れる事は現状、明らかに害の方が多いと感じます。はっきり言って被害者感情が入る可能性が大きく、報復的な方向に結果が歪められる可能性があり、本来期待されている役割である医療事故の防止(医療の発展による私も含めた将来の患者の利益)にも、原因解明にも貢献するのか疑わしく思うからです。
それと、私は国民がこの委員会のメンバーの絶対条件として「医療側の人間でない」という事を期待しているとは感じていません。おそらくこのような条件を考えているのは一部(ですがすごく目立つ)の被害者団体のみだろうと思います。少なくとも私は「医療側の人間ではない」事が絶対条件に入るとは思ってません。
少し話は変わりますが、また提案したい事があります。まずここにコメントされている皆さん、聞くのではなく、実際に見るように心掛けませんか?聞く時は何か見えにくい事を見る事ができるようする為に聞くようにしませんか? ここに寄せられているコメントを拝見していますと、聞いた事を鵜呑みにして、それが事実だと認識されている方が少なくないと感じています(もちろん私も例外ではないと思います。ですからこれは私も含めて見るように心掛るようにしませんか?という事です)
それと医療従事者の皆さん、もし医療に関する事で注目するに値する動きや出来事(例えば以前コメントにありました「医療現場の危機打開をめざす国会議員連盟のシンポジウム」等です)があれば、注目に値する理由とともになるべく早くここにコメントしてもらえませんか?(もちろんここ以外にもメディア全般の方が良いと思いますが、ここなら私もその要請がなされたか確認する事ができます) もしその理由が明快なのに報道されなかった場合、私は何故取り上げなかったのか質問をさせていただく事にします。報道関係者の皆さん、その時はよろしくお願いします
2008年05月24日 13:51
内科医O さん
>Kさん
「私が思うこの役割を担う方の絶対条件は医療従事者側からも患者側からも信頼される事だと思います」
賛成です。しかし、そんな人いるでしょうか?
医療従事者側から信頼される絶対条件は医療の現実をしっかり理解していること。その中には患者側が目を背けたい現実も含まれます。たとえば「医者は神様ではない」とか、「医療技術が未熟でなくても事故は起きる」とか、「日本の医師は世界的に高レベルで低賃金である」など、口先では「分かっている」と言っても絶対に受け入れられない事柄です。
逆に患者側から信頼される絶対条件は「医療側の人間でないこと」です。「患者の自己責任」とか、「訴訟による医師の萎縮」とかを口にする人は決して患者側から信頼されません。それはすべて彼らにとって「誹謗中傷」「被害者バッシング」の範疇に属するからです。
従って、医療事故調査機関が公平に機能することはあり得ないと思います。現実に被害者団体を組織して全国に公演行脚できる患者側が「弱者」で、不眠不休で働いている医療従事者を「強者」としている現行のシステムがあるのです。
医療崩壊がますますひどくなることは避けられないと思います。一度医療制度が完全崩壊するまでは国民は目が覚めません。東京が空襲で焼け野原となり、広島・長崎が原爆で破壊されてもなかなか目が覚めなかった日本人ですから、1つや2つの診療科が崩壊したぐらいでは何も変わらないでしょう。将来国民年金がもらえなくなることが不可避な現実であるように、将来医療保険制度が存続しなくなることも不可避な現実なのです。
我々医師にできる最大限のことは、過酷な条件のもとでもせいぜいサービス残業を頑張って、医療が崩壊する日を一日でも遠ざけること、一般患者に出来ることは、せめて自分だけはモンスターペイシェントにならないように心掛けることでしょう。そして、海外出産、海外治療が当たり前になるその日のためにせいぜいお金を貯めることです。
2008年05月22日 16:24
Level3 さん
>個人的に医療従事者の方に質問があります。私は医療事故調査の役割を担うメンバーが不適切だというご指摘が多いと感じています。そしてそのご指摘が的外れだとは思いません。そこで皆さんに質問です。医療事故調査に関わるメンバーに適切だと思う方はどのような方だと思いますか?
Kさんの質問に対する1医師としてのコメントです.
モトケンブログでも以前似たようなことを書いた記憶がありますが,医療側としては,一般市中病院で臨床医として働いている10-20年目くらいの医師を複数(できれば10人くらい)集めるのがよいと考えられます.少数では意見に偏りが出る恐れがありますが,多くの医師でディスカッションすればおおよそ妥当な考え方が出来ると思われます.実際に一般的に行なわれている医療を担っている医師が最適です.大学の教授の多くは自分の専門分野にはやけに深く,それ以外の分野は平均以下ということも多いです.肩書きは臨床のレベルとパラレルではありません.むしろ上の方にいけば一線から退いて行きますから,現状に即さなくなる可能性をはらみますので避けるべきです.
法曹の方には,議論が中立的に行なわれているはどうかの監視役になっていただければよいかと思います.患者側の人間は医学的議論には入れないと思いますので,基本的には入れる意味はないと考えます.感情的なフィルターが入ったのでは学問的な議論はできません.中立性を法曹の方に監視して頂ければ患者側の人間は入れない方が,問題が生じないと考えます.
あくまで私見です.
2008年05月22日 16:02
既に廃業 さん
K(非医療従事者)さん:
事故調は、本来当該事故が医学的にどういうことだったのかを調査・検証する目的に存在するべきです。ですから、その構成委員には、大学教授などの肩書きによらず、広く一般臨床医から招聘すべきです。
患者側の代表を委員に入れるというのは反対です。
たとえば鉄道事故調査委員に被害者代表がいますか?航空事故調査委員も同様です。
事故の調査は科学的に行なわれるべきものであり、不幸にして被害にあった方々の感情で調査結果が変わってしまっては意味がありません。勿論調査の対象として被害者、被害者家族が調査を受けるのは当然必要でしょうが、被害者やその家族、または被害者団体が委員になるのは害が大きいと考えます。
2008年05月22日 12:57
K(非医療従事者) さん
久しぶりにコメントさせていただきます。まず、私からこちらにコメントされている皆さんに提案があります。
皆さん、これからコメントされる時はできる限りご自分が置かれている状況やご覧になった光景、立場(医師や患者、看護士、開業している等々)等を明らかにしませんか?
ネットの利点の一つはハンドルネームで普段なかなか表現できない意見や状況等を表現でき、匿名性が高い事ですのでこれは単なる提案ですが、この提案を支持していただける方はお願いします。
報道スタッフの皆さん、「#8000」をもっと広報した方がいいと思います(医療崩壊を取り上げる時に画面の下の方に常に表示する等、もっと徹底的に知らしめるべきだと思います。)
個人的に医療従事者の方に質問があります。私は医療事故調査の役割を担うメンバーが不適切だというご指摘が多いと感じています。そしてそのご指摘が的外れだとは思いません。そこで皆さんに質問です。医療事故調査に関わるメンバーに適切だと思う方はどのような方だと思いますか?
医療事故調査の役割は医療従事者側、患者側の両方の視点から重要だと思います(患者側から見ると本当の死因を知りたい、医療従事者からすると医療の発展に役に立つ等)
私が思うこの役割を担う方の絶対条件は医療従事者側からも患者側からも信頼される事だと思いますが、それ以上具体的な条件を思い浮かべる事ができません。ですので教えて下さい。
2008年05月21日 22:25
暇人28号 さん
既に廃業様:
私なんか、数年間大学病院に勤務していましたが、給料など貰えませんでした。むしろ、大学院生となって、授業料を年間45万円払っていましたよ。そのくせ、仕事が忙しすぎて博士号は取得できませんでした。
勤務医の平均年収1200万円、というのはあくまで常勤医の平均であり、大学院生活しているものや、国立病院の多くでされている不当な雇用契約者などは含まれていないはずです。国立病院の勤務医は10年目の医師でも月収20万円でしたからね。ふざけています。
2008年05月16日 13:26
一視聴者 さん
これだけ医療現場から悲鳴に近い声があがっているのに、いまだに朝の「スッキリ!!」内で「神の手を持つ名医たち」という特集を続け、患者にいつでもどの病院でも「神の手」の治療を受けられるかような妄想を抱かせ、地道に働いている医師の士気を低下させ、医療現場の荒廃に荷担しているのはなぜですか?
2008年05月16日 12:15
どうでもいいですよ さん
もうここまで来たら犠牲を払わずに事態を解決するのは困難だと思います。マスコミのみなさんには「これまで通りは不可能だから医療になにかを期待するのは当分やめてください」と報道してほしいです。収入が下がっても消費水準をなかなか下げられないように、見たくない現実を受け入れることは厳しいことですが、直視しないと再生はできません。細かい議論をしてもガス抜きにしかなりません。
2008年05月16日 01:54
既に廃業 さん
たとえば、国立大学病院の医師の待遇の件。
国立大学には多くの医師が勤務していますが、実はそのほとんどが非常勤医員という「日雇い労働者」です。日給12000円前後で働いています。当然ボーナスも退職金もありません。定期昇給もありません。しかも、3月末日でいったん雇用契約を解除して4月1日に再度雇用契約を結ぶという脱法行為を行ない、正規職員には絶対にしない、という体制をとっています。
一方看護師をはじめ他の職種は全くの新人でも正規職員で採用されます。
非常勤医員として採用されない医師もいて、そのような医師は、大学に「お金を払って」研修を受けるというような形で治療に当たっています。今まで、このような劣悪な雇用形態を甘受してきた医師にも大いに問題がありますが、このような点もぜひ社会として考えて貰いたいと思います。
2008年05月15日 16:52
医療従事者 さん
医療現場で一番重要な指示者は医師である事は間違いありませんが、医師が全ての作業をなしてるのではありません。ほとんどが他の医療従事者をもって作業なされております。救急隊には多くの救急救命士のかたがいらして、最前線の命が守れる状況になり、遅々と想われますが私たちがはたらいてた20年前と比べるとかなり改善されております。
何が医療危機をもたらしたかと言いますと、私の個人的な感想ですが、莫大な医療費収入を、マンパワー(人件費)に使うよりも建物をHOTEL並みに立派にしてきただけでした。やはり医師を筆頭に多くの医療従事者に見合った報酬を与えなかった結果、驚愕の医療荒廃をまねいたように思います。勤務医、などなど重要な救急現場で働く人にもっと感謝の報酬を。今更おそいですがそうでなければ厳しい現場で働いてる方々が気の毒です。
私は今は開業医で働いてますが雲泥の差です。勤務医師にもっと手厚い行政を願います。建物ばかり立派な病院はいりません。中味のない箱物行政そのものです。
2008年05月15日 09:17
大藪 さん
>ガルフさん
ガルフさんが、非医療関係者だと推測してコメントします。
ガルフさんが、元経企庁長官である、堺屋氏の意見を信じたいお気持ちはよくわかります。しかし著名人の意見だからといって、決して鵜呑みにしないでください。
今年2月、堺屋氏は某月刊誌上で、医療問題を論じていました。彼は産科医不足問題対策として、「短期間の研修のみで、産科医の資格を内科医に与えればよい」との奇説を述べています。おそらく彼の頭の中では、医師免許の上に、産科免許、内科免許などがあり、医師の業務はその専門範囲内に限定されると思い込んでいるのでしょう。実際は、医師免許は全ての科の診療に対し、オールマイティーです。外科医が麻酔をかけたり、内科開業医が小児科を診たりすることは、よく聞きますよね。また、短期間の研修で、産科業務がこなせるようになるわけがありません。そんなに産科は甘くないです。
他にも、「日本の医療は高コストで低レベルである」などと、実際と真逆なことを平気で述べていました。日本の医療費が先進国中最低レベルであることは有名ですし、日本の医療レベルも、米国医療経済・政策専門誌「Health Affairs」によれば、フランスに次ぎ、世界第二位であることを、彼は知らないのか、意図的に無視しているのか・・・。
堺屋氏に限らず、マスメディア上で医療問題を発言している評論家の中には、資質を疑わざるを得ない低レベルの人がいます。
ガルフさん、メディアリテラシーを磨き、いろいろ考えていきましょう。
2008年05月13日 14:27
内科医ですが さん
現在、医療はまさしく崩壊の岐路に立っています。今のままでは、間違いなく医療制度は崩壊するでしょう。これをどうするかは、まさに国民の選択に掛かっています。
そして、その選択肢は、三つしかありません。
1、医療費・医師数をこのまま増やさず、医療は崩壊するに任せる。しかし、その場合は、数年後には、産科・小児科・救急・外科等の診療科は、すべて壊滅的な状況になり、悲惨な未来が待っているでしょう。
2、医療費と医師数を大胆に増やし、医療の再生を行い、国民皆保険制度もそのまま維持する。但し、必要な費用負担は、税金又は社会保険料のかたちで賄うことになります。
3、最低限の医療のみ公的保険給付の対象とし、それ以上の高度の医療やサービスを望む場合は、全額自費診療とする。但し、その場合、高度の医療を受けるために、民間保険に加入する必要が出てきます。
要するに、アメリカ型の医療制度です。しかし、現在、アメリカでは、高額の民間保険の保険料が支払えない無保険者が4000万人以上も存在し、さらに、医療サービスを受けた場合の高額の医療費負担による破産者が、カード破産者よりも多いという現実を知る必要があります。マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」に見られるような悲惨な医療制度です。
以上の選択肢のうち、あなたは、どれを選びますか。
2008年05月13日 12:35
医療関係者ではありません さん
>ガルフ さん
堺屋太一などの経済官僚や経済アナリストは経済の専門家であり、物事を経済から見たら、どう見えるかが求められ、それを許されている人達です。つまり彼らの発言は経済という一面からだけのものであり、それ以上でも、それ以下でもありません。
2008年05月11日 13:09
F さん
開業医です。日曜日に診療しています。
勤務医のときにも毎週日曜日にサービス出勤をさせられていたので、日曜開業は苦ではありません。
皆さんの日曜日に診療したらよいじゃない? 夜に診療して診療の値段を上げればいいじゃない?という意見はもっともです。
では、誰が仕事をしますか?
開業医に勤務を希望する看護師は日曜日に休みたいもしくは、病院で当直をしたくない看護師さんです。
だんなさんの休みと合わせたい、夜は子供のために5時には帰りたい。
日曜日に仕事をしている職種は今ではそれほど珍しくありませんが、看護師や受付などのスタッフの確保はとても大変です。
だから開業医は日曜日に診療するのは大変です。ましては夜遅くまで診療するのはスタッフの確保がとても大変です。
高い給与を支払ってあけていても、かぜの人がポツリポツリ来院する程度では、今の医療経営はまったく成り立ちません。
2008年05月10日 01:05
病院管理者 さん
一番の不幸は、国民が医療をサービス業とかんがえていることが原因と考えています。もちろん、医療をサービス業にすることは可能です。しかし、そのためにはサービスに対する対価を制度として支払うことが不可欠です。現在は、採算割れの状態でまっとうなサービスを提供しろと言われています。根本は医療費総額の問題です。
国民は、夜間にも医療を十分受けることができる、患者のニーズに十分対応できるサービス業としての医療を、医療費増額の負担を許容して認めるか、措置に近い最低限の医療レベルを、今の先進国最低の医療費レベルで許容するのか。それとも、金持ちはサービス業としての医療を、貧乏人は最低限の医療を最低限受け入れる米国型の医療をうけいれるかの選択しかないと思っています。
アクセス、コスト、クオリティーのどれか二つしか選択できないという医療経済学では当たり前になっている原則のどの二つを選択するのかが日本人には問われています。
2008年05月09日 19:56
覚悟を決めろ さん
以前内科勤務医をやっておりました
体が弱く、そのことが医師を目指した原点でもありましたが
ここ数年喘息が悪化し、前線からは離れることとなりました
不満は一杯です
でもそれは病院の体制によるものよりは現在の与党政党政治、
官僚によるご都合主義的な通達の連発横合いから利益をかすめ取ろうと企む経済財政諮問会議含む企業
決して今の労働状況を正しく報道しないマスコミ
結果が悪ければ感情に訴える原告側に与する理論すら理解してない司法
必要な医療の原資すら払おうとしないが最高級の結果を要求する国民
今の救急指定の補助金では看護婦年間1人すら雇えるお金ではないと聞きます
連続36時間勤務が週に1~2回、酷いと週3回回ってくる
週の労働時間は80時間は当たり前、重症患者が多ければ120時間超
それだけならまだしも、帰宅しても安心して眠れる夜はないこと
それが他の方達にどの程度理解してもらえてるか
税金を払ってるんだ、お前等は奴隷のごとく働いて当然だ
もっと国のことを考えるなら多少痛いことは我慢するということを覚えて頂きたい
税金で補うという痛みか、受診機会を制限されるという痛みか
それとも質が低下するかもしれないという痛みか
助からなかったのは運が悪かったと思う程度の覚悟は必要と思いますよ
ところが現状はどうですか?よくよく考えて覚悟を決めて下さい
少なくともどんなに利益があろうと医療側
特に医師側はかなりの不満をそれこそ軍隊さながらに耐えてきましたよ
2008年05月09日 13:52
SORA さん
>>ガルフさん
医師(人間)は神ではないので一人の医師(人間)ができる事は限られています。
それ故医療が高度化すればそれだけ一人の医師(人間)でカバーできる範囲は狭くなります。深く狭くという事ですね。
医師が余るといわれていた時代の医療水準よりも今の医療水準のほうが確実に高くなっているわけで、当時足りるとされていた人数でも今では足りないというのは普通にあり得る事です。
厚労省が専門医に小分けしたのもこういった医療の高度化に対応する為ということもあり、いわば必然でしょう。
境屋さんの発言にはこういった医療の高度化への対応という視点が抜けているように思います。
2008年05月07日 23:24
山口 千穂 さん
どうも「開業医は儲かっている」という分断政策に乗せられている人が結構いらっしゃるようです。
私の父は開業医でしたが、一番儲かっていたときでも一流企業の部長だった叔父に収入では負けていました。
新小児科医のつぶやきhttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/というブログでも以前検討されて論破された論理ですよ、それは。この手の話の時は平均でなく、最頻値(もっともたくさんの人が集まる値)を見るべきです。前記ブログによると赤字が数割、月収100万未満くらいがもっとも多く、しかも開業医はそこから建物や人件費などの維持費、開業時の借金返済などを行わねばならないのです。月収=給料ではないんですよ。
さらに学校検診や保健所の健診など予防活動はほぼ開業医がやっています。救急を輪番で引き受けているところも多数あります。
「分断して統治せよ」は統治する側の鉄則です。開業医を叩けば勤務医が増えるというのは錯覚ですよ。コメントする一般人の皆様、お気をつけください。
2008年05月07日 17:34
箕輪伝蔵 さん
もう四半世紀も前ですが、私が進学を考えていた頃、意外に多かったのは「第一希望医学部、第二希望法学部」でした。所得が保証され地位も高い医者が第一希望、でも学費の安いところは難関なので、第二希望は就職につぶしの利く法学部というわけです。その動機をどう思うかは別として、多くの人ってこんなものではありませんか。そんな動機でも、当事、無事に第一希望に入った人達は今では中堅、いやベテランの域に到達しつつあるでしょう。最近では学費の関係もあって、2世、3世の医者が増えているといいますから、自然勤務医が減るわけです。
110番同等、119番の救急医療も「便利屋」がわりになっている現実があるわけですが、ほとんどの日本の医療制度は公的保険制度の範疇にあります。だからこそ、医者、とくに開業医は(以前ほどではないにしろ)枕を高くして眠れるわけですが、その制度において、救急医療の手当てを他の十倍にしたらどうでしょう。(より正確には開業医の報酬を十分の一にするということですね。)たぶん、別の問題が生じるでしょうが、救急医療希望の医者が急増えるのではありませんか。
もう一つの解決策は批判は覚悟の上で、出動拒否権を救急部隊に与えることです。症状のヒアリングに加えて、何度も救急車を病院までのタクシー代わりのように使う人はリストアップしてしまい、出動拒否するのです。効果あると思いませんか。
二つともきわめて暴論ですが、このくらいの荒療治も対策を考えるときには頭に入れておいたほうがいいのでは、と考えます。
2008年05月07日 15:15
地方公立病院勤務医 さん
医療費を増やさないといけないのは、全体の共有意識となってきており、消費税を含めた税金の導入が不可避とよく言われます。
ここで一言です。
ここ数年は財政経済諮問会議を主体としての財界の利益誘導の姿勢が目に余りすぎています。派遣の問題しかり、社会保障費の財界の負担軽減等しかりです。
ここ10年来で企業減税は150兆円、消費税の総額も約150兆円。社会福祉関係を充実させるために消費税が導入されましたが、企業減税の原資分のみとなっています。
現在の企業の社会保障費の負担は外国に比べて少ないものになっています。財界は所得税の更なる減税を要望していますが、その姿勢は守銭奴(企業の姿勢としては当然かもしれませんが)といってもいいものです。
新自由主義の悪弊だと思いますが、マスコミもふくめて間違えた議論の誘導に乗るべきではないことが重要だと考えます。
所得税の議論をする前に企業の所得再分配の問題、社会保障費の企業負担の増額の再検討が必要だと考えます。
(特別会計の再検討も当然必要だとも考えます)
2008年05月07日 10:52
暇人28号 さん
利用者側の御意見も沢山掲載されていますね。
今の状況を維持するだけでも1.5-2倍の医療費が必要です。費用は同じでこれ以上良くして欲しい、と言われても出来ません。
必要だから救急車を呼んだ....確かに御本人にとっては必要だと思うから呼んだのだと思います。しかし、その要求を満たすためには沢山の人・物・金が必要になります。税金を何倍にも高くしてもっと救急車や人員を増やしますか?
トリアージは非常に大事です。しかし、トリアージをする前提として必要なことがあります。それは「トリアージをした人を結果で責任を負わせることはしてはならない」ことです。外からパッと診ただけで診断できれば高価な診断機器は不要です。トリアージとは限られた情報の中で瞬時に判断を下していく作業です。正確な診断は出来ません。当然黒タグが付けられたとしても後で振り返ってみたら救命できた可能性もあるかもしれません。それで責任を取らされたらトリアージは出来なくなります。
1次診療・2次医療機関は非常に大事ですが、1次医療機関でも限られた情報の中で判断しています。そこで結果を元に責任を負わされたら診療は成り立ちません。
まずは診療行為の刑事免責・民事訴訟も上限設定。これをしないと日本の医療は立ち直ることが出来ません。そして、今政府で検討されている医療事故調査委員会は医療崩壊を助長する可能性が非常に高いです。
2008年05月07日 08:33
ガルフ さん
今年の2月に堺屋太一の講演を観に行きました。堺屋さんは、「自分が経済企画庁長官の時は医者が余ると言われていたのに、厚生労働省が専門医などに小分けにした法律を作ったので医者不足になった。」と言っていました。
2008年05月07日 04:28
医師です さん
たとえばウイルス性疾患
冬になり特に嘔吐下痢や感冒が流行るシーズンになれば2次救急の外来は患者であふれかえります.次から次に来る軽症患者を機械的に(ほぼ同じ内容で)みる中で,その中でたまーにいる重症患者を見逃しそうになります.
特にウイルス疾患は病院にかかっても根本的な治療法はなく,時間が経てばよくなるものばかりです.抗生剤も効きません.嘔吐下痢などで近くの病院に頻回に訪れ,結果として止瀉薬など強い下痢止めを処方されたことにより腸閉塞になった患者をみることもあります.
こういった知識を市民につけて,薬局で嘔吐下痢セットを販売するなど,混乱する外来を改善する方法もあるのではないでしょうか.
とくに時間外,深夜に朝から嘔吐下痢などが押しかけられるといやになります.水分さえとれれば何もせずとも治るのに.
2008年05月06日 22:41
2718 さん
> 上記のような事を言っている勤務医に限って、開業したら
>「こんなはずではなかった」と言います。
> それが全てを言い表しています。
討論の場において、論拠を提示しない決め付けは『詭弁』とされます。つまり、あなたの発言は詭弁です。
2008年05月06日 21:14
ある内科勤務医 さん
SYさんの以下の記述は間違っています。
>②勤務医不足の原因として、勤務医から開業医になる人が多いことがあげられます。これは国の強力な開業医優遇策の当然の結果です。過酷な勤務と大きなリスクを伴っている勤務医の方が収入が大幅に少ないのですから、国の誘導通りに皆開業していっているのです。改善は簡単で、勤務医の収入が開業医より多い報酬体系をつくりあげれば状況はたちどころに改善します。
>③開業医が勤務医なみに救急医療に参加すれば、救急の問題は解決します。どうして勤務医だけがリスクの高い、厳しい救急医療を担っているのでしょうか。皆さんに疑問をもってほしいと思います。
わざわざ論述するのも疲れますが、上記のような意見は全く事実とかけ離れていますし、偏見に満ち溢れており不適当です。
上記のような意見は開業医も経験してから言うべきだと思います。
私は多数の開業医の内情を知っております。
上記のような事を言っている勤務医に限って、開業したら「こんなはずではなかった」と言います。
それが全てを言い表しています。
これ以上開業医を国が締め付けると、医療界の質そのものが本当に悪化すると思います。
疲れますので、ここまでにします。
2008年05月06日 20:25
医師です さん
国民皆保険制度という助け合い制度が崩壊しかかっているわけですが,次のことを検討してみたらどうでしょうか.
1.自己負担率を疾患によりかえる
感冒など軽症で高く,慢性疾患や重症疾患など
医療の必要性が高いので低くする.
2.鍼灸あんまなどクリニックや病院と同じ自己負担額ですが,医療経済が破綻しかかっている今適切といえるのか.
3.医療への税金投入
お金をかけないとよくならない.もうどうしようもない.
道路がなくても生きていけるが,医療がなければ生きていけない.
4.感冒は薬局で対処
欧米のように抗生物質やアレルギー薬などを薬局で販売する.
病院にかかった方が安く済むとはけしからん.
病院にかかった方が高くつき,薬局で風邪薬を買った方が安く済むようにする.
病院での自己負担額を減らす.
2008年05月06日 15:57
RT さん
今まで数々の報道番組を観ていろいろと感じてきましたが、今回のように投稿したのは初めてです。
全く医療に関係せず生活している30代の主婦ですが、医療の危機以前に、日本国民の危機さえ感じました。
これは、若者だからとかご年輩者だからとか全く関係がなくなっていると思います。自分のことしか考えず、何かあったら人任せ、責任転嫁して、自身のことを棚に上げ平気でクレームを言う人たちが多くなっています。教育現場での問題も同じ事が言えると思います。
私が小さい頃は、とげが刺されば母が針を焼いて消毒してキレイにとってくれました。目にゴミが入ったらホウ酸を水で薄めて洗い流してくれました。
のどが腫れれば、割り箸にガーゼを巻き付けて市販薬をひたし、膿をとってくれました。
たとえ知らなくても今のネット社会、簡単なキーワードで調べれば、解決や治療に良い方法など幾らでも調べられるのに、それさえもせずにすぐに病院へ駆け込むのはどうでしょうか。
安易な救急車・病院の利用で、本当に助けを必要とする人が後回しになっている現実。安易な利用の末、全てそれが自分に降りかかってくることなど考えていないからでしょう。
人間が本来持ち合わせている自己防衛本能もなくなっているのではないでしょうか?。大音量の音楽を聴いていて接近する車に全く気が付かない若者、道いっぱいに広がり、おしゃべりしながら歩く主婦。後ろから来た自転車に気づかず、接触するのを見たことがありますが、あやまりもせず逆ギレです。
いくら気をつけていても、お互いが譲り合う気持ちがなければ接触するのは当たり前です。自分の命さえ人任せで、自分をも守れない人が多くなっていると思います。もちろん自分を守れない人が他人を守ることなど出来ないですから。自分や家族が本当に救急車が必要になったときでは遅いのです。
下記に投稿されている、救急車の有料は私も賛成です。「タダより安い物はない」という考え方の人が多すぎますから。
私は今回、夜間に医療相談を受けてもらえる番号があるのを初めて知りました。ほとんどの方が知らなかったのではないかと思います。
今やいろいろな報道・伝達の手段があふれているのにナゼこんな大事なことを知らないのでしょうか?
現実離れしたドラマや、楽しいバラエティ番組の中にも、ほんの数秒でも組み込める内容だと思います。
沢山の原因が重なって招いた現状ですが、一人でも多くの人が危機を実感して欲しいと思います。
局のサイトの中でも紹介したり、手軽に印刷して持ち歩けるような便利帳、イベントでの配布など伝えるという立場のテレビ局の皆さんには、現実を報道する・過去の事をとりあげて議論するだけでなく、今後の未来のために何かを発信し続けて頂きたいと思います。省庁にお願いしても無理だと、残念ながら不信感がありますので。。。
私も今の発言だけではテレビ局任せなので、自分に出来ることは何かを考えたいと思います。
2008年05月06日 14:54
久住 さん
救急医療について
1,救急車の安易利用を避けるため救急車は有料とすべきでは。
2.通常時間外の救急医療も特別診療として経費を若干多くとるべきではないか
2008年05月06日 06:24
SY さん
勤務医です。医師不足について3点述べたいと思います。以下の3点を特定の団体の視点でなく、国民の視点から考えていただければ、今の医療崩壊の危機は回避できると思います。
①今の医師不足の問題はすべて勤務医不足の問題です。マスコミは勤務医不足の実態を「勤務医不足」と正しい名称で報道してほしいと思います。国は医師不足という名称に置き換えることによって、各県で5名医学部入学者を増やすなど首をかしげるような対策でお茶を濁そうとしています。開業医は過剰です。
②勤務医不足の原因として、勤務医から開業医になる人が多いことがあげられます。これは国の強力な開業医優遇策の当然の結果です。過酷な勤務と大きなリスクを伴っている勤務医の方が収入が大幅に少ないのですから、国の誘導通りに皆開業していっているのです。改善は簡単で、勤務医の収入が開業医より多い報酬体系をつくりあげれば状況はたちどころに改善します。
③開業医が勤務医なみに救急医療に参加すれば、救急の問題は解決します。どうして勤務医だけがリスクの高い、厳しい救急医療を担っているのでしょうか。皆さんに疑問をもってほしいと思います。
2008年05月06日 05:59
北の小児科医 さん
医療にはお金がかかるということをまずみなさんに認識してほしい。そしてどっちが得なのかをそれぞれが考えていく必要があると思う。(どのようにお金を使うかは選挙でしか決めれないのだから・・・)いつでも、だれでも、保険証さえあれば安価に受診できる権利というのがまず、贅沢であり、他の国にはまねできない便利さであるということを知ってほしい。実際WHOより世界一の医療制度と評価を受けている。そのうえで、最低でも他の先進国並みの医療費を負担してほしい。それには1.5倍程度の増額は必要と思う(それだけ日本の福祉予算は低い)。現在の30兆円では15兆円は足りない。日本の労働人口一人あたり年25万円程度の負担が最低でも必要。(税金をあげてもいいし道路をがまんしてもいい。日本の税金の使い方のおかしさにもっと関心をもってほしい。)現在は必要なお金も払わずに権利だけをさけんでいる状態だという認識がまずほしい。(自己負担が高いので感覚としては日本の医療費は高いと感じるが、それは国にだまされているのだと気がついて欲しい。)
そのうえで、他の方がいうように夜間や休日も平日と同じようにみれる病院をというならさらにお金が必要となる。(ちなみに、そんな贅沢な体制をとってる国は世界にはない。)現在は週40時間労働という前提での医療費なので(実際は週80時間以上働くけれど・・・)週168時間分をすべて昼と同じにみるなら最低でも(ほんとに最低でも)2倍の医療費がかかる。45兆円×2なので90兆円、現在より60兆円ほど(労働者一人あたり年100万円ほど)追加負担が必要だけど、それなら病気のときは仕事をやすんで昼間に病院にいったほうが得だとおもいませんか?
小児の自己負担無料というのが、とくにお母さん方は国にだまされている。たとえば子供がかぜを引いたとき、料金が、4000円だったとすると自己負担2割を地方などが負担してくれ、3200円は保険料から。自己負担がないので一見無料だけど、実際は、普段は保険料をはらっているので、結局3200円を払っているのと同じ。薬局で風邪薬と座薬を買って治せば(あわせて2000円もしない)、待ち時間もなく、さらに病院で変なバイキンをもらわないですむ。現状では小児科の少なくとも9割は病院にこなくても治る。
もっとひどいのがワクチンで、他の多くの国で無料でうけれるのが、日本ではなんと全額自己負担だったりする。たとえば水ぼうそうのワクチンを受けるのに4000円だったりすると、国や地方はワクチンを無料にするより、発症してから、自己負担分を払うほうがやすあがりだ。しかも無料と錯覚させているので有権者の受けはいい。約1週間も本来しなくてよかった看病のために失っているのに・・・うまくだますものだと思ってしまう。
今回の貴局の報道で、いままで明るみにでなかった問題が、ひろく知られるようになり、非常にうれしく感じています。ただ、問題解決には、国民に隠されている事実がまだまだたくさんあります。多くの情報を正確に国民に伝えることが、それにより政治家を選ぶことが、時間はかかりますが、問題解決の唯一の道と思います。これからもよろしくおねがいします。
2008年05月06日 02:26
30代内科医 さん
医療訴訟と長時間労働についても取り上げて頂きたいと思います。これらが解決しなければ、勤務医不足は解決しません。
2次救急病院で専門外の患者さんの診療を引き受けにくくなった原因の1つに、医療訴訟があります。福島県の大野病院事件や奈良県の五條病院事件のような、医師の不当逮捕や医師への不当判決について、多くの方々に知って頂きたいので、是非取り上げて下さい。
勤務時間についてですが、勤務医は当直明けも通常業務をするため、36時間連続勤務をしていることについては最近少しずつ知られてきましたが、36時間連続勤務が終了し自宅に戻った後も、病院から携帯電話で呼ばれれば病院へ行かなければいけないという、24時間365日常に拘束された状態にあることはあまり知られていないと思います。1ヶ月に1日も休めず、年間の休日が14日前後という医師もいます。医師不足を解決するには、医師の絶対数を増やすことも重要ですが、勤務医がバーンアウトしてやめないようにすることが、まず第一です。この劣悪な労働環境を改善するために、実情を伝えて下さい。よろしくお願いします。
2008年05月05日 23:41
ヒロ さん
いつも医療関係の報道を見ていて思うのですが、救急医療センターの受入拒否の報道を良く目にしますが、これは拒否ではなくて受入不可と報道するのが正しいのではと思うのです。
医師たちは一生懸命やっているのに受入拒否と報道されると医師たちの頑張りも報われないし、行政も真剣に対策に取り組まないのではないでしょうか?
医療制度改革や医師の再教育など変えなければならない事は沢山あるでしょうが、マスメディアも報道の仕方も考えなければいけないのではないのでしょうか。
今のままでは医師の悲鳴が100%伝わらないような気がします。
2008年05月05日 20:26
ルナ さん
医療はサービス業と宣伝しすぎたのではないでしょうか。サービス業にしては厚生労働省の締め付けが厳しすぎると思います。患者さんは当然サービスするのは当たり前と考え要求がエスカレートしてきております。根本的から患者と現場医療従事者の思惑がことなるのではないかと思われます。お互いに思いやりが必要と考えます。
2008年05月05日 20:16
30代医師 さん
●医師の偏在
医師の偏在をあたかも最近の若い医師は田舎ではなく都会で暮らしたいからという報道をたまに目にします.医師が都会の大病院に偏在する理由の一つには他の職業とは大きく違った,「常に学び続けないと,どんどん発展していく医療の進歩から取り残されるところ」にあると思います.
医師は卒業した段階,つまり医師国家試験に合格した段階では一人ではまともに働けません.それから10年がかりで培う実地の経験が,医学生を医師にさせるわけです.そのためには指導者も必要ですし,より重症な患者を治療できる設備が整っている病院でのトレーニングが必須です.そのため都会の大きな病院に人が集まるのだと思います.
その証拠として地方の中規模病院や老人病院の方が圧倒的に都会の研修医に人気のある病院より労働時間が少なく,余暇が多いのに,給料が高いという事実があります.生活の質やお金で惹かれるのであればそういった病院に人が集まるのではと思いますが,そうでないところに,若い研修医や我々医師たちの医学や医療への熱意,勉学への熱意,様々な病気を診れるように,また,重症な患者を救いたいという熱意があるというところを主張したいと思います.そして病院のコンビニ化や心なき報道は今の状況ではこの熱意が失われかねない状態だと思います.
正直,ある程度第一線の医療を行うことに満足したら,田舎や老人病院でゆっくりするのも良いかなと感じ始めています.疲れました.
2008年05月05日 20:00
30代医師 さん
●ただほど悪いものはない
小児や乳幼児は地域により医療費が無料,生活保護受給者も医療費が無料である.一度,無料である人と無料でない人の受診回数を統計にとってほしい.
国民のモラルの低下がいわれる中,医療費の無料はそれに拍車をかけるだけで,決して医療費の無料化により少子化が改善されるようには思わない.子供の医療費負担額は大人と同じで無料化にする分のお金を保育園を充実させたり働くお母さんに補助金を与えたり,産休をとらせた会社に補助金を与えたり,子供が生まれるために税額を減らしたりした方がよっぽど少子化対策,子供を持つ家庭のためになると思う.
生活保護者の中には時間内は人が多いから敢えて時間外に来る人や(時間外加算もただであるため),救急車で来てタクシーで帰る患者さんが一部では多い(大体が決まった人).また,体は元気なその筋の人はどうしてコンビニアルバイトでも働けるわけであるからどういった基準で生活保護受給になったのか,基準はどうなっているのかと首をかしげることも多い.
日本はどうなる事やら.
2008年05月05日 19:46
貝塚 さん
自分は救急車を呼ぶ事は、ホントに緊急時!死ぬかもしれないくらいの時に呼ぶというイメージがあった。「コンビニ感覚で・・・」というのが信じられない。しかし家族の不調を救ってくれるのが医者だけしかいないというなら、いつでも医者に行きたい気持ちも理解できる。番組でもあったが、救急病院以外の場所、「相談所」のようなものを作り、医者以外に頼る場所を作り。119番以外の救急番号の定着をはかってほしいです。
2008年05月05日 19:37
30代医師 さん
●医療スタッフの問題
日本はOECDの中でGDP比の医療費がほとんど最下位と医療にお金を使わない国であることは周知の事実である.そして,医師の数もアメリカの半分と,少ない人数で,少ない人件費で,少ない医療費で,世界最長の平均寿命,世界で最低の乳幼児死亡率を保っている,素晴らしい国であるが,いまや破綻寸前である.
日本の医師数が少ないことはよく指摘されている.医師はアメリカの人数の1/2に過ぎないが,看護師もアメリカの1/4程度,医療を支える事務スタッフに至っては1/10程度という話もある.医師の仕事量と他のスタッフは労働基準法内で働いていることから考えると,あくまで計算上であるが,医師の人数は見かけ,アメリカの1/8から1/80になりやしないか.医師を育てるのには10年以上の年月がかかるが,ひとまず事務員や看護師を増やすところから始めてはどうか.
そして,あくまで医師数や看護師数,事務員を増やしても,今の状況では病院は雇えない.なぜなら保険収入が少なく,今の状況でも既に多くの病院が大幅赤字であるからだ.
安物買いの銭失いと同様,お金を払わずして良い医療は提供できない.つまり,現状態においても,医療費を上げていかないと医療は改善しないのである.これから高齢化や医療の高度化が進み患者が増えていくのであるから,なおさらのことである.高齢化が進む割合の倍程度の医療費の増加率があって良いと思う.
2008年05月05日 19:27
オレンジ さん
救急への地域の人の意識が変化していると思います。
救急車がサイレンを鳴らしながら、走っているのに車を路肩に寄せない、交差点に救急車が進入しているのに、平気で車で突っ込んでくる、といった行為も最近増えていると思います。救急車の正しい使い方もそうですが、救急車がいかに大事かということを、再確認する必要があると思います。
2008年05月05日 19:18
30代医師 さん
●病院,医院のコンビニ化を防ぐためには
時間外の外来受診の自己負担割合を大幅に増やすことであると思う.さらに,特に医療スタッフが疲弊する深夜(通常人が寝る時間帯)には更に時間外の加算額を増加させる必要がある.なぜなら,飲み屋のおばちゃんが仕事帰りに定期薬が切れるともらいに来たり,前の日からの感冒症状が気になるから仕事を終えてご飯を食べてから受診したりなどというモラルのない受診が多いからである.まさにコンビニ感覚である.
現在は病院毎に時間外加算を設定できることになっているが,加算するすることによる風評をおそれ出来ない病院も多い.また,時間外に外来をあけることにより,収益が上がるということになれば,時間外に開ける開業医も増えるかもしれない.
受診料負担割合の増加を命の切り捨てと批評する人が多いかもしれない.しかしながら,今ここで何とかして国民のモラル改善や意識改革をして,無駄な受診増加による医師の疲弊を防ぎ,無駄な受診によって生じた無駄な医療費を削減していかないと,医療は必ずや破綻し,アメリカのように自由診療が中心の,本当に必要な医療がお金を払えなくて受けられない国になるに違いない.
本当に医療が必要な状態と,擦り傷や風邪(ウイルス感染)など医療機関にかからずとも治るような状態とを区別して考える必要がある.そして,保険料を一律に上げるのではなく,特に後者においては自己負担額を大幅に上げることにより適正な医療機関受診を勧めていくべきである.
2008年05月05日 19:17
U さん
医師の増員、待遇の改善、クレーム、コンビニ化・・・
いろいろと問題はありますが、
増員や給料を上げるだけで問題は解決するとは思えません。
たしかに、日中働く人にとって病院の勤務時間に病院にかかることは
難しいことだとお思い増す、しかし、だからといって夜病院に
かかることは医師の疲労がたまる一方ではないでしょうか?
給料を上げれば医師が働くというわけではないと思います。
どこかの番組で、医師だから夜もはたらけばいい、というような
番組を見てこれだから医師の数は減るのだなと思いました。
医師だって人間です、ストレスもたまれば、休みたいときもあります。
ましてや、一つのミスが人名を奪うこともあれば、訴えられることも、
医師の感じているストレスを理解して病院にかかるべきではないでしょうか?
2008年05月05日 19:12
M さん
数年前に医療関係のソフトウエアに関わっていた頃、数々の医療機関や医学系大学、医学関連学会などに出入りしていたのですが、その頃は今問題にされているように医師不足ではなく、「数年後にはレベルの低い医者で飽和状態になる」とあちこちで聞かされていました。
私の近くでも、聞いていたようにある医学系大学などは、卒業生を他所に出せないので、周囲の精算処理された国公立病院を買い取り、付属病院を増やすところもありました。
そんな問題は世間には出てこないのでしょうか?
(それとも医学界の嘘だったのでしょうか?)
本当に飽和状態に成るというのなら、そのレベルの低い医学生を再教育仕直して世に出すと言う事も考えても良いのではないでしょうか?
2008年05月05日 18:54
こじろう さん
番組やみなさんのコメントをみて、
「医療がこのままでは、国民の健康が危ない」
というのは、一致した意見であると感じました。
では、どうすればいいのか?
極論ですが、2つの選択肢しかないと思います。
・医療費や保険料、税金を上げ、医療の質の向上に使う。
・お金がかかるのは嫌なので、医療崩壊を甘んじて受け入れる。
みなさんはどちらを選びますか?
番組でもテレコングや国民調査を行って、立法と行政に働きかけてほしいです。
2008年05月05日 18:27
地方の市民 さん
医療関係の問題はいろいろありますが、老人医療問題にはあまりスポットが当たらないのは何故でしょうか?拡大する医療費の国の負担はかなり深刻な状況で、このままでは保険制度自体が維持出来なくなります。救急病院と同じく、あまりに気軽に病院を利用し過ぎだと思います。こういう現実とそれによる弊害をもっと番組で取り上げて下さい。
2008年05月05日 18:21
ひまわりボーヤ さん
現場で働く救急隊です。
病院のコンビニ化は、医師はおろか検査技師、受付、看護師を日中と同じ人数にする必要があるので、その分患者側にも負担が(大きく)増えるでしょうし、病院の運営が成り立たなくなります。
夜間の受診は「大人の都合」だと感じています。
子供の病気に正しく対処できない、日中は時間が取れない(仕事があったとしても体調不良による欠勤は安全衛生上法律で許されている)は、知識不足が招いていることです。
深夜に連れてこられる子供は、睡眠不足で体力を奪われるので不憫です。熱があっても冷やす親はほとんど見ません。
都会に住む人は、防災も含めて些細なこと-生きていく知識が乏しいですね。
わからなければ教育していくしかないと思います。
現状では東京は阪神淡路大震災の二ノ舞-知識不足による被災難民のトラブルになるでしょう。
2008年05月05日 18:04
こじろう さん
番組とみなさんのコメントを見て、
「医療がこのままでは、国民の健康が守れない」
とほぼ全員が感じているのだと思いました。
では、どうすればいいか?選択肢は2つに限ると思います。
・医療費や保険料、税金をあげて、医療の質を向上させる。
・お金がかかるのはいやなので、このまま医療が崩壊するのを我慢する。
みなさんはどちらがいいですか?
番組でも、ぜひテレコングや市民調査で政府に訴えてほしいです。
2008年05月05日 18:03
一勤務医 さん
まずは、コンビニ受診の抑制のために、救急医療の現場の声を視聴者の皆様に届けて頂いた事に感謝します。
しかし、個人の道徳観を取り戻す努力はとても大事ですが、大変時間のかかる事です。
その先までたどると結局は、厚生労働省の怠慢・責任逃れがを今の医療崩壊を招いている事までちゃんとえぐって欲しいと思います。
例えば、厚労省の「医師不足」を「医師の偏在」だという言い分を検証してみてください。大学病院にどれだけの医師が働いているか。なぜこんなに大学ばかりに医師が必要なのか。
また薬価・医療機器の値段がどうやって決まっているか。どれだけ厚生労働省の利権が絡んでいるか。など、検証・報道していただきたいと思います。
2008年05月05日 17:55
佐藤 さん
私は数年前、物凄い腹痛に見舞われ救急車で病院に搬送されました。
医師が来ました。
疲れているのか、眠そうで不機嫌でした。
薬を投与してもらい、レントゲン検査をしてもらい結果、症状は治まりました。
帰る際、「こんな事で救急車を使わないでください!」と
言われました。
確かに、死ぬ生きるの状態だったわけではありません。
どうにもならない時に呼んだだけです。
医師、看護師不足が不足していますが、医療を安心して
受ける権利はどうなるのでしょうか?
一昨年、やっと厚生労働省が「世界アンチエイジング世界大会」を
お台場で実施しました。
医師不足、医療費のパンクと叫ぶ前に、国民ももっと勉強して
病気にならないように心掛けるべきだと思います。
2008年05月05日 17:53
JUNKO さん
自身、家族とも医療関係者です。30年前私が研修医だったころ夜間に受診する人はほとんどが入院の必要な重症患者でした。今見聞きするのはまさしくコンビニ受診。モラルの低下を痛感しています。お金の配分を考えなおしてはどうでしょうか。小児医療費をただにしても子供は現に増えていません。どうせ無料だからと夜間に軽症患者が多数押し寄せ、必要のない検査まで要求します。医療でなく、子供手当ての形で補助し、医療は無料にしないほうがよいと思います。また医師会を開業医が牛耳っているため、医師会に出る時間すらない勤務医の声はなかなか届きません。優遇税制、救急を担当しない、など楽して収入ははるかに多い、勤務医からみれば腹のたつことが多いです。せめて一次救急を担ってもらい、二次・三次の病院がそれに専念できれば、と思います。救急隊、ご苦労様です。経験豊富な方々ですから、救急車の必要のない人は断れるようにできないでしょうか。また軽症患者が二次、三次病院を受診した場合、某病院のように一律お金を払ってもらうこともいい考えかと思います。救急車も、そのような場合は有料にしたらよいと思います。
2008年05月05日 17:52
救急救命士 さん
ゆうさんと同じ私も消防士(救急救命士)をしています。
救急利用者のモラルが崩壊しているとおっしゃいましたが、
現場に行く救急隊員もその通りだ思っています。口に出したいのは山々ですが、市民サービスということで、口をつぐんでいます。
さっさと病院に送って次の事案に出動といった具合です。
タクシー代わりとはよく言ったもので、救急車は利用料タダですし、タクシよりも早く迎えにも来ますから。
本当に常習の軽症患者も一杯いますよ。
私ども救急隊が一番気にしている事は、寸刻を争うような心肺停止患者が
出たときに、タクシー代わりに管区の救急隊が出動していて、遠くの救急隊が出動することがたびたびあります。最近はPA連携といって消防隊も応援に出動しますが、絶対的に救急車が要請件数に足りないための苦肉の策です。消防隊員も満足な処置は出来ません。
1人の命を救うのが、救急救命士としての仕事です。その仕事を十二分に
発揮させて欲しいのです。
どうか国民のみなさん1人1人が、家族で病院にクルマで運べるなら自分たちで行ってください。消防署では、当番病院の案内もしています。
現場の医師や看護師だけでなく、救急隊員も悲鳴をあげています。
2008年05月05日 17:50
小児科の医師 さん
モンスターペイシャントが増えています。
救急車で心肺停止の子供が運ばれてくると、しばらくの間、救急外来の診療が止まってしまいます。「心肺停止の子供の処置中だから待ち時間が長くなっています」、と待合室の患者さんに説明すると、「何で先に病院に来ている自分たちが待たないといけないのか!」と怒鳴られます。
じゃあ、自分のお子さんが心肺停止状態や重体になって救急車で運ばれてきた際に、先に処置をしなくても構わないのでしょうか?
「自分さえ良ければ・・・・」という考えはやめてほしいです。
2008年05月05日 17:45
28歳の看護師 さん
1次・2次救急の問題もあると思いますが、まずは国民一人一人の意識の問題だと思います。常識が無い人が多すぎます。
「しんどくなったら病院にいけばいい」「病院なんだから、サービス業なんだから、してもらってあたりまえ」という患者が最近は本当に多いです。自己中心的な、自分だけが助かれば、楽になればいいという人が多いです。しんどい時はそう思ってしまうのは仕方が無いと思いますが、あまりにもワガママな訴えに、医療従事者は疲れています。
個人個人が病気にならないために、自己管理をきちんとする、そんなあたりまえなことができていないから、2次救急に常識外れの人達が来る、そして受け入れ拒否をしざるおえない現状になってしまっているんです。
「しんどいときに助けてもらえればそれでいい」なんて考え方は本当に甘いです。そんな人が多すぎます。
現場の医療従事者は本当に苦しい思いをしています。
私は現在2次救急病院に勤めていますが、その大半は1次、ほぼ0.5次の人達であふれかえっています。とくに高齢の方が大半をしめ、療養型病院もしくは老人ホーム化しています。入院患者・その家族すべてがそうとは限りませんが、退院可能と伝えても「もう少し入院させといてほしい」とあれもこれもと次々に言ってきます。退院を促すとすぐにクレームがきます「元気になっていないのに無理やり退院させようとする」と。医療が必要でないから退院し、あとは家で療養・自己管理していく、というふうにはならないのが現実です。常連客のように毎日・毎週病院に来られる人もいます。本当に医療が必要な人が通うのは仕方がありませんが、いかにも「自己管理を怠っている」人が悪気も無く外来・夜間救急に来ます。本来病院はそういうところではないはずです。
医療報酬改正、なんて「どこを改正した?」って感じで現場には少しも反映されていません。一生懸命やったって報われない。何をやってもクレームばかり。ますます医療従事者のモチベーションが下がってしまいます。
個人個人の意識の改革、まずはこれが必要だと思います。そして各世代に合わせたできる範囲での自己管理を行う事で、本当に医療が必要な患者を救う事につながるのだと思います。
小さなことでいいと思います。「風邪をひかないために」「筋力が落ちない為に」「健康であるために」「持病が悪くならない為に」…
お願いです。私達医療従事者は救うべき人を救いたいのです。そのために日々頑張っているのです。これ以上苦しませないで下さい。
2008年05月05日 17:42
K5 さん
夜間救急の深刻な問題を取り上げる報道を見る度、医師の疲弊が取り上げられるが、看護師や技師そして病院に搬送する救急隊も疲弊している事には触れていない。
実際最近の消防では、同じ消防士でも救急隊は割が合わないとの理由で、救急隊を志す職員が減っているのも事実です。救急隊にもクレームは多くあり、その中には収容できる病院が決まらないため、連絡だけで1.2時間掛かり、患者関係者に隊員や救急車に暴力を振るわれる話も有るくらいである。
そして救急車が無料である事もコンビニ化に拍車をかけていて。24時間、救急車を呼べば無料で病院に行け、早く診察してもらえる。モラルの問題にもなるが、非常に便利な「アシ」として使っている人が後を絶たない・・・。
2008年05月05日 17:41
薬剤師MR さん
新研修医制度、医局崩壊による診療科毎の偏りが問題になっている。それに付随して、新卒医師の男女比に問題がある事に注目して欲しい。20年前から女性の医学部進学が増え始め、地方の国立医学部では半数が女性である医学部が出ている。女性医師は、子育て、体力、組織・仕事に対する考え方などの性の違いによる理由で、外科、脳外科、循環器、小児科、産婦人科等の救急医療と密接に関係する診療科への専攻を嫌う。逆にマイナー科と呼ばれる眼科、皮膚科などを専攻する傾向がある。対策として子育てしながら勤務できる体制を作る。又、即効性を求めるのであれば、医学部の定員に男性を増やすなどの荒治療が必要である。女性医師ならではの特徴を捉えた分野での優秀性は理解でしているが、救急医療を考えた場合、男女差別であるなどと言ってはいられない。
2008年05月05日 17:39
JM さん
命に関わるといわれるアレルギーを持っています。
アナフィラキシーショックという症状になると危険なのですぐに病院に行くようにと言われていますが、必ずしもショック症状まで行かないので、救急車ではなく自家用車で夜間に連れて行ってもらう事が何度かありましたが、3次救急でも先生が居ないと断られる事が多々あります。先生が居ないというのは、専門医が居ないという理由です。だから他へと言われますが、行く先が無く、いつ病気が出るか分からないので、夜間休日医療ダイヤルなど色々な電話番号をリストにして、電話をしてもらっていますが、ようやく受け入れ病院が見つかって病院に到着しても、受付で通常の診療時と同様に書類を書き、保険証を提出し「名前が呼ばれるばで待っていてください」と言われ、呼吸が困難になり血圧が下がり始めても、先生も看護婦さんも来てくれず、病院の待合ベンチに寝ている事が多いのです。主人は何度も何度も先生や看護婦さんに訴えますが、順番だといわれます。でも、周りはどうみても風邪の患者さんや怪我の患者さんが殆どで急を要するような感じでは無いと言います。
待っている間に、ショック症状は出ないまま済んでいる時の話ですが、これが3度もありました。その3度とも同じ病院で、その都度治療後に先生と看護婦さんからお詫びをされアタマを下げられます。命に関わらなかったからよかったものの、もしもの事があってもアタマを下げて終わらすつもりなのでしょうか?3次救急で危機管理が出来ていない現状も考えて欲しいと思います。せめて様子を聞くとか、何らかの対応があってもよいのではないでしょうか?
初めてこの病気を発症した時に、先生に気にせず救急車を呼ぶようにと言われました。ショック症状になったら救急車でも間に合わないかも知れないと言われていますが、ショック症状になる前に病院に到着しようと主人は考えています。ところが、最近のTVなどの話で救急車が呼びにくいというのも現状です。ショック症状が出ない場合は、当日に帰り体調は万全では無いものの、通常に生活出来るので安易に救急車を呼んでいるというふうにご近所に思われるのでは無いか・・・。などという思いもあります。知名度も認識も低い病気なので余計にそう思う部分もあります。そんな中で、病院でもこういう対応を受けてしまうと、今後どうすればよいかと悩むばかりです。
2008年05月05日 17:36
小さな病院 さん
外来で勤務していました。
確かに核家族や近所の連携がないこともありますが、発病が翌日や朝からでも、夜間や休日を選んでくる人が増えています。これが小児科だけでなく、社会人、老人もです。「待たず見てもらえるから」が理由が多いのです。
確かに通常の診察より先になりますが、そのために他の患者さんは待たされるわけです。
しかし、重症患者が優先になり待たされると「先に救急車で着いた」
訴訟だ」「権利だ」と、看護師はその対応に苦慮する場面が多いのです。
医療者だけでなく、周りの人たちにも思いやる気持ちがあればコンビニ受診はないはずなのですが・・
休日や夜間受診は、患者からの支払いを増やす・・って簡単なことではないのは分かってますが、何か手立てがほしいです。
2008年05月05日 17:20
千葉和夫 さん
救急体制が3-2-1次の3つしかないのも現実的ではない。2次でも人の生死にかかわる脳外科専門や循環器専門などの3次的救急もある。専門病院が存在している以上、専門救急の分類も必要である。
また、一般市民に対する理解を深めるためには、電話帳や広告あるいは看板などに対応する救急レベルの表示も徹底させる必要がある。
どの救急を適用させるかのトリアージ権限は救急隊にもたせることも欠かせない。
個人レベルでの3次救急受診は禁止するしかない。コンビに受診者については、医師会などの夜間急病センターなど1次救急対応の情報供給の工夫が足りない。119番も人命に関わるものとそうではないものに区分する受付体制が必要である。
最後に、人命に関わる2次救急以上の救急管理加算料が1日600点で7日間算定できるが、これでも全く不充分で、当直医師に支払う料金だけでも数万円が相場であり、重症度によって2000点から5000点程度の評価は、中等度レベルの救急対応にとって必要なのである。
2008年05月05日 17:18
現役小児科医師 さん
コンビニ受診の患者さんがどんどん増えいています。
夜中の2時に「子供の髪の毛に白いものが付いているのを見つけた。シラミじゃないか?」→子供は無理に起こされて、眠そうです。
「手に一つだけ、発疹が出来ているのを見つけた。」→明らかに虫さされです。
30分待った段階で、「急患で来たのに、何で待たされるんや!」→子供は走り回っています。症状は鼻水だけです。
病院に来て、待ち時間が少しあるとわかった段階で、病院の玄関で119番に電話をして、救急車を呼ばれます。
平日の午前7時過ぎに、「今日は遠足があるから・・・」と軽い咳で子供を時間外受診。
時間外診療では2日分など、応急的にしか薬を出せないというと、「なんで7日分の薬をもらえないのか?普通の時間に病院に来ると混んでるやないか!!」
親御さんによっては、「少子化対策で乳幼児の医療費は月額200円になっているので、ちょっとしたことでも、夜中でも病院に来た方が安心やわ。私たちの懐が痛むわけではないし・・。」といわれます。少子化対策の制度が変に利用されている気がします。
一晩で80人の小児科受診患者のうち、入院が必要なのは1人いるかどうかです。
コンビニ受診の患者さんが多いと、本当に重症の患者さんの待ち時間も長くなり、とんでもない事故がいずれ起こりそうです。何とかしてください!!
2008年05月05日 17:18
岡部 健一 さん
2年前に鬼北町立病院を指定管理者として引き受けました。100床の病院ですが2人の医師が辞めて現在は4人(内科3人青桂1人)で当直をしています。コンビに感覚で時間外に来る患者のことを報道されていましたが、個々の例をみますと不安感が根っこにあり、安心を求めて来院する方が多くいます。家族が小さくなっていることが原因と思います。「明日まで待てばいい」状態でも相談相手がいないので待てないのです。
私は気軽に講演会や地域の会合に出かけて病院の現状と、待てる場合には「病院が開いてから来てほしい」ことを機会あるごとに対話をしてきました。その結果は大変な効果がありました。本当に重病の時には責任を持って3次救急に紹介しています。病院と住民の対話と互いの思いやりが救急医療を救う鍵になると思います。
2008年05月05日 17:15
k さん
医療のコンビニ化といわれますが、昼間に受診できくて夜中に悪化する場合はよくあります。
症状の重い軽いはあるにせよ、一日の休みがその人の状況を左右場合もあります。
今の日本人の働く状況を考えると、もっと休日や夜の遅い時間帯まで受診を受けられる体勢を整える必要があるのではないのでしょうか。
そのために、医師の充足、看護士の充足等が必要と思いますが、患者も困っているのも事実です。
2008年05月05日 17:14
MM子 さん
某所で看護師をしています。救急の現場の大変さをもっといろんな方に知っていただきたいです。来るべき人が診察にこれず、今この緊急の時間帯に受診しなくてもいいんじゃないかと言う人が受診していたり。番組でも話していた通り、正直受診する患者さんたちも少し考えてほしいです。「モンスターペイシェント」が増えてます。
多くの患者さんを助けたいと思っても、人が足りない、時間も足りない、入院のベッドも足りないのが現状です。そして、過酷な勤務をしていても報われない。国を動かす方々は、もっと現場を見てほしい。Dr達は本当に休みなく働いています。寝不足が続く毎日。このままじゃ医療者の体の方が先に限界に達します。
2008年05月05日 17:13
えりこ さん
医師不足、特に産科医の不足が何かと問題になっていますが、出産は病気ではないという意識が訴訟につながる要因になってはいないでしょうか?昔から出産に母子の死亡というリスクはありました。出産は命に関わる大仕事です。最近は医療の進歩によりだいぶ死亡率は下がりましたが、出産で亡くなるリスクがあるのは現状です。妊娠、出産が病気ではないから危険ではないという事ではないのです。医師がリスクを負うのを恐れて産科離れしない為にも私達がもっと出産のリスクを自覚する事も必要なのではないでしょうか。
2008年05月05日 17:09
うみな さん
症状の軽い重いだけを判断する「アジリティー?」医師を
設け、最初に受信するのは必ずこの医師にしなければいけないようにしてはいかがでしょうか?
2008年05月05日 17:06
A さん
10年ほど前に、当時の厚生省が医師は充足しているという報告をした記憶があります。医師不足を招いたのは厚生省のミスです。厚生省に限らず各省庁の見通しは、直後も含めてほとんど結果的に間違っています。10年も掛けて医師を減らしたのを戻すには、指導医も減っていることを考えると10年では利かないと思います。
また救急外来の混乱に対して医師不足は報酬を引き上げても当面充足されるわけではないので、入院を必要としなかった場合は全て医療保険適応除外にするべきかもしれません。当然1点10円相当ではなく15~20円が適切かと思います。また救急車利用も利用料を設定するべきかと思います。
2008年05月05日 17:06
深谷 さん
「多くの国民が、暗黙に了解していたことが、だんだん崩れてきている」とシンボウさんが言っていましたが、これは、戦後教育の失敗にあると考える。国旗、国歌、愛国心をタブーとし、道徳教育を軽んじ、自己の権利だけに重きを置いた教えや態度が、多くの国民に植え付けられた結果なのではないかと考える。学校教育における道徳教育の充実を急ぐ必要があると考える。
2008年05月05日 17:05
開業医で働く看護師 さん
2次救急の 悲鳴をみて、
私ども開業医の平日・祝祭日・日曜の体制で
まずは1次的救急をまもること
即ち、多くの開業医が輪番制で1次をひきうけること。
そして、さらに2次へまわすべき患者さん・3次へまわさなければならない患者さんを、適宜に判断して各病院・救急救命センターへ
適切におくるネットワークを早く作りたいです。
電話相談ももちろん、開業医が対応すること。
そして 軽い症例は1次(開業医院)が、対応していくと
いいのではないでしょうか。開業されてる医師は経験豊かで
とても信頼できる医師が多いのにもかかわらず、
日曜祭日等々 やすんでます。
これは輪番制ですべてを補うことが重要課題ではないでしょうか?
2008年05月05日 17:05
M さん
患者の過度な権利意識、これが医療崩壊の本質だと思います。
病気だからいつでも診てくれて当たり前。
病気は必ず治って当たり前。
手術して治ることが当たり前。
保険料払ってるんだから!
医療費払ってるんだから!
入院しても、今度は転院拒否。
いくらリスクを説明しても医療に完璧を求める時代。
いくら医師を増やしても、患者側が今のままでは医療崩壊は続きます。
2008年05月05日 17:04
ゆうさん さん
私は地方で消防士をしています。
番組内で救急利用者のモラルが崩壊しているとおっしゃいましたが、その通りだと強く感じます。
「タクシー」と言う言葉は我々の中でもよく使います。最近多いのは年寄りが病院にいくために使うことが多いです。救急車はタダですし、順番も待たなくていいためよく使われます。ひどい人になると、診察後に家まで送ってほしいと言う方もいます。断りタクシーやバスなどで帰ってくれと説明すると、「私らの税金で飯食ってるくせに、えらそうなこと言うな。」と言われたことがあります。
救急利用者全員がこのような人ではありませんが、一部の非常識な人のために助かる命が助からないと思うと非常に腹が立ちます。
もっともっとメディアで救急の適正利用を訴えてほしいです。
2008年05月05日 17:03
よさぼうず さん
救急医療の現場をとある二次救急病院で見たし実を伝えます。沢山の患者が入院しているのに、医師はたった一人。その階には看護師は3人でてんてこ舞いしてました。がん患者の病状が悪化したと思われたため、看護師を呼び確認させ医師を呼ばせようとしましたところ、今救急が入ったので、その後に先生を呼びますと言われ3時間も待っていましたが、結局医師は来ませんでした。救急の対処は終わっているのに。多分その他の患者の対応に追われていたのでしょう。これは千葉市や周辺市町村に住む人なら必ず知っている有名な病院での事実です。
結局救急の問題は単に救急医療のみならず、既存の入院患者のろくな診察さえしない、というか、よく言えば出来ないのが今の医療の真実です。ここも忘れないで下さい。
2008年05月05日 17:02
石橋賢一 さん
医者が仕事をかかえすぎている。パラメディカルへわりふるべき。救急も薬局で対応できるのがほとんど。保健薬がOTCより安いのをあらためるべき。開業医が救急を含めてもっと高度な医療をするように、ゲートキーパーは薬局で十分。開業医が多すぎ。病院の医者が足りないのが問題。レベルの低い開業医をまもる医師会を重視しすぎ。
2008年05月05日 17:00
深谷 さん
「コンビニ受診」の現象を拝見しました。
全く悪いと言えないのではないかと思います。
自営業など、なかなか休みが取れない人もどんどん増えている中で、夕方で終わり、土日は休診、という病院の体制こそおかしいと思います。
医療とは、3次産業なのだから、働いている人が行きやすい状況を作らなければ嘘なのではないでしょうか。
行く先がないから、救急へ行くと言うことになると思います。
私自身、昨日から連休をとりましたが、昨日から体の具合が悪く、休日診療をしてくれる病院を探しましたが、遠方ばかりで困っています。
歩いていける所に旧都立病院があります、救急じゃないからという理由で車で20分以上も先の病院に行かねばなりません。
本来なら近所の中小病院がやっていれば、それで済むのではないかな、と思います。
2008年05月05日 16:59
匿名 さん
医療の崩壊、医師不足について
今、拝聴させていただいています。
しかし、その前に国民のモラルの低下がひどすぎる
コンビニ感覚で病院へ行くなんて本当に困りものです
そこまで地に落ちているなんて医師が足りないの以前にもっといざと言うときの情報を集めるように厚労省が情報を出してほしい。
官僚はその場の繕いばかりでなく、もっと先を考えなくてはいけないのでは?そして、国民はそのような情報をしっかりキャッチ出来るように心構えを変えていかなくてはいけないのでは?
特に若い者はインターネットがこんだけ広まっているのでつまらないことで使わなくてもしもの時の為に使ってほしい
医師も人間なのだから自己中でなくそこをよく考えてほしい
2008年05月05日 16:58
よっしー さん
救命救急をコンビニ感覚で利用する患者に対して、逆転の発想で、コンビニ病院のようなものをつくってみるのはどうでしょう。
24時間営業とし、簡単な治療のみ対応する病院(と言ってよいかは微妙ですが)です。
世の中のモラルが崩壊していく中で、意識の向上も大切ですが、これでは効果がでるまでに膨大な期間を要すると思います。したがって、「風邪ひいた」とか、「水虫がかゆくて」みたいな患者はコンビニ病院に行かせるようにして、”病院の区分け”をするのも一考の価値があるのではないでしょうか。
2008年05月05日 16:57
救急医療 さん
私も医師ですが、コンビに受診は非常に多いです。特に”常連”化したコンビニ受診者や風邪(朝から症状があるにもかかわらず夜間に来る)や現状はひどい状況です。いくら予算を工面して医療費補助を救急体制につぎこんでも、実務している医師やスタッフに渡ることはなく、リスクが高く、労働環境がひどいところは、医師も自然と去っていくものです。①風邪や夜間のコンビ二受診患者や救急医療をまったく必要としないものには自己負担金の増額が必要と思います。②救急当直医、スタッフへの夜間手当ての増額。③翌日の勤務時間の短縮&そのサポート体制の確保の義務化などが必要ではないでしょうか。ぜひ、日本中に理解してもらいたいです。少なくとも医師不足というのは最後の要因だと思います。単純に割に合わないところには医師も行かないというだけですので。
2008年05月05日 16:56
おおた さん
1次、2次、3次とわけられているがその境目がわからない。現状、我々患者側の知識が不足しているが、境目を判断するのは我々の役目なのか救急隊員の役目なのかもわかっていない。その辺をメディアが放映してほしい。
2008年05月05日 16:54
白土 浩司 さん
まさに、危機だと思います。
救急医療、小児科医療、産婦人科医療について診療報酬の増額し
充実を図ってほしいです。研修医制度も必須で救急医療を入れるなどの
工夫があってもよいのではないでしょうか?
またコンビに受診については条件を設けて診療を後に回すとか場合によっては断る事も必要だと思います。勿論訴訟リスクは残るのでそれに対応する基金を設立しては?と思います。
救急車についてはトリアージを導入し基準を明確化する事で
利用できるケースを明確にし場合によっては出動しないという事も必要だと思います。
この問題は高齢化社会や少子化などを考えた場合、待ったなしの状況だと思います。
政局どころの話ではありません。
2008年05月05日 16:54
水野丈夫 さん
救急医療の崩壊、医師不足の元凶は、このすさまじいクレーム社会にある。何でも言ったもの勝ちの世の中で、良心的な医師はいいように扱われ、訴訟を起こされ財産を全て取り上げられている。このような社会の中で、誰が救急医療、産婦人科、小児科などの大変な部門の医師になろうとするのか。教師、国家公務員も同様の状況にある。
2008年05月05日 16:42
現役医師 さん
医者不足についての報道がよくなされていますが、報道の内容に本質に迫っていないと思います。医者不足の原因のひとつが新研修制度による医師の配置不均衡ですが、それよりも深刻なのが国民の医療に対する過剰な権利意識です。なぜ都市部で救急医療が崩壊しているのでしょう?新医療制度では都市部に医師がたくさんいるではないですか。新医療制度前よりもむしろ増えているはずです。矛盾していませんか?都市部で救急医療が崩壊しているのは医師が訴訟をさけたい、トラブルに巻き込まれたくないという理由で救急を断るから生じているのです。医者も人間です。わざわざリスクのあることはしたくありません。まっとうな医療を行っていて結果が悪い場合の公的保障制度の確立を急ぐべきです。このままでいくと日本の医療はますます萎縮医療へと突き進んでいってしまいます。医師は待遇の改善を求めているのではありません。国民全体でこの問題を考えてもらいたい。
2008年05月05日 16:39
T さん
まず必要なのは医師の増強。
そして待遇の改善。
医師が少ないからたらい回しになる。だから医師を増やす。
普通の人は待遇が良くない上に激務な仕事をする気にならないでしょう。
だから待遇の改善。
国や自治体がこれに補助を出していく。
時間はかかるが、これが一番基礎になることではないでしょうか。
書いてはみましたが、これが出来ているなら今の現状にはなっていないでしょう。
2008年05月05日 16:37
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PROFILE
報道局社会部デスク。司法担当キャップ、「真相報道バンキシャ!」プロデューサーなどを経て現職。