「受け入れたくても受け入れられない」救急医の悲鳴を聞いてください!(第7回)
本日から「NEWS ZERO」において3夜連続で
「救急医療崩壊」の問題を取り上げます。
1夜目の今夜(午後10時54分から放送)は、重症患者の受け入れを担い
「命の砦(とりで)」と言われる「3次救急」(救命救急センターなど)の過酷な実態を特集します。
医療現場からは〝たらい回し〟という言葉を使うな、というおしかりを受けてばかりですが、
その背景には「受け入れたくても受け入れられない救急医療の現実」があることを、
今夜の特集ではお伝えしたいと思っています。
2夜目のあす(3月12日)は、「3次救急に患者が集中してしまう構造的問題」として
「2次救急」が抱える問題を考えます。
さらに3夜目のあさって(3月13日)は、医療を救うために今、私達に出来ることを
考えます。そのひとつの答えが、このブログでも何度もご意見をいただいた
「いわゆる『コンビニ受診』を減らすこと」だと考えます。
今夜から3夜連続の「NEWS ZERO」ACTION「救急医療崩壊」の特集、
ぜひご覧下さい。そして、皆様から、ご意見をお聞かせ願えたらと思います。
さて、救急崩壊といえば、折しもきょう、救急現場の窮状を物語るデータが
公表されました。
総務省の消防庁がまとめたもので、
「救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査の結果について」
と題された調査資料です。
2007年に行われた全国の救急搬送のうち、
①重症の患者、
②妊婦(産科・周産期傷病者)、
③小児、
④救命救急センター、の4つのカテゴリーに関して、
「救急隊員が何回受け入れ照会をしたか回数ごとの件数」、
「病院が受け入れに至らなかった理由」などについてまとめたものです。
総務省消防庁のホームページ上でも公開されていますが、
少し内容を紹介しますと、以下のような実例があげられています。
仮にケースA、ケースBと名づけましょう。
ケースA
「受け入れ照会回数50回。東京都で2007年3月の平日夜間(20時~22時)、
70歳代の女性が自宅で呼吸苦を訴えたもの。
救急隊が39回、警防本部が11回照会を実施し、二次救急医療機関に収容した。
初診時傷病名「肺炎」初診時程度「重症」。救急車の現場滞在時間253分。」
ケースB
「受け入れ照会回数35回。東京都で2007年5月の休日昼間時間帯(14時~16時)、
幼児(男の子)が公園内の遊具から墜落し、上肢を骨折したもの。救急隊で22回、
警防本部で13回照会するも、処置困難を多数理由としていずれも受け入れできないとの
回答。最終的に二次救急医療機関に収容した。初診時傷病名「左手関節開放骨折」
初診時程度「中等症」。救急車の現場滞在時間59分。」
最近、こうした事例の報道が多くなっているため、
つきつけられてもそれほど驚かなくなってしまっているのが怖いのですが、
ケースAは、何と253分間、つまり4時間以上も救急車が動けなかったという事例です。
飛行機なら海外に行けるほどの長い時間です。
ケースBは、公園で男児が遊具から落ちて手を骨折、という、とても身近な事例です。
救急車を呼ぶ側の気持ちはわかる気がします。しかし、34件断られ、59分間救急車は動けず。
もちろん、これらは「ワースト」に近い「代表例」ですから、
ここまでの例が、各地で頻繁に起きているとまでは言えませんが・・・。
総務省消防庁は、今回こんな数字も明らかにしています。
「11回以上救急隊が受け入れの照会をしたケース」は年間1329件。つまり全国で1日あたり3.6回。
「6回以上」だと年間7939件。つまり1日あたり21.8件。
「4回以上」は年間23897件。つまり1日あたり65.5件。
今夜もどこかで、救急患者が救急車の中で何十分も待ち続けなければならないのです。
(軽傷者が救急車を使いすぎという問題も、もちろん考えなければなりません。
救急医療を圧迫している相当大きな問題だとは思います。)
何もしなければ、もっとひどくなっていくでしょう。
そんな社会をいったい誰が望んでいるでしょうか。
「救急医療崩壊」の問題。他人事ではありません。
私たちの命の問題です。
国民一人一人が、今すぐ、自分のこととして、真剣に考えることが求められています。
まずは、ZEROの特集を見て、ご意見をお寄せいただければと思っています。
Comment
木っ端役人 さん
>>これらを医師が喜んでしていると思っておられるのですか?・・・となれば、対象となる全例に治療をしなければならないと思いませんか?
この発想がデスマーチとチキンレースを同時に行う羽目になる原因とは思われないのでしょうか。
国に単価設定を握られているのですよ。
医療に限らず利権にならないところにこの国が資本を投下した試しが無いじゃないですか。
国の役人側としては高齢者に過剰いや過飽和医療を施して欲しくないので、長寿医療制度なるものをでっち上げ、そのうち梯子外しする予定でした。
例えば肩・股・膝の人工関節置換術を通常22,300点の所を後期高齢者の場合は16,000点等にして、技術的には可能だが収益性の面から微妙に不可能という方向にもっていきたかった。役人側で年齢適応等を設定すると非難が役人に向きますが、費用対効果に見合わない設定におけば「金のためにやらないのか」と非難が医療者に向きますからね。
ただ、長寿医療制度自体が無くなりそうですが。
産科や小児科や脳外科等需給バランスが圧倒的におかしくなった科の先生は市場がどんなに荒廃しても生き残るでしょうが、それなりの頭数が残っておられる科については単価設定を弄ることによって特定の仕事を減少させ、違う方向に仕向けることは可能なのです。
暇人28号先生をはじめとして多くの医療者の方々の御気分を害する書き込みとは思いますが、これが官製市場の実情なのです。
2008年07月13日 20:56
浅乃 さん
母に付き添って、夜間に病院に行ったことがありました。周りの患者さんは、とても辛そうでした。
私は看護学生なのですが、先生方や緊急医療に携わった方の話を聞くと、とても大変だなと言うのが想像されました
いろんな人に考えて欲しい問題だと思いました。
2008年05月05日 17:17
くまひげ さん
厚生労働省は救急病院の受け入れ不能を、自身の医療政策の不備でなく医療機関の体制の不備として捉え、受け入れの悪い病院の補助金カットを検討しているようです。今でも経営の厳しい病院経営は更に悪くなり救急指定からの抜ける病院が増えると思われます。
医療崩壊が更に進まないかと危惧しています。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080331-OYT1T00408.htm?from=main1
2008年04月01日 13:14
暇人28号 さん
医師になろうか悩んでる新高3 さん
現在、システムの改善に政界・現場とも動き出しています(もちろん、崩壊に間に合うのかは疑問です。point of no returnはとっくに過ぎたという意見が大半ですので)。現状を打破できるのは政治と現場を熟知した医療従事者、そして今後の医療のあり方に関する国民的な議論でしかありません(国民的議論の場を提供するという意味でマスコミの役割は非常に大きいと思います)。
残念ながら素人発想のひらめき程度で事態が改善できる状況ではありません。あなたがシステムの議論をできるようになるまでに医学部6年+現場経験10年が最低でも必要です。その頃には決定した方向に事態は動いているはずです。医学部進学に際してきれいな言葉で飾りたい気持は私にもよくわかるのですが、現実にはそのような装飾は不要です。医学部進学して間もなくに、理想と現実のギャップに気付くでしょう。
医学部進学の動機としては、①臨床医として働くこと、②研究職として働くこと、③医師免許を利用して別の仕事をすること、この3つのうちのどれかで十分だと思います。医学部在籍している間に様々な情報を集めて今後の進路を決めたらいかがでしょうか。ちなみに、最近では①が敬遠され、②③が増えてきているようです。
2008年03月31日 07:26
厚労省 さん
>地方外科勤務医 さん
臨床、現場の状況を知らぬ者がシステムを作る事が大混乱を引き起こし、医療崩壊の一原因となっているのではありませんか?
臨床を知らずして、本当の医学研究、教育などできないと思いますが。
2008年03月30日 00:37
地方外科勤務医 さん
医師になろうか悩んでる新高3 さんへ
現在の医療危機に関心を持っていただいて有難う御座います。
医師という職種の中には、臨床医だけではなく、研究者や教育者もいますし、保険所勤務や厚生労働官僚、ILO職員となって、医療システムを作る側に回る、という方も居ます。そもそも、財務官僚になって、国のシステムつくりに参加するという考え方もあります。
医学部に入っても、臨床医になる義務は無いし、医学部に進学しなくても、医療システムに関わる仕事はありますので、広い視野を持って、1年考えてください。
今世紀に入ってからの変化のスピードを見ていると、あなたが大学を卒業する頃には、世の中のシステム自体が大幅に変容している可能性もあります。
2008年03月29日 12:59
厚労省 さん
>医師になろうか悩んでる新高3 さん
医師になんかなるのはやめたといた方がいいですよ。私も、医師になる前は、理想にもえていましたが、現実と理想のあまりの乖離に、完全にやる気を無くして、撤収しました。馬鹿馬鹿しくてやってられませんね。
(1)肉体精神ともボロボロになります;
(2)労働に見合った給料はもらえません;
(3)これからは些細な事で監獄行きになります。
いいですか、心肺停止(事実上死亡)の患者でも蘇生に失敗すると逮捕される時代が来ているのですよ。とある病院で勤務中、切りつけられて亡くなられている子供さんが運ばれてきた場所に居合わせた事がありましたが、家族の人が、救急室で、「医者は、どこじゃ、早くなんとかせんかい!」とわめきちらし、医療者を責め立てていました。
そもそも、犯人が悪いんじゃないでしょうか?何故に、我々が責められるのですか?本当にかわいそうでしたけど、死者を蘇らせろと言われても、私達にはどうしようもありません。もう、無茶苦茶ですね。
一度、病院をじっくり見学して御覧なさい。世の中の恥部、大人が如何に身勝手で汚い人間か、ようく解かるでしょう。
因みに、システムの不備など、救急崩壊の極々小さな原因です。そもそも、あなたがシステムを何とかしようと思っても、官僚組織という化け物の前では、何人なりと、全くの無力ですよ。まあ、社会人になれば、いやという程、思い知らされますがね。
2008年03月28日 15:42
医師になろうか悩んでる新高3 さん
今、医師になるために医学部にいこうか悩んでます。
理由は、医師を含む全ての医療スタッフを支えるシステムを支える事に必要性をかんじるからです。
救急病院の設備や当直の医師の専門分野、人数、そして現在治療中の患者の人数を把握する人が各病院にいて、それに救急車の現在地を加えた情報を地域ごとに把握し、他地域との連携もあれば少なくとも病院を探すための時間は節約できるはずです。
確かに、医師不足は深刻な問題ですが、
今の日本の救急医療は、そうした情報をリアルタイムに把握するためのシステム整備をする事もまた、求められていると思います。
2008年03月28日 01:49
日本もシッコ さん
1開業内科医さんに補足させていただきます。
厚生労働省が発表を行った当日、日本産科婦人科学会より「緊急的産婦人科医確保が必要な医療機関の調査」報告書が出されました。地域産婦人科医療体制維持のために緊急派遣が必要ではないとした自治体は14都県にのぼり、その中には分娩取り扱い休止や制限を予定している医療機関77か所のうち5都県ほどが含まれているようです。
学会の立場からすれば足りている、という認識が現場で歯を食いしばって戦っている医師を疲弊させています。
やりがいがあるんだからもっと頑張れと言い続けているのは誰なのか、よく調べて下さい。
2008年03月26日 10:00
一医者 さん
本日の放送も拝見しました。産科を廃止する病院が減少する内容でしたが、最後に板谷さんが『やりがいがあるのだから頑張れ』という感想…そう、本当に、今晩も疲労困憊しながら当直している産科医にムチうつ言葉です。『やりがい』だけで続けられるなら、こんな状態にはならないでしょう。もし、これが『患者の感覚』だというのなら、産科医、医者は撤退するでしょう。
せっかく村尾さんが建設的に提案する姿勢を見せて下さっても、その一言でガックリきます。
感情的な稚拙な文章ですみません。でも率直な番組の感想です。
2008年03月26日 00:58
1開業内科医 さん
77病院が分娩休止・制限、うち「近隣で対応困難
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080325-OYT1T00338.htm?from=main2
7か所全国で産科医不足が深刻化している問題で、舛添厚生労働相は25日の閣議後記者会見で、 分娩(ぶんべん)の休止や制限を予定している医療機関が今年1月以降、全国で77か所に上り、この中の7か所は地域内での医師の確保が困難な見通しであることを公表した。
(平成20年3月25日12時08分 読売新聞より)
我々医師はこの様な悲惨な状態になることを警告して来たが無駄だった。厚生労働省は更に産科や外科から逃散することを助長する、医療事故調査の届出義務と刑事罰を連動した第2案さえ立案しようとした。第3案が出る様だが、全然期待はしていない。産科が絶滅しようとしている時期にこんな馬鹿げた産科外科撲滅法案は提出するべきでなかった。この法案を提出したことも更に産科を崩壊に導いた。国会議員も無策だったからこの様なのだ。一度徹底的に崩壊しないと産科医療立て直しは不可能だと思う。危機感が全くなかった。危機を認識出来ないということは馬鹿だったということだ。
2008年03月25日 16:54
絶滅危惧種 さん
はじめまして。地方の県立病院の産婦人科医師です。1日おきの当直(月15回)と、当直以外の日は待機医師として病院から20分以上かかるところへは行けない生活が続いています。
以前から貴番組には注目していました。報道内容にしっかりとした取材の裏づけがあること、さらにコメンテーター(特に星野監督)にも問題に対する正確な認識があると思います。一つの問題を様々な角度・視点から分析している良識のある番組であると思います。
今回、是非、取材していただきたいことがあり投稿させていただきました。それは、平成20年度診療報酬改訂に関するものです。
平成20年度診療報酬改訂の主旨の一つとして勤務医待遇改善、産科・小児科に手厚くということが掲げられています。その内容としてハイリスク分娩管理加算というものがあります。ハイリスク分娩を取り扱った場合、加算されるというものです。当院は地域の2次医療センターであり、ハイリスク妊婦の母体搬送も引き受けています。それゆえ、これまでハイリスク分娩管理を扱ったときには加算されていました。今回、診療報酬改訂によりハイリスク分娩管理加算の対象が拡大されました。さらに、これまで1日1000点であったものが1日2000点に引き上げられました。これだけをみると厚生労働省は周産期医療の崩壊に対して危惧し、十分な対策をとっているようにみえます。しかしながら、これには落とし穴があります。平成20年度よりハイリスク分娩管理加算をとるための条件として、「病院勤務医の負担軽減に資する体制が整備されていること」という施設基準が新しく加わり、病院は体制整備に係る院内規定を作成し文書で届け出ないといけなくなりました。
しかしながら、実際問題として病院勤務医の負担軽減に関して計画書を作成することができないのです。なぜなら、物理的に不可能なのです。たとえば、私であれば月15回の当直をせめて半分に減らして欲しいと思います。また、全国の勤務医の多くが当直明けの勤務をなくして欲しいと考えています。みんな、当直明けで抗がん剤を点滴に詰め込んだり、外来診療を行ったり、手術を行ったりしているのです。いつ事故が起こってもおかしくない状態です。しかしながら医師不足が根本にあるので物理的に不可能なのです。その結果、平成20年度以降はハイリスク分娩を扱ってもハイリスク分娩管理加算をとることができないようになりました。結局、現場で働く人間の首をさらに絞めることになり、このままでは、地域医療は確実に崩壊してしまいます。
医師不足は厚生労働省の医療政策の失敗によるものであることは明らかです。その失敗の尻拭いが何故、現場に回されるのでしょうか?
この問題について厚生労働大臣、佐藤敏信氏(厚生労働省医政局指導課長:http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/archive/2008/3/3)に取材をしていただけないでしょうか?
また、厚生労働省は病院勤務医の負担軽減策の一つとして「院内の職種間の業務分担の推進」を掲げています。看護師による点滴確保、静脈注射は法的に認められています。また、抗がん剤を点滴に詰め込む作業は看護師がやってはいけないとは決められておりません。しかしながら、大学病院をはじめとする公立病院の看護師は頑として拒否します。結局、医師の仕事となり負担が増しています。このことについてどのように考えているのかを坂本すが氏(東京医療保健大教授)、堀内成子氏(聖路加看護大教授)http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15190.htmlに取材していただけないでしょうか?
2008年03月25日 03:03
地方外科勤務医 さん
3月13日O.A.分がupされておりません。是非見たいので、御願いします。
2008年03月22日 20:26
北の小児科医 さん
>「担当部署がまったく仕事にならないくらいにプレスをかける・・」という行為は犯罪(威力営業妨害など)だとおもうのですが。
きちんと筋道をたてて議員に説明をしても聞き入れられず、迷惑をかけるまで説明?すれば内容に関係なく意見が通るとしたら、それは医療の問題でなくて政治の問題ではないでしょうか?
2008年03月21日 15:22
一般の主婦 さん
山口 千穂さん・いち医療者さん・整形外科医さん
とても親切なレスありがとうございました。
私は、『病院』と言いながらも入院設備も無い『クリニック』的な所を想像しながら考えていたので、改めて交代制の難しさを知りました。
2008年03月21日 15:08
一医者 さん
私は一医者です。医療崩壊の件に関して、患者側の問題も原因であることに、わずかな時間でしたが触れて頂けたことは救いです。救急車の役割、呼ぶべき場合、救急外来の意味など、マスコミとして、患者になるべき方々に伝え続けることも、大きな役割だと思います。よく『患者にはわからない』からと言われますが、まずは知ろうとすることが必要と思います。
そして、すでに医療界では『訴訟のリスク』なんて程度の問題ではないです。福島大野病院の件に端を発した、懸命に行った処置、治療でも、残念な結果であったら『刑事事件となる』異常さを感じているのです。この件を、少しでも触れたマスコミはみたことがありません。少し考えてみてください。
2008年03月21日 01:04
厚生省 さん
政府/財務省に操られている厚生省は、故意に医療を崩壊させ、国民皆保険を廃止し、自由診療へ移行させようとしているように思います。その理由は、
(1)外資系の保険会社が、自由に日本市場へ参入できるようになる。これは、アメリカの圧力でしょうか?
(2)高額な医療費、保険料を払えない人(中流階層以下の人々)は、病気になったら最低限の医療しか受けられず、平均寿命が短くなり、国は、莫大な年金を払わずにすむようになります。例えば、75歳以上の国民は生かさぬ様にする。救急治療は、物理的に制限しているわけです(一次、二次の救急を引き受ける病院をつぶせば、受け入れ能力をはるかに超える患者が三次救急施設に集まるわけですから、実質アクセスを制限しているわけです)。救急には莫大な費用がかかります(ICUに1~2週間入院すれば、何百~千万円かかるでしょう)。殆どが高額医療で公的負担となるはずです。救急患者は、助けない方が国の負担は減るわけです。
既出ですが、政府は、マスコミによる情報操作により、総ての責任を、医療関係者、病院になすりつけています。私に解からないのは、何故、政府/官僚は、そこまでして医療費を削り、年金を削りたがるのかという点です。総て、利権になる支出に予算を回す為でしょうか(公共事業やODA等)?難しいかもしれませんが、「何が救急で起こっているか」を報道するだけでなく、何故、国がその様な方針を推し進めているのかを炙り出して欲しいと思うのは私だけでしょうか?
「たらい回し」、「コンビニ受診」などは表面的な現象です。
2008年03月20日 15:26
田舎の一市民。 さん
ある内科医様。
シロウト考えですが、予算獲得、について。。
建設費削減に対する「批判」・・関係省庁への議員陳情・および電話抗勢?で実際に削減が「ストップ」したのなら、それこそ「力がない」と内部では不評の医師会さん16万人?も会員がおられるのでしたら、輪番性にして、最低一人一日「1回」は厚生労働省か財務省に電話をかける・・(診療でお忙しい医師は、御家族か事務の方などに代理でかけていただく・・)また関係の医師議員、および各都道府県や各地区の医師会長さんも輪番でどんどん、関係省庁に陳情に行き、それこそ担当部署がまったく仕事にならないくらいにプレスをかける・・のはどうでしょうか?
いまの道路特定財源の一般財源化(当然のことだと思いますが)・・に対する、ものすごい抵抗の仕方を思うときに、このしつこさの10分の1の「熱意」がもし医師会にあれば、こんなにまで医療費が減らされることはなかったのでは?・・とも思いました。
また、IT利権(とお役所の便宜?)のための、「レセプトオンライン化」・・もいま問題になっていますが、導入されると(導入の)予算がない・・当の理由で高齢の医師の方を中心に、「1割強の開業医が、廃業する」・・旨、アンケートに乗っていましたが、こんな強硬なことをされると余計に現場の医師が足りなくなって、ますます医療崩壊がおし進むのでは?・・と思いますが。。
私は経済オンチですが、弱小病医院・・がつぶれるほどに、診療報酬費を削っておいて、何百万円もする機械を、ご自分たちの利権のために強制的に導入せよ・・という理論はどう考えても、おかしいです。
それこそ、医師会の力で(電話でもかけまくって)なんとか?阻止できないのでしょうか。
そして、これ以上の医療崩壊が進まないためにも、森田様、スタッフの皆様、これからもますます良い番組をつくって下さい。
期待しています。
2008年03月19日 15:52
Striker さん
番組拝見いたしました。私は、実際に救急にも従事する、消化器外科専門医です。ZEROのような真のジャーナリズムを感じる報道内容に、森田公三さま以下全ての番組スタッフに心から感謝いたします。
現場にいる私からいくつかお話させていただきます。
番組にも繰り広げられていた、①受け入れ”不能”状態、
②患者側モラルの低下に合わせて、
医療従事者という職業の経済的側面をお話させていただきたい。
現在まで、医師は自らのプライベートタイム、労働条件の醜さ
のほとんど全てを省みず患者の治療に従事してきました。
医療費削減政策の中でも、病院、医師は各々その医療サービス内容を創意工夫し、努力してきました。
高齢者人口の増大による、総医療費の自然増はまちがいありまん。
しかしながらどんなに我々が医療経営努力をしても、皆保険精度による診療報酬点数:つまり、国家総医療費のパイは一定、もしくは漸減しているのであって、簡単に言えば診療料金が引き下げられている現状では
これ以上、限界であることが、表面化しているわけです
この医療費削減政策により、病院側の経営不振、>雇用できる常勤医師、看護士の数は確保できず、また治療にとって最善とされる、現代的
最先端医療機器の装備もままなりません。
2次救急病院の多くは、3次救急指定病院のそれと比較して
あまりにも醜い環境がほとんどです。夜間、休日の
レントゲン写真、CTなどによる画像診断もまともに稼動できず、
採血による化学的分析もできず、
もしも、それらなしで、診断がついたとしても、手術などへ、
即時移行できず、直ちに3次救急病院へ搬送が必要となるケースも多々あります。そして、先の番組にもありました、専門外診察をした場合の訴訟リスクもあります。私は、患者様の容態第一に考えると、2次よりも3次へ搬送する方がBESTと考える場合は救急隊へ高次病院への転送をするよう指示する場合があります。
これは番組内でも紹介されていましたね。
そして、医師の過酷な労働条件についてですが、
我々医師も医療に従事する”労働者”です。
夜間当直と言われている休日および夜間時間外労務は
全国的に確信犯的に、サービス残業を強いられています。
H14年厚生労働省発表の通達である
”医療機関における、休日および夜間勤務の適正化”の
内容をZEROスタッフはよく吟味していただきたい。
この時間外労働手当てが支払われていない実態を次回以降、番組で
レポートしていただきたい。多くの大学病院、総合病院、救急指定病院
など”最後の砦”である3次救急指定病院の多くが、この実態を隠しているのです。
これらの不当なサービス残業を含めて、完全に医師は疲弊しており、
まさに”割りにあわない”事態を回避するべく、救急救命部門、夜間当直業務から撤退、昼の仕事のみに専従するもの、また、勤務医から
開業医へ転身するもの、ハイリスク管理科である、外科、産婦人科、小児科、循環器内科など、を標榜する研修医が激減していくのです。
現在の医療崩壊(既に崩壊しています)は我々医師側の責任ではなく、
厚生労働省ひいては、愚策を思いつく政治家を選んだ国民達の無自覚な結果責任であると考えます。
お金は払いたくないが、医療をきちんとして欲しいという意見は
虫の良い話です。国民達ひとりひとりが再考しなければいけないと
思います。
道路財源には何”兆”円という資金が投入されているわけですが、
これにも国民側から大きな反論を出さず、
ただただ、医療費負担増は嫌だ、医者、病院ども、しっかりしろ!、と悪しきある種のマスコミからの扇動で国民が誤解していくならば、
この事態は更に悪化する事を肝に銘じていただきたい。
現状の政策では休日、夜間だけでなく、平日の昼にも、まともな
医療を受けるチャンスは確実に減っていくのである。
ZEROが正しい報道を行い、国民の覚醒を促し国民啓蒙と、
政治参加により、真の国民総意を再構築するしかないのです。
現状だけで考えるならば、これ以上の文句は
言わないでくれ、というのが、一救急、急性期管理医師の意見です。
2008年03月19日 13:04
なぜ崩壊したの? さん
ある内科医さん
>「医師会=医師」ではありません。
>医師会はただ地域の検診や保険事業を請け負うだけの団体だと思います。そして国に利用される団体。
そうかもしれませんね。ただ,医師会が未だに医師増員に消極的なのも事実です。
「全国医師連盟」という新たな組織が誕生しました。
既存の医師団体とは異なった「現場重視」の団体を目指すとのこと。
期待しております。
http://www.doctor2007.com/product2.html ←檄文と理念
2008年03月18日 22:14
ある内科医 さん
なぜ崩壊したの?さん
詳しいソースを示して下さり、有り難うございます。
「医師の需給に関する検討委員会」ですが、実態は国側の結論ありきでそれに沿う有識者を集めて形だけ検討させるものです。
実は多くの委員が現場では医師が足りていないという実態を厚生省の官僚に訴えています。議事録を御覧下さい。
しかし、最終報告書ではすべてそのような意見は消されています。
結論は官僚があらかじめ決めているのです。財務省の力が大きく影響しています。
また、「医師会=医師」ではありません。「医師会が医療崩壊を起こした。自分で自分の首を締めて・・・」と仰っていますが、これには大きな違和感を感じます。
医師会の加入率はせいぜい医師の6割程度です。しかも、加入はしているけれど、特に何の関係も持っていない場合が多い。
私は勤務医ですが、医師会には加入しております。しかし、時々配達される「医師会報」を読む程度です。医師会に政治的な力があるとか医師会に事実上の政治的メリットを期待している医師は殆どいないのではないでしょうか。
医師会の政治力はただ武見太郎個人の政治力だったのであって、彼が引退したと同時に霧散したというのが事実だと思います。
それ以来、医師会はただ地域の検診や保険事業を請け負うだけの団体だと思います。そして国に利用される団体。
次に、田舎の一市民。さん、
朝日新聞の記者が大蔵省主計官から直接聞いたそうです。講演で述べています。この記者は特に医療者寄りでもない人なので、余計に信憑性が高いと思います。彼はこう証言しています。
「今から12,3年前、大蔵省主計官にこういう話を聞きました。ダムの建設予算3千億円のうち、400億円を削った。すると翌朝から電話が鳴りっぱなし。国会議員や各都道府県の人間が何人も面会を求め、仕事にならず、大臣折衝で撤回してしまった。一方医療費はどうか。1千億円、1兆円削っても、医者も患者も誰も文句を言ってこない。だから医療費を削った方が楽なのです、と。」
今、医療費をあまりにも削りすぎてついに崩壊してしまった。
いま、まだまだ、ガラガラと崩れる最中です。
必要な時にお金を投じなかった為に、取り返しのつかない事になりました。
そして、節約していたつもりが、システムを崩壊させてしまった為に逆に今度は更に大きな大きな医療費の国負担の増大を生みます。
セーフティネットをかける為に莫大な国費が必要になってしまうのです。
一体何をやっているのか。
今ケチっているから将来、逆に莫大な負担を生む事をおそらく今の総理大臣はよく理解していないでしょう。
医療に関する政治家の関心、理解はあまりにもお粗末だと思います。
それに比べ、崩壊のスピードはあまりにも速すぎます。
2008年03月18日 01:36
首都圏も厳しいですよ さん
最近、医師不足=産科医不足という論調が増えている中、今回のような救急の現場を報告していただけ、もう少し仕事を頑張ってみようかと思いました。私は神奈川県で内科勤務医として働いてますが、首都圏でも医療情勢は厳しいですね。救急隊からどこも引き受けてくれないという泣きの電話が当直のたびに何回も入ってきますし、救急隊も予算が少なく、悲慘な状態です。病院の倒産・身売りはもう普通のことですし、4月からまた近くの大病院で内科が閉鎖になるそうです。一般の方々は、決して地方や大阪だけの問題でないと覚悟をしてください。
さて、こんなデータがあります。以前、Natureという著名な医学雑誌に載っていたものですが、24時間寝ずに起きていると、アルコール血中濃度0.1%と同程度の注意力しかないというものです。これは、ビール大瓶2本程度の「ほろ酔い状態」に相当します。現場で働く医師は皆、実感したことあるのではないでしょうか?私はしょっちゅうです。たまに帰ってもon callで深夜に起こされますしね。熟睡中に起こされ、指示をくれといわれても即答できるものではありません。こうした体制は医療従事者だから当然なことではなく、患者さんにとっても非常に危険なものであるということも、取り上げていただければと思います。(詳細は、「医療崩壊の現状と対策に関する報告」にあります。ネット上で公開してますが、少なくとも厚労省のデータよりは説得力があります)
2008年03月17日 23:18
整形外科医 さん
番組拝見させていただきました。少し前までの報道からは考えられない内容でしたね。ありがとうございました。
さて、まずは一般の主婦さんへ。
ひとまず、「病院」という名称が使われていれば、少なくとも二人以上は医師がいます。ただ、交代制にするのは厳しいでしょう。
いくつか理由はありますが、最終的には医師の不足と報酬の低さが問題になりそうです。
例えば、二人の医師がいて、専門が同じ場合(両方整形外科)であれば、1人が外来をしていれば、1人は病棟管理、手術をするのが普通です。また、外来を結果的に朝6時から夜9時まで開けておくとなると、看護師、放射線技師、事務など、様々な職種の人の人件費がかかります。二人を外来専門にし、それだけの人件費をまかなうことができるほど、診療報酬は高くありません。
専門が違う場合(整形外科と内科)は、最初から不可能なことが分かると思います。
さて、番組についてですが。
今回は、小児科をピックアップされていたようでしたが、今後は、他の科も取り上げてください。私は整形外科ですが、整形外科の救急もコンビニ受診の宝庫です。時間外になって注射を打ってもらいたい患者さん、数週間前からの腰痛で夜間受診する患者さんなど、本当に多いです。その合間に(本当は逆であるべきですが・・・)、重症の骨折、開放骨折、そして、軽症に見えて実は重症という所謂地雷疾患を見逃さないように神経をすり減らしています。今後も、いい番組を期待しています。
2008年03月17日 18:39
当直医ー今はまだ眠くありません さん
ポイントオブノーリターンという概念があります。そこまでなら修正、復旧が可能だが、その点を越えてしまうともう、回復できない時点。
正直医療界内部から見ていて、すでに数年前にこれを超えてしまったと思っています。今後、今までのような良質な医療に戻ることは、国の財政が厳しい中では不可能だと考えています。これからも、さまざまな取り組みはなされるでしょうが、以前のような質の医療体制を取り戻すことは、医療財源を膨大に投入しても(それも不可能ですが)不可能と思います。
今回の取材を通して、なぜ、それまでに取材が開始できなかったのか、他の事例(公務員キャリアたたきや談合問題も含めて)、さまざまな視点からの報道を、ポイントオブノーリターンを越える前に、報道していただきたいと思います。
すべての報道は両論併記が理想ですが、民衆は感情的なものです。ある程度、民衆に迎合することは理解できます。しかし、現在の報道・マスコミは民意を動かせるという面で、大きな権力を握っています。医療はもう戻りませんが、この医療の崩壊を教訓に、よりよい社会を構築していく上で、ぜひとも冷静で公正な報道をお願いします。
2008年03月17日 18:28
いち医療者 さん
>一般の主婦 さん
国民皆保険の範囲で診療時間を延長しろというのは
少々酷ではないかと思います。
これからの保険診療は上限が決められ、
患者を診れば診るほど赤字になっていく制度です。
それに、個人病院に医師が2人ずつ確保できるのであれば
医療問題はここまで拡大していないでしょう。
医師全体が足りない中、どうやって個人病院レベルで
医師の交代人員を確保するのでしょうか?
それに、もし人員を確保できたとしても
人件費がかさむだけで赤字になる医院が大半だと思います。
2008年03月17日 18:21
山口 千穂 さん
>一般の主婦さま
開業医の子供として返事をさせていただきます。個人病院というのは、よほどの規模をのぞいては医師が一人か、せいぜい二人(夫婦でやっているとか)です。そして、病院というのは外来だけをやっているわけではなく、また医師だけいればよいというものでもないと言うことをご承知ください。
一般の主婦様がおっしゃるような時間帯に外来を行おうとすれば、その時間帯に働いてくれる看護師・事務などを集めねばならず、また外来の前後にはスーパーの開店前後と同様準備と後片付けが必要です。
しかも個人病院には看護師が集まりにくく、集まる看護師は大病院のような三交代勤務に何らかの理由で耐えられない人が中心です。そのため破格の条件を出さぬ限り、ご希望の変則時間帯外来には看護師や事務をつけられません。(関東と関西では事情が若干異なるそうです。関西では夕方外来を行うのが普通なので、その時間帯でも看護師は集まるそうです)
そして破格の条件を出すのに見合うほどの収入が上がるかと言えば、「診療時間」として届け出た時間帯なら、同じ料金しか取れませんから当然赤字です。ちなみに新宿に出来た夜間専用診療所は一年足らずでつぶれたとか。
また、外来以外の時間帯は医師が暇と思っていらっしゃらないでしょうか?個人病院でも外来が終われば入院患者の回診があります。往診を行っているところもあります。夜間の患者急変もありです。医学の進歩に後れないためには、勉強も欠かせません。
さらに学校の検診や、地域の保健所で健康講座の講師をしたりと言った仕事は、ほとんど開業医がやっています。(勤務医が引き受けることもありますが、数はそれほど多くありません)
勤務医は疲弊しておりますが、開業医が別天地というわけではありません。ご希望に添うような外来が困難な理由がおわかり頂けたでしょうか?
医師としては、むしろ「病院にかかるために仕事を休むことが悪いと見なされる」世間の見方を修正していただきたいと思います。「病気をしたら休む」、野生動物でさえこれは知っていることなのに。
2008年03月17日 18:09
一般の主婦 さん
私は、普通の主婦なので医療の事も経営の事も良く分からないのですが
最近思った事を書かせていただきます。
なぜ個人病院は、どこも診療時間が同じ様な時間帯なのでしょう…
個人病院に医師が二人居るというのは、ありえない事なのでしょうか?
例えば、AM6時~PM1時とPM2時~PM9時等 交代制で診察して頂けると、ちょっとした事で救急病院に行く方も少なくなるのでは?
仕事をされている方も、会社を休む事無く病院へ行ければ 初期段階での治療も可能なのでは?と思うのです。
勿論、騒音の問題など難しい事があると思いますが…
2008年03月17日 17:20
田舎の一市民。 さん
いち勤務医様。
高速道路1キロ200億円?・・ですか。(2億とか20億でなく)
ちょっと常識では、考えられません。冷や汗が・・。
10キロも作ると、あの問題のイージス艦を買ってもまだたくさんのお釣りが来てしまいますね。
かたや、税金を投与してもそれなりの「みかえり」のない・・例えば私たちのような田舎の「一市民のため」には税金は極力、投入したくない・・ということなのでしょうか?
ここまで医療費が大きく削減された重大な要因として、医療界には、(製薬会社・医療機器メーカーを除き)ご指摘のように官僚の天下り先がない・・メリットがない、という点は、確かに政治シロウトの私にも、納得がいきます。
いまの道路関係予算の削減に対する信じられないような激しい「抵抗」why?を目前にすると。。
では、見返りのない医療界にどうすれというのでしょうか?
医療費をもらうためには建設業界のように官僚の天下り先・・を確保しないと、これからも削られ続ける・・??
(各地方自治体病院の要職を用意する、各国公立医科大学の要職を用意するとか・・)
書いていても、腹がたってきたのでもうやめますが、(足りない足りないと言っている)この国の予算配分のそもそもの「おかしさ」(異常さ)・・を私をはじめ、いまだよくわかっていない一般国民に、このような場で、引き続き広く知らしめてください。
2008年03月17日 17:17
いち勤務医 さん
>田舎の一市民。 さん
>「道路建設費削減に比べ医療費削減は本当に楽。批判がまったくこない」という官僚の発言。
>ただそれだけの理由で、このような事態になるまで、長らく医療費が
>ひたすらに削られ続けて来たのでしょうか?
そうです。
この国の税金の使い方は「どれだけ国民にとって必要か」ではなく「どれだけ官僚に見返りを提供できるか」で決まります。
ここでいう「批判」というのは、各々の業界から「あんなに見返りを提供したのに、これしか税金をよこさないのはおかしい」という声があがるということです。
建設業界は今でも大量の天下り役人を受け入れ、彼らに高額の報酬を支払っています。そのパイプを使って「批判」をして、利益を得るわけです。それに引き替え(製薬会社や医療機器メーカーは別ですが)医療機関には天下り役人を受け入れるシステムがありません。
「見返り」を提供していない以上「批判」をする機会も与えられないということです。
九州の佐世保では今も1キロ200億円の道路が建設中ですが、札幌では「各病院の負担を減らすために、自治体の運営する急病センターに産婦人科医を常駐させてほしい」という地域の病院の切実な要望を「税金の使い道として市民の納得が得られない」と断ったそうです。
この国の税金の使い方に対する優先度がよくわかりますね。
2008年03月17日 02:50
辞めたい地方勤務医 さん
>2児のママさん
横からすみません。
私は「医者」という呼称に別段嫌悪や違和感は感じませんが、
(どっちかというと「師」は気恥ずかしいので自称する時はむしろ「医者」の方を好みます)
嫌がる人も多いようです。
「そこの看護婦」と呼ばれると怒る看護師がいるのと似ているかも?
実際、前世紀の感覚でもって看護職を蔑む人は「看護婦」、
医師に敵意や悪意を持つ人はあえて意識して「医者」を選択するようです。
テレビのコメンテーター:
「金目当ての医者ばかり」
「CTさえ撮っていれば…この医者は人殺し同然!」
「医者は日曜日にゴルフに行きたいから当直のある病院を避けるんです」
みたいな。
他に「大工」とか「百姓」とか「葬式屋」とかも
職業を表すニュートラルな言葉でありながら
当の職業の(初対面か、親しくもない)相手に、そのままぶつけるのは不適切な場合がありますよね。
外来で「あんた達医者は…」とやられたら正直身構えます。
「お医者さん」で怒る人はいないと思います。たぶん。
ところで、ここでは、
「24時間十分な医療のできる体制にするには現状では到底無理」
が共通見解で、
どうやって医療費を底上げするか、人員を充実させるか、システムを構築するか、が問題となっているのだと思いますが、少し疑問に思う部分があります。
海外の例で
「ストライキ(?)で医師が外来をしなかった地域のその日の死亡率が下がった」その理由が
「入院中の重症者に病院の余剰人員が集中できた」
というようなことを聞いたことがあります。
ソースが思い出せなくて申し訳ありませんが、十分にあり得ることだと思います。
つまり、大変な人員と予算を当てて24時間フル装備の救急を整備したとする。すると救命率が上がったとしても、それはその負担に見合うものになるでしょうか?
逆に、人員予算を現状のまま夜間救急受け入れを中止したとします。すると、受診者の大部分をしめる軽症者にとっては影響なく、入院を要する患者の多くにとっても数~十数時間の治療の遅れが生死を分けることはない。一部の真の緊急患者さんを助けることが出来なくなる。
その代わり寝不足で診療する医師のミスが減り、病院を去る医師が減り、「夜中に受診したらろくな検査もされずに大丈夫といわれ放っておいたら悪化した」という患者も減る。結果、日本の平均寿命に与える影響はどの程度のものでしょうか?
それは私には分からないし、決して夜間救急に意味がないなどと言いたいわけではありません。
ただ、
「急病の患者が○○件の病院に断られた、○時間搬送先が決まらなかった」
というのは非常にセンセーショナルで感情に訴えるニュースで、また物事を変えるのにそういうセンセーショナリズムが有効であるということは分かりますが、
実際のところ、医療費が2倍になっても、国民の「安心感」を満たす救急医療を実現するのは難しい。
(骨折で搬送1時間の遅れなんかは、開放だし早いにこしたことはないにしても、それだけ適切な処置が出来る病院も少ないし、自分だったら許容範囲と思います)
大きさに限りのある当て布で、どうやってボロを継いでいくのか。
情緒に流されるのでなく、冷静な議論のできる材料を、今後も番組で提供していただけたらと思います。
2008年03月17日 01:19
暇人28号 さん
2児のママ様:
女性の皆さんにとって、「女(おんな)」と呼び捨てられたら不愉快になりませんか?反対に「女の人」「女性」なら不愉快にはならないと思います。それと一緒だと思います。
「医者」というのは蔑視する意味が含まれていると思いますが、いかがでしょうか(先ほどの「女」と一緒です)。私の知る限りで「医者」という表現を好む医師はいません。「医師」や「お医者さん」ならなんとも思わないと思います。
2008年03月17日 00:35
北の小児科医 さん
「将来の医師需給に関する検討委員会」に関しては、はずかしながら今回初めて知りました。なぜ崩壊したの? さんありがとうございます。24年も前の厚生省の方針がいまだに修正もされず、つづいているのですね。
ちなみに、現在進行形ですすんでいる「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」という厚生労働省での会議では、(医師会も委員に入っていますが)パブリックコメントによる現場からの意見をほとんど無視してすすんでいるそうです。その状況をみると、24年前、どのくらい医師の意見が反映されたのかは疑問ですが・・・
ともかく、医師不足は人為的におこされているひとつの証拠だと思います。「将来の医師需給に関する検討委員会」の報告をもとにすると、厚生労働省は、現在の医師数で需要はみたされているはず(国民は満足しているはず)と考えていることになります。また平成36年には医師数が過剰になるそうですが、それでも10万人あたり250人程度(しかも医師が70歳まで働いたらという条件で)だそうです。現在のところ医師数はOECD平均で10万人あたり300人です。また10万人あたり350人医師のいるオーストラリアでは、現在、医師不足が問題となり、外国から医師を輸入しているそうです。
どのくらいの医師数が適当なのか?医療費はどのくらいかかるべきなのか?そのためには選挙でだれを選べばいいのか?そういった議論のきっかけを番組で作っていただけたらと思います。今後とも貴局の報道を楽しみにさせていただきます。
2008年03月16日 20:59
二児の母親です さん
>その程度で救急来るなと言われた患者さん
多くのことは医師の方々が反論なさっており重複するので控えますが、同じ一般人の親の立場として全く納得できないことがあります。夜中に子どもを二人連れて幹線道路に出てタクシーをつかまえるのが大変だから救急車を呼んだのだ、という理屈です。
幼い子どもがいたら緊急時の何らかの交通手段は確保するのが当然では?我が家なら夫が出張時などで不在時に万一のことがあった場合、すぐにタクシーを自宅前まで呼べるよう、タクシー会社の番号を控えています。そもそもなぜタクシーでなく救急車を自宅に呼ぼうと思われたのか理解できません。それも一刻の猶予も許されないような緊急の症状ならともかく魚の骨が刺さったレベルで。(一刻も早く取ってやりたいから朝まで待てないというのは親としてわかります。私も診て頂ける場所があるなら探し出して行きます)
我が家の長男も魚の骨が喉に刺さり、夜8時までやっている遠くの耳鼻咽喉科を受診したことがありましたがタクシーで向かいました。自宅前まで来てくれるようなタクシー会社がないというのなら、自分が車を運転できるようになっておくか、いざというときに車を出してくださるような仲のよいご近所さんや友人を作っておくのが親としての責務だと思います。
2008年03月16日 15:32
A さん
>地方小児科医さん
その通り、夜間の診察が質の悪いものというのは事実ですね。番組にもありました通り、専門医がいないという問題もありましたが、それに加えて夜間の外来には、名目上年配の医師をつけて、まだ不安もある比較的若い医師が任せられる場合もあるようです。
ただ、医師の偏在に加えて、医師不足もあると思います。医師の労働時間が研修医の時に平均週に90時間ともいわれるのは単なる医師の偏った配分だけでは説明できないと思います。眼科はコンタクトレンズなどで時代の流れがそれなりの医師数を求めているだろうし、皮膚科もまた水虫などで医師が必要になっていて、精神科も患者さんが増えています。眼科、皮膚科、精神科などは医師が増えて都合がいいと思うんです。そうなるとこれから必要になることは2つ、1つは、医師を増やすこと、2つ、増えた医師をより足りないところに回すこと、だと思います。
2008年03月16日 15:31
田舎の一市民。 さん
ある内科医様。
「道路建設費削減に比べ、医療費削減は、本当に楽。批判がまったくこない。」という官僚発言は、事実なのでしょうか?
ただそれだけの理由で、このような事態になるまで、長らく医療費がひたすらに削られ続けて来たのでしょうか?
ひどいですね。しかもこの期に及んでも、まだしぶとく道路特定財源を死守しようとする動きがあり、恐ろしいことだと思います。
14日の参議院の小池議員の後期高齢者医療制度の内容の差別性の質問・・に対する枡添大臣の答弁が「死に直面する人に、きめの細かい手当てをするため」にということですが、どう考えても「この逆の理由」にしか思えないのですが。。
「死に直面する人から、きめの細かい手段で、医療費を削減するため」の陰湿な制度としか思えないのは、私だけではないと思います。
2008年03月16日 13:38
Level3 さん
>地方の勤務医の方には特に頑張ってもらいたい。
「なぜ崩壊したの?」さん,
すでに全国の勤務医は疲弊しています.
「フルマラソンを走ったランナーにさらに頑張ってフルマラソンしろ」と言っても不可能なことはお解り頂けるかと思います.これ以上「頑張れ」ということは「burn outしろ」と同義であることをお解り頂きたい.「医師に頑張れ」というのではなく「仕事量を調整するように国民が頑張るから休める時には休んでくれ」と言って頂きたい.国民が現状の打開に協力する姿勢を示すことが第1でしょう.
2008年03月16日 12:06
地方小児科医師 さん
一言、二言言わせていただきます。
コンビニ受診は以前に比べて増えていますが、中には緊急で検査、処置、治療が必要な症例もあることからうかつに夜間受診を控えましょうといえないのが現実です。
ただし小児科に限って言えば、コンビニ受診をする常習者の問題パターンがあります。
24時間、時間外救急をやっているのを知っていて、また昼間受診でも夜間受診でも市からの補助金で親が払う医療費は無料なので、時間を作りやすい夜間や、仕事終わりのついでや、就寝時間ごろに受診するパターン。
A昼間に開業医行くこともできたのに、なぜか行かず?、父親が仕事から帰宅してきてから一緒に来るパターン。
B夜間受診では混んでいなければ、昼間と違って待ち時間が短いのを知っていて受診するパターン。
C朝から症状あったのに夜間まで普段通りに過ごさせて、寝る前に不安になり受診するパターン
以上のパターンは夕方までやっている開業医さんに行こうと思えば行けたのに時間外受診するパターンです。
ただ一般の人が知らないことで小児科の時間外受診は時間内受診より質が劣ります。
多くの病院の時間外は採血するにしても必要最低限以下の項目しか検査できない現状があります。時間内受診なら確定診断できても夜間だと疑いレベルの医療しかできません。
また夜間受診では検査する閾値を上げて診察するので普段なら採血していても時間外では明日まで待てるような状態なら、明日、採血してもらうというスタンスになります。
以上のように時間内にこれるなら時間内に来た方が子供の方には利益があります。
最後に医師不足に関しては医師の数が不足してあるわけではありません。医学科の女性割合が増加し、女医さんが増えています。中には男顔負けのばりばりで働く人もいますが、多くは結婚、出産、育児を考えます。するとどうしても休む暇がなく、休日関係なく毎日、朝早くから夜遅くまでの内科、外科系、小児科を避けられます。そして眼科、精神科、皮膚科、美容形成といった土、日は休めて、仕事も定時に終わり、給料も忙しい科より抜群にいいという科に人気が集まります。給与、待遇で恵まれているので当たり前と言えば当たり前かもしれません。その結果、内科、外科系、小児科は不足になります。要は人手が必要と言われるきつい科ほど給料安く、待遇も悪いという現状の結果でしょう。医師を増やしても学生の実習、研修医生活で現実を見て、楽な科に流れるだけでしょう。厚労相、病院経営者が科毎に明らかな待遇差をつければ今のような悪いバランスも改善するかもしれません。
2008年03月16日 02:21
2児のママ さん
暇人28号さんに質問です。
> 医師自身「医者」という言葉には嫌悪感を感じます。御留意ください。
と書かれていますが、どうしてそう思われるのか教えてください。
私たちが普段使っている「お医者さん」という言葉も
本当は嫌がられているのでしょうか。
だとしたら今後は気をつけたいと思うのですが
素人によく分かる説明をお願いします。
2008年03月16日 01:20
なぜ崩壊したの? さん
地方の勤務医の方には特に頑張ってもらいたい。
事実誤認であれば改めますので御指摘下さい。
みなさん,佐々木委員会というのがあったのはご存知ですか?
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/dl/s0225-4e1.pdf 「将来の医師需給に関する検討委員会」は通称“佐々木委員会”と呼ばれ、日本医師会幹部でリウマチ医学の権威の佐々木智也東大名誉教授を中心に医師会関係者で構成されていました。ここには,「医師が過剰供給になると(1)医療費が増大するか(2)医師の所得が低下するかのどちらかであって困る。」とあからさまに書いてあります。医師・大学側の意向によって,人工的に医師養成抑制策が採られたことが見て取れますね。
(以下,詳細です。)
昭和60年度以降の医学部入学定員総数は8,400名にものぼったのであるが、平成16年度における入学者数は国立大医学部3,675名、公立医学部 655名、私立大医学部2,759名。総計7,089名と言う事であるから、じつに約1,300名(約15%)減を達成した事になる。
20年間に15の医学部がなくなったことにも等しい。
では,誰の意思決定で大幅な削減が行われたのか。
八四年五月以来九回にわたって検討を重ねてきた「将来の医師需給に関する検討委員会」(座長・佐々木智也杏雲堂病院長)は、…医師の新規参入の一〇%削減を提案する「中間報告」を増岡厚生大臣に提出した。歯科医師についても、八四年五月以来一二回にわたって検討を重ねてきた「将来の歯科医師需給に関する検討委員会」(座長・榊原悠紀田郎愛知学院大学教授)は、…歯科医師の新規参入の二〇%削減を提案する「中間報告」を増岡厚生大臣に提出した。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/56/rn1986-463.html
その結果,昭和61 年「将来の医師需給に関する検討委員会最終意見」(座長・佐々木智也杏雲堂病院長)において、「当面、昭和70 年(1995 年)を目途として医師の新規参入を最小限10%程度削減する必要がある。」との見解が示された。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/s0225-4b.html
平成6年 「医師需給の見直し等に関する検討委員会意見」において、「昭和61 年に佐々木委員会が最終意見で要望し、大学関係者も昭和62 年に合意した、医学部の入学定員の10%削減が達成できるよう、公立大学医学部をはじめ大学関係者の最大限の努力を希望する。」との見解が出された。
平成9年 「医療提供体制について、大学医学部の整理・合理化も視野に入れつつ、引き続き、医学部定員の削減に取り組む。」旨が閣議決定された。
平成10 年 医学部入学定員7,705 人(昭和61 年からの削減率7.8%)。
「医師の需給に関する検討会報告書」において「新規参入医師の削減を進めることを提言する。」との見解が示された。
2008年03月16日 00:54
ある内科医 さん
なぜ崩壊したの?さん、
>>医療制度を崩壊させたのは日本医師会でしょ?
彼らがずっと「医者は多すぎる」って言ってきたから。
これは「なぜ崩壊したの?」さんのみならず、時々テレビのコメンテーターや週刊誌で同様の発言をしているのを見かけるのですが、事実とかけ離れていると思います。
医師会票は自民党全得票数の1%でしかありません。
枡添厚生労働大臣がいみじくも言い得ていましたが、曰く「医師会は1%の得票力しかない団体。これは、政治的には無視して良いくらいの団体という事。」だそうです。
全くその通りで、ここ30年程医師会の政治力など無いに等しかった事は個々の政策経過を見ると客観的に明らかです。
医師抑制政策は財務省のマリオネットである厚生労働省が、医療費削減を目的として国策として行った事であり、医師会が何を言おうとそんな事は関係ありません。
この30年、医師会が何かを提言して小手先の目くらましはあっても大筋で財務省の方針から逸れた事は皆無です。
しかも、そのたびに財務省及び厚労省が出す、未来の医療費の推計は大嘘もいいところ。いわゆる大本営発表です。
それに対し医師会は反論していましたが、実際の政治力などないのでその声はかき消されるのみだったと思います。
構造的に国は楽だったようです。都合の悪い事は全て現場の医師のせいにして世論操作すれば、全く自分達に批判が来ないのです。
実際「道路建設費削減に比べ、医療費削減は本当に楽。批判が全く来ない。」と官僚は発言しています。
なぜなら、「診療報酬」という名前。うまくつけたもんです。
これ、あたかも医師の給料部分に聞こえますよね。とんでもない。
本当は「医療充実費」という方が正しい。
ここから病院のアメニティの充実、コメディカルの雇用に充てられます。
しかも!強調したいのは、その診療報酬の半分以上はまず最初に製薬会社(もちろん営利の株式会社)に流れます!
そして高い高い値段の医療機器メーカー(アメリカの会社が多い)に流れます。
これらの費用は年々増大しています。
まず、これらの営利会社に支払って、その残りを病院及び医療スタッフが使っているのです。
これが「診療報酬」と言われるものの内分けの実態です。
このような事は何故か新聞やテレビでは解説されません。誰もが「診療報酬=医師の給与」だと思って、一方的に減らすのが「善」だと思っている訳です。
その結果、市民病院などの「基幹病院」レベルまで次々と閉鎖に追い込まれています。
市民、国民は何故だか分からないでしょう。「医師不足だから・・?」とおぼろげに考えるのが限界だと思います。
判断する為の正しい情報が全然流されていませんから。
今までの印象がただの「思い込み」ではないかどうか。
それを検証しなければ、政策はどんどん間違った方向へ動いていきま
す。
2008年03月15日 22:32
いち小児科医 さん
地方の大学病院に所属する小児科医です.
今回の,このシリーズは,実際に救急医療に携わっている医療側からみて,かなり事実を伝えてくださった内容で,感謝しています.
私たちは,どれほど勤務がきつかろうと,「最後の砦」であるので,本当に全力で医療を行っています.
マスコミで報道される「たらいまわし」という表現に違和感を感じているのは,全国の医療従事者全員です.
よくぞ「受け入れ不可能」といってくれました.
また,コンビニ受診についても.ここ1,2年は少し減少しましたが,私たちの大学病院は,3次医療機関であるにも関わらず,冬場のピーク,土日には小児科だけで,一日に100人以上の患者さんが救急外来を受診します.
もちろん,病棟には重症患者がたくさんおり,その患者さんたちの処置や,急変に対応する傍ら,果てることのない救急外来を行います.
当直は,2人体制でやっています.睡眠はおろか昼食も,夕食も食べる時間もなく働き続けることもあります.
その激務の当直が月に5回あり,かつ病棟医は,当直でなくても,休日も毎日自分の受け持ち患者を診察します.(重症患者が多いため,当直医では細かな指示変更は不可能)
今年,私たちの医局では,5人の中堅医師が大学の医局を離れることになりました.このような激務を何年間も続けることは困難です.
私たち医師が,”普通の忙しさ”で働ける環境が作れるよう,今後もマスコミでの働きかけを期待します.
今後,医療への刑事・民事の介入(普通の医療を行っていても,治療結果が思わしくないと訴えられたり,逮捕されたりする現状について),医療の限界,萎縮医療の危険性についてぜひ一般の方への現状理解をお願いします.
2008年03月15日 16:51
山口 千穂 さん
>T.S.さま
今の医療費削減政策をそのままに、医師の数だけ増やしたら、そりゃ質は当然落ちます。
高齢化と医療の高度化に伴い、必要な医療費は年々増えます。(例えば最近認定されている分子標的薬なんて高いこと!医師の懐には入らず、製薬会社に直行です)それなのに政府財務省は5年で医療費を1兆1000億円減額することを決定して、粛々と実行中です。
そういう状態で医師を増やしても、仕事がきつく、患者には感謝されず、失敗したら訴えられ、しかも給料は年々削減、それで医師のモチベーションが上がるでしょうか。
>なぜ崩壊したの? さん
>医療制度を崩壊させたのは日本医師会でしょ?
それは日本医師会の実力を過大評価しすぎです。今の医師会にそんな政治力はございません。いまだに武見太郎氏のいた頃の医師会イメージがお強いように思いますが、今の医師会は診療報酬の減額に対抗する力もありません。「医療費亡国論」を提唱して、今の崩壊につながる道を造ったのは厚生省官僚です。
2008年03月15日 13:15
内科医ですが さん
なぜ、崩壊したのさんへ:
あなたの発言には、大変な事実誤認がありますので、訂正させていただきます。
医師不足を引き起こして、医療を崩壊させたのは、日本医師会の責任ではありません。
1982年に当時の日本医師会長だった故武見太郎氏が日本医師会長を辞めたその年に、医師会と対立していた当時の旧厚生省の事務次官だった故吉村氏が「医療費亡国論」を著し、突然と医療費の抑制策を始めたのです。以後、30年以上に亘り、医療費が削減されたため、今日の医療崩壊が起こったのです。さらに、田中角栄内閣以降、政府・自民党は、医師数の削減策を、2度にわたり閣議決定をしております。
そのため、医療費と医師数が不当に削減されることになり、今日の産科・小児科・救急医療等で顕著に見られるような医療崩壊をもたらしたのです。
2008年03月15日 11:44
T・S さん
「医者を増やすと質が下がる」
この発想が医療崩壊の原因の一つでしょう。
「医者になりたいけど,お金がなくて国立は無理だからあきらめる」という学生はたくさんいます。私学は6000万円かかるので,普通の家の子は無理です。その代わりその人より能力の低いお金持ちの子が私学に行って医者になるわけです。
道路のお金を国立医学部に回せばいいだけの話。なんでこれだけのことができないんだろうね。この国は。
2008年03月14日 22:44
なぜ崩壊したの? さん
医療制度を崩壊させたのは日本医師会でしょ?
彼らがずっと「医者は多すぎる」って言ってきたから。
「歯医者みたいに増えすぎたら困るな~」なんて思ってたら,減らしすぎちゃったってとこかな。
自分で自分の首締めて,患者に逆切れして,地方を疲弊させて。ほんと迷惑です。
ただ,地方で踏みとどまっている御医者さんは頑張って欲しい。
2008年03月14日 22:12
離島僻地勤務医 さん
とてもよく取材した特集で感服しております。私も救急当直をする身として、夜間に発熱や腹痛などの素人では判断できない症状が出現して飛び込んでこられる患者さんは結構います。このような患者さんにはたとえ疲れていようが快く診察したいと思っております。あえて朝まで我慢する必要はないと思います。しかし、数日前から症状があるのに仕事などの理由で夜間に受診する患者さん、また熱もなく鼻水が出る、のどが痛い、眠れないなど、これは素人目からも朝まで待てるだろうと判断できる患者さん。特にアタマにくるのは数日前らか症状があるのに自分の仕事で来院できなかったという小児科患者の親、子供がかわいそうだし、親の自己中心的な行動にやる気を失います。あと、夜間診療はコンビニ受診を防ぐためと、日中ほど十分な検査ができないため、院内の処方薬ストックが少ないために当院では当日夜間分の処方しか出しません。明日は仕事だからとか、明日から旅行だからと無理に処方薬を要求され、なかばけんかのようになることもあります。このような患者が極めて多い。私たちは素人目から判断できない症状の受診は拒むつもりはありませんが、マナーは守って貰いたいし、コンビニ受診ができるほど国はお医療費を投じていません。他局で最近、某キャスターが病院は24時間365日いかなる患者も受け入れて当然と公に発言しました。現場に精神論で無理強いするのはいじめ以外の何者でもありません。貴局の報道体制は他局と違い現場を理解しようとよく取材がなされ、実際の現場の悲鳴をよく代弁し公に知らしめていただいております。たいへん感謝しています。最近は日頃は持たないチャンネル権を23時になると奪いZEROが始まるのを楽しみにテレビの前で待つようになりました。これからも地道な取材をお願いします。
2008年03月14日 15:42
三輪 高之 さん
愛知県の精神科医の三輪です。
newsZEROの、医療問題に対しての報道姿勢につきましては、個人的に高く評価しております。医療関連報道に際しては、取材する上でも大変困難な面も多いと思いますが、newsZEROの番組スタッフの方々はよく頑張っていらっしゃると思います。
日本の医療を守るためにも、「公平な」「正確な」報道をしていただけると幸いです。
2008年03月14日 15:02
徒然なるままに… さん
僕は医療関係者ではありませんが、他のサイトでこの問題について、いろんな方々と意見の交換をしてきました。そして今回の放送を見て、やっと“現場の方の視線”にそった報道を見ることができたなと思いました。今まで他局でも、この問題について取り上げられたりしましたが、どれもこれも医療が崩壊しつつある現状にたいして“?”のニュアンスが含まれる内容で、特に今回の“受け入れ拒否”は“受け入れ不能”であり“たらい回しではない”との表現を初めて鮮明に報じたのではないかと思います。このサイトで投稿されている医療関係者からの投稿と同様の内容の投稿が僕が関わっているサイトでも毎日のように投稿されています。でも本当に最前線で仕事をされている方々の投稿は全くありません。彼らは本当に自分達の声を発することさえ出来ずに毎日、医療に取り組んでいます。僕はそんな彼らの力になることさえでしません。こうして文字で訴えることしかできませんが、この番組が彼らの声をこれからも代弁していってほしいと思うと同時に、この番組が医療崩壊を少しでも食い止める起爆剤になってくれることを心よりお祈りいたします。まだまだ報道しなくてはならないことが多くあるだろうと思いますが、声を出したくても出せない方々の声を、しっかりと報道していってください。そして僕のような“素人”の人間でも分かりやすい報道していってください。これからの放送も期待してます。お邪魔しました。
2008年03月14日 10:20
pop さん
たかこさんへ
今回の特集は、夜に突然頭痛や腹痛が始まってひどく辛いとか、徐々に痛みが強くなり我慢できなくなったなど、夜間救急を利用する相当な理由がある患者さんの受診まで妨げるものではないと思います。たかこさんのように真摯に受け止める人ばかりだといいのですが、番組で取り上げられていたように「昼間は忙しいから」、「夜間はすぐ診てもらえるから」、「一ヶ月前から右足が痛くて…」、「ここ最近疲れやすくて…」、「とりあえず薬だけもらいに…」などの理由による受診が実際多いのです。
2008年03月14日 08:32
暇人28号 さん
たかこ様」
>何度熱が出たら、どのくらいお腹が痛かったら、頭が痛かったらどのくらい苦しかったら、辛かったら夜病院に行ったらいいのでしょうか?教えてください…放送を見て医者の大変さは、よくわかりますし、一刻を争う患者に専念したいのもよくわかります。でも、体調が悪くなるのは時間を選ばないんです。病院だから診てもらえると思うのが普通だと思いますが…それだったら「一刻を争う患者しか診ません。」と言ってくれた方がよっぽどいいです…<
まず、医師自身「医者」という言葉には嫌悪感を感じます。御留意ください。
「どの状態なら救急を受診するべきか」ですが、自覚症状の強弱は実は受診の是非を左右するものではありません。最終的には医学の勉強・経験・勘でしか判断できません。ですから、非医療従事者に判断しろと言っても無理です。気持ちは良くわかります。しかし、24時間365日専門医を身近に配置することは不可能です。それをするなら医療費=税金・保険料を大幅に増額し、医師を何倍にも大幅に増員する必要がありますが、国民の皆さんは受け入れますか?(もちろん、医師を何倍にも増員すれば質は明らかに低下します)
現実的な解決策としては非専門医であっても多少の知識がある医師(以前の多くの二次救急病院が行っていたような内科系・外科系の2名体制の夜間勤務)に診療してもらうというのが妥当な線ですが、それをするのなら、診療行為による結果に対しての刑事免責・賠償免除が必要です。(反対に、刑事訴追・民事による高額の賠償がまかり通るようになったからシステムがうまく回らなくなったのです。)
もしも、専門医にどうしても診療してほしければ希望する人が追加で5-10万円を支払い、それを全額専門医に渡せばいいでしょう。こうすればお金によるアクセス制限がされますし、医師も納得するでしょう(診療費が高いと思われるかもしれませんが、外国では普通の値段です)。
2008年03月14日 06:31
眠い目の当直医 さん
番組みました。いい番組だと思いました。しかし、どなたかも書かれていますが、数年遅すぎたと思います。この状況は今世紀に入った頃からずっと続いていました。もっと早く報道できたのではないですか?あのころに、マスコミも真摯に取材していればと思います。あの頃からさまざまな先生方が、状況を訴え現在の状況にいたるのを警告してきたはずです。マスコミが報道を開始するのは、ステレヲタイプは物の見方を変えるのは、最悪な状況に陥ってからです。流されすぎです。
最近の麻疹の大流行も、結局あの当時の異常な予防接種たたきが原因です。タミフルもそうでしたしもっと両論併記をできないものでしょうか?いまでは、政治、経済に対するマスコミの論調も、わたしはまったく信用しないようになってしまいました。マスコミがまったく信じられない社会ってのは悲しいですね。がんばって信用回復に取り組んでいただきたいと思っています。今後の活動を期待しています。
2008年03月14日 04:06
地方の勤務小児科医 さん
森田様、今回の放送は「ようやく」中立的な立場でありのままを報道してくれた、よかったという思いでした。
おそらく、今回のコメントをみても皆さんそう思ってらっしゃるのだろうと思います。
いろいろな意見はまだまだあるだろうと思いますが、これから少しずつ司法との関わり、保険医療の問題点などに切り込んでいってもらいたいものです。期待しています。
さて、「このくらいで救急車を呼ぶな」と言われたことがあるとの話が多少加熱しているようですが、私が小児科医の視点から思うところがあるので書かせていただきたいと思います。
まず、痙攣や意識障害などについては、例外なく救急車を使用してもらうべきと考えています。(小児科では、の話ですよ)もちろん、熱性痙攣を頻回に繰り返し痙攣予防薬の投与を受けている人は別ですが、緊急性の高い疾患が隠れていることもありますから(そうめったにはいないですが、細菌性髄膜炎や敗血症など)、これらの疾患については鑑別が必要になります。また、親御さんには救急車を使用するように説明します。
問題は、皆さんも言われるように超がつくほど軽症の人が深夜帯に受診する場合です。発熱だけで夜中の3時以降に来る患者さんなんか一番わかりやすい例でしょう。発熱はあるけど元気に走り回っている子供を見ると、はっきり言って頭にきます。私も人間ですから、ほぼ完徹の状態で頭がもうろうとしているときに「そのくらいできやがって」と思いますよ。それで「インフルエンザの検査してください」なんて宣う方もいます。(最も、最近では多少は減ったような気もしますが…)
まあ、あからさまに不機嫌さを表に出すのはいけないと思うので表面上は丁寧に説明し帰宅させますが、時々はらわたが煮えくり返るようなケースに遭遇することもあります。まあ、深夜帯に不必要な内服薬を要求するような患者さんに対しては、どれだけ罵詈雑言を浴びせられても絶対に処方しません。なし崩しでサービスすると次から収集がつかなくなるからです。
救急病院はあくまでも「一時的な処置」を行う病院ですから、かかりつけと同じ感覚で受診されても困ります。不必要な受診を防ぐためには救急外来で「もういいよ」と思われるくらい、こういう場合には受診していいよこのくらいなら電話できいてねこのくらいは朝まで見てねとしつこくくどく説明するのが意外と効を奏しているような気がします。しゃべりすぎで疲れますけど(笑
最後に、全然関係ないことですが、最近ショックを受けたことがありましたので一言
(まあ、医師にとってはどうってことはないことでしょうけど)
私の同僚が、確定申告のために自分の年収を計算したら、年収400万でした。彼は新生児を見ていたのでバイトになかなか行くこともできず、月に500時間くらい働いていたのにこの仕打ち。時給換算ならコンビニ店員の昼間のバイト料よりまだ安いんです。(もっとも、これ以上に薄給で働いている医師の方々には申し訳ないんですが)
金がないのは首がないのといっしょです
それでがんばれといわれても…ねぇ
2008年03月14日 03:48
新米 地方勤務医 さん
放送3回とも見ました。
やっと、医療側からの声も 伝えられるようになったと感じ、
今後に少し希望が持てました。
マスメディアの報道を通じて、もっともっと、医療側と患者側の理解が深まるといいなと思います。
今後もProfessionalな報道者としてNEWS ZEROのスタッフの方々に期待しています。
私たち医療人も、Professionalとして誇りを持ち続けられますように。
2008年03月14日 02:38
医師の卵 さん
先生方少しマスコミが態度を変えたからといってそう褒め称えるのは危険ではないでしょうか?
今までの反省について触れない&先生方の真摯なコメントには直接に回答しない&あの報道時間では小出し小出しにして視聴率を小遣い稼ぎせいているようにしか見えません。
2008年03月14日 01:42
出張中に見てました さん
その程度で救急来るなと言われた患者 さん
の反論が聞きたいのですが。。。
2008年03月14日 00:48
北海道の勤務医です さん
私は3次救急を担う病院の勤務医です。今夜は当直ではありませんが、病院からのPHSが鳴ったら、夜中でも、稀に家族と過ごせる休日でも、病院に駆け付けて診察せねばなりません。私はそれを断ったことはありませんし、それが勤務医の責任だと思っています。
しかし、身勝手な、理不尽な患者さんは増えました。割り箸をくわえて転倒して脳幹にささった子供が死んだ場合、割り箸をくわえさせていた親の責任を誰も追及せず、それを見逃した医者が訴えられる時代です。「責任」の所在が完全に狂っています。私達には、そのような異常な世論を形成することも、また変えることもできません。そして、私の勤める病院からも、医師は次々に辞めていきます。
この3日間で、私は初めてマスコミによる責任ある報道を見ました。
それは現在限界まで働いている医療者にこれ以上のモラルや責任を要求しても無理があること、患者側にも医療崩壊に対する責任があるという極めて当り前のことを、丁寧な取材を通して、視聴者の多くを占める患者さんの側に偏らずに報道されたものでした。ですから、森田さんをはじめZEROのスタッフの皆さんには、本当に感謝しています。皆さんは日本初の「報道機関」です。村尾さんは日本初の「キャスター」です。自らの責任を果たしたという意味で、決して大袈裟ではない評価です。
報道する側にとっては、医療問題は報道すべき多くの情報の中の一部に過ぎないでしょうが、他のメディアが相変わらず病院叩き、医者叩きのいい加減な情報を垂れ流す中、この問題に取り組んでくださりありがとうございます。私は限界まで勤務医であり続けますし、ZEROの医療特集は妻に録画してもらってでも必ず見ますね。
2008年03月14日 00:26
研修医 さん
医師になってもうすぐ2年になる研修医です。
研修指定病院(厚生労働省が研修医の教育を認可した病院)の夜間救急は、多くは私たちのような医師になって間もない研修医が患者さんの対応をしています。もちろん指導医がいる病院もありますが、それでも指導医は専門医であり、私の病院は夜間救急に指導医はいません。
大阪高等裁判所の判決では、専門外でも最高水準の医療をしなければ、最高の結果をもたらさなければ罪になるというもの。
私たち研修医には「専門がありません」。
つまり専門すらない医師が夜間救急の対応をしているのが現状です。
しかし私たちが救急当直を放棄すれば、各科専門科の医師が過労になってしまいます。
専門でないからといって決して甘えが許されるわけがありません。日々勉強しながら、隠れた重症患者を絶対に見逃さないぞと必死です。しかしこの掲示板で述べられているように、36時間連続勤務なんて当たり前です。明日も、眠い目をこすりながらの36時間勤務が始まります。。。
2008年03月13日 23:48
たかこ さん
何度熱が出たら、どのくらいお腹が痛かったら、頭が痛かったらどのくらい苦しかったら、辛かったら夜病院に行ったらいいのでしょうか?教えてください…放送を見て医者の大変さは、よくわかりますし、一刻を争う患者に専念したいのもよくわかります。でも、体調が悪くなるのは時間を選ばないんです。病院だから診てもらえると思うのが普通だと思いますが…それだったら「一刻を争う患者しか診ません。」と言ってくれた方がよっぽどいいです…
2008年03月13日 23:47
懐古好き さん
少し切り口の変化があり、うれしく思います。
これからも是非頑張ってください。
これから望むことですが、
1 司法との関係、特に過去の判例がどういう結果をまねいているのかということ。
2 他国との比較、保険料や受診状況(受診制限の実際)などです
これらを特番をくんで、ゴールデンタイムにお願いします
2008年03月13日 22:40
一医師 さん
世間では人を助けると「信頼」と「感謝」が得られる、とステレオタイプな教育がされ、多くの人がそれを信じています。
かく言う私も、その一人でした。
しかし、実際に医師になり、多くの人と接するとそれが間違った認識である事を痛感します。
人助けで得られるのは、助けられる事を当然と思う人々の「怒り」と「不満」、結果としての「迫害」です。
医師に限らずとも、医療や福祉に関わる人達は、皆この事を痛感しているでしょう。
某掲示板では、数年以上前から指摘されていた事ではありますが…。
おそらく、マスコミの方々も気付いているのではないかと思います。
日本人のモラル低下が、著しい勢いで進んでいることを…
2008年03月13日 20:23
Aesclepius さん
【医療の場の自由主義化を促進しましょう。】
「社会主義的である国民皆保険の救急医療」が崩壊しているなら、
「自由診療の救急医療」で補足するのがよいと思います。
2008年03月13日 19:23
ある内科医 さん
「私、救急医ですが・・・」さん、
>>「二次医療機関における「急患対応中」や「ベッド満床」といった
断りの理由は、おそらくその半数以上は偽りと思います」
これは全く信じられません。何を根拠に言っておられるのでしょうか?
本当に、誤解を生むような発言は許せません。
私の周りでは「偽り」を言っている人は聞きませんし、専門外なら
専門外で診る事ができないと言っている。
おかしな事をさも事実のように言わないで下さい。
2008年03月13日 18:23
私、救急医ですが・・・ さん
まさに救急医の立場から番組を拝見しておりますが、概ね状況をよく捉えている様に思います。コンビニ救急について一言。かかる事態になってしまったのも、おおもとは昔からいるほんの一部のバカな医者の悪行が、さも医療が「悪」であるかのようにマスコミによって誇張されたことによると思います。医療を利用する側、つまり患者さんたちですが、彼らもまたそれに乗じて、満足の得られない結果に対しては不満をぶちまけ、訴訟を起こし、権利ばかりを主張するようになってしまいました。結果、心ある医療者たちは不必要なトラブルを恐れ、入口の段階で診療を回避することとなったのでしょう。二次医療機関における「急患対応中」や「ベッド満床」といった断りの理由は、おそらくその半数以上は偽りと思います(番組での理由は本物ですが)。
夜中に専門医の診療ではなければなりませんと主張するのは、夜間にコンビニで「ヴィトンのバックを売ってくれ」と言っているようなもので、心ある医療者たちは「スミマセンが、今はこの袋で我慢して下さい。明日になったら三越でヴィトンのバックを買って下さいね」と言うのですが、顧客たちはそれで納得しません。普通の袋を手渡すと「訴える」と言うのです。
結局、一部の悪い医師のしでかしたことが発端ではありますが、患者さんたちの不条理な要求によって、今は、彼らが医療を受けられなくなっていることに早く気がつくべきでしょう。
2008年03月13日 17:08
桜井純一郎 さん
>その程度で救急来るなと言われた患者さん
私は産婦人科医師です。
他の方からも貴方に対する意見が出ていますが、書かせて頂きます。
申し訳ありませんが、貴方の態度こそまさに「問題となる患者さんそのもの」だと思います。
主張を掻い摘むと「私はこんな風に困っているんだから、私が困らないようにお前達が頑張れ」というように読めます。私の被害妄想ですか?
貴方の書いた通りのこともありますので、合わせて挙げてみたいと思います。
貴方の抱いた様々な疑問に関しては、私もNEWS ZEROに切り込んで頂きたいと、同じ思いです。
貴方自身の経験されたことでは、医師の対応は不適切でしょうね。
怒りを感じたのは分かります。
しかし、貴方が子供のことで病院に要求していることは現状で病院が為し得ないだろうことです。
(それらの経験を踏まえ、現在では119や相談機関に電話せず自力でスムースに対応できるようになったとのことで、それは素晴らしいことだと思います)
・電話での問診で本当に緊急度が判断できるのか
これを言い出したら、どんな状態であっても全て受診することになってしまいます。
そんなこと、人手が足りなくて不可能(特に小児科!)なのです。
緊急を要さない“だろう”ものは受診を翌朝まで控えるよう話をするわけです。(症状が変わった場合にはまた連絡して良いのですよ)
その事に反対する意見として「でも不安だから」という理由を挙げるのでは、我々医療従事者の負担の大きさが貴方には分かっていないと考えてしまいます。
「でも不安だから」という心は、個人のレベルで吸収してもらうしかないのが実情です。
貴方と同じ意見が集まることで救急医療を潰しています。
・喉に魚の骨が刺さって夜間に救急~ 翌朝までは待てないし、近所の診療所は閉まっている。
翌朝まで待てない理由は何ですか?泣くからですか?
命が危ないわけでもないし「翌朝まで絶対待てない」理由にはなりません。(そりゃ早く取ってあげた方が良いですがね)
冷たいと思われるかもしれませんが、多くの諸外国ではその状態で気軽には診てくれませんよ。
診てくれる国もありますがそのための医療への投資は日本よりはるかに多いですし「医師は医療行為は免責」です。
「救急医療に連れて行ったのに治らなかった!訴えてやる!」といったことは起こりません。
↑ このようなことを患者側が言うからこそ、医療崩壊はどんどん進んでいます。
・どのような症状ではどの医療機関に連絡すべきかなどを判断することが患者側の仕事か
それこそまさに患者側の仕事だと私は考えます。
目が痛い時に耳鼻科にはいかないでしょう?それと同じ事ですよ。
昔は家族の年長者などが判断していました。核家族化でその仕組みは壊れつつありますが
その負担を全て現場に押し付けようとするから、現場は悲鳴をあげているんです。
・乳幼児に“いつでも最優先で受診できる仕組み”
とは、何に対して最優先なのですか?
あなたが不安なのは分かりますが、別の緊急を要する患者さんが救急受診していても“乳幼児優先”とすべきですか?他の乳幼児については?
また、いつでも診察するには小児科の医者はまるで足りません。
仕組みを作ろうが、人が足りないのだから、いつでも最優先で受診は不可能です。
・のんびり電話で問診したりたらい回しにされている時間は無いのです。
時に外来で「問診している暇があれば早く治せ」と無茶を言う患者さんがいますが、そのような要求に聞こえます。
まずは今の状態を正しく把握しないと「明日の朝で良いですよ」「今から受診してもらうけど無理しないでゆっくり来てね」「とにかく急いで来て!」などの返事ができません。
・寝ている子供を2人もかかえ、幹線道路まで出てタクシーを拾うのは困難です。
気持ちは分かりますが、だからどうしろと言いたいのでしょうか?
「だからタクシー代わりに救急車を呼ぶことくらい仕方ないだろう」?
きつい言い方になってしまいましたが、是非この機会に“なぜ日本ではこのような制度を実現できないか”などを知って頂きたいと思います。
「私たちは困っているんだから、どうにかしろ!」という要求ではこの医療崩壊は解決しません。
2008年03月13日 16:53
勤務医辞めて幸せになった さん
考察不足な点
・救急患者は診療費不払いの人が多い事
・合併症や病死や寿命等でも「医療ミスだ」っていう人達の事
・国公立病院なのに違法な労働を強要されている医師の事(当直なのに夜勤させられ翌日も通常勤務を強いられる、残業や早く出勤しても時間外手当が払われない、食事トイレ休憩すら保証されてない、待機を強いられてるのに呼ばれなかったら(呼ばれても)手当が出ない、実質有給休暇が無い等)
・一方で他職種は民間に比べて仕事量は少なく給料はかなり厚遇されている事
・「何とかしてあげたい」という気持ちで頑張っても「一か八かでやってもらっては困る」という司法関係者の事
・高度な診療技術を身につけても仕事だけ増えて給料は増えず休日が減る事
・自分は便利な都会に住んで休日しっかり休んでいるくせに「救急医不足は医師のモラルの問題だ」とか「医師の皆さんはぜひ僻地へ行ってください」という自分勝手な人達の事
2008年03月13日 16:51
場末の脳外科医 さん
つまらない救急は患者に説教している。
”あんたが本当に必要なときに来てもらえないよ!”
放送は見ていないが
現場に居ると感じることは
もう手遅れでしょうということ。
ろくな取材もせずにクレーマーの主張を鵜呑みにするマスゴミの罪も大きい。
アメリカ型医療になるのはまずいと思うが・・・
1:年次改革要望書なんて、宗主国様の御触れがある
2:G7の日本以外の公共事業費の合計<日本単独の公共事業費
こういうことを報道してもらいたいものだ
2008年03月13日 16:06
脳外科逃散医 さん
遅かったよ、日本テレビさん。
こういう番組はもう3年前にそれもゴールデンでドンドン流してくれれば、医療崩壊がとめられたかも。
ERなどで医療者への理解が深まるドラマをつくるアメリカに比べていまだにバラエティー枠で医療医師たたきに余念のない他局に比べればすばらしいですが。
私自身、医療崩壊や教育格差から家族を守るために県庁所在地へ引っ越しています。
周囲の脳外科医も高齢化して、救急や手術しないポジション(リハビリや開業)へどんどん流れています。
以前は脳外科3人体制であれば50代の部長30-40代の医長、20代の専門医受験前の研修医でチームを組んでいましたが、今は若年層が絶望的に脳外科に参入してきません。
3人体制が1人になったりする病院がざらです。そうなるともう手術もできませんし、救急体制もとることができなくなります。
地域格差 昼夜平日休日での医療格差はもうどうしようもないレベルまできています。私自身は2年前から、この国の医療のあり方には絶望しています。(とくに厚生省の無策ぶり)
一部でまだ奮闘している諸先生方には深く敬意を表しますが、その奮闘にまだなおクレームや裁判などで無頓着な批判する国民が大多数です。
100%の安全安心を24時間求め続けることは、医療の不確実性や人間という生き物の特性や医療資源の有限性という制約を無視していることです。
正直どこまでこの国の救急医療が持つのか私にはわかりません。
2008年03月13日 15:49
地方勤務二次病院外科医 さん
民事の問題点:加古川裁判(救急医に最高レベルの診療を義務付けるもの)、結果責任の上多額の賠償金
刑事上の問題点:福島県大野病院裁判(刑事罰を与えるもの)
上の2点の免責が無ければ、基本的に専門以外の救急患者は受け入れることができません。今後も受け入れ医療機関は減り続けることでしょう。
以前裁判官の方と話したことがあります。
裁判(判決)が間違っているというのならば、法律を変えていただくしかない(民意としての国会で議論をしていただいて)。医療だけ特別扱いはできないというものでした。
国民に問題の認識、議論をしてもらい、具体的にどうするのか考えてもらう必要があります。
1、国民自身が現状では困るので医療に関して免責するような方向で国会を動かすのか。
2、今のままで更に救急医療機関が減ってもかまわないのか。
そのような議論を提起する報道をお願いします。
2008年03月13日 14:46
保険診療 さん
保険診療が大きなネックになっている気がします。サービスの向上を求めるのは当然だとは思いますが、医療は基本的には保険診療であり、国によって診療報酬が決められているのです。それゆえ、サービスを向上しようとしても、それに見合う報酬を請求することが出来ないのです。
自由診療・混合診療が可能となれば、サービスの向上は向上しますが、間違いなく高額な医療となります。どちらが国民にとっていいのでしょうかね。
少なくとも、お金を出せばいい医療・サービスは必ず受けられると思います。お金は出さないけど、いい医療・サービスだけを受けたいと言うのは、無理があると思いますが、これって変な感覚なんでしょうか。医者の常識は世間の非常識なんていわれたりしますが、どこか履き違えている国民がいる気がします。
問題は山積みです。現状を伝えることと、各種専門家同士の討論が見てみたいです。
よろしくお願いします。
2008年03月13日 14:30
地方の町医者 さん
絶対的に正しいことは、日本の医療レベルは世界トップレベルであるということだと思います。そして、個人負担や医療費が格安であるということも言えると思います。
医療レベル、医療制度・保険制度、実際の病院の稼働状況・経営状況、医師の待遇(報酬・休暇・勤務時間)、患者負担、こういった項目を、欧米諸国と比べてみてはいかがでしょうか。いかに日本が恵まれた国かわかるでしょう。
よく、医師は金持ちと言われますが、本当にそうなんでしょうか。週35時間勤務のサラリーマンと、当直や待機を含め週100時間労働の医師。この報酬が同じであればそれはおかしな社会だと思います。でも、実際のところ、時間給にすれば、一般サラリーマンのほうがいいかもしれないですよ。休みもしっかりと取れますしね。ゴールデンウィーク・年末年始などは、医療従事者にはまったく関係ないものですからね。サラリーマンの友人から10連休などと言う話を聞くと、本当にうらやましくなります。
なぜ、それでも医師が働くか。それは良心・使命感があるからです。いままでの医療は、この医師の良心によって支えられてきたと言っても過言ではありません。しかし、現在、その良心だけでは、むしろ自分や、自身の家族が崩壊してしまうような状況になりつつあります。
医師は特別な人間ではなく、普通の人です。家族もいます。
現状はあまりにも過酷です。
2008年03月13日 13:49
北の小児科医 さん
番組拝見させていただきました。本当にありがとうございます。ようやく公平な報道をしてもらえてうれしく思います。さて今夜はコンビニ受診の話とのことなので、現場から少しコメントさせてください。
>「病気や怪我は時間を選ばないのだから、病院が24時間開いているのは当然ではないか」。医師側も(すくなくとも私は)そう考えています。ところが、「24時間あけとくだけの予算が必要ではないか」とは考えていないのが世論です。現在の医療予算(30兆円)はあくまで平日昼間だけの予算です。医師の数もその分しか配置されていません。24時間、コンビニのように、いまの昼のレベルを保つには少なくとも4倍以上の医療費がかかるのでけど(消費税なら何十パーセントか増やす必要があるのですが)、国民のみなさんはだしてくれますか?そういう人を選挙でえらんでますか?いまのところ世論はもっと医療費をさげろということになっています。アンケート調査でも医療費は下げたほうがよいというのが多数派ですし、聖域なき改革(医療費削減)をうたった小泉改革は、自民党圧勝という結果でしたので。
それで医療者はどうしたかというと、命を救うためには、ボランティアでも医療をしようと、今現在もボランティアで時間外の救急をしています。(結果として人の2~3倍働く36時間勤務をしたりします)国の予算がでてないので当然不採算になります(必要なのは人件費だけではないので)。
ところが、不採算の病院はつぶすという厚生労働省の方針がでました。また、司法より、たとえボランティアでも世界最高以上の医療を提供しなければ数億円の賠償という判決がだされました。そういう背景でボランティアはつづけられませんっていう病院がでてきてもしかたないと思いませんか?
お金を払わないのなら(実際、自治体により年齢の幅ははありますが子供の救急受診は自己負担さえも無料です。)せめて節度ある受診をしてください、かつすこし勉強してくださいというのが小児科医としての私の、利用者である親に対する願いです。
緊急性がなくても受診する親がふえました。スキーからかえってきたら38℃の熱があったという中学生に緊急性があると思いますか?
昔から子供の緊急性を判断するのは親の仕事でした。いまもそうだとおもいます。私も親ですので。
救急外来には、緊急性(翌日までほっといたら命にかかわる)があるときだけかかってください。それ以上はボランティアではとても対応できません。ただ、生まれたばかりの児、親としての日が浅い人が、重症度がわからないのは当たり前なので、お手伝いします。しかし、自分の大切なお子さんへの責任を人任せにしないでください。最近、重症度をまったく判断しようとしない親がふえたように感じます。その割をくうのは子供です。実際の例としては「私が心配なので」という理由でかるい風邪の子供ををわざわざ夜中に起こして吹雪のなかをつれてきた母親がいました。案の定、子供は、こじらせて肺炎になりました。
別の国の実情をあげてみます。イギリス(日本と医療費は同規模の国です)のある地方で調査したところ、一般的に重症度がわかりにくいとされる2歳未満の児の、人口が1万7千人に対して、救急外来の受診は10年間で約7万7千回だったそうです。ひとりあたりにすると10年で5回以下です。日本人が特別病弱とはおもえないので、1年に5~6回の救急受診とあたりまえのようにかかれることには違和感をおぼえました。節度ある受診をおねがいしたく思います。
長くなりましてすいません。今晩の放送に期待しています。
2008年03月13日 13:33
勤務医 さん
他局ではひどいコメントがされていましたよ。
http://ameblo.jp/reservoir-dogs/entry-10078727506.html
をご覧下さい。
これはほんとにひどい。
現実、負のスパイラルですよね。社会全体が。夜しかかかれないから夜見て欲しい。その状況もわかります。しかし、現状控えて欲しい。ではどうしたらよいのか。健全な社会であれば、病気で仕事を休むことは出きるはずです。何が悪いって、それを認めない企業であったり、社会ではないでしょうか。医療側は患者を助けたいのです。救いたいのです。それに協力しない社会・組織はやはり責められるべきだと思います。
日本の社会は忙しすぎます。
ワーキングプアもしかり、それなりの所得がある方であっても。欧米諸国では年間4-6週間の休みがあります。もちろん日本でも有給はそれくらいある企業もあると思いますが、それをvacationとして使うことはほとんど出来ていません。
いろんな意味で豊かな社会を望みます。
2008年03月13日 13:21
good job さん
その程度で救急来るなと言われた患者様:
>私の患者としての経験から言えば、
にコメントしたいと思います。
まずお断りいたしますが、「その程度で救急来るなと言われた患者様」及びお子さんの病状が不明なので一概に言えなく、例外もあろうとは存じますが、一般論として理解していただければと思います。
>私には2人の子供がいるが、彼らが乳幼児だった際には年間5,6回は深夜に救急外来に行った。できるだけ自家用車で連れて行ったので救急車の利用は2回くらい。
救急車の利用を減らしているとのことですが、常態として数年間に亘り救急車を年2回使うこと自体、一般的に適正な利用とはいえないと思いますがいかがでしょうか。というか、仮にお子さんが特定難病その他の重篤な疾患であれば、決まった医師(病院)で厳重なフォローがなされているのが普通ですから、状態が悪くなってもその病院に電話して指示を受ければいい訳です。そうでない以上、「その程度で救急来るなと言われた患者様」のお子様が特別重篤とは(少なくともあなたの文面からは)伺えません。
>喉に魚の骨が刺さって夜間に救急に行って2時間待ち。骨は先生が30秒で取ってくれました。こんなのでER使うのってどうなんだろうと思うけど、翌朝までは待てないし、近所の診療所は閉まっている。
何故翌朝まで待てないのですか?あなたは骨を30秒で取ってくれた先生に2時間待たされたと文句をつけているのですか?あなたが「待たされた」という2時間、その先生が何をしていたか一回でも思いを馳せられれば、「喉に魚の骨が刺さって夜間に救急に行って2時間待ち。」などと恥ずかしくてオープンなネットに書けないと思いますが。はっきり言って他人に対する思いやりが欠如していると発言と思います。
>場数を踏んで、かつ自力で調べて、どのような症状ではどの医療機関に連絡すべきか、親の私がノウハウを得た現在では、119にも相談機関にも電話しなくなり、自力でスムースに対応できるようになったが、これって患者側の仕事ですか?
相当の部分、「患者側の仕事」ですよ。何もかも他人任せではないでしょう。当然、救急情報システムの充実は必要であることは否定しません。
>いつでも最優先で受診できる仕組みを作ってください。
ですから限られた医療資源で多数の急患から「最優先」にするためには、トリアージが避けられないのですが、これも理解できませんか?
>また、保護者が1人で2人以上の幼児がいる状況だと、もう一人に留守番はさせられず、両方連れていかなければなりません。寝ている子供を2人もかかえ、幹線道路まで出てタクシーを拾うのは困難です。
だからといって救急車を呼ぶのですか?保護者が1人で2人以上の幼児がいる状況は、ある意味あなたが作ったのですよ。甘えとまでは申し上げませんが行政に働きかけるならまだしも、この場では、適切な発言と思えません。
「過換気で問題ない。その程度でわざわざ救急車で来るな」とは確かにひどい対応でしょう。だからといって
>はあ?意識が無くなって倒れたら普通救急車呼ぶだろう!到着したときの症状だけ見て何言ってんだこいつ?
とネットに書き込む行為自体、このひどい医師とどこが違うのでしょうか?
>海外の制度や実態に学ぶことは多数ありそうです。
海外の医療制度を理解することは必要だと思います。しかしそれを実際に日本に導入しようというのであれば、その国の社会保障制度(税負担や健康保険制度も含め)を考慮しなければ、有害無益だろうと思います。よく商社や大手メーカーの海外駐在員が、海外で医療を受け、帰国すると日本の医療が「遅れている」と感想を述べているのを耳にします。多くは待ち時間の長さと診療時間の短さですが、こういう方々は実際に現地におられるのに関わらず、当地の現状が見えていないな、というのが率直な感想です。
中東や欧米の多くの国では、物理的または経済的に医療機関へのアクセスが制限されています。前者はファミリードクター以外の初診を禁止することで(しかもこのファミリードクターの受診までで最低数日かかる)、後者は自費診療と高額な民間保険によっての受診制限です。これにより医師の負担が緩和されるため、たいてい救急部門は独立したセクションです。だから救急はスムーズに受診できるのです。
また日本人の場合、多くは企業が最高ランクの海外旅行保険に加入しているため、海外の医療機関からすれば、日本人は「医療費を踏み倒されるない良い顧客」なだけであり、悪く言えば多くの現地国民の診療機会を日本人が「食いつぶしている」とも言えなくもありません。仮に多額の個人負担があったとしても海外療養費支給制度(日本国内での保険医療機関等で給付される場合を標準として支払われる制度)で殆どが還付されます。
このように全く違うある特定の医療制度を一部だけ見て、「優れた制度」として導入しようというのであれば、日本の税制、社会保障制度の根底から改革していかない限り、必ず破綻をきたすことは「火を見るより明らか」であるでしょう。
2008年03月13日 11:40
滋賀県整形外科医 さん
番組拝見しました。
これまでの医療現場の報道に比べ、現実をリアルに
報道していただいた気がします。ありがとうございます。
しかし、まだ十分な認識とは思えません。
報道されていた病院はまだ大きい規模の病院でしょう。
私は整形外科医です。夜間の救急疾患も比較的多い科です。
整形外科医の目から見た現在の救急の問題点をお書きしたいと思います。
1)当番制の崩壊
地方では、救急患者が1つの病院に集中しないように「当番制(輪番制)」という
ものがあります。これは、日によって救急を担当する日を決め、それ以外の日に
医師を救急から解放する制度です。しかし、これがすでに崩壊しています。
これをするためには十分な医師の数が必要です。夜間当直医が専門外であっても
他の科の医師が自宅待機で、何かあればかけつけてもらえる、そういう中で
なら可能でしょう。しかし、これを実現するには十分な数の医師がいなければ
不可能です。現在は、バックアップもないまま、当直をしています。自分自身、
心筋梗塞、脳出血の疑いなどであれば、例え当番日であったも、受け入れを
お断りします。仮にうけて診断したとしても、専門病院に転院になるでしょう。
その時間のロスは、患者さんにとっては致命的です。となれば専門のものしか
診なくなるのは当然でしょう。これはもう輪番制ではありません。
厚生労働省は、救急の充実のため、広く浅く診られる医師を育てるため、
臨床研修医制度を始めました。しかし、たかだか2年の研修。それぞれの科に
したら数ヶ月の研修で救急に対応する能力を身につけるなど不可能です。
2)夜間救急患者の増加
いわゆるコンビニ化。これまで言われているのとは別の観点から。
1つは、小児の医療費の免除。家計の負担を軽減するため、小児の医療費が
免除される制度があります。これにはいい面も多大にあると思います。
しかし無料であるがため、重症であろうと、軽症であろうと、いつでも
病院に来られます。小児患者の増加の一端でしょう。
軽症交通事故の搬送。整形外科医であるため、交通事故患者の搬送は
よく受けます。救急車で来てもほとんどの方は軽症です。聞けば、回りで
見ていた人が通報した。警察にとりあえず病院に行くように言われたと。
夜間に4人の家族が無症状なのにとりあえず来ましたといったケースもしばしばです。
なんでもかんでも病院に行かせるのはやめていただきたい。救急隊は、
通報されれば搬送義務が今はあるため、罪はないと思います。今後は
救急隊にトリアージの権利を与えるべきでしょう。歩行可能なような
軽症患者は搬送を断ってもいいと思います。そのために搬送が必要な2,3次
救急患者の対応が遅れるのは問題です。
3)異常な勤務時間
以前、受け持ちの入院患者に、当直あけで普通に外来、入院業務をしている
ことを驚かれました。夜勤あけには家に帰れるのが、普通の方の認識でしょう。
救急にくる患者の多くも、救急の医師は夜間のみの担当だと思われている方も
多いです。通常、日中の外来・手術・入院業務をした後に、そのまま夜間救急・当直に
入り、朝になれば翌日の外来・手術・入院業務にが普通なのです。
この現実をわかっていただきたい。
まだまだお話ししたいことはありますが、
今後、この掲示板も含めて議論が進み、また新たな特集の機会に
より掘り下げたられた報道がされることを期待しています。
お忙しいでしょうが、がんばってください。
2008年03月13日 09:06
春よこい さん
「医師を増やすに尽きる。」
これはまさに正論だとは思うのですが、医師を増やすには何が必要なのでしょうか。もちろん時間がかかります。次にお金がかかります。勤務体系が正常化したとしても、次は、訴訟リスクの問題です。ハイリスク・ローリターンでは、医療の質が低下するだけでしょう。医師を増やすにあたり、ただ数を増やすとなると質の低下が容易に予想されますよね。
「自分で自分の身を守るために近所の病院が何に強いかを住民は知っておくべきだ」
これも正論ですが、それを知っていても実際救急には救急隊が判断することです。重要なのは、自分の体・健康について把握してくれる近所のホームドクター(開業医)を持つことでしょう。開業医は昼しかやっていないから行くことが出来ないというのは、患者の怠慢でしかありません。救急のみでなく、病院は疲弊しています。つまり、軽症・風邪程度でも大きな病院に診てもらうことが、患者にとってはよいとされているからです。しかし、救急だけでなく、医師・クリニック(開業医)・病院はそれぞれの役目を持っています。ピラミッドの如く大病院に重症患者が集約され、吸い上げられるようになっています。それを理解して欲しい。重要なことは、どこの病院が・・・に強いとか、どこの病院なら夜も診てくれる、ということではなく、どこの開業医の先生が自分のホームドクターをして適しているかではないでしょうか。
こういった番組の構成はいろいろとあるのだと思いますが、現状を伝えることと、現場・制度の問題点の整理をすること、多方面からの意見を集約すること、それに基づいて、具体的な解決策に関する特集を組むことでしょうかね。どうしたらいいのか。それをコメンテーターだけで考えても進みません。ぜひ、現役医師などのメディカルスタッフ、厚生労働省などの役人、弁護士・政治家など、そして主役となるべき国民(一般人・患者)が集う場を作って、意見を集約して欲しい。
よろしくお願いします。
2008年03月13日 07:34
暇人28号 さん
その程度で救急来るなと言われた患者様:
>海外(イランとニュージーランドで経験あります)で救急医療の対応は日本より全然迅速です。しかも必ず医師が診療します。イランでは「病気や怪我は時間を選ばないのだから、病院が24時間開いているのは当然ではないか」と不思議そうに言われました。<
日本でも病院は24時間あけています。緊急事態に備えて。日本と海外を比較して大きく違うのは、日本では非常に低コストで誰でも気軽に時間を選ばずに医療機関を受診できることである一方、外国ではお金や制度による受診制限をかけているところにあります(以前のどなたかがカナダの実例を書き込んでおられましたのでご覧ください。ニュージーランドについてもこちらをご覧ください。http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/490041/)。
ちなみに、私は先日ハワイで怪我をして救急医療を受けてきました。医療保険に入っていたためにワイキキの救急病院での診療を受けることが出来ました。その際、最初に問診をとったのは看護師さんでした。医師は途中から出てきて簡単な診察・最後に「OK・OK!」と言っただけでした。ちなみに、医師は外科系でしたが、専門医ではありませんでした。また、印象強かったのが設備が日本に比べてずっといいことと、患者さんが異様に少ないことでした。時間帯の問題か、あるいはアメリカではお金によるアクセス制限によるものかは分かりませんでしたが。また、救急車に関しても使いませんでした、というより使えませんでした。理由は、救急車利用でも多額の費用が必要なことと、救急車では近隣の小さな医療機関につれて行かれて自分の希望する都市部の設備の整った病院に搬送してもらえないことからでした。結局、私の場合はタクシーを利用し、1万円ほど(80ドル)支払い、直接ワイキキの病院を受診しました。
もうひとつ。日本と海外で決定的に違うのは、海外では医療従事者の交代勤務が確立されているのに対し、日本では医師の24時間365日拘束・36時間連続勤務が日常的に行われていることです。
トリアージに関しては、医学を知らない人に判断出来ないというのはもっともだと思います。だからといって誰これかまわず夜間に受け入れる余裕は日本の医療機関にはありません。また、「その程度で救急来るなと言われた患者様」も立腹されていますが、トリアージはたとえ医療従事者であっても完全に出来るものではありません(そもそも、簡単に診察して完璧な診断が下せれば精密検査なんて必要ありません)。トリアージ=初期診断が正しくなかった場合、このように医療従事者に対して怒りの矛先が向けられるようならトリアージは成立しません。結果に対しての免責が必要です。日本ではトリアージの不正確さを受け入れる度量がありません。
もし、「その程度で救急来るなと言われた患者様」の希望する医療を実現させようとしたら体制を整備する必要があります。何倍もの医療費増=大幅な増税と医療従事者の大幅増が必要ですが、国民に大幅な増税を受け入れることが出来るでしょうか。
要は、際限なく税金を高くして万人に自分の希望する医療を希望するだけ受けられるようにするのか(世界的に見てもこのような国は存在しない!)、あるいは、自由診療(アメリカが代表例)・混合診療などにして受益者負担にするのか、大幅な受診抑制をして熱が出ても受診は3日後でないと出来ないようにするのか(カナダ・イギリスなど多くはこちら)。選択肢はこの中にしかないと思います。どこかの牛丼チェーン店のように「早い・安い・うまい(質が高い)」などという医療制度は存在しません。いえ、今までの日本の医療制度がまさにそれでしたが、国民・マスコミ・司法・国が寄ってたかって破壊してしまいました。次の方向性を決めるのは国民の皆さんです。
2008年03月13日 06:39
暇人28号 さん
私の知る範囲でのレスをさせていただきます。
ハッセ様
>これらを減らすには救急病棟を持っている病院以外で発熱、腹痛程度のみを受け入れる個人病院とかで当番制にして受け入れる方針にしたほうがいいと思う!<
最近のJBMではアウトです(JBM:judgement based medicine、判例に基づいた医療。最近は刑事訴追、民事による高額の賠償を回避するために過去の判例に基づき医療を行うこと)。発熱の中には重症の病気もごくまれに含まれます。そのごくまれな疾病を診断できずに死亡すれば医師は逮捕です。外から診察しただけではその疾病は判断できません。判断するとなれば、全例にありとあらゆる検査を行う必要があります。となれば、高次機能病院でなければ診ることは出来ません。過去の判例でも、自分のところできちんとした診療が出来なければ診療を引き受けることさえ罰せられています(まさに、福島産婦人科医逮捕事件(現在公判中)はその典型です)。いざ自分のところで診療できないと分かっても、30分以内に他院へ転送しないと罰せられます(加古川心筋梗塞訴訟:判決確定)。実際には30分で転送するのは困難といわざるを得ません。
さらに腹痛などは非常に診断が難しく、発熱以上に精密検査が必要です。「腹痛ごとき」などとはとてもいえません。
法律に違反してまで医療を行うことは出来ません。
2008年03月13日 06:07
一医学生ですが。 さん
番組拝見しました。
医療への情熱を持ち、医学の道に足を踏み入れた者ですが、昨今のマスコミの「医師叩き」の様な報道、又、福島の産科の先生の事件などで、将来への展望に蔭りを感じていました。
しかし、番組を拝見し、やっとメディアとして客観的視点での報道がなされたのではないかと感じ、少しは日が射した様に思いました。
森田さん、今後も、メディアをリードする気概で、頑張ってください。また、是非特番を作って下さい。期待しています。
2008年03月13日 03:24
一病院勤務医 さん
いつもNEWS ZEROを拝見しています。日々、患者さんにもお薦めの番組としてお話ししています。
さて、3月11日、12日と釘付けでした。
実際の現場の取材に基づいた報道は、非常に見応えがあります。また長嶋さんのコメントも素晴らしいものでした。
他の方も書かれていらっしゃいますが、自分の専門外の救急を受けたくても受けられなくなっている現状があります。
その大きな原因の一つに「平成15年10月24日の大阪高等裁判所判決」があります。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/5DC0E6DAEC784F5649256DD70029B153.pdf
この判決は、救急に携わるものの間では常識となりつつあり、自分が100%救命出来ないのであれば、その患者さんの診療に手を出してはいけないという強いメッセージを医療界に発しています。これは、先の福島県の大野病院事件にも連綿と受け継がれています。
医療は元々不確実性の元に成り立っていますから、100%救命可能などということはありえません。
もしも、そのように言える方がいらっしゃるのであれば、「社会のため」にもその方が「全ての」患者さんを診療すべきであることは明らかです。
神ではないことを知っているトレーニングを積んだ医師は、自分に限界があることも知っています。
このことから導かれる結論は、非常に明快です。
今までの救急医療は、医療者の善かれという使命感でなんとか維持されてきました。
しかし、その使命感は無用であり、結果のみが重要である、という司法判断がなされているのです。
この国は、法治国家ですので司法判断から逸脱した行為は許されないのです。
2008年03月13日 02:44
ぽ さん
最後のキャスターの結論はどうかと思いました。
ネットワークで連携を結んだ所で、乗車率150%の満員電車が175%まで詰め込めるようになりました!でしかないわけで。一日目の激務ぶりのVTRを見ていなかったのでしょうか? もしネットワーク化が達成できたところで、その場合3件目の受け入れ要請の電話が"かかってこない"というだけでしかないんですよ。宿直と言う名の夜勤であったり、その翌日には通常勤務だったりするわけで、さらにその隙間に業務を詰め込もうとする愚作でしかありません。まるでここまで負荷をかけても死なないならもうちょっとかけれるんじゃないかというマウス実験をしている実験者の感想です。
じゃあ抜本的な改革はあるのかというと解決策なんてないわけなんですけどね。首都圏の満員電車を解消するには、例えばフレックスタイム制度だったり、在宅勤務だったり、あるいは首都機能移転とか、机上の空論では解決できる案ばかりですが、実現性はゼロです。
このままで行けば崩壊するかもじゃなくて現在進行形で崩壊中なわけで、次回の特集はでは最早崩壊は確定なので、崩壊した後をどうしたら少しはマシな医療システムが再構築できるのかというテーマで日本が目指しているイギリスやアメリカの医療体制の矛盾点にスポットを当ててみたら如何でしょう。
例えば公的保険の崩壊後はアメリカから民間の保険業者が乗り込んできくるでしょうが、その際に気をつけるポイントだとか(過渡期には顧客が随分と有利な契約もあるかと思います)、あるいはイギリス型の強烈なアクセス制限が導入される時に、ある程度の診断は自分でつけられるような医学的知識がないと、手遅れになってしまうとか。
イギリスで病気になってはいけない:http://www.geocities.jp/jgill37jp/dates.html
※このサイトで紹介されている内容は、このままでは日本もこうなるかもという"予想図"ではなく、ほぼ確実に将来こうなる"予定図"です。
2008年03月13日 00:59
ハッセ さん
僕の実家の近くには消防署があり幼い時から救急車のサイレンを聞いて育ってきた!温泉街や黒部峡谷の近くなので湯あたりや山でケガをした客もいるので人口八千人位の町でも観光地のため救急車が出て黒部の病院に運ばれている!しかし、テレビとかで「腹痛がガンだった!!」という不安を煽る番組もあるから大袈裟に考えてコンビニ診察を受けているのが現状だと思う!これらを減らすには救急病棟を持っている病院以外で発熱、腹痛程度のみを受け入れる個人病院とかで当番制にして受け入れる方針にしたほうがいいと思う!
2008年03月13日 00:57
その程度で救急来るなと言われた患者 さん
ZEROのOA見ました。現場で何が起こっているかを謙虚に取材する姿勢には好感が持てましたが、どうも釈然としません。「たらい回し」発生のメカニズムとして、
・二次救急の不採算性
・二次救急の専門医不足でリスク回避
によって三次救急への患者集中を挙げていましたが、それだけでしょうか?
「たらいまわし」は以前からあったのに表面化していなかっただけなのでしょうか?それともここ数年に頻発しているのでしょうか?もしここ数年の問題であれば、なにが状況を悪化させたのでしょうか?現場も大事ですが、本質的な問題まで行き着いていない気がします。
現場ので必死に医療を支えている救急医療従事者へすぐ必要な支援を実施することはすごく大事だし、その答えは現場にしかないのはわかります。それは非常に重要で、緊急に、最優先で取り組むべき課題です。
しかし、それと別に、制度やシステムそのものの問題で体制が機能していないのであれば、それを効率的で有効性のあるものに変革していかなければ、問題の本質を解決することはできません。その部分がどの報道からもいまいち伝わってきません。
1.医師、看護師の減少はいつから?何故?
>高リスク化の影響?
>格差の拡大で受験生が減少?
>医師の報酬に問題がある?
2.医師の診療科の問題
>診療科の専門化が問題?
>昔の臨床医はもっと広範囲の診療が可能だったのでは?
>教育の問題?
>専門医の連携の問題?
3.制度や社会的な制約?
>地方財政の悪化で予算が適用できない?
>国の医療制度への予算配分が変わったため?
>医局制度の廃止で、若い医師を適正配分できなくなったのでは?
4.その他にも何かあるかも・・・
さて、次回はモンスターペイシェントの問題だそうですが、多少現場取材しただけで安易な感想のような意見を言うのではなく、過去からの多数の記事や情報を丁寧に取材してください。
「泥酔したくらいで救急車に乗るな」と言うのは簡単。でも急性アルコール中毒で死ぬ人もいるのだ。素人の利用者にどこまで緊急度を判断させるかはそう簡単な問題ではない。その辺を踏まえて考えて欲しい。
私の患者としての経験から言えば、
1.小児救急
私には2人の子供がいるが、彼らが乳幼児だった際には年間5,6回は深夜に救急外来に行った。できるだけ自家用車で連れて行ったので救急車の利用は2回くらい。
最近は電話で症状を訴えると看護師が簡単な問診をして「翌日の受診でも大丈夫」と言われることもあるが不安。理由は医師ではなく看護師の問診であること。電話での問診で本当に緊急度が判断できるのか・・
喉に魚の骨が刺さって夜間に救急に行って2時間待ち。骨は先生が30秒で取ってくれました。こんなのでER使うのってどうなんだろうと思うけど、翌朝までは待てないし、近所の診療所は閉まっている。
港区には消防がやっている救急相談窓口があって、まずそこに相談するが、どの診療科が適当で、今現在どこの医療機関がその対応が可能かの正確な情報を持っておらず、教えてもらった医療機関に片っ端から電話しても担当医がいなかったり、逆に相談窓口の連絡するよう言われたりで堂々めぐり。
場数を踏んで、かつ自力で調べて、どのような症状ではどの医療機関に連絡すべきか、親の私がノウハウを得た現在では、119にも相談機関にも電話しなくなり、自力でスムースに対応できるようになったが、これって患者側の仕事ですか?
乳幼児の場合、緊急性が不明なだけに、のんびり電話で問診したりたらい回しにされている時間は無いのです。緊急性の判断だってできません。いつでも最優先で受診できる仕組みを作ってください。開業医の支援も得るべきだと思いますよ。
また、保護者が1人で2人以上の幼児がいる状況だと、もう一人に留守番はさせられず、両方連れていかなければなりません。寝ている子供を2人もかかえ、幹線道路まで出てタクシーを拾うのは困難です。
2.私の場合
私が意識を失って倒れたとき、家族が救急車を呼んで病院に行きました。
救急隊がきたときには意識を回復していましたが、まだ自力で立ち上がれず、状態を報告すると救急隊の方々は親切に対応していただきました。
病院に到着したときには自力で起き上がれたのですが、その際対応した医師は、2,3問診しただけで「過換気で問題ない。その程度でわざわざ救急車で来るな」というようなことを言われました。
はあ?意識が無くなって倒れたら普通救急車呼ぶだろう!到着したときの症状だけ見て何言ってんだこいつ?正直混乱し、医師の態度に唖然とし、後で頭にきました。過換気がどんなもので、発生した原因は何か?「心配ない」根拠は何なのか一切説明はなく、勝手にモンスター患者扱いです。忙しいのは分かるけど、こんな対応をする医師はいりません。
いったい医師は患者(やその家族)に何を期待しているのですか?重傷度や緊急性を自己判断しろと?それはできません。トリアージの議論もありますが、海外(イランとニュージーランドで経験あります)で救急医療の対応は日本より全然迅速です。しかも必ず医師が診療します。イランでは「病気や怪我は時間を選ばないのだから、病院が24時間開いているのは当然ではないか」と不思議そうに言われました。ちなみにイランでは男性医師が女性患者を診察することはあり得ないため、医師の約半数は女性です。なぜ日本ではこのような制度を実現できないのでしょうか?海外の制度や実態に学ぶことは多数ありそうです。是非取材してください。
2008年03月13日 00:51
子持ちの小児科看護師 さん
3/12の番組を見ました(昨日は見逃してしまいました)。みなさんおっしゃっていますが、ここまでマスコミがきちんとした中立の立場で客観的に状況を放送している番組はあまりないのではないでしょうか。
私の職場の病院は地域ではじめての総合病院かつ救急診療、小児救急、周産期医療をうたった病院です。そこの小児病棟(重症病棟)に勤めていますが、常日ごろ思うのは明日のテーマでもあるコンビニ診療の多さです。私も子持ちなので24時間診療が可能である上、救急対応もしてくれるというと仕事を休んでまで日中にかかりつけを受診するより、仕事が終わってから24時間の病院にいったほうが便利だし、何かあっても安心できるという気持ちはわからないでもありません。しかし、それで都合がいいのは親だけで、そういう患者が押し寄せてくることで、本当にすぐに対応が必要な患者が診察を受けれないということです。もちろん、あきらかに様子がおかしいと思えば「うちの子をみてください!!」とかけこめるでしょうけど、ああいう場では「みんな順番なのよ。うちの方が先にきたのに。」といった雰囲気が漂っています。残念ですが。それに24時間診療をうたうと、いますよ。本当に親の都合で受診の患者が・・・。「昨日夜に頭を打って特に変わりはないんですが、心配できました。」という母子。子供は元気そうな上に、家族総出できちんとめかしこんで朝の7時に受診。医師が診察していくうちにその子供が「これから○○ランドにいくんだ~!!」と白状したり。かかりつけ医に「大丈夫だけど、もし様子が悪くなるようならこれ(紹介状)をもって受診しなさい。」といわれたのにその足で受診にきて、様子観察のために入院をすすめると「仕事があるので付き添いはできない」といったまま、子供を残して数時間行方不明になる親。うちの病院は小児科医が10人もいるので24時間をうたってもなんとかやれていますが、それでもいっぱいいっぱいで混んでいるときは2時間待ちということもあります。こんなに医師がいるのはとても恵まれているほうだと思いますよ。中でも救急車の使用についてはどうなのかと思うことばかり。熱傷という情報で救急車の受け入れをしたら、湯豆腐を食べていたこどもが舌を火傷(かなり軽症)したといったケース、ただ熱発だけ(38℃)とか下痢をしているといった状況なのに救急車で来るケースなどが絶えません。こんな状況じゃ、本当に救急車が必要な重症患者が救急車を要請した際に、救急車がいないという状況が起こりえます。救急車は要請されれば断ることができません。東京都のように救急隊がトリアージをして軽症の患者は民間の救急車に依頼するというシステムを全国にたちあげない限り助かる命も助からないかもしれません。なのでコンビニ診療に加えて救急車の要請についても取り上げてほしいです。それに大変なのは医師だけではなくて治療をともにする看護師もかなり厳しい状況ということも知ってほしいです。診療報酬の変更にともない若干の変化はあるかもしれませんが、正直すべての患者をすべて把握することは大変なことです。現在の医療体制では患者の命をホントに救えるのかわからないことが正直あります。みなさん、どう思われますかね。。。
2008年03月13日 00:10
何故医師ばかり? さん
国は何故医師ばかりを取り上げるのだろう。
大きな病院から開業医を増やし、この数年の間にも私の市には無床の診療所が多数増えた。
そりゃ、医師も減る。しかし、それを望んでやっているのは国。ばかな政府。悪徳な医師もいるかも知れない実態を助長しているようなもの。
救急医療をするには、医師だけではどうにもならない。まず、運ばれたら何をする?体底の場合は画像系や血液などの検査を行うはずである。
しかし、看護師の絶対数確保などに東奔西走している国には理解できないであろうが、検査技師や診療放射線技師などの扱いは年々ひどい状態になっている。本当にこれで良いのか?技師達の結果が不正確であれば、どんな名医でも的確な診断ができないはずである。
しかし、実態は、医師を確保、看護師を確保するために、給与の引き下げやリストラ的な人事が行われている。年々給与も上がらない状態で患者を診るには非常に辛い心境である。それでも、残された人員で当直体制を整えなければならない。その負担は本日の2次救急医療の撤退と全く同じ現象である。朝から働いて、寝ずに次の日の勤務なんて当たり前である。医師も同じで責任の重さは違うかも知れないが、そのような実態があるにも係わらず、厚生労働省は何も理解しようとしない。今こうしてニュースで取り上げるのは良いが、原点は医師不足をわざと促し、救急撤退を余技なくしている国・政府が馬鹿な形作りをしているからである。
救急をもっと確立させたいのであれば、救急医療に対する結果的には金銭的なメリットを病院側に持たせないと無理である。
医療崩壊?ちゃんちゃらおかしい話である。国がそれを強いておいて(中小病院を潰しにかかっておいて)こんなことを論じている方が、一現場の人間としてアホらしくなる。本当に見ていてつらい。
今後の自分の将来像も見えなくなっている状態で、患者を診ることを続けていけるのかどうかが一番不安である。
2008年03月13日 00:08
地方の勤務医 さん
放送を拝見して勇気付けられました。勿論短い時間ではまだまだ足りない部分も多いと思いますし、医療以外でもそうですが被害者感情のみを報道するマスコミの姿勢も正されなければ今の医療崩壊がますます進んでいくと思います。しかし、放送の内容は短い時間で救急医療の現状を的確に報道していたと思います。今後取り上げてほしいのは医療的(医学的といってもよいものもありますが)には誤った判例と考えざるを得ないような、救急医療を取り巻く司法の現状です。他の書き込みにもありましたが、2次救急における平成15年の大阪高等裁判所の判決は現場に非常に大きな影響を与えました。また医師の勤務体系そのものも労働基準法違反であり、これが当然のごとく全国ほとんどの病院で黙認されているのです。ここまであからさまで、誰もが認めている法令違反など他にあるのでしょうか?国民であれば法律は守らなければならないものと思いますし、労働者は労働基準法で守られるべきと考えますが、医師の勤務に関しては法律さえも守ってくれません。しかしその結果生じたことに関しては訴訟で処罰されるのです。このような理不尽な現状も医療崩壊の原因と考えます。是非取り上げてください。
2008年03月13日 00:04
takero さん
基本的な言葉の使い方です。
当直医と救急医の違いですが、当直医は本来は外来患者を診るためではなく、入院患者のために病院に泊まる医師です。そのため、当直医が救急外来をメインに見ていることは、実質労働時間にあたり労働基準法違反となります。
現状は、当直医が入院・外来の両方を担っている病院が2次救急レベルまではほとんどだと思います。これ、違法なんです。
当直であるから、次の日も通常勤務となることに何となく抵抗できないんですね。報酬も当直分しか支払われないのがほとんどでしょう。しかし、実際は当直ではなく夜間勤務です。でも、これを夜間勤務とすると、医師不足で破綻する病院が増えます。
やはり、勤務医の待遇をよくして、開業するよりも勤務医であるメリットを大きくすることではないでしょうか。疲弊している現場の建て直しには、患者側から・政策面からの複合的な対策が必要です。
2008年03月13日 00:02
morimoto さん
今回の特集は医療従事者にとっては画期的なものです。ありがとうございます。
全般的な医療崩壊が起こっている中、一番目に付きやすいのは救急医療です。ただ、重要なのは、今回の場所が、大阪であることです。大阪は救急医療が日本の中では比較的発展している地域です。その大阪であの状況であるということです。これが医師の数が少ない地方では、救急部すらまともにもてない病院がほとんどです。
総合医・専門医という言葉がありますが、厳密に言うと、両方とも専門医と思います。つまり、総合医は総合的に広く浅く(語弊がありますが・・・)診ることを専門とする医師であり、専門医は狭く深く診ることを専門とする医師です。つまり、救急医も救急処置が専門であり、その先の、専門については各科の専門医に治療をゆだねるのです。この救急医が足りないのです。
救急を志す医学生はそれなりに居ると思います。しかし、現場の過酷さ、社会的評価の低さもあり敬遠する傾向にあります。訴訟の起こる現場は、産科・救急がメジャーどころで挙げられます。アメリカでは、産科医などは医師賠償保険を百万単位で払っているとの言われています。もちろんそのような保険を払うには、それなりの報酬が必要となります。現状、日本の医師はそのような状況にないため、法的にこのような医師を保護するか、極端にいうと医師にとっては何もしないことが保身につながり、それが萎縮医療となるのです。それがさらに医学生や研修医が専門を決定する時に大きく影響します。
今回の番組のように、現場をしっかりとみれば現状の把握は十分に出来ます。しかし、医療政策は会議室で決まります。会議室に居る方々が、現状をしっかりと把握していないことが、現在の問題の根本にあると思います。税金の使い道、もっとありますよね。
行き当たりばったりの政策はもうたくさんですね。
話はいろいろ飛んでしまいましたが、我々国民が出来ることは、こういった正しい情報をもとに何か運動を起こすことでしょう。身近なことでは、限られた医療資源を有効活用するために、明日の特集であるようなコンビニ受診を控えること、医療に興味を持って、自身の権利を主張するのみではなく、皆が適正な医療を受けられるような環境を作ることでしょう。明日はわが身です。いつ自分が重症患者になるかわかりません。自分をその場に置き換えてみればすぐにわかりますよね。
2008年03月12日 23:53
ある内科医 さん
今日は特集2日目でしたが、少し残念でした。
何故なら、2次救急で専門以外の受け入れが出来なくなって
きているという理由があれでは視聴者はよく分からなかったと
思うのです。
「訴訟リスクが高い」だけではよく分からないと思います。
現状は、既に裁判所により「専門以外を診て問題があった場合は
診た医師の責任である」と判決が出ているから診れないのです。
ここを強調して頂きたかった。
この「問題」がないレベルとは、最高級の医療レベルです。
こういう世の中の現状を全く無視した判決がいくつか出たため
病院は救急医療が出来なくなってしまったのです。
これは、決して医師を増やして容易に解決する問題ではありません。
今までは、とりあえず患者を受け入れて、専門外でも平均レベルの出来
うる限りの事をやっていた。
それを全部各専門医が対応するなど、到底現実的ではありません。
しかし、裁判所は「それをすべし」と判決したのです。
この結果、どんどん救急をする人材も病院もなくなっている。
はっきり言います。
このような判断をした判決が間違っていた、という事です。
裁判官も当時の過激な医師たたきのマスコミの報道で一般市民同様にかなり洗脳されていたとは思います。
医師や現場をどんどん叩けば、医療レベルはもっと上がり、それが市民の利益につながると考えていたのだと思います。
しかし、国民はこのような判決で、逆にとても不幸になりました。
いつでもどこでも最高レベルのものを要求し、しかし医療費はどんどん
削っていって、現場がもつ訳がありません。
現場は最後の一本のわらによって崩れ落ちるところまで来ていたのに。
私は本来かなりの楽観主義者ですが、この医療問題に関しては
もう遅いかもしれません。
皆、気づくのが遅すぎたと思います。
2008年03月12日 23:48
息切れNs さん
患者さんから「救急車で来れば早く診てもらえますか?」と夜間の救急現場でよく聞かれます。また、救急車から歩いて降りてこられる患者さん・・・。タクシーではありませんよ!と言いたくても言えません。どんなに働いても働いても報われません。果ては「市民のための病院だろう!いつでも早く診てくれ!!」と怒鳴る患者さん。そうですよ!市民のための病院です、あなたのための病院ではありまん!!と怒鳴りたくなるのはこちらです。ホントにコンビニ状態です。地方の市民病院は医師不足により閉鎖される診療科もあるなかで、専門外でも断ることなく頑張っています。3次救急に搬送するには遠く、断られることも多いからです。それなのに医療費を踏み倒す患者も多く、やりたい放題、言いたい放題がまかり通っていいのだろうか、きちんと対応しているのですから、診療報酬として整備されなければ閉鎖せざるを得ない病院はもっと増えるでしょう。休日、夜間診療の案内も市の広報等でお知らせしているにもかかわらず現状は変わりません。正しい診療に関する患者教育は誰がするんでしょう?行政は先送りにせず、しっかり現場の意見を聞いて欲しいと思います。
2008年03月12日 23:43
地方勤務医です さん
日本のマスコミもここまで来たかという意味では非常にエポックメイキングな報道でした(まだ明日が残っていますが)。
明日のトピックは救急のコンビニ化についてとの事ですが、当直ですが必ずみます。貴局の爪の垢をせんじて日曜日昼の某局の司会者に飲ませてやりたいです。
医療側はマスコミに、味方になって欲しいといっているわけではないと思います。ただ、恣意的、一方的な報道ではなく、中立の立場で事実を報道して欲しいと思っています。
そういった点では、時間的な制約もあり我々の思いの全てが報道されているわけではないですが、とてもよい内容だったと思います。
採算の面だけではなく、訴訟リスクの面についてこれだけはっきりと報道されたのは初めてではないかと思います。
医療側と患者側は敵対関係ではなく、ともに協力し合う関係のはずです。そのためにはお互いの現状をきちんと理解する必要があります。貴局の今回の特集は、今まで多くのマスコミに見られたような「医師VS患者」などといった視聴率至上主義の無責任な報道とは違い、大変有意義であったと思います。
有難うございました。応援しています。
2008年03月12日 23:41
医師に感謝を さん
私は一次病院に通院しています。
主治医は外来、病棟、宿直これに学会、研究とすさまじい量の仕事をこなし、そこで私達患者に対して優しい接し方にただただ頭が下がります。そんな医師もいることをここで言いたかった。
そしてそんな病院に出会えてよかった。
モンスターペイシャントが問題になっていますが、言葉ひとつで解りあえることなのに、何かが足りない。
「ありがとう」の気持ちと「お大事に」の気持ちこれが一致すれば
いい事なのに。
2008年03月12日 23:39
東京の勤務医 さん
医師を増やすことにつきると言っていましたが、医師を増やしても、低賃金で訴訟リスクも高い診療というように割に合わない仕事には、もう誰もつかないと思います。医師だってそれぞれ個人的に守るべきものがあるのだから、それが根底から覆される危険のある仕事はやらないでしょう。今まで、さんざんマスコミがあおってきた医療不信と、トンデモ判決がまかり通っている今、こういった土壌を解決しないことには、だれも目を向けません。アカヒゲ先生は訴訟リスクがなく、医師の勤務実態が厳しくない時代のことです。医師の皆様、勤務待遇の改善、自分の身のプロテクトについて声を高らかにあげていきましょう
2008年03月12日 23:31
国保診療所医師 さん
12日の放送では専門外は診れないと医師が感じている理由を説明するにはまだまだ不足です。加古川心筋梗塞事件、脳外科心嚢穿刺事件を説明して、医療裁判が、いかに、日本の医療を破壊しているか報道してください。通常の医師が、行ったことをすべて、結果責任で断罪されている状況を説明してください。
火事を消火できなかったら逮捕される消防士、誤認逮捕したので逮捕される警官、契約を取れなかったので逮捕されるセールスマン、進学が希望と違う結果になったので逮捕される教師なんておかしいと思うのが普通です。しかし、医療に関してはそれが当然とされています。このことをわかりやすく報道してください。
このHPのタイトル説明から「タライ回し救急医療」を「対応不能の救急医療」に変えてください。
2008年03月12日 23:30
東京新病院 さん
昨日、今日と「救急医療特集」を拝見しましたが、どうして取対象が大阪だったのでしょうか?
総務省の発表した数字を見ると、はっきり言って東京都が一番酷いです。関東近郊、埼玉なども酷かったです。日本テレビが東京都にあることを考えても、すぐ側の東京都の救急医療の現状を取材して放送していただきたいです。救急医療が日本テレビ自身、番組スタッフ自身、森田公三さん自身の問題として捉えられていないのではないでしょうか?市長人数から考えても東京、関東地方の方が多いはずです。
確かに年末からの大阪での問題がきっかけだと思いますが、以前から問題になっていました。1月の東京都清瀬市での事例では被害者の方が「(報道されていたのが)関西だけの問題で、自分が当事者になると思わなかった」と発言しています。他の地方ばかりを取り上げると、その地方以外の視聴者にとっては自分自身の問題として認識できなくなってしまいます。放送内容に不満はありませんが、統計で出たワーストである東京都の救急医療を取材しないのは、やはりまだどこか他人事なのではないでしょうか?
東京新銀行が話題ですが、税金を注ぎ込むならその分を病院に注ぎ込んでいただきたいです。東京新病院こそがあるべきです。もっと地元、東京都のことを考えて欲しいと思います。
2008年03月12日 23:30
地方の小児科医 さん
やっと「マスコミがまともな報道をしてくれた」と思いました。また、何もわかっていない二流コメンテーターと違い、医療者の立場も考えたキャスターの発言になぜか感動しました。現在の医療を取り巻く環境の一部を作ったのはマスコミであることを肝に銘じて今後も正当な報道をしてほしいと思います。明日の「コンビニ受診」も期待しています。
2008年03月12日 23:28
地方の循環器医 さん
昨日の”受け入れ困難”の番組は最近のマスコミ報道の中では秀逸でした。特に先日の某局の番組の後なので余計に力づけられた重いです。本日の”専門外”の番組も全体に好感が持てますが、専門外で断る理由でどんなに不条理な訴訟があるかの例示もほしかったです。実際に私も現在は専門外は断っています。免責があればもっと受け入れたいと思いますが、現在は80%の自信では受け入れられない状況です。明日の”コンビニ受診”も期待しています。
2008年03月12日 23:27
万年下っ端勤務医 さん
昨日深夜、バイト先の病院の当直室でたまたま見ました。
なんか、うるうる涙ぐんでしまいました。
やっと、マスコミのかたも、ここまで踏み込んで報道してくださるようになったのかと、感謝しています。
私も、まだがんばれる気がしてきました。
本当に、ありがとうございました。
2008年03月12日 21:48
いち勤務医 さん
内容は今までのマスコミにない非常に画期的なものであったと思います。
ただ、これだけが真実のすべてという訳ではないことは肝に銘じて今後も真実を報道していってください。
いま現場で起こっている”受け入れ不可能”な事態は、さまざまなことが原因で起こっています。
モンスター患者による不当な要求と不当な医療訴訟、医療に関して素人裁判官によるトンデモ判決、警察による不当な介入と逮捕、マスコミによる不当な医療現場叩き、コンビニ受診、労働基準法を無視した違法な労働環境…
特に、今までマスコミによって不当に叩かれ続けてきた医療現場には、マスコミに対する不信感が非常に根深いです。しかし、マスコミが自分たちの過ちを素直に認め、それをも含めた真実をしっかり国民に伝えるという真の報道機関になったならば、医療現場でのマスコミ不信を払拭することは可能でしょうし、マスコミが医療崩壊に対して背負う罪の重さは軽減されるかもしれません。
とにかく、「真実」を「正しい言葉」で伝えてください。
2008年03月12日 19:22
僻地医 さん
本当に素晴らしい内容でした。ありがとうございます。
内容も良かったですが、村尾キャスターや板谷キャスターのコメントもこれまでの多くの報道では聞けなかった、大変感激するものでした。
医療サイドからの厳しい意見が多く、ご苦労やプレッシャーの多い大変なプロジェクトになっているかもしれませんが、これからも期待しています。今日・明日の放送も楽しみにしています。
2008年03月12日 18:09
Dr.Boo さん
3月11日の特集は現場をきちっと取材し、脚色せず、真実を語る非常にすばらしいものでした。
『答えは現場にある。』
という表現が似つかわしい内容でした。
これは、多くの報道関係者が忘れ去ろうとしていた言葉だと思います。
これからも期待しています。
2008年03月12日 13:20
暇人28号 さん
救急医療従事者の看護師様のコメントに追加させてください。
>「しかし、一時的に受け入れても今度は転院先を受け入れた病院が探さなければなりません。そうなれば本当のたらいまわしが起こります。」
医療機関が「とりあえず受け入れる」のをためらう理由の一つとして、実は、高度の医療機関への転院の際、病院からの受け入れ依頼はあれこれ理由をつけて断られやすいことがあります。下手したら患者さん自身でその病院に行ったほうが受け入れてもらいやすいのです。「それだったらお宅の病院で診療できるでしょ?うちで受け入れなくてもいいでしょう」と言われてしまい、なかなか受け入れてくれないのです。口頭での情報だけでは切迫度はなかなか伝わりません。
もちろん、受け入れる病院にも受け入れたくない理由があり、受け入れ側の医師が過労状態であったりとか、実際受け入れても高度の医療機関での診療は不要であったりする場合も多いのです。
2008年03月12日 06:32
いち勤務医 さん
番組拝見いたしました。これまで頻繁に見られた医者叩き一辺倒の報道とは一線を画す、画期的かつ建設的な内容だったと思います。
明日は「専門外は診られない」という内容で2次救急の特集をされるとのことで、あまり時間がありませんが、ここでぜひお願いしたいのは、ただ「訴訟が怖いから診られない」あるいは「当直明けも通常勤務で大変」という内容ではなく
・2次救急病院では、救急を専門としない内科や外科あるいは皮膚科、精神科、眼科などの医師が交代で救急外来を担当している。
・そもそも総合病院は開業医では対応できない患者を対象としており、開業医がありふれた疾患に対する幅広い知識や技術を求められるのに対し、総合病院の医師は各々の専門分野に限ってより高度な知識や技術を身につけるようにトレーニングされている。
・一方、患者は総合病院の救急外来に日中と同じ専門診療を求める。そのため、専門外の患者を対象とする救急外来勤務は総合病院の医師にとって非常に負担となっている。
つまり、現状の2次救急には「狭く深く」を要求されている総合病院の医師が、同時に「広く深く」を要求されてしまう構造的な問題があり、それが勤務医離れの大きな原因となっている、ということを伝えていただきたいと思います。
さらに、もし訴訟の問題も取り上げていただけるのであれば、具体的な判例として
「2次救急医療機関の救急担当医師は(たとえ普段脳しか担当しない脳外科医であっても)専門科目によって注意義務の内容、程度が異なると解するのは相当ではなく(循環器科の医師でも十分な専門的なトレーニングを受けなければ難しい)胸部超音波検査を実施し、心嚢内出血との診断をした上で、必要な措置を講じるべきであった」
とする平成15年の大阪高等裁判所の判決を紹介していただき、現状では2次救急病院に勤務する医師のほとんどは、自分の能力を考えた場合、この判例に則った判断がなされる限り、裁判を起こされた時点で負けが決定していることを知っている、ということを伝えていただければと思います。
2008年03月12日 01:09
救急医療従事者の看護師 さん
今夜の放送は、本当に望んでいた現実の内容です。本当に現場では、受け入れられないことが現実にあります。それを『たらいまわし』と表現されることがとても残念でなりませんでした。偏った考え方をする報道やコメンテーターの発言を見て報道の正当性って何なのだろう?実際に自分が見ている報道番組は、中立な報道を行っているのか疑問に感じていました。その中でも、今回のように問題となっていることが病院の責任とは言えず、現場での問題をきちんと捉えた報道がなされたことに感動しました。病院の規模によっては、重症度の高い患者を収容できる設備が整っていない現状でも受け入れなければならないことが多くあります。しかし、一時的に受け入れても今度は転院先を受け入れた病院が探さなければなりません。そうなれば本当のたらいまわしが起こります。その為にも、円滑な受け入れ態勢を整える必要があります。また、東京などの大都市では医師・看護師の数がそれなりに充実していると思いますが地方病院ではありえないことも事実です。現在、医療制度の改定により7対1看護によって地方の病院では看護師の採用人数に格差が生じています。地方にある、救急病院でのマンパワー不足が多く見られます。その中でコンビニ受診がなされれば、救急車の受け入れもさらに悪化することは否めません。非医療従事者の方が、軽症なのか重症なのかを判断することは難しいかも知れませんがホームドクターを決めておき、特に小児がいる親御さんは夜間でも対応してもらえる近医を受診することで救急病院の混乱は少しでも軽減できると思います。個人医院よりも大きな病院でみてもらった方が安心すると言って数時間待たされるよりはホームドクターに診てもらえれば安心なのではないでしょうか。重症であれば、そこから近隣の病院に紹介となるため親御さんが軽症か重症を判断しなくても医師が判断します。様々な考えはあると思いますが、救急病院で勤務している者として救急病院のある近隣住民の方々の協力が必要になっていると思います。私が経験したことでは、ある患者さんが某病院に直接来院したら理由は分かりませんが受診を拒否され、その病院のロビーから直接救急車を要請して当院へ搬送されたケースもありました。少なくても自分の病院のエリア内の患者さんは診るように努力してくれる病院であってほしいと思います。エリア外からの患者を受け入れてしまうと、今日の報道のようにエリア内の患者なのにお断りせざる得ない状況に陥ります。病院同士の連携も必要ですが、受診される患者のモラルも必要です。救急病院の本当の機能を維持するための個々の工夫が必要だと思います。
2008年03月12日 01:06
暇人28号 さん
すみません。私はこれを見逃しました。
「コンビニ受診」に関しては、必ずしも頭ごなしに否定できないのではないかと思います。特にわが子を持つとよく分かります。よくコンビニ受診の代表例として「日中は仕事で忙しくて受診できなかった」「2-3日前より熱が出ていたが、某有名遊園地に行っていて今帰ってきたのでついでに来た」などが引き合いに出されますが、このようなケースは全体からすればむしろ少数派です。実際には数時間前から高熱が出てきた、腹痛が出てきた、などの場合が多いです。そして、これの対応に医師たちは疲弊しているのです。問題はこの様な大多数の夜間外来受診患者をどうするかだと思います。
たとえば、わが子の夜間の急な発熱の場合、多くの場合最終診断は「軽症」ですが、非医療従事者にとっては受診するまでは軽症化否かの判断はつきません。また、医師が診察をして初期診断が「感冒」であったとしても、帰宅した後に重篤化して、実は「重症」であることが分かるケースもあります(外から診て簡単に確実な診断をできるものではありません)。漏れをなくすにはすべての場合で可能な限りの検査をし、1-2日の経過観察入院をする必要があります。しかしそのようなことをしていたら医療費がいくらあっても足りませんし、現実的ではありません。
とすれば、今の事態を打開するには
1 医療費・医師数を際限なく増やし希望するすべての患者にありとあらゆる検査・治療を行う。
2 何らかの方法で夜間の受診抑制をする。
の二択です。1を行うには、莫大な医療費・税金が必要であり現実的ではありません。とすれば、2になりますが、ではどういう方法があるでしょうか。
たとえば、お金による受診制限。夜間は完全自由診療にして、1回の受診料10万円+検査代とすれば十分可能でしょう。しかし、お金がなければ受診できなくなります。
次の方法としては、今話題になっている「トリアージ」です。何らかの形で誰かがトリアージを行い軽症者は翌日受診してもらうようにする。それでももし受診を希望するのなら上記のような自由診療で多額の費用を払ってもらうようにすればいいです。しかし、この場合の最大の問題点は、「トリアージは完璧ではない」ということです。特に当初軽症と判断されたものの、実は後で重症と判明して、死亡したり重篤な後遺症を残した場合にどうするかということです。おそらく患者・家族から「診断ミス(=不適切なトリアージ)をしたために不利益を被った」として業務上過失致死での刑事告訴・あるいは多額の損害賠償請求が待っています。このような状況はすべての症例に起きうる、と医療従事者は思っています(だから「専門以外は見ることができない」となるわけですが)。
とすれば、トリアージに際してのすべての行為に対して刑事・民事訴訟の完全免責をしないとトリアージなんて出来ません。
いずれにしても、今のままの日中・夜間を問わない低価格・フリーアクセスの医療は続けられない、ということだと思います。
2008年03月12日 00:16
にゃんきち さん
以前手術を受け、現在も大学病院へ定期的に通院している者です。
数ヶ月通院してみると、お医者さんは自分だけの存在ではない事を痛感します。私の主治医は、外来では一日に何十人もの病状を把握した上での診察、外来が終われば自分の受け持っている入院患者の回診、丸一日手術室にいる日もあるそうです。
長い通院と入院生活であらためて医者の多忙さを目の当たりにしました。
急病人を受け入れられないからといってその病院が悪いわけでは決してないということも。
患者の中には自分の立場を勘違いされている方がいらっしゃるように思います。早く診てくれという気持ちもわからなくはありませんが、そのくらい元気があるならより緊急性の高い患者さんを譲る気配りをしてほしいものです。
テーマと逸れてしまいましたが、医療を行う側・受ける側に対して思うところがありましたので、意見させていただきました。
2008年03月11日 23:44
林 克英 さん
本日の放送は一言で言ってGood Job !!でした。
やっと我々の願っていた事を放送で伝えてくれた・・・
でも、まだまだです。辛口ですが、この程度では、まだ満足出来ません。
明日、明後日の放送にも期待しています。
おそらく、システム上の問題点の一つを提示してくれるものと思いますが・・・
しかし、原因は他にもあることを示唆して下さい。
医療費の抑制・・・少なすぎる医療費
心理的な抑制・・・無駄な訴訟による萎縮医療
身体的な制約・・・過労による心身共の燃え尽き
地域・国民の無理解・・・コンビニ医療やモンスターペイシェント
行政の無理解・・・机上の空論ばかりで、ネコの目のように変わる制度変更
それから、4月から始まろうとしている後期高齢者医療制度ですが、これは国による高齢者の切捨て制度です。
このようなことが、どうして国民に説明されないまま、国(厚生労働省)が勝手に決めるのでしょう?
国民の医療は国民が決めるべきでしょう。
たとえ、医療費の負担(消費税アップなど)が増えようと、ここは痛みを分かち合わなければ・・・
でなければ、本当に救急だけでなく、医療が総崩壊に向かいます。
なんとか、国民に医療の真の姿を伝えるようにして下さい。
これからの放送も、本当に期待しています。
2008年03月11日 23:35
1開業内科医 さん
(「受け入れたくても受け入れられない」救急医の悲鳴を聞いて下さい。)
良い番組でしたね。きちんと医師から取材すれば、本当のことを報道できるのです。しかし、ある新聞などは未だに盥回ししたとか、必死に転送先の病院を探していたのに6時間放置したなどと捏造報道をそのままにして、謝罪訂正もしません。捏造報道をする報道機関は消滅して欲しいです。ZEROの様な真実を報道する番組はどんどん増えて欲しいです。応援します。
2008年03月11日 23:24
北海道の勤務医です さん
放送見ました。ありがとうございます。感謝しています。
明日からまたがんばります。
2008年03月11日 23:24
コメントはこちらから
今夜のZERO「櫻井翔キャスター×未来の医者たち」(第6回)
その後も引き続きたくさんのご意見をいただき
本当にありがとうございます。
きょうは、まず番組のお知らせをさせていただきます。
今夜の「NEWS ZERO」(午後10時54分から放送)では
「イチメン×ACTION」と題したコーナーで
嵐の櫻井翔さん(ZERO月曜キャスター)が
医学生たちと本音トークするほか、実習のようすに密着します。
「医者の卵たち」の目に「医療の現実」はどう映っているのか。
ご覧いただければと思います。
4年前に始まった新しい臨床研修医制度によって
若い研修医たちは、研修プログラムの中で
産婦人科などの「きつい診療科」を実際に経験するようになり、
その結果、きつい実態を目の当たりにして
そういった診療科をますます敬遠してしまうようだ、という指摘が
現場の医師達の間から聞こえてきます。
産婦人科などは過酷な勤務実態に加え、訴訟リスクも高く、
若い研修医たちからすれば、「割にあわない」科なのでしょう。
まずは、産婦人科などが「3K」などと呼ばれている実態を
変えることが先決ではありますが、
「割にあわない」ということで若者たちが敬遠しているのであれば
それはとてもさびしい気がします。
もちろんこれは医者でもない立場からの勝手な意見であり、
お医者さん側からは「わかってないよ」と批判を受けそうですが・・・。
若い人たちの志す診療科が偏っていると、将来の医師不足、
医師偏在の問題がさらに深刻になることは、誰の目にも明らかです。
この「誰の目にも明らかな」ことに対して、何ら有効な手が打てない。
ここに、この医師不足に関する問題の根深さがあると、あらためて感じます。
「ZERO」では、今後も医療崩壊の実態と問題点をお伝えすべく
鋭意、取材を展開中です。
これまで以上に皆様からの熱のこもったご意見をいただければと思います。
Comment
深刻 さん
医師の、大変さをいつも感じてるんですが
最近は看護師、助産師、薬剤師など他の分野もかなりの
レベルですから医師だけで問題を抱え込まないで
多人数にして、但し指示は医師しか出来ないので
例えば、インターネットを利用してウェブカメラまで
それは危険とも感じますが医師が足らないのであれば
あとのコメディカルでも動ける状態もあっていいと思うし
ただし 外科的処置とか特殊なばあいを除くのですけど・・・
と いうわけで ワークシェア的な考えは大事だと思います。
悲鳴をあげてる場合ではないのでそれも 一つかんがえてみてはどうかとおもいます。。一看護師の考えです。すいません。
2008年05月10日 18:04
深刻 さん
山口さんへ
開業医がたいへんなのもわかっております。
開業医でも入院設備のない、医院を考えております。
現実にある地域ではそういった個人医院で当番制をはじめております。しかしまだまだ不備です。
平日の夜間・昼間(案外しまっている時間帯)ゴールデンウィーク
盆正月と休んでる医院が多すぎます。
収入の問題よりももうちょっと公共的立場であることに
気が付くべきだと思います。
良心的な医師は 最近産科おいて在宅当番医制度に参加してます。
ほかでももちろん地域の保健関係に貢献していただいてます。
ただ夜間は 全くどこもやってません。
これを皆で解決していけばよいとおもいます。医師は開業医も勤務医の
垣根を越えて、頑張っていただきたいです。
2008年05月08日 11:07
暇人28号 さん
やらまいか様:
>私の意見としては、現状昼間(朝9時ごろから夕方6時ごろまで)の病院がほとんどで、その間にいけない人や夜具合が悪くなった人のために、現状昼間の病院の何割かを夜間のみやっている病院や変則的な時間帯の病院にかえるよう国が動くべくだと思う!!
そのような体制を敷くためには、医療費・人員とも3倍以上にする必要があります。年間100兆円の医療費をどうやって賄うのですか?打ち出の小づちはありませんから、お金は別の所から湧いてくるわけではありません。国民一人当たり100万円の負担になります。誰が負担するのですか?お金は払いたくない、だけどサービスは十分満足するだけ欲しい、というのは通じません。
夜間・休日の診療に関しては、現実的な解決法は全額自己負担、医療費10倍、だと思っています(風邪での診療でおおむね5万円程度でしょうか)。こうすれば不要不急の夜間休日の診療も減りますし、医療機関としてもペイできると思います。日中受診できない、という人もこれで受診可能です。今までのように医療機関の善意によってのみ支えようとするから破綻するのです。サービスに見合った費用負担があれば新規参入も可能になります。
2008年05月08日 06:53
30代医師 さん
それぞれのモラルにも大きく差があること,また,医療スタッフと国民の間には大きな溝があるというところではないでしょうか.
医師に夜勤後は休日にするといった,一般では常識にも思えるような労働基準法が遵守できる状態であれば夜間に開ける病院を増やせば解決できるのかもしれませんが,今の医療体制では無理この上ないと思います.
結果論からいくと一般病院の夜間外来受診者のうち9割以上が風邪等の病院に行かずに治る状態の患者です.それぞれがもう少し風邪とは何かの知識をつけ,昔ならマキロンをふって絆創膏を貼っていたことを思い出す必要がある気がします.
風邪等軽症疾患にも関わらず病院に行って安心したいという,安心感を買うような受診には自己負担を大きくする必要があると思います.
2008年05月05日 20:12
やらまいか さん
番組放送内でコンビニのように夜間救急を使用している・・・とあったが、とげがささったといって病院にいくのは大げさだと思うが、昼間働いているから夜間しか病院にいくことができない人は夜間やっている病院にいくことしかできず夜間やっている病院つまり夜間救急にいくしかないのが現状だと思う。また、子供をもっている親ならわかると思うが子供は夜に高熱をだしがち。そういった場合子供がこのまま死んでしまったら・・・と思ってしまい取り越し苦労でもよいから病院につれていくのは当然の行動だと思う。
番組のコメントで「夜間救急をコンビニのように使うのはやめてもらいたいものです。」とあったが、
とげがささったとかならまだしも頭痛や腹痛などは素人では深刻な病状なのかそうでないのかは判断できない・・・あやまった判断により病院に行かずあとで手遅れになったらだれが責任を取ってくれるの・・・?あんたが番組のコメントで「夜間救急をコンビニのようにつかうのはやめてもらいたいものです。」というコメントをいったので手遅れになりましたと言ったらあんたが責任を取ってくれるの?!
医療機関(夜間救急)を使うのはシロウトです。病状の判断をできないのがシロウトです。病状が判断できないから病院(夜間救急)に行くのです。おかしいですか??
「夜間救急をコンビニのようにつかうのはやめてもらいたいものです。」というコメントより「国は夜間やっている病院をもっと増やすような政策をとってもらいたいものです。」というコメントのほうがよかったのでは・・・?
私の意見としては、現状昼間(朝9時ごろから夕方6時ごろまで)の病院がほとんどで、その間にいけない人や夜具合が悪くなった人のために、現状昼間の病院の何割かを夜間のみやっている病院や変則的な時間帯の病院にかえるよう国が動くべくだと思う!!
2008年05月05日 17:30
いち勤務医 さん
「割に合わない」以上です。
問題だらけの現状の責任を、「誰かのせい」にするのは簡単ですが、そんなことでは収拾がつかない程、たくさんの問題が放置されていると感じています。
http://gocco.jp/b/gyne24
ここに書いたことは、フィクションですが現実に起こりうすことです。
2008年03月25日 22:29
いやになっちゃうなー さん
誰の責任なのさんへ:
医師不足を引き起こしたのは、医師会の責任ではありません。今の医師会には、そのような政治力はありません。
1982年に、当時、圧倒的な政治力を誇った故武見太郎氏が医師会長を引退したと同時に、それまで対立していた当時の厚生省の事務次官であった故吉村氏が「医療費亡国論」を訴え、それまでの医療政策を転換し、医療費抑制へと大きく舵を切ったのです。さらに、田中角栄内閣以来、医師数を増やすと医療費が増えるとの論法で、政府は2度にわたって「医師数の削減政策」を閣議決定しております。
以後、約30年にわたり厚生省、さらには財務省の管理の下で、医療費は抑制され続け、さらに医師数も不当に抑制されたため、現在の産科・小児科を初めとする深刻な医療崩壊をもたらしたのです。
今や、医療費は、OECD先進諸国の中で、イギリスにも抜かれ、先進国の中で最低の水準です。医師数についても、OECD先進諸国と比較すると約12万人の医師が不足しております。
今後10年もすると、現在の団塊の世代が急速に高齢化してきて、さらに医療需要は飛躍的に増大すると予想されます。しかし、この貧弱な医療提供体制では、増大する医療需要に対処できなく、大量の医療難民・介護難民が出てくることになるでしょう。
このような深刻な医療崩壊をもたらしたのは、医師会の責任ではないことをご理解ください。
2008年03月18日 13:32
誰の責任なの? さん
医者不足になったのは,医師会がずっと増員に反対してきて,それに厚生省が黙って従ってきたからでしょ。
今頃になって「患者側にも責任がある」「国民全体の問題だ」とか言われてもな~。
現場で大変なのはわかりますが,それは自ら招いたこと。国民は大迷惑です。あの圧力団体が元凶だと思いますが…。厳しくてすみませんが,医師会のことまでは国民は関知できませんので。
2008年03月14日 21:58
どくたーまっぴぃ さん
コメント遅くなったのですが、桜井翔さんのレポート、とても良かったですね^^ホントに。
平成一桁卒世代ですが、自分たちの卒前後って考えてみると、実は自分の心配なんてしてなかったなー。
どれだけ勉強しても、それで患者さんの期待に応えられるか、それが一番不安でしたね。
どれだけ働いた後でも、さらに教科書めくったり文献に当たったり。毎日毎夜…
私達のさらに上の先輩達は、今みたいにオンライン検索なんてなかった時代でしたが。
雑誌から雑誌へと孫引きで、けれど、私達なんかより遙かに多くの、ありとあらゆる知識を蓄えてましたね。
どんだけ勉強しても、あの人達には追いつけないなー、どうしよう…と。それが不安でした(笑)
時代は変わってるんだね。つくづく思いました。
同世代の建前じゃない素直な気持ちをあんな風に引き出せたのは、先入観や見識ばった態度で接することなく素でレポートに臨んだからだよね、多分。
それが実力かはたまた偶然か(笑)。桜井翔さんならではの興味深いレポートでした。
これからもその若さや純粋さを生かした取材を期待してます☆(^.^v
それにしても、反響、ものすごいですね。
ドクターの書き込みって、正直読みにくいっすね(笑)
私も昔、そう指摘された事があります。
今の時代は、飛行機に急病人と乗り合わせても、訴訟を恐れて名乗り出ない風潮がありますよね。
単純に訴訟云々の問題のみならず、医師の実力の問題もそこには隠されていると思います。
医療の高度先進化、細分化に伴って、他の診療科の疾患を知らない専門医が増加して。
肝臓の医師、呼吸器の医師、心臓の医師…そうやって数えてたら、そりゃ足りないですよ。
患者一人に対して医師一人じゃないですからね。
医師ももう少し、勉強したり考えたりする時間を取るべきなんだと思います。
もちろん、世間がそれを許す環境を用意してくださる必要もありますね。
今のまんまじゃ、もうこれ以上、無理ですよ。奉仕を要求されるばかりじゃね。
あとね、厚生労働省を批判するのは簡単ですが、ただ悪者探しに陥っては詰まらないですね。
制度批判よりも、むしろ…
国民一人一人が、自由主義に基づいた相互扶助の観点からこそ、世界に冠たる国民皆保険を守ろうという意志を持つ事が出来るでしょうか?
自身の健康への責任を果たしつつ、やむなく疾病に罹患した人々を支え、弱者の居る社会を支え-
それが万が一の事態において自分を支える事にも繋がる…それに気づくことが出来るでしょうか?
どうなんでしょうね。
今回のZEROの一連の報道は、あの短い時間ではあったけれど、核心に近い問題の提起を、患者さんの立場となる人にも解りやすい3段論法で行えたのじゃないかと思いましたね。
もちろんあれが充分だとは思いませんけれど、素直に感謝したいです。
ただ、この問題に対して、厚生労働省は既に布石を完成しつつあると思いますよ。
制度としてはほぼ準備完了、これからは改良を重ねより質の高い厚いものにする作業、という所じゃないですかね。
問題は、患者さんたちの気づきだけでなく、医師達が変わっていけるかどうか。フツーの”人間”の感覚を取り戻すかどうか、です。
どうやったら幸せに一生過ごせますか?という患者さん達の問いに対してどう答えるか。
幸せって、数字追ってたら手に入れられますか?壊れた関節に機械埋めたらそれで済みますか?ってね。
専門的な知識を駆使しつつ、患者さんと同じ”人間”として考えていけるかどうか、が重要なポイントじゃないでしょうか。
医師の悲鳴って、実は、自分が非人間的な世界に身を置いていることへの苦痛から生まれる叫びだったりもするんじゃないかと思ってるんですよ。一生懸命勉強して、一生懸命働いて来たのに、何故、患者さんからも世間からも文句を言われるんだろう、って。こんな辛い思いしてギリギリの所まで頑張ってるのに何が悪いんだろうって、良すぎる頭でひたすら分析していくんです。いつしか自分自身の感情を押さえつけていることに、なかなか気づけないんじゃないですかね。
その苦しみが患者さんの首を締め付けることになって、そうやって循環していくことで、また悩むんです。
村尾さんは官僚や政治家の凄いところも良くご承知だと思いますがやはり厚生労働省には批判的なのでしょうか?
何故制度が上手く動かないのか、そこをより深く掘り下げて欲しいと思います。
森田さん、これからもこの問題を取り上げつつ、是非様々な気づきを私達に与えてください。
市民の立場、民間の立場、行政の立場…色々な視点から、日本の医療が向かうべき方向を描き出してください。期待してます。
あとね、桜井翔を鍛えたってください!^^!
ホント、一ファンとしてね、どうぞよろしくお願いしますヨm(__)m
2008年03月14日 19:39
斎藤 さん
私は病棟で看護助手を8年しています。厚労省から何かの改正があるたびに患者さんやスタッフが生きにくくなっているのを肌で感じています。一生懸命やっていてもゴールの見えない疲労を積み重ねて壊れて行くスタッフや去っていく人たちもいっぱいいます。
現場の声をもっと聞いて欲しいと思います
2008年03月13日 19:22
内科医ですが さん
教育崩壊の処にも書かせていただきましたが、教育と医療は、非常に似ていると思います。
経済学者の宇沢弘文教授の言葉を借りれば、「医療・教育は、水や空気のように、人間が快適に生きていくために、必要不可欠な社会的公共財だ」としています。教育や医療は、単なるサービス産業ではなく、大切な社会的公共財です。
もし、今日、危機的な状況にある医療制度と教育制度が、共に崩壊してしまったら、どうなるでしょうか。国民全体が多大な被害を受けることになり、これは国家的危機とも言うべき状況になると思われます。
医療と教育は、共に危機的な状況にあるということを、国民全体で考えるべきです。医療と教育は、大切な社会的公共財であり、単なるサービス産業などではなく、人間が生活していくために必要不可欠なものであるということを、もう一度国民全体で深く考えるべき時ではないでしょうか。医療と教育が大切な社会的公共財であることを知れば、個々人がどうすべきかは自ずから分かるはずです。
社会的公共財である医療と教育は、泉に似ており、人間が欲望に任せて必要以上に、水を汲み出してしまえば、泉は枯れ果ててしまいます。泉が枯れてしまった時に、困るのは、誰でしょうか。
2008年03月10日 19:37
いち勤務医 さん
今日も他局で「生活スタイルが多様化している中、コンビニ救急の需要が増えるのは当たり前だ。それに応えようとしないのは医者の怠慢だ」といった内容の報道がされていましたが、まったくの見当違いです。既に現場ののマンパワー不足は限界を超えており、国民に与えられた選択肢は「このまま医療リソースを使い潰して全ての医療を失う」のか「夜間の受診制限などアクセス制限を受け入れ、昼間の医療だけは維持する」かのどちらかだということをまず認識して頂きたいと思います。
来週は救急現場の問題を特集されるということですが、今救急で最も深刻なのは2次医療機関の崩壊です。原因は、専門チームのいる3次救急病院と違い、2次救急病院では救急を専門としない医師が日常の専門診療の片手間に交代制で救急を担当していること。また、3次救急では瀕死の患者さんの命を繋ぎ止めることが目的なのでやるべきことはある程度決まっているのですが、2次救急には軽症・重症関係なくあらゆる領域の疾患の患者さんが来て、日中の専門医の診察と同等のものを求めることです。
総合病院では各科の医師は自分の専門領域の勉強に忙しく、医療技術は座学に経験を加えて習得するものなので、救急外来で稀に遭遇する専門外の疾患を専門医と同じレベルで診療するのは現実的ではありません。夜間休日は看護師や検査技師などのスタッフも限られ、日中と同じレベルの検査や処置はできません。ここで医師の能力と患者の需要にズレが生じ、医師に多大なストレスがかかります。
2次救急病院では、当直医が手に負えないと判断した場合は自宅待機している各科のオンコールの医師を呼ぶことになっていますが、上記の需要に応えるためには、どうしてもオンコールの医師を呼ぶ回数が増えます。そもそも各科の医師が2,3名、場合によってはひとり医長の場合も多いため、これも医師の大きな負担になっています。
更に、2次救急病院の救急外来勤務は、実際には一睡もできないことも多いのに、書類上は夜勤ではなく当直となっています。当直は厚労省の通達で「電話番・非常時の対応などに限り、ほとんど業務に就かないもの」となっており、違法です。なぜこうなっているかというと、法律上「夜勤」の翌日は休みを取らせないといけませんが、現実には病院の診療機能を維持する上で難しく(ひとり医長が夜勤明けで帰宅すれば、翌日はその診療科の診療はストップしてしまいます)一方「当直」であれば翌日も通常どおり働かせることができるからです。このため、一睡もできない当直明けの手術などといった危険な状態が常態化しています。
総合病院の勤務医そのものが不足している中、救急外来での専門外患者の診療や時間外のオンコールの負担に耐えかねて勤務医が辞めてしまえば、本来最も重要な機能である時間内の専門診療も立ち行かなくなり、ひいては病院そのものが消滅することになります。最初に書いた2つの選択肢というのはそういうことです。
また、日本の2次救急医療機関数は3000強、一方3次救急医療機関数は約200です。2次救急病院が崩壊しゲートキーパーの機能が働かなくなれば、これらの患者は3次救急に流れます。そうなれば、大量のマンパワーを必要とする救命救急業務も回らなくなり、結果として3次救急も崩壊します。
「○○件の病院に断られて死亡」などといった個々のケース、あるいは「医師はこんなに働いている」ということを紹介するだけでは、他局の報道と変わりませんし、残念ながら視聴者の心には届きません。
せっかく1年間の大プロジェクトを立ち上げたのですから、問題の根本的な原因、このまま放置した場合に予想される事態、そして考えられる解決策まで踏み込んだ報道を期待します。
長くなってしまいましたが、冒頭にあげた他局等と比べると、貴局はかなり医療崩壊の核心に近づいてきていると感じます。また「たらい回し」という表現を使わなくなったことも、好印象です。
来週の特集、楽しみにしております。
2008年03月09日 22:07
暇人28号 さん
医師側の説明不足を非難する方がいますが、そもそも、今までの医療制度では説明する時間すら与えていませんでした。今では非常に丁寧に説明をするようになっていますが、医師の寝食を削って時間を作っているのが実情です。しかも、患者・家族側が「普段仕事をしていて時間が取れない」からといって夜間や休日に説明を求めることも多いです(当方では原則お断りしていますが)。
また、果たしてどこまで説明するかも問題です。薬の副作用ひとつとっても添付文章にはたくさんの副作用が並んでいます。それを一つ一つ説明していたら1時間あっても足りません。しかし、裁判所は何か問題が起こったら「説明不足」で片付け、多額の賠償金を命じます。それならと文章を印刷して渡しても、「口頭で説明しなければ説明したことにならない」と言い、たとえ口頭で説明し文章に記録し同意のサインをもらっても、いざ裁判の時に患者側から「説明された記憶がない」と証言されたら、「患者の記憶がないというのは説明しなかったに等しい」と断罪されて、やはり多額の損害賠償請求がされます。法的には「同意書」は無効だそうです。しかし、同意書をとらなかったらとらなかったでやはり多額の損害賠償が発生します。
結局、「何か患者側に問題が発生したら何が何でも医療側を悪者にして損害賠償させよう」、という意図が司法にあるのではないのか、とさえ思えてしまいます。
2008年03月09日 18:01
一医師 さん
特攻攻撃で自分の命を国家に捧げても、良くやったと称賛されればまだ命は惜しくは無い。
今の日本は自分の生活や家族を犠牲にしながら特攻攻撃をする産科医に、結果悪ければ、逮捕起訴するぞといって脅している。そして実際逮捕起訴している。特攻攻撃機は貧弱だ。支援部隊も非常に少ない。給料も非常に少ない。これでは産科医が減って当たり前だ。
2008年03月08日 19:18
田舎の一市民。 さん
ドロップアウト医師様。
日本とカナダの医療事情の比較、大変よくわかりました。
ありがとうございます。このような内容が広く一般に周知されることもまた、とても大事かと思います。
特に
>なぜなら、医療・教育の専門職は、「指導」によって最終的には良い結果を生じることであり、短期的に消費者の満足を生む一般の「サービス」とは異なるからです。
・・との文章は,教育現場の末端に籍を置き、近年のモンスター・ペアレントの増加、職場の急激なサービス業化・・に内心多大な疑問を持ちつつも、なんら実際には有効な手立てを見出せない自分にとって、大いにの考えさせられる内容でした。
2008年03月08日 17:15
地方の勤務医 さん
医療崩壊をくいとめるには訴訟が簡単におこる今の現状を何とかしなければならないのではないでしょうか。もちろん説明不足など医療側の問題もあるかもしれませんが、どんな医師だって全力を尽くして治療にあたってます。それでも不幸な転帰をたどることもあります。是非、番組でノーフォールトという現役の産婦人科の教授がかかれた小説とその制度について紹介してください。
2008年03月08日 01:30
ドロップアウト医師 さん
小児科医ひばりさんのコメントを拝読し、大変共感いたしました。
私は、十数年前に医師と云う仕事そのものをドロップアウトし、今は医療とは関係ない仕事で生計を立て、カナダに在住しています。
私がドロップアウトした理由は、それこそ「割に合わない」「アホらしい」でしたが、もし、今の医師が「割に合わない」と考えて辞めているという認識が一般的であるのなら、それは認識違いというものでしょう。
近年の医師のドロップアウト理由はそんな生易しいものではなく、「医療に対する絶望」といっても過言ではありません。忙しい科に好き好んで行く医師は、本来、希有な情熱と使命感をもってその科を選ぶのです。しかし、それほどの意志をもってその科を選んだ医師が絶望しているのを目の当たりにすれば、医学生が、わざわざそのような科を選ぶはずもありません。
ひばりさんがお書きになっているように
>>「終り悪ければ訴える」的な風潮を作り出しました。多くの医療人は、今、絶望の一歩手前にいます。本来の喜びや充実感を忘れかけています。
医者になる理由は人それぞれでしょうが、医療現場に残っている同級生達をみる限り、どんなに性格が悪く、どんなに自分のことしか考えていない利己的な医学生だった人達でも、医師としては、目の前の患者さん達の命に対しては真摯に向き合っています。私は、性格はほどよくに普通で、他人のこともそれなりに考えられる性格だったと自分では思いますが、目の前の患者さんの命より、自分の生活を大切にしたいと思ったので、医者を辞めたのです。日本で医者をする気は今後もありません。
さて、日本でもカナダでも医療のユーザーとしての立場で関わると、日本での医療がどんなに優れているか、はっきりと気付かされます。
ご存知の方も多いかと思いますが、カナダの医療では診察料や検査料の個人負担はゼロです。妊婦検診や出産も自己負担は無料です。しかし、無料の代償として厳しいアクセス制限があります。
このアクセス制限は、日本では想像ができないほど厳しく、例えば、インフルエンザに罹って熱がある場合、かかりつけの家庭医に電話をして予約をとっての受診となりますが、その予約が入るのはどんなに早くても3日後です。
眼科にかかるにも、整形外科にかかるにも、産婦人科医にかかるにも、全て予約をとって家庭医の診察をうけ、家庭医に紹介してもらってようやく専門医の受診がかなうのです。産科医はさすがに4週間くらいで予約がはいりますが、眼科医、整形外科医では10ヶ月待ちが普通です。
家庭医は簡単にみつかるわけではなく、州によっては家庭医への予約そのものに半年かかり、専門医どころか家庭医に受診することもできずに、ただ時間が経つのを待つ ガンの患者さんもいらっしゃいます。
これだけのアクセス制限をやっておきながら、カナダの医療費は日本の1.5倍であり、医師数は日本とほぼ同じです。つまり、アクセス制限の分、医師の負担は軽いはずですが、医療費はよりかかっているとも言えます。
それでも、カナダは史上最悪の医師不足で、多くの医師がこのままではKaroshi (過労死は英語になっています)すると、米国に流失しています。
もう一つ。日本は病気になってからの医療アクセスは非常に良いのですが、ひばりさんがおっしゃっているように
>>患者さん側の医療・保健・予防に関するご理解の不足があると思っています。
であり、日本の疾病予防アクセスに限っていれば非常に悪いと感じています。
カナダまで修学旅行に来られるような裕福な層(とカナダの人の目には映ります)が、麻疹の集団感染で足止めされたことは記憶に新しいと存じますが、その時の日本の反応は「カナダ騒ぎ過ぎ」程度で、その背景にある予防意識の低さに対して反応しているが医師ばかり(しかも、医師の中にも分かっていない人が若干いた)だったのは、恥ずかしい限りでした。
インフルエンザの予防接種も日本では有料で、しかも「インフルエンザの予防接種は役に立たないことが多い」という都市伝説までまかり通っています。
これも、ひばりさんがおっしゃるとおり、
>>国民の保健知識・看護力の開発をサボってきたツケでもあります。
ともいえるかもしれません。
カナダと日本の医療を消費したものとして、日本の医療を見るに、まとめの言葉は、
>>無差別にすべての ニーズに応えよう、 消費者は神さまである、という風潮、これが諸悪の根源であると思います。
>>少なくとも医療と教育の現場では、こういう考え方は、絶対的な誤りだと思うのです。なぜなら、医療・教育の専門職の仕事は「指導」によって最終的に良い結果を生じることであり、短期的に消費者の満足を産む一般の「サービス」とは異なるからです。
>>ACTIONでは、来週三夜連続で三次・二次・コンビニ受診の問題を取り上げられると伺いました。正確な取材と深い洞察を期待しております。
ひばりさんのこの言葉につきると思います。
2008年03月07日 23:35
いち勤務医 さん
「割に合わない」でも程度の問題がありますよね。
別の方が特攻隊の例を挙げられていますが、自分の命を差し出すとしても、それが自分の愛する家族が住む国を守ることにつながると信じられるならば「割に合わない」とわかっていてもまだ納得できます。
ただ、今の医療現場で起こっていることは、勇気を振り絞って特攻機に乗り込もうとしたら、命をかけて守ろうととしていた自国民に背後から銃で撃たれて殺されるくらいの「割に合わない」です。
森田さんの言われる「割にあわないということで若者たちが敬遠しているのであれば、それはとてもさびしい気がします」
というのは、私には、その光景を隣で見て立ちすくんだ別の特攻隊員に「お国のために死ぬ機会を頂いたのに、躊躇するとは何事か。喜べ!」と言っているようにしか聞こえません。
2008年03月07日 22:17
小児科医ひばり さん
20年以上も前の自分の学生時代、研修医時代を思い出しながら拝見しました。
医療に明るい未来が見えない今、進路を探る若い皆さんの悩みは、自分の時代に比べて大変深いものがあると思いました。
患者さんのために、医学的にも・また社会人としても研鑽を積み、ベストを尽くすのが医師の勤めであり喜びでもあります。それ自体は本来変わらないはずなのに、若い医師たちが喜びよりも不安と疲労を感じるのは、医療をとりまく社会的状況の変化のためだと感じています。より優れた医療には、より多くの人手、より多くの費用が必要なことは明らかでしょう。しかし日本の社会は、正反対の方向に動いて来たのです。しかも、高度な専門職である医療人に対し、「一事が万事」的なバッシングを行ない、「終り悪ければ訴える」的な風潮を作り出しました。多くの医療人は、今、絶望の一歩手前にいます。本来の喜びや充実感を忘れかけています。
医師の負担が増えるもう一つの要因として、患者さん側の医療・保健・予防に関するご理解の不足があると思っています。
櫻井さんが夜間の腹痛で小児科医の診察を受けられたエピソード、ご不安お察しいたします。しかし、現実に深夜の小児科で診察を受ける患者さんには、
・きのうサクランボの種を飲み込んだ
・けさから3回咳が出た
・おでこを触ったら熱かった
といった類の訴えの方も相当数いらっしゃいます。時には、こういう訴えで救急車を呼ばれる方もいらっしゃるのです。医師は、重症の救急患者さん、入院中の重症患者さんへの対処と同時に、こういった「症状」を訴えられる方の診察もしなければなりません。
こういった方は、救急患者とは言えません。緊急性はなく、次の日の平常診療まで十分待てます。病院を受診するまでもなく解決できる問題でもあります。いやな言い方ですが「コンビニ受診」と言わざるを得ません。
どうして、こういう患者さんが増えたのか?
これまでの医療が、救急と時間外(コンビニ)を区別して来なかったツケです。
国民の保健知識・看護力の開発をサボってきたツケでもあります。
無差別にすべての ニーズに応えよう、 消費者は神さまである、という風潮、これが諸悪の根源であると思います。
少なくとも医療と教育の現場では、こういう考え方は、絶対的な誤りだと思うのです。なぜなら、医療・教育の専門職の仕事は「指導」によって最終的に良い結果を生じることであり、短期的に消費者の満足を産む一般の「サービス」とは異なるからです。
ACTIONでは、来週三夜連続で三次・二次・コンビニ受診の問題を取り上げられると伺いました。正確な取材と深い洞察を期待しております。
2008年03月07日 00:14
ある内科医 さん
「割りに合わない」
この言葉だけでは今の産科の現状を表現できないでしょう。
もはや、一言で表現できるような状態ではないのだと思います。
だから逆に「割りに合わない」としか言えない。
かく言う私も以前は産科医師の悲惨さを分かっていませんでした。
私は医師になって10年経ちますが、こんな事を思い出します。
2~3年目の頃、同級生の産科医に病院のエレベーターでばったり会い
ました。
「どう?頑張ってる?」と問うと、彼は「死にそう。助けて。当直ばか
りだし。」と言いました。
内科も基幹病院は当直ばかりです。私も必死で頑張っていました。
だから「そんなもんだよ。頑張れ!」と言って別れました。
しかし今、私は彼のしんどさを分かっていなかったと思います。
ある時、こんな事もありました。これも8年程前です。
私は何気なく産婦人科の先輩医師に言いました。
「産科っていいですねぇ。新しい命が生まれてきて明るくて。」
先輩医師はとんでもない、という風に首を横に振りました。
「産科を辞めたいよ。婦人科だけをしたい。」
私は意外でした。当時は同じ医師でさえ他科の超越した悲惨さを分かっ
ていなかったのです。
内科もとんでもない忙しさで、長時間のサービス残業も当たり前でした
から、それ以上に何があるのか想像できませんでした。
今なら分かります。
産科に携わると、何百件に一件、間違いなく不幸な事例に当たります。
これはかなりの確率です。一年に何百件と扱うのですから。
脳性麻痺を含め、どのように頑張っても正常に産まれない事例に産科医
になると必ず当たるのです。
不可抗力なのですが、その殆どが訴訟までは行かなくともかなりの労力
と精神的ダメージを伴うトラブルとなる事は容易に想像できます。
「大野病院・産科医逮捕事件」これは凄いインパクトがあり、凄まじい
影響を及ぼした事件です。
逮捕されたという事実が報道された時より、その後じわじわとその内情
が分かってきた頃からショックが広がっていったのです。
医師は世間で思われている程実はかばい合ったりしません。
実際はかなり同業の技に厳しい面があるのではないかと思います。
しかし、この事件では、徹底的に医師達で忌憚無く意見を出し合い
詳細に検討したけれど、この医師に過失はなかった。
むしろ、この医師の技量は高く、非常に高度な処置をやり遂げていた。
しかし、突然患者さんが亡くなる事もある。
これが生命であり医療の常識であり、普通の人でも昔は当たり前のよう
に感覚で理解していた事だと思うのです。
逮捕された医師は戦争で言えば「最前線」の医師です。
今、戦争が起こったら、必ず弾が当たると分かっている最前線に行きた
いですか?
もう国は負けると分かっている。でも「カミカゼ」として突撃せよと
言えますか?
これが「割りに合わない」という一言に込められた背景です。
ここまで説明するのに本当に疲れました。
疲れるのです。
あまりの世間の認識とのギャップに。
とりあえずここで筆を置きます。
2008年03月07日 00:02
p さん
地方の医学生です。
番組を途中からですが見させていただいきました。感想ですが、内容が薄い印象をうけました。番組上時間がなくカットされてしまったりといろいろな事情もあったのだとおもうのですが・・・・産婦人科の問題も医師が不足しているその実態も、もっと突っ込んだ内容にできなかったのだろうかと思ってしまいます。カットされてしまったのかも知れませんが、学生たちのコメントも物足りないように思いました。
そして、最後の研修医が都会に集まる理由、これも的外れなキャスターのコメントにがっかりしてしまいました。これでは学生たちが便利な都会を好んで地方を去っていく結果、地方の医師不足が深刻化してきているととらえられかねません。焦点を当てるべきはそこではないと思います。
今回の放送に先立って、ZEROでは「希望する診療科が決まっており、親が医者ではない医学生」を探していると、医学生の中でアンケート協力を求めるメールが回りましたが、(そして諸々の事情でアンケートをとるにとどまり、先日のような番組となったのだと思うのですが)「親が医者ではない」などどいう条件をつけるその理由が不可解でした。
もし、今度また学生を取材できるような機会があれば、地方の大学に通う医学生の意見も聞いてみてください。首都圏とはまた違った現状を目の当たりにし、都会の学生と考えることも少し異なると思います。
2008年03月06日 20:50
PKA さん
過酷な勤務と口で言うのは簡単ですが、過労死や鬱病による自殺が相次ぐような現場を想像できますか?
訴訟リスクが高いと口で言うのは簡単ですが、上記のような現場での過失や、時には過失が何もない状況下で、いきなり億単位の賠償金を請求される事態を想像できますか?しかも、そこで攻撃してくるのは、いつか自分が必死で助けようとした患者の関係者で、感情論に駆られたマスコミや一般人を味方につけて、自分を四面楚歌の状況に追い込んでくるのですよ。
現状は既に「割に合わない」どころの騒ぎではないのです。「割に合わないから若者が敬遠してる」なんて、現状認識が甘いにも程があります。
2008年03月06日 12:01
医学生 さん
今回取材を受けた医学生です。番組制作者の方も、精一杯、医療の問題を勉強して作っておられました。医学生に目を向けてくれただけでも今回はとても価値のあることだと思います。
国民全体で考えなければいけない問題だというセリフは、僕が言えば良かったですね。先に言われてしまったので、あのシーンが使われたという感じです。正直、とても残念な思いをしております。
あの現場にいた学生は、産婦人科医が嫌われる理由もわかっていました。そして、なぜ地方に医師が少ないかもわかっていました。
全国医学生セミナール(医ゼミ)を通して学んでいたからです。医ゼミでは、Dr.Booさんの挙げる、本田宏先生・李啓充先生などをお呼びして、お話を聴いています。
ただ、報道番組の一部分であるという制約上、あそこまでしか放送できませんでした。また、当然ながら、僕がコメンテーターのコメントをチェックすることまではできません。自分のブログでも書いていますが、(http://tsukuzemi.blog108.fc2.com/)あのコメントは余計だったな~と思ってます。
ただ、一般の人の感覚からすれば、それまでの内容がインパクトがあって、あのコメント部分はあまり意識されてないのではないかと思いますので、あまり気にしないようにはしています。
<医療に問題意識を持たれている方へ>
さてでは、何をすればいいのでしょうか?一緒に考えるとは?
気軽にできることとしてはまずは、
日本医師会などが推薦する、
マイケルムーア監督の「シッコ」
を見てください。今の日本の医療は、確実にアメリカ型へシフトしています。それでいいのか悪いのか?医療の流れを知ることは重要です。
見て何か強く感じたことを、表現してください。誰かに伝えてください。ひとりひとりの声は微力ではありますが、無力ではありません。
日本の医療が、すべての国民に安心を与えられる医療に変わるためには、ひとりひとりの声が必要です。
医療の問題をみんなで考えましょう。
2008年03月06日 10:48
Dr.Boo さん
すみません。先ほどの投稿のコメンテーター候補として、
5,自治体病院の問題については、伊関友伸先生(城西大学経済学部準教授)
を加えて頂けましたら幸いです。
2008年03月04日 17:57
Dr.Boo さん
森田さん、いつも快く対応して頂き誠にありがとうございます。
今回の特集も力が入っていることがよく分かりました。しかし、まだ内容がまだ浅く感じます。一つの原因として、番組にコメントできる方が村尾キャスターしかいないためと思います。村尾キャスターもがんばられていますが、得意な分野、不得意な分野があると思います。それゆえ昨日のようなコメントになってしまったのでしょう。
そこで提案なのですが、医療特集をするときには外部からコメンテーターを呼んではいかがでしょうか? 例えば、
1,医療崩壊関連については、小松秀樹先生(虎ノ門病院医師)
2,医療の置かれている現状については、本田宏先生(済生会栗橋病院医師)
3,医療経済については、権丈善一先生(慶応大学商学部教授)や二木立先生(日本福祉大学教授)
4,アメリカの医療の比較では、李啓充先生(元ハーバード大学助教授)
など、先見の明をもった優秀な先生方が沢山いらっしゃいます(間違っても、元厚労省の大学教授などは呼ばないでください)。
ご考慮いただけましたら幸いです。
2008年03月04日 17:52
北の小児科医 さん
番組を拝見させていただきました。かなり真実に近い報道だと感じました。ありがとうございます。
ただ、取材不足なのか、学生が知らないのかはわかりませんが、産婦人科不足の最大原因である大野病院事件の話にはふみこんでいないのが残念でした。産婦人科は「割りにあわない」のではなく「犯罪者あつかい」だから若い人がいやがるのです。そんな馬鹿な話と思うのですが、もう私や他の方が何度も書いていることです。ふつうに、いやむしろ普通以上に真剣に産婦人科医療に取り組んだ一人の人間が、過失もないのに逮捕されました。(過失がないことは産婦人科の専門家たちがみとめています。)職を奪われ、身重の奥さんからもむりやりひきはなされ、保釈もなかなかみとめられず、多くのマスコミにより大々的に犯罪者あつかいをうけています。今も・・・。
すでに他局ではこの事件のせいで産婦人科が減少してると報じ始めています。貴局でもぜひ取り上げてください。お願いします。
2008年03月04日 13:11
暇人28号 さん
「割にあわない」というと、単に医師が強欲な印象を受けます。実際には「仕事に殺されるから」という言い方のほうが部外者の方にはより理解しやすいのではないでしょうか。
先日某地方新聞の記者が脳外科医の夜間当直(とは名ばかりの夜間診療)に夕方5時から翌日夕方までの密着取材をしていました。その際、翌日朝の2時間の仮眠(5時~7時)から起こされた際に「かなりしんどい。何を食べるか考える余裕もない」との感想を述べられていました。また、翌日の夕方には、密着対象の医師がまだ仕事をしているのに、その記者は「申し訳ないが、もう体が持たないので私は退散する」と述べられていました。
医師は実際に仕事をし、精神的・肉体的な疲労を伴っているのに対し、記者はただ横から傍観しているだけなのにも関わらず、このように音を挙げていました。医師にとってはこのような仕事が延々と新卒時から続くのです。実際に救急医療や産科医療の医師の寿命が低いことはデータとして出ています。
2008年03月04日 06:42
林 克英 さん
医療関係者以外の人とも一緒に考えたい・・・
これは我々が最も望んでいる事です。
医師だけが声を上げても、政府には届きません。
国民の声が届かなければ、政府は動きませんから。
国民の声が届られるような議員を選び、政治を変えて、医療崩壊を防いで頂きたい。
先日、国会中継で若手の橋本岳議員が事故調問題について質問しているのを見ました。我々の声が少しは届きだしたのかなと思いますが、もっと議員の方々にも医療の問題を知って、真剣に考えて欲しい。
マスコミには、国民や医師の声を議員や政府に伝える役割を果たして頂きたく思います。
今後の放送にも期待しております。
2008年03月04日 06:05
僻地医 さん
本日の放送を拝見しました。これまでとは違った視点の内容であり、また櫻井さんが学生からの質問に対してご自身の言葉で真剣に答えておられた様子に好感を持ちました。ただ、こう言うと若い世代には嫌われますが、質問した学生が帽子も取らず腕組みをしたまま話すのには抵抗を覚えました。人と話すには失礼な態度であり、先輩の医師として恥ずかしく思います。
たった一つ気になる点がありました。終わりに村尾キャスターが「地方でも研修をして欲しい」とのご感想を述べられておりましたが、やや論点がずれていると感じます。すべての研修医が同じ意識ではないでしょうが、大部分の研修医が都会に集まる理由は「田舎が嫌い」「都会で遊びたい」ではありません。自分が医師として学び、できるだけ多くの患者さんを治したい、そう考えると都会の大きな病院で学ぶ方が明らかに勉強になるのです。楽をしたくて都会に行くのではなく、志を持つが故に都会の病院に向かうのです。再三この場でも多くの方がおっしゃっていますが、医師のほとんどは皆さんが思っている(いつも皮肉って申し訳ありませんが、それは役人とマスコミに捏造された)イメージと違って、真剣に患者さんを助けたいと願っている人間達なのです。
地方に研修医を送っても、正直何の戦力にもなりません。現在地方で踏み止まっている中堅の医師に対して十分なサポートをする事が、地域医療を守るためにまず必要なのです。それが少しでもご理解頂き、そしてこれからの貴局の報道に生かして頂ける事を切に願います。今後も期待しております。
2008年03月04日 02:02
くり さん
今日の放送、拝見させていただきました。
自分も医療職につき、産科病棟に勤めています。
産科が閉科している昨今、妊娠・分娩を取り扱える医療施設もかなり限定されており、現場もハードさをましてきています。
そのため、産科医師の激務を実際に目の当たりにもしているので、毎回現場の医師たちに、頭がさがる思いです。
医師不足の現実は深刻ではあります。
個人的な意見ではありますが、、日本の医療はもっと予防医療に力をいれてもいいのではないかと。
それでも医師は必要となりますが、負担としては大分少なくなるのではないかと思います。
予防医療の要である「健康指導」は、コメディカルである保助看免許取得者も可能なのですから…
政府には、もっと広い視野をもって、この国の医療の行き先を考えてもらいたいです。
2008年03月04日 00:38
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PROFILE
報道局社会部デスク。司法担当キャップ、「真相報道バンキシャ!」プロデューサーなどを経て現職。