[窃盗]２年前盗まれたサーフボード取り返した　渋滞が幸い

　熊本県警阿蘇署は２日、同県阿蘇市一の宮町宮地、会社員、戸田敦夫容疑者（２５）をサーフボードの窃盗容疑で緊急逮捕した。被害者が、正月の渋滞で対向車線をのろのろ走る車の中に、約２年前に盗まれたサーフボードがあるのに気付いて通報したのがきっかけになった。

　調べでは、戸田容疑者は０７年２月ごろ、同市一の宮町の男性会社役員（２８）所有の物置からサーフボード２枚とカバー２枚（計２９万円相当）を盗んだ疑い。

　男性が２日、阿蘇市内の国道５７号を運転していたところ、盗まれたサーフボードに似たものが、対向車線をゆっくり走っている乗用車に積まれているのを発見した。Ｕターンして確かめようとしたが、車が多くて追いつけず、阿蘇署に通報した。

　署員が追跡して車を発見、戸田容疑者に事情を聴いたところ容疑を認めたため、緊急逮捕した。男性は「親に買ってもらったサーフボードだった。グレーのカバーがよく似ていたので通報した」と話している。【遠山和宏】