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釜山(プサン)港がまひしている。貨物連帯が集団で運送拒否をした14日、釜山港の主なコンテナ埠頭は飽和寸前となった。この日1日、約40隻のコンテナ船舶が入港して輸入貨物を降ろしたが、輸送車両がなく、コンテナは埠頭に運ばれなかった。国土海洋部によると、この日の午後、コンテナ埠頭である神仙台(シンソンデ)埠頭など北港の装置率が平常時(70%)より高い84.4%にのぼった。装置率100%は港湾がこれ以上コンテナを保管できない限界の状況のことだ。
釜山港の主な運送会社のコンテナ車両の運行率は、平常時の17%台だった。貨物連帯の所属ではない車両主も運送拒否に参加したためだ。釜山港の関係者は「3日ストライキが続けば、釜山港は完全にまひするだろう」と話している。
釜山地方海洋港湾庁は運送会社に車両運行率を上げるように促す一方、軍のトレーラーを投入するなど、最悪の事態を防ぐために全力を挙げて取り組んでいるが、被害額は増える一方だ。
写真は14日夜の釜山港の様子。赤いナトリウム灯の下、貨物コンテナが空いている場所を探すのが難しいほどコンテナが山積みになっている。韓国の埠頭の荷役場では4段までコンテナを積むことができる。コンテナを4段すべて積み上げると、装置率が100%となる。
2003年、“物流大乱”といわれた事態が起こったときは5段まで積み上がった。国土海洋部の金熙国(キム・ヒグク)海運政策官は「装置率約60%が最も効率的な状態だ」と話している。