ウインドウズビスタに悩まされながら怒りの頂点に達した西尾農園は、頭を冷やしていますが、マイクロソフトにはビスタを回収してXPに戻せて、今でも思っています。(怒)
ビスタのユーザーなら西尾農園と同じ意見の方も多くおられると思います。
さて、気持ちを切り替えて吾妻博勝さん著書の「おいしい野菜の本当はこわい話」を紹介させていただきます。
中国産野菜の残留農薬問題がクローズアップされて、使用禁止の農薬が基準値以上に使われて不安になっています。
しかし、よく「高いけれど日本産の野菜は安全だから」とインタビューに主婦の方が答えられていますが、実際に現場で野菜作りをしていますと動噴(背中に担いだ動力式噴霧器)で畑が農薬で真っ白になっている光景をよく見ます。
以前には紹介しましたが、キャベツは最低でも20回は農薬を散布していますし、それ以外の野菜も回数の差こそあれ、現実はよく似たものです。
西尾農園がお母さんの協力で完全無農薬のキャベツを20個(実際は、18個・・・2個は虫にやられました)を作りましたが、もし、プロならば、コストを考えると1個当たり、1000円は貰わなければ話になりません。(環境問題に関心がある方でも1000円のキャベツは買わないでしょう)
しかし、スーパーでは100円以下のキャベツも販売されていますし、高くても250円程度だと思います。
なぜ、こんなに安く販売できるのでしょうか、その答えは農家の努力もありますが、大量の農薬散布で手間を省いているからです。(お母さんのようにピンセットで虫は取っていません)
さて、今日は吾妻博勝さんの著書より、気になるイチゴについて紹介したいと思います。(また、西尾農園が実際に見た事も付け加えたいので、よろしくお願いします)
本当は今日のタイトルは、「ケーキのイチゴは捨てるか、洗いなさい」にしたかったのですが、野菜作りをしている立場から捨てるは問題がありますので、「ケーキのイチゴを食べる前に」とさせていただきます。
ここからショッキングな内容なので、途中でやめてもらっても結構ですよ。
イチゴの生産地は全国に散らばっていますが、関東もイチゴのハウス栽培が盛んな地域で、生産者の一人は、「内情を話すと、自分の首を絞めることになるもんなぁ」言いよどみながら少しずつ話を始めた。
「確かにイチゴ狩りで水を用意するのは、洗って食べてほしいと願っているからで、農薬を多量に散布しているからです。」
「また、真水で洗ってほしいのですが、家では塩水で洗われているようですが、浸透圧で表面の残留農薬が中身に浸みこんでしまうので、余計に危険です。」
さらに子供にはイチゴの皮を剥いて食べさせている??? 話を聞くとイチゴの表面にはツブツブの種がたくさんあってその部分が凹んでいるためにヘタと種の周りが残留農薬が固まっているので、皮を剥いてから子供に食べさせている。
最近では、家庭用のイチゴハウスを設けて農薬も徹底的に控えて栽培していますが、形は不揃いですが、味はこの方が美味しいですね。
さて、どんな農薬をしようしているかと言えば、病害虫に弱いイチゴは、土壌燻蒸にはD-Dを使い、成分の一つである「1,2-ジクロロプロパン」は排卵障害の原因でもある。


ハウス栽培によく使われ、「化学兵器禁止法」の対象薬剤クロルピクリンも適応農薬で植え付け時には劇物指定のアドバンテージ粒剤が使用されている。


イチゴに病原菌なんて信じられないと思っている人がいますが、青枯病、ウィルス病、萎ちょう病、グノモニア輪斑病、灰色カビ病、ウドン粉病の予防のために収穫前日まで農薬の散布が認められています。(イチゴの農薬散布は、20~40回です・・・勿論、収穫前日までOKです)


昨日まで散布されていた農薬が一晩で無毒になるとは到底思えません、イチゴ狩りで美味しそうにイチゴを食べている女性の顔がニュースになっていますが、西尾農園なら「お姉さん病気になるよと叫んでしまいそうです」
イチゴの栽培現場を何度も見たことがある西尾農園は、無理に季節はずれのイチゴは美味しくもなくリスクを背負いながら食べることはありません。
さらに一番問題は、農薬まみれのイチゴを一番たくさん仕入れるのは、お菓子業界で特にケーキが代表格です。
お子さんやお孫さんのために、彼女のために、クリスマスに、スィーツを求めてケーキを購入されますが、箱入りのイチゴは水洗いもせずにケーキにのせられていると吾妻氏のレポートにありましたが、西尾農園も知人にパテシェがいますので聞いたところ、洗うことなくケーキにのせているといっていました。
残留農薬がたっぷりと含まれたイチゴがケーキに綺麗に盛り付けられている姿を見ると怖くなってします西尾農園です。
農家は危険を冒しながら農薬を散布しなければ、綺麗なイチゴは生産できませんし、常に綺麗なイチゴを求め続ける消費者、その陰で農家は曲がったキュウリや形の悪いキャベツ等の野菜をトラクターで踏みつぶしている現状をご存知でしょうか。
最後になりましたが、現実の日本農業をレポートした「おいしい野菜の本当はこわい話」上下巻を西尾農園のお勧めとさせていただきます。