鳥取放送局

2009年1月2日 11時29分更新

鳥取市が医師確保に奨学金


鳥取市は医師不足を解消するため地域医療の担い手になる医学生を対象にした奨学金制度を設け、この春から募集を開始することになりました。

鳥取市は医師不足のため鳥取市立病院の小児科が去年10月に休止されるなど医師の確保が課題になっています。
こうした医師不足の現状を受けて鳥取市は地域医療の担い手を確保するため医学生を対象にした独自の奨学金を設けてことし3月にも募集を始めることにしています。奨学金の対象となる医学生は医師免許を取ったあと、鳥取市立病院で臨床研修を行い、常勤の医師として勤務することが条件になっています。
奨学金は、月額15万円で早ければことし4月から支給が始まり、市立病院の医師として一定期間勤務すれば返還する必要はありません。
詳しい募集要項はことし3月までに鳥取市立病院のホームページなどで発表されることになっています。
鳥取市立病院の担当者は「全国的に産婦人科や小児科の医師が不足しているため学生にとってより有利な奨学金制度を設けて将来の地域医療の担い手を確保したい」と話しています。