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「ボーイズラブ」本の所蔵是非、堺市立図書館で論争に

堺市立図書館に所蔵されている計約5000冊の「ボーイズラブ」(BL)本をめぐって論争が起きている。
2008年11月10日 16時53分 更新
photo 堺市立図書館が「BL本」で揺れている(クリックで拡大)

 大阪府堺市の堺市立図書館に所蔵されている計約5000冊ものBL(ボーイズ・ラブ)本をめぐり、ワイセツ論争が勃発(ぼっぱつ)している。男同士の倒錯した恋愛を描き、女性版オタク「腐女子」の定番愛読書ともされるが、その中身はエロ本もびっくりの性表現のオンパレードなのだ。アキバ系な女子を夢中にさせるめくるめく妄想ワールドが、なぜ市立図書館で展開されていたのか。

 騒動のきっかけは7月、市のホームページ内の質問コーナーに寄せられた、市民からの投書。

 市内の4つの図書館に所蔵されるBL本の中身を問題視する内容だった。市民はBL本について、「破廉恥」「セクハラ以外の何ものでもない」などと非難。騒動を知った同市の水ノ上成彰市議(45)が教育委員会に問い合わせたことで騒動が広がった。

 「内容はほとんどポルノ。表現の自由もあるし、個人が楽しむ分には問題ないが、それをわれわれの税金で運営する図書館に置くのはどうかしてる」(水ノ上市議)

 にわかに問題視されたBL本だが、ある古参BL専門誌の編集長(57)は「BLの起源は1970年代後半。『やおい』と呼ばれる既存の漫画や小説の男性キャラクターの同性愛を描いた同人誌から派生して生まれた。オタクが市民権を得るにつけ、それらのファン層を女性版オタク『腐女子』などと呼ぶようになった」と話す。

 いまでは専門誌約20冊が出版され、専用ポータルサイトも発足する人気で、「大手でもBL物を扱う出版社は多い。出版不況といわれるなかでも安定的な収益が見込めるドル箱コンテンツです」(同)。

 東京・池袋にはメッカとして「乙女ロード」なる通りまで存在し、平日夕方から制服姿の女子高生から仕事帰りとおぼしき妙齢の女性まで多くの腐女子で賑わう。

 その中身もスゴイ。表紙に描かれるのは一見少女漫画風イラスト。

 だが、ひとたびページを開くと本番も変態セックスも当たり前のキワドイ絡みがズラリ。シチュエーションもガテン系から気弱なサラリーマンまで多種多彩。あらゆる男同士の性生活を描く。

 「有害指定図書は別だが、リクエストが10件あって市から予算がおりれば、購入するのが基本方針」(図書館)であるため蔵書が膨れあがった可能性が高いが、今回の騒動に先述の編集長は「BL本をリクエストしたことが驚き」と苦笑する。

 「昔は親の目を忍んでコソコソ見るもので、表現も今ほど過激ではなかった。モラルに締め付けられるほうがかえって萌えあがることもあるんですがね」(同)

[ITmedia]

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