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おびえる住民、ガザ空爆「支持」 ロケット弾攻撃の街

2009年1月2日0時8分

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写真30日午後、空襲警報が発令され、地下室に避難した住民や軍関係者。奥は着弾したロケット弾の展示=イスラエル・スデロト、井上写す

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 【スデロト(イスラエル南部)=井上道夫】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの空爆に対し、ハマスなどイスラム過激派はロケット弾攻撃で対抗。おびえるイスラエル住民は空爆を支持し、対話による和平は遠のくばかりだ。

 30日午前、ガザとの境界まで約5キロのスデロトに空襲警報が鳴り響いた。自宅にいたシランさん(21)が慌てて床に伏せた瞬間、間近で大きな爆発音。警報発令から隣家にロケット弾が着弾するまで10秒。シランさんは「状況がさらに悪化する前にハマスを抹殺してほしい」と訴える。

 市中心部でスーパーマーケットを経営するヤコブさん(45)も「ハマスとの政治決着は無理だ。平穏を取り戻すためには力でねじ伏せるしかない」と語る。

 スデロト西方のガザとの境界線付近には、地上戦に備え戦車や装甲車が続々と集結。兵士が装備品の点検に追われていた。

 イスラエル外務省は、空爆開始直後にスデロトに臨時報道室を開設し、海外の報道陣に対応。イスラエル側の被害状況を24時間態勢で広報する。圧倒的武力でガザ空爆を続けるイスラエルの国際イメージ悪化を食い止めようと懸命だ。

 報道室のまとめでは、ガザ空爆が始まった27日から30日までに、迫撃砲とロケット弾計239発がイスラエル領内に撃ち込まれ、4人が死亡、77人が負傷。ロケット弾攻撃は31日も続いた。

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