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【国際】

イスラエルが休戦案拒否 オ首相、地上戦支持か

2009年1月1日 00時59分

 【エルサレム=内田康】ロイター通信によると、イスラエル政府は31日、パレスチナ自治区ガザへの軍事作戦継続を決めた。同国軍のガザ空爆などを受け、フランスが48時間の一時休戦を提案していた。イスラエルのオルメルト首相は「機が熟せば(イスラエル)南部の安全を確保する外交的解決策も検討する。だが、今はその時ではない」と発言。シトリート内相は「地上作戦も検討中」と述べた。

 これに先立ち地元有力紙ハーレツは、首相が地上戦開始に傾いているとの見方を報道。イスラエルは新たに2500人の予備役招集を決め、軍事作戦拡大の準備を進めている。

 休戦案は、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区住民に対する人道支援物資の供給が狙い。

 ロイター通信によると、フランスは今後、休戦案を修正する可能性もある。1月1日にもイスラエルのリブニ外相がフランスを訪れ、同5日にはサルコジ大統領がエルサレムを訪問する方向で調整が進んでいる。一方、ハマス幹部は「われわれは提案を受けていない」としている。

 イスラエル軍は、31日もガザ空爆を続行。エジプト国境のトンネルなどを破壊し、パレスチナ人1人が死亡した。ハマスなどパレスチナ側もロケット弾で攻撃。ガザから約40キロ離れたイスラエル南部の都市ベールシェバにも着弾した。

(中日新聞)

 

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