2008年12月10日
泰安(テアン)油事故 タンカー側控訴審では有罪
原文入力:2008-12-10午後05:29:00
三星重工業 海上クレーン船長なども懲役刑
←泰安事故 有罪宣告--1年余り前、忠南,泰安近海で発生した史上最悪の油流出事故と関連し、1審で無罪が宣告されたタンカー船長および当直航海士,法人に対して控訴審では有罪が宣告された。泰安油類被害対策委連合会所属会員たちが10日大田(テジョン)地方裁判所で開かれた油流出事故刑事裁判控訴審宣告公判を傍聴した後、裁判所の前で万歳を叫んでいる。大田/聯合ニュース
1年余り前忠南,泰安近海で発生した史上最悪の油流出事故と関連し、1審で無罪が宣告されたタンカーの船長および当直航海士,法人に対して控訴審で各々有罪が宣告された。
大田地方裁判所第1刑事部(裁判長パン・スンマン部長判事)は10日開かれた控訴審で1審裁判で無罪を宣告された香港船籍ホベイスピリット号船長(36)と当直航海士(31)に対して禁固1年6月〜8月,罰金2千万〜1千万ウォンを各々宣告し法廷拘束してホベイストリート法人に対しても罰金3千万ウォンを宣告した。
裁判所は同じく1審で無罪であった三星重工業海上クレーン船長キム某(40)氏に対しても懲役1年6月を宣告し、1審で懲役3年〜1年だった曳引船団船長チョ・某(52)氏とキム・某(46)氏は量刑を減らし懲役2年6月〜8月を各々宣告した。
これに先立ち去る6月23日開かれた1審裁判で曳き船団船長らに有罪が認められて三星重工業に罰金3千万ウォンが各々宣告された反面油槽船会社と船員らには皆無罪が宣告されるや三星重工業が控訴していた。
裁判所は判決文で「事故当日(昨年12月7日)午前4時45分頃すでに曳引船団とタンカーが衝突危険状況に置かれたのにタンカー当直航海士が警戒義務をまともに履行しなかった事実が認められる」として「彼が当直にきちんと立っていれば遅くとも午前5時50分には船長が船橋に上がってきて有効適切な回避措置を取れたと考えられる」と有罪宣告理由を明らかにした。
裁判所は「衝突以後にも船長らは油タンクに爆発防止用不活性ガスを注入し流出を加速化し最初の衝突後3時間30分を過ぎてから油移送作業を始め、タンカー船体を確実に傾けて油流出を防ぐ措置もまともに取らなかった」と指摘した。
海上クレーン バージ船船長キム氏については「1審裁判所はキム氏が航海を指揮する地位になく航海中危険予想および衝突回避義務がないと判断したが、少なくとも主曳引船の船長チョ氏と協議し航海を安全に維持して事故を避ける注意義務があると見なければならない」と明らかにした。
裁判所は「今回の事故で190km余りに達する西海海が油で汚染され住民たちが受けた物質的被害と精神的苦痛が途方もなく環境破壊による社会的被害は天文学的」としながら「被告人らに厳重な責任を問わないわけにはいかず特にタンカー船長と当直航海士,海上クレーン バージ船船長などは本人らの過失を悔いもせず、はなはだしきは偽りの陳述までするなど罪質が悪い」と付け加えた。
このような判決に対してタンカー側は「裁判所判断を受け入れることはできないので上告する」と明らかにした。
一方、この日の宣告公判は泰安郡民100人余りが見守る中で進行され裁判が終わるや住民たちは拍手して歓迎した。
イ・ウォンジェ泰安被害対策委連合会委員長は「タンカー側有罪を宣告した裁判所の判断に概ね満足する」として「海上クレーン船長が有罪判決を受けた以上、三星は完全賠償および完全復旧計画をたてなければならない」と語った。
(大田(テジョン)=聯合ニュース)
原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/326743.html 訳J.S
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