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三越伊勢丹、定休日復活へ 大都市は時間短縮を検討

2008年12月28日3時0分

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 百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は27日、来年4月以降にも全国にある三越と伊勢丹の定休日を増やし、営業時間を短縮する方針を明らかにした。景気後退で売り上げが大きく落ち込んでいるため、人件費や光熱費の圧縮を図る。年20億円程度のコスト削減を見込む。

 定休日は現在、元日のみ。かつては三越が原則月曜日、伊勢丹は水曜日が定休日だったが、00年に廃止した。規制緩和で百貨店業界は90年代以降、定休日を減らし、営業時間を延ばしており、定休日の復活は珍しい。

 三越伊勢丹HDは今年8月、三越高松店(高松市)で先行して2日間を定休日にしたところ、利益改善効果があったという。来年1月26日と2月2日の月曜日も高松店を定休日にして効果を検証したうえで、来年4月以降に地方店の定休日を増やす方針だ。

 競合店の多い東京都心部や地方の大都市では定休日復活を見送る。ただ、原則午前10時〜午後8時の営業時間を短縮する方向で検討している。

 世界同時不況の影響で10月以降は衣料品や宝飾品の売上高が激減、12月前半も旗艦店の売り上げは前年に比べ1割前後落ちている。事業環境が急速に悪化したことから、コスト削減を迫られた形だ。

 国内外の店舗の追加削減も検討する。ロンドンやパリなど欧州にある三越の店舗について、石塚邦雄社長は「日本人観光客の旅行スタイルが変わり、基本的に役割を終えた。撤退はあり得る」と発言。国内でも9月に閉鎖を公表した池袋や鹿児島などに続く、追加閉店の可能性を示唆した。09〜11年度の設備投資計画1600億円も削減を検討する。(五十嵐大介)

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