自分を磨く、キャリアをつくる。転職サイトはアット・タイプ


毎週火曜日更新

 

 
 

 

「いま一緒に働きたい人」5つの条件

 有名企業に転職を果たし、第一線で活躍する若手転職リーダーは、 次に迎え入れる20代転職者をどう見ているのか。
2005年、現場で必要とされる人材の条件を探った。
◆ベイン・アンド・カンパニー vs 三洋電機

  ――お二人とも転職の経験者です。転職のきっかけは何ですか?

三洋電機株式会社
要員・能力開発ユニット
HRDチーム 主任企画員
鹽野 敬彦氏(30歳)
東京大学法学部卒業後、小規模のベンチャー企業に入社、eラーニング事業の立ち上げに携わる。03年、三洋電機へ転職
鹽野 以前は、30名規模のベンチャー企業で3年ほど開発業務全般を回し、若くてもマネジメント的な仕事ができる環境にありました。まだやりたいことはあったけど、三洋電機が「次世代経営者候補」という当時としては珍しい採用を行っていたので、大企業でも会社全体を見られる可能性があるなら、賭けてみようと考えたんです。

相木 通信業界の典型的な大企業で法人向けの営業を担当していました。仕事をしていく中で、より体系的に経営学を身につけたいと考えるようになり、海外MBAの自費留学を決意しました。帰国してベイン・アンド・カンパニーに入社。その後は、エンターテインメント企業を経て、再びベインに戻ったという経緯です。

スピード感と問題意識を共有できる人と働きたい

――いまビジネスの現場では、どんな若手が評価されていますか。

鹽野 三洋電機の場合は、自立型・創造型の人材を採用するという方針があって、自分で考えて解決できる人材が求められています。解決に向けて積極的にコミットする人材が評価される状況ですね。ファームも同じじゃないですか?

相木 ベインでも、短期間で高いバリューを出さなければならないため、自立性は重視されます。また、何事にもめげずに最後まで考え抜くという基礎能力が意外と重要。精神的にも体力的にもタフさが要求される仕事ですから(笑)。でも、三洋電機のような大きな組織では、自立型人材であっても埋もれてしまう可能性があるのではないですか。


ベイン・アンド・カンパニー・ ジャパン・インコーポレイテッド
コンサルタント
相木 孝仁氏(32歳)
大手通信企業を退職後、コーネル大学で経営学修士(MBA)取得。99年にベイン・アンド・カンパニーへ転職、02年エンターテインメント企業へ転職。04年に再びベイン・アンド・カンパニーに
鹽野 そうでもないです。「ビジネス公募制度」があるため、それを利用して新しいアイデアを出し、実行プランを立てて自ら事業を立ち上げてゆくような人材は、新規事業を行う部門のリーダーに抜擢されています。既存の新規ビジネスを引き継いで活躍している転職者もいますよ。

相木 そうですか。コンサルタントにとっては、自立性と同時に重視されるのが論理的思考能力です。でも、事業会社でも同じだと思いますが単純に論理だけでは成果は出せないことが多く、問題解決の糸口を他の事象から見つける類推力も求められます。また、コンサルタント=個人プレーというイメージが強いですが、やはり一人でできる仕事には限界があります。ベインでは、チームで成果を出すために自分の思い込みで走らず、意見の多様性を受け入れられる柔軟性が求められます。

悩み逃れのための転職は問題解決にならない

――個人的には、どんな若手と一緒に仕事がしたいですか。


鹽野 やはり、スピード感が同じ人や、共通の言葉を持っている人は仕事がやりやすいですね。プロジェクトの会議をするのでも、優先順位などをその場で決める会議と、「今日は、この辺で…」で終わる会議とでは、次の仕事の進行が違ってきます。 また、「共通の言葉」というのは、クオリティ、コスト、スケジュールを常に意識しながら仕事をしているかどうかということ。特に、顧客の姿が直接見えない間接部門などには、クオリティ、コスト、スケジュールと言ってもピンと来ない人もいます。こちらが一から説明しなくても分かる人なら話が進みやすいですから。

相木 私も、鹽野さんの意見に近いです。付け加えるなら、お互いに深め合い、刺激していけるメンバーだとありがたいですね。プロジェクトが佳境に入ると、週末や夜中も一緒に仕事をすることがあるため、かなり密な人間関係になりますから。さらに、自分の発言や仕事に対して自分で責任を取れる人、厳しい時に全体を盛り上げられるタイプの人もいいですね。鹽野 こうして条件を挙げていくとスーパーマンを求めているように聞こえますが、もちろんすべてを一人の人間が兼ね備えていなくてもいい。お互いの欠点を補える関係が一番ですね。

――これから転職を考えている若手に先輩転職者として、アドバイスをお願いします。

鹽野 目的へ向けて、何をしてゆくべきか…と、転職前はみんな考えると思うんです。「それに合うキャリアを作らなければならない」と考えるでしょうが、そこをもう一度見つめ直すことが必要だと思います。「そもそも今の時期に動くことが必要なのかどうか」、「動くとするなら、どういう条件が満たされればいいのか」。そこまで決めてから転職しなければいけないと思います。そのために、自分の強みと弱みをもう一度把握し直すことが大事です。それは、今の仕事でパフォーマンスを伸ばそうという時にも重要な作業です。来年どう働くか、その1年が今後5年、10年の中でどういう位置づけなのかを考えてみるといい。その結果、出た結論が転職ならば、それはGOサインでしょう。

相木 その通りだと思います。転職は、すべての問題解決にはならないと思います。悩みを解決するための転職なら、止めたほうがよいでしょう。ただ、自分の目指す道が見えていて、自分の場を変えてみるのがベストな判断と思える場合には、有効な手段ですね。また、私自身も出戻りを経験してキャリアを模索してきたように、目指す方向性についての明確な答えは簡単には得られませんので、十分に考えた後に思い切って転職するという手は有効かもしれません。



@typeのおすすめサービス

企業からのスカウト

企業からのスカウト

情報を登録しておくだけで、あなたに興味を持った企業の採用担当者から直接スカウトが届きます。


 
typeの人材紹介

非公開求人で年収UP

一般には公開されない非公開求人が約9,000件!あなた専任のアドバイザーが非公開求人のご紹介など、転職成功を無料サポートします。


 
 
スキルマッチング

スキルマッチング

あなたのスキルにぴったりの求人を@typeがご紹介します。匿名で応募することも出来るので、力試しで気軽に応募してみてください。


 
typeの適職フェア

typeの適職フェア

たった1日で、たくさんの優良企業の担当者と直接会って話せます。さらにWebや雑誌などの、求人広告だけでは分からない企業の「生」の声を聞けるチャンスです!是非お気軽にご来場下さい。