1日午後1時30分ごろ、鹿児島市南郡元町の鹿児島市電谷山線の新川6号踏切で、鹿児島県南九州市に住む県立高校2年の男子生徒(16)が鹿児島駅発谷山行きの市電にはねられ、約20メートル引きずられた。生徒は頭の骨を折るなどの重傷。乗員乗客計9人にけがはなかった。
鹿児島南署の調べによると、生徒は鹿児島市内の友人宅に遊びに行く途中だった。踏切は幅約10メートルで、遮断機や警報機は設置されていない。市電の男性運転士は「踏切の直前で警笛を鳴らしブレーキを踏んだが、間に合わなかった」と話している。生徒は踏切を横断しようと飛び出した可能性があるという。
市電は1両で現場に約35分間停車。後続の4本に最大約35分の遅れが出た。