宮崎放送局

2009年1月1日 12時20分更新

市町村病院の医師不足23人


県内の市町村立の病院と診療所の医師が、必要な人数より23人不足していることが県の調査でわかりました。

宮崎県は、ことし6月の時点で県内の市町村立の病院と診療所19か所を対象に、現状の患者数や手術件数に対する医師の不足感についてアンケートしました。
その結果、13の病院と診療所が「医師が足りない」と回答し、医師の不足数は合わせて23人でした。
診療科別では、内科が11人と最も多く、整形外科が4人、外科と小児科、それに眼科が2人となりました。
このうち、日向市立東郷病院では、2年半前に退職した整形外科医の後任が確保できず、診療を中止していました。
12月、宮崎大学から月に1回、非常勤の医師が派遣されるようになりましたが、病院は「常勤の医師を早く確保し、診療を全面再開したい」と話しています。
県は、県内の医療機関で一定期間勤務すれば返還が免除される奨学金を医学生に貸し出すなど医師確保の対策を進め、「10年後には市町村立病院の医師不足を解消したい」と話しています。