日本の選択点
新年企画 読者アンケート
【政治】全国市町村数、99年の45%減 「一段落」感も衆院選次第2009年1月1日 00時15分 静岡県藤枝市が1日、岡部町を編入して“新”藤枝市が誕生、全国の市町村数は1年間で16減って1781となった。群馬県富士見村と前橋市など3件の合併も告示されており、5月5日時点で1777市町村に再編される予定。市町村数は「平成の大合併」直前の1999年3月末の3232から45%減となる。 2010年3月末の市町村合併特例法の期限切れを控え、政府内では「そろそろ一段落した方がいい」(総務省幹部)などとして、さらに合併を進めることへの慎重論が強まっている。 一方、衆院選に向け、攻勢を強めている民主党は「当面、700−800程度に集約する」とする目標を提示。政権交代もあり得る中、ある政府関係者は「これだけ政治情勢が流動的だと、合併について政府として明確な方針を打ち出すのは難しい」と話している。 政府の第29次地方制度調査会は09年夏の答申に向け、現行法が期限切れとなった後の市町村合併の在り方を検討している。委員からは「地域のばらつきはあるが、10年間で十分な進展を見せた」(西尾勝東京市政調査会理事長)、「国が干渉したり、促進したりするのはやめるべきだ」(山本文男全国町村会会長・福岡県添田町長)など平成の大合併の打ち切りを求める声が目立っている。 (共同)
|