あめじゃむ

世界情勢や災害時に弾き出される人々。
生活基盤を失ったこれらの人々が生存するためにまず必要なのは水。
しかし、有事の際には陸路が寸断されたり、思うように救援の手を差し伸べられないケースはままあります。規模が大きくなればなるほど、被災された人々に充分な救援を提供することが困難になります。
そのために応急処置として効率よく最低限必要な物資を提供する方法というものが必要になると思われます。

Water-Shelter-System
空路による救援システムで該当地へ必要な物資を降下によって行われるのですが、これまでとの違いは落下傘がそのままテントやタープなどの簡易非難設備へ転用でき、

それぞれを連結させることもできる。また、ボックスには水と蚊帳、応急治療キット、そして雨水等を濾過して水を得ることのできる水フィルターが入っており、一時的なコミュニティーを維持するために必要なツールが一式入っている。

またボックスはローリングさせて移動させることも可能。発想の原点は開発途上国での災害や貧窮、政情不安によって引き起こされる難民の発生への対処システムではありますが、日本においても地震などによって大規模に被災される人々が発生することが予想されます。地理的に複雑な構造を持つ日本でも交通インフラが寸断されることにより救援が困難になるケースは新潟の地震などでもニュースが配信されていたので記憶に新しいところでしょう。
自治体ごとに災害時に備えて備蓄などの用意をしているところはありますが、これらの対応策が効果を発揮するのは　その備蓄している場所まで全ての人がたどり着けることが前提です。それが不可能な場合の対応策というものは必要でしょう。このシステムであれば、フレキシブルな対応ができ、設備投資の面でも物資を集積化できるので有用ではないでしょうか。
このシステムをこのまま移植するのは無理がある面もありますが、改良を加えて有用なツールとして活用できたら、どんなによいことでしょう。
Via:Jetson Green

災害対策