岡山放送局

2008年12月31日 19時2分更新

ブラジル人学校授業料免除


総社市にあるブラジル人学校は景気の低迷により親が仕事を失って授業料を払えず退学する子どもが相次いだことを受けて、当面の間、授業料を免除することを決め、運営費は寄付でまかなうことになりました。

総社市のNPO法人が運営するブラジル人学校「エスコーラ・モモタロウ・オカヤマ」では9月末の時点で園児と児童合わせて24人が在籍していました。

しかし、景気の低迷により派遣社員として働いていた親の多くが仕事を失い、月およそ3万円の授業料を支払えなくなったとして退学する子どもが急増し現在の在籍者は6人にまで減少しています。

1月にはさらに4人が退学し、在籍者は2人になる見込みです。
このため学校では過去に在籍していて、帰国していない小学生13人に対し、来月から当面の間、授業料を免除することを決めました。また保育園の園児7人については土曜日の保育料を無料にするということです。

学校では教師の給料などの運営費はNPO法人の理事らの寄付金でまかなうことにしています。
学校を運営するNPO法人では「子供たちへの教育の機会は景気で左右されてはならないと思い今回の措置を決めた」と話しています。