＜ボクシング＞坂田　３１日５度目防衛戦…ＷＢＡフライ級

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）フライ級タイトル戦が３１日、広島サンプラザホールで行われる。王者の坂田健史（２８）（協栄）＝写真左＝が、同級１位、デンカオセーン・シンワンチャー（３２）（タイ）＝同右＝を迎える５度目の防衛戦は、世界戦初めての大みそか決戦で、両選手は３０日、計量を１回でパスした。

　昨年１１月、坂田の２度目の防衛戦で対戦。その時はジャッジ三者三様の判定で引き分けた。坂田は、「最高の仕上がり。今度は決着をつける。後半でＫＯを狙う」と強気だ。一方、デンカオセーンも「坂田のビデオを何度も見て、研究した。自分の力を出せば、勝てる」と負けていない。

　前回の試合後、世界戦を２度、防衛してきた王者に対し、挑戦者は格下相手の調整試合を積んだだけ。タフな試合を経験した王者がペースを握りそう。

　広島は、坂田の古里でもあり、協栄ジムの金平桂一郎会長の父、正紀・前会長（１９９９年死去）の生まれ故郷。金平会長は「思い入れのある広島で世界戦が出来、感無量。１年の締めくくりの日に、いい試合をお見せして、明るい年越しをしてもらいます」と話した。