【スポーツ】坂田、5度目防衛ならず WBA世界フライ級タイトルマッチ2009年1月1日 朝刊
世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ12回戦は31日、広島市の広島サンプラザで行われ、チャンピオンの坂田健史(協栄)は挑戦者で同級1位のデンカオセーン・シンワンチャー(タイ)に2回2分55秒でKO負けを喫し、5度目の防衛に失敗した。 2007年11月に引き分けた相手との再戦。坂田は序盤から精彩を欠いた。劣勢のまま、手数でも圧倒され、2回に右フックで倒された。 坂田の戦績は40戦33勝(15KO)5敗2分けで、デンカオセーンは48戦46勝(20KO)1敗1分け。 日本のジムに所属する男子の現役世界王者は6人となった。 ◆デンカオセーン、快勝に自信深める1回のゴングと同時に勢いよく飛び出したデンカオセーンは、積極的に前に出続けた。力強いパンチを浴びせ、2回終盤に右フックで坂田を沈めた。静まり返る会場で両手を挙げて喜びを爆発させ「世界チャンピオンになるために頑張ってきた」と興奮を隠さなかった。試合後も顔には打たれた形跡がほとんどない快勝に、かなり自信を深めた様子。報道陣から防衛戦で亀田興毅(亀田)と戦う意志があるかを問われると「誰でもいい。世界中の誰とでも戦う」と宣言した。 ◆亀田興が挑戦表明WBAフライ級2位の亀田興毅(亀田)がデンカオセーンへの挑戦を表明した。関係者を通じて「ようやくWBAに挑戦できます。満を持して登場です。2階級制覇をやらせてもらいます」とのコメントを出した。 元WBAライトフライ級王者でもある亀田興はフライ級を制しての2階級制覇を目指している。 【デンカオセーン・シンワンチャー(タイ)】96年11月のプロデビュー戦でWBA傘下のパンアジアボクシング協会(PABA)フライ級王座を獲得し、同王座は通算35度防衛。02年10月にモレル(米国)、07年11月に坂田(協栄)と世界に2度挑戦し、いずれも失敗した。右パンチが強い右ファイター。戦績は48戦46勝(20KO)1敗1分け。32歳。
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