2007年9月15日 (水)
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今週の格言
上手にはそこそこの地を与えよう!☆





ひろみ お兄ちゃん、最近置碁で上手の地が大きくなりそうな時に黒はどうすれば良いか迷うのよね。例えば四子局で白8までと打たれた時に黒はどうすれば良いの?

義行 ひろみちゃんはどこに打ちたいのかな?



ひろみ 白aにカカリを打たれると左辺がかなり大きな白地になりそうなので黒1と打ちたいな〜

義行 白2と動かれたらどうするの?

ひろみ 黒3と鉄柱に打つ一手!

義行 白4のノゾキには黒5と守るくらいだよね。そこで白6白8と打たれた形を見てご覧。ここまでの流れをひろみちゃんはどう思う?

ひろみ いつの間にか左上の厚みがお荷物になってしまったわ。これは黒が最悪ね。



義行 そうだろう!黒はaと打っても左上の白を攻めたり地を減らしたりは出来ないけれど白bと打たれると左上の黒は攻められ地も失うのさ。

ひろみ そう言えば前に「置碁では減らす手よりも増やす手を!」と言う格言を教えてもらったような気が・・・じゃあこの場合も黒は黒1と鉄柱に打ち上辺を守る(増やす)のが良い手なのね。

義行 そう言うこと。置碁では白にもそこそこの地を与えることが大切な考え方なのだよ。

ひろみ なるほど、良くわかったわ。良くわかったのだけれどやっぱり白2と打たれるのが嫌なのよね・・・



義行 左辺の白地が気になる気持ちはよ〜く理解出来るよ。でも黒1と平凡にケイマに受けて大丈夫!

ひろみ 白2と広げられたらますます左辺が大きくなってしまうけれど本当に大丈夫なの?

義行 今日はえらく心配症だね(笑)いいかい、いかに上手と言えども地を囲っている間は黒地に侵入することは出来ないだろう。だから上手にそこそこの地を与えれば機嫌よく囲ってくれるから黒も大きな地を作りやすいと言う訳。白8までと白に大きく左辺を囲われたとして形勢判断をしてみようか。×のラインで計算すると上辺の黒地が約60目、左辺の白地は約50目かな。上辺の黒地はまだまだ増える余地があるし右辺の白1子も弱いので黒9のシマリで形勢は黒が断然有利!

ひろみ 本当だわ!これまでは白に大きな地を与えてはいけないと思っていたのだけれど逆だったのね。これからは上手にどんどん地を与えるようにしま〜す。

義行 そう、そして上手が地を囲っている間に黒はそれ以上の地を囲うのだよ。

ひろみ は〜い!



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