2009年。新たな年の幕開けとともに華やかな役、そして新しい役とご活躍の続く尾上松緑さん。
舞台に登場した瞬間、劇場全体に江戸の気風を満たしてくれるエネルギッシュなお姿を観ればきっと今年の初めから元気と前向きな気持ちをお裾分けしてくれるに違いありません。歌舞伎が持つ力の源ともいえる疾走感、そして心にじんとくる人情を併せ持つ松緑さんにとって、劇場とはどんな場所なのでしょうか。
今回は、さよなら公演が幕を開ける歌舞伎座にまつわる意外な思い出話も伺いました。劇場への思い。そこには幼い頃から俳優として生きていた、松緑さん自身が投影されています。