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開業医の休日夜間病院派遣 県が産科は断念

2008年12月27日

 勤務医の負担を軽減させようと、休日・夜間に地域の中核的な病院に開業医を派遣する県の「開業医による勤務医師確保支援事業」で、県は産科の開業医の派遣が難しいことから、産科での事業実施を断念した。今年度から始めた事業だが、来年度以降の実施についても県は「今のところ予定はない」としている。

 県は今年度、県内の地区医師会に協力を求め、産科と小児科それぞれ1地区での事業実施を決定。病院に派遣される開業医への手当などとして今年度当初予算で、計約816万円を計上していた。小児科は、4月から朝霞地区医師会が志木市立市民病院に開業医を派遣して実施している。

 産科は、川口医師会の医師を川口市立医療センターに派遣することで検討を進めてきた。しかし、県や同医師会によると、産科の開業医は出産を控えた妊婦を多く抱えているため、同センターへ派遣できず、婦人科の医師も帝王切開など出産への対応が難しいことなどから、川口での実施を断念した。

 ほかに協力を得られる医師会はなく、産科での事業実施そのものを断念した。代わりに坂戸鶴ケ島、飯能地区の両医師会の小児科の開業医を埼玉医科大病院の小児科へ派遣することにし、手当などには産科分の事業費約382万円を充てることにした。

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