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坂田 2回KO負けで防衛失敗/WBAフライ級

坂田健史(左)にKO勝ちし、喜ぶデンカオセーン
坂田健史(左)にKO勝ちし、喜ぶデンカオセーン
Photo By 共同

 世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ12回戦は31日、広島市の広島サンプラザで行われ、チャンピオンの坂田健史(協栄)は挑戦者で同級1位のデンカオセーン・シンワンチャー(タイ)に2回2分55秒でKO負けを喫し、5度目の防衛に失敗した。2007年11月に引き分けた相手との再戦。坂田は序盤から精彩を欠いた。劣勢のまま、手数でも圧倒され、2回に右フックで倒された。坂田の戦績は40戦33勝(15KO)5敗2分けで、デンカオセーンは48戦46勝(20KO)1敗1分け。日本のジムに所属する男子の現役世界王者は6人となった。

 10年の選手生活、40戦目で初めて味わうテンカウント。前王者となった坂田は「パンチは見えていたけど、倒れたパンチは全く記憶にない」と努めて淡々と話した。

 右アッパーを空振りして左を返そうとしたところに、挑戦者の右カウンターをまともに食った。足がもつれ、スローモーションのように崩れ落ちる。「落ち着いて立ったつもりだったのに、止められてびっくりした」。観戦側とあまりに大きな違いがある本人のダウンの感想は、深刻なダメージを余計に感じさせた。

 スタミナに不安がある挑戦者を攻略するため、序盤からボディーブローを多用したが、終盤勝負に持ち込む前にKOで散った。「6回以降はまず負けない。坂田が負けるなら序盤だった」と大竹トレーナーは悔やんだ。

 「コンディションが最高の状態でリングに上がったのに、こうなってしまった。先のことはゆっくり考えたい」。進退を保留した目に力はなかった。燃え尽きたのか。過去3度の世界挑戦で敗れた直後は全身から悔しさを発散していたのが印象的だっただけに、坂田がグローブを握ることはもうない気がする。

[ 2008年12月31日 18:20 ]

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