2008年12月30日、北京市にある韓国資本の高級スーパーが営業を停止し、経営者と連絡が取れなくなっている。職員への給料が未払いとなっているだけでなく、債権者への支払いも滞ったままで、関係者は計画的な夜逃げの疑いが強いと見ているという。新京報が伝えた。
営業を停止したスーパーは、北京市朝陽区にある「世貿天階(The Place)」の地下一階に出店している韓国資本の高級スーパー「喜買得(C-MART)」。給料の支払いを求めて倉庫を封鎖している職員は、「店は18日から営業を停止しており、給料は2か月分未払いになっている」と話す。
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一方、商品納入業者に対しては24日付で張り紙がされ「1月10日に代金を支払う」旨の告知がされているものの、記載されている連絡先および経営者とは連絡が取れない状態が続いている。また、店内や倉庫内の商品は一部の債権者などによってすでに運び出され、ほとんど残っていないという。
騒ぎを知り、29日に同店に集まった債権者の分だけで200万元(約2600万円)以上の未清算が確認されており、関係者は「計画的な夜逃げの可能性が高い」との見方を強めている。ある商品納入業者は「9月ごろから支払いが滞っていたが、店は正常に営業していたため、全く疑っていなかった」と話しており、「今後は法的手段に訴えていく」としている。(翻訳・編集/HA)
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