
年末年始返上で”コブリアワセ”の執筆です。
なんかこう作業が続くと、お尻から繊毛がびっしり生えてきて
そのうち座ったままトイレまで動けるよう進化するんじゃないだろうか、という気分になります。
とりあえず年末の大掃除といことで、明らかなスパムコメントは削除しました。
個人的にはエロ宣伝が混じっても、それはそれでカオスでいいかなあ、と思うのですが
未成年者も覗いてくれているかもしれませんので。
できればコメント返信もしておくべきなんですが、生来の筆不精と作業だけでいっぱいいっぱいな事情なもので、申し訳ありません。
目は通しておりますので今後もコメント欄で
励ましお叱りなんでも自由に利用して頂ければ幸いです。
ドラゴンエイジPure誌掲載の読みきり作品「シンデレラシューズ」の全頁解説第3回です。
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これ以上ないほどに、果てしなくネタばれなので
必ず本編を読んだあとで読みすすめてください。
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■p5(p151)
”王子様”の登場シーン。
彼が身につけている服は、アメリカ騎兵隊の礼服が元ネタとなってます。
(”1783年火星独立”とあとのページで触れているように
この世界ではアメリカのポジションは火星に移している形です)
火星では従軍して開拓にあたっていたようです。
燕尾服ではなく軍服を着てくるのは彼なりの伊達意識かもしれません。
作者的には、他の男性キャラと何らかの区別化をしたかっただけですけども
同じ黒っぽい服だから効果は薄いですね。
■p6(p152)
舞踏会の窓際のアマリとアーチボルド、建物の外で馬車の手綱を握るロレンゾ。
構図から三人の関係性、身分が明確になります。
東インド会社云々の説明がなくても構図だけで直感的に理解できますね。
”背景(構図)はキャラよりも雄弁であるべし”が僕のポリシーです。
お前の漫画はわかり難いとも言われる原因でもあり、なかなか実践はしんどいですが…。
大きめにコマを取っているのは初期稿ではこのページがロレンゾの初登場シーンだった名残です。
■p7(p153)
12時の時計塔の鐘のかわりに、父親の登場でアマリは退出します。
これでメインキャラはすべて登場しました。
…今見返すとお父さんはもっと大きく描いてあげるべきでした。
名前の由来について簡単に。
ファーガス(Fergus):人間の選択、の意。
メイトランド(Maitland):行儀の悪い、の意。
アマリ(Amari) 語源はなにかはわかりません。英語圏の中性名から日本語の語感で女性に取れる名前を選びました。
ロレンゾ(Lorenzo):芥川龍之介の短編「奉教人の死」に登場する男装の女性”ろおれんぞ”から。
ジェンダーについて国内の文献をあたると出てくる小説で、もうひとりの主人公の名として好適だろうと思い決めました。
他もなんかあった気がしますが忘れました:-)
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