事故時の船内の模様を公表＝03年のシャトル空中分解−NASA

　【ワシントン31日時事】2003年2月1日、米航空宇宙局（NASA）のスペースシャトル「コロンビア」が宇宙での任務からの帰還中、テキサス州上空で空中分解を起こし、乗り組んでいた宇宙飛行士7人が死亡した事故で、NASAの調査チームは30日、新たな調査報告書を公表し、事故時の船内の模様を明らかにした。機体が制御不能に陥った後の40秒間、乗組員は生存していたものの、その後の急激な船内の気圧低下で意識を失い、死亡したことが分かった。
　「コロンビア乗組員生存調査」と題された報告書は400ページに上る。コロンビアが大気圏に突入し、機体が制御不能に陥った際、乗組員の1人はヘルメットを着用していなかったほか、3人は防護手袋をはめていなかった。　

【関連ニュース】
・ 〔ニュース解説〕日本人宇宙飛行士の軌跡
・ 〔写真特集〕太陽と月の神秘 日食の写真
・ 〔写真特集〕コズミックフォト・宇宙の写真
・ 宇宙基地向け無人貨物船公開＝来年９月、Ｈ２Ｂで打ち上げ
・ 相乗りの小型衛星を公開＝「いぶき」とともに宇宙へ