産科無過失補償制度が1日開始 脳性まひに総額3千万円出産事故で脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師や助産師らに過失がなくても、患者側が総額3000万円の補償金を受け取れる「無過失補償制度」が1日からスタート。医療行為に関連する無過失補償としては国内初の制度。今後、脳性まひ以外に対象を拡大することを検討する際のモデルケースとなるため、成果が注目されている。 制度を運営する厚生労働省所管の財団法人日本医療機能評価機構(東京)によると、12月26日までに制度に加入した病院・診療所は、2826施設で全体の99・2%、助産所は404施設で95・3%に達した。 補償の対象となるのはお産で脳性まひになり、身体障害者等級が1-2級相当と診断された赤ちゃん。出生体重が2000グラム以上で妊娠33週以上が条件だが、これを満たさなくとも28週以上の場合は、個別審査で補償の対象になることもある。先天性の障害は対象外。 医療機関側が保険会社に年間約300億円の保険料を支払い、補償金の支払いは150億-240億円が見込まれる。残額の60億-150億円から経費を差し引いた余剰金の使途は未定という。
【共同通信】
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