(CNN) イラク軍事作戦で今年これまで死亡した米兵の数は計309人で、昨年の906人と比べ大幅に減少したことが米国防総省のまとめで31日までに分かった。309人のうち、戦闘に巻き込まれて死亡したのは222人、交通事故、自殺や自然死は87人だった。
激減の背景については、米軍主導の反政府武装勢力の掃討作戦の浸透、イラク治安部隊の能力強化や戦火に対するイラク国民の嫌気などを指摘している。
米兵の死亡者数は2004年から3年間、800人以上で推移してきた。
イラク駐留米軍によると、武装勢力による攻撃回数は昨年、1日当たり180件だったが、先週の該当数字は1日当たりの平均で10件だったという。また、武装勢力にイランが供与していた高性能の路上爆弾の数も最近、減少基調にあることを突き止めている。
米国とイラクが先に合意した新たな駐留米軍地位協定で、米軍が2009年内に都市部から撤退、イラク全土からは2011年末までの撤収が盛り込まれたことなどが背景要因としている。