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丹波

救急車、病院探しで現場滞在時間増 篠山、丹波 

 救急車が現場に到着してから搬送先が決まるまでの現場滞在時間が今年、昨年に比べて大きく伸びていることが篠山、丹波両市消防本部のまとめで分かった。両市では消防署の分所体制の整備が進められているが、「医師不足で受け入れ先病院を探すのに時間がかかる。分所を設けて到着時間を短縮しても、搬送時間の短縮までは追いつかない」と、悪化の一途をたどる救急医療体制に弱り果てている。(前川茂之、太中麻美)

 丹波市消防本部によると、今年一年間(二十六日現在)の救急車の平均搬送時間は三九・二分。昨年から四・二分、二年前と比べると六・四分伸びた。特に受け入れ先病院が決まるまでの現場滞在時間の伸びが顕著で、一三・四分と昨年比で一・七分増えた。

 同市内では昨年三月、同市山南町の救急駐在所が二十四時間体制となり、市平均の現場到着時間は一・一分短くなったが、救急隊が四回以上、病院と交渉した回数は七十件に上る。同本部は「長距離搬送が常態化する中、患者の負担を減らすため、救急隊がより念入りな処置をしていることも影響している」とする。

 篠山市でも病院との交渉回数は増加傾向にあり、四回以上は五十七件。最も多い時で十二の病院に問い合わせたケースもあり、現場滞在時間は昨年から〇・七分伸びた。平均搬送時間は三七・一分と、三月に「一署三出張所体制」が整い、昨年比で〇・三分短縮されたが、五年前より三・六分伸びている。

 〇八年の救急出動件数は、篠山市で二十六日現在で昨年比約百六十件減の千四百七十一件。丹波市でも約三十件減り、二千百八十八件と両市とも減少した。両本部は「救急車利用のモラル低下が報じられ、不急の事案が減った。自分で病院に行く人も増えている」と分析している。

火災発生件数は篠山で半減、丹波は横ばい

 二〇〇八年の火災件数(二十八日現在)は、篠山市が二十一件と、昨年の四十二件から半減した。丹波市では昨年と同数の三十二件だった。

 【篠山市】 火災の内訳は建物が十五件、昨年十件だった林野火災は一件、その他が五件。火災による死者は一人だった。篠山市消防本部は「林野火災の減少が大きい。今年は週末前に雨が多く、あぜ焼きの火も広がりにくかったのでは」と推測している。

 【丹波市】 建物十六件▽林野一件▽車両四件▽その他十一件。死者はなく、負傷者は昨年より二人増えて六人だった。

(12/31 09:23)

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