新山 加奈子様(仮名)35歳 女性
前世(過去世)リーディング


正直なところ「前世」というものに、それまであまり関心はありませんでした。自分の努力で、変えることのできるのは、今世だけで、「知ったところで、どうしようもない」と考えていました。ただ、聖翔さんとのお付き合いは長く、自身の弱いところ、簡単に超えられないネガティブな部分を抱えている私の内面までよく知って頂いていたため、前世の話を聞いているうちに、急に興味が湧き、前世を観て頂くことになりました。

私の前世は、17世紀頃のインドの山岳地方に住む貧しい女性だったそうです。元々考え事をすることが好きな性格であったこともあり、山の中で、賢者の老人に出会ったことから、知らない世界の話を毎日、聞き、勉強するようになりました。「町に出てもっと沢山の事を知る方がよい」と老人のアドバイスから家を出、街に出たのはいいもの、カーストの低い身分だったため、大変苦労をしたそうです。そのうちに、カースト制度を改革しようと志を持つある青年と出会い、仲間が段々と増え、集団化し、青年は統領となったそうです。ところが、次第にその集団が、金持ちから金品を奪い、貧しい人々に分け与えているうちに、単なる盗賊団になってしまいました。前世の私は、それに納得がいかず、集団を離れ、また山の中に入り、賢者の老人を捜し求めていくうちに、山の中ではぐれてしまい、亡くなったそうです。

最初に聞いたときには、あまりに衝撃的な人生であったため、少なからずショックを覚えました。しかし、前世の女性同様、子供の頃から、独り物事を深く考える部分、また、追い求めたいテーマがあると、猪突猛進になる性格も共通しているため、不思議な感覚を覚えました。この前世から、聖翔さんからは、「聖と俗」のうち、「聖」ばかりを求めずに「俗」とのバランスを保つことが大切だと、アドバイスを受けました。今でこそ、社会人として、そのバランスが大切だと、理解するようになりましたが、元々は、確かに「高潔なもの」ばかりを求め「俗」を大変嫌う性格であったため、なるほどと感じ、改めて心するようになりました。

時折、教えて頂いた前世の内容を思い出しますが、なかなか超えられない難しい問題を抱えているとはいえ、前世と比較すれば、随分、平穏で幸せな人生を送っていると前向きに考えられるようになりました。今、感じていることは、上記の通りですが、これからの人生でも、恐らく、その時々で、この前世の内容から、生きていく上でのまた別のヒントが得られるのではないかと思っています。