世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ(31日・広島サンプラザ)の調印式と計量が30日、同会場であった。5度目の防衛を目指す王者、坂田健史(協栄、広島県府中町出身)は地元凱旋(がいせん)試合を前に「今までで最高の練習ができ、最高のコンディションがつくれた」と順調な仕上がりを強調した。
計量では坂田と、挑戦者で同級1位のデンカオセーン・シンワンチャー(タイ)がともにリミットの50・8キロを1回でクリア。検診も異常なく、ベストの状態で拳を交えることになりそうだ。
両者は昨年11月に対戦して引き分けの末、坂田が王座を守った。「ずっと決着をつけたかった。この1年でどれだけ成長したかを見せられると思う」と王者の風格を見せた。また坂田にとっては初の地元での試合で「いつも通りの自分を出し、勝って広島を盛り上げたい」と誓った。
3度目の世界挑戦となるデンカオセーン陣営は終始リラックスムードで、タイトル奪取を期していた。(友岡真彦)
【写真説明】決戦を控えて、にらみ合う坂田(左)とデンカオセーン(撮影・山本誉)
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