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浜松市議会の政調費問題:スポーツ紙・音楽誌ダメ、4万円返還を--地裁判決 /静岡

 ◇2会派は4万円返還を--市長に命じる

 浜松市議会の04年度の政務調査費で違法な支出があったとして、市民団体「オンブズパーソン遠州」が鈴木康友・浜松市長を相手取って、市議会6会派に計約140万円を返還させるよう求めていた訴訟の判決が26日、静岡地裁(三木勇次裁判長)であった。三木裁判長は請求の一部を認め、2会派(創造浜松と市民クラブ)が購入した音楽情報誌やスポーツ新聞代など計4万3039円を返還させるよう鈴木市長に命じる判決を言い渡した。

 判決では、クラシック音楽に関する情報誌や鉄道雑誌、植物に関する書籍など計50点について、「個人的な趣味や興味の範囲に属する読み物で、娯楽性が高い」と指摘。市議としての政治活動に必要な資料とは言えないとして、違法支出だと判断した。

 聖教新聞や、難病と闘った女性の記録「1リットルの涙」、相田みつをさんの著書「にんげんだもの」などへの支出は認められた。

 原告らは市監査委員への監査請求が認められなかったため、05年12月に提訴。判決後、原告団は「一部勝訴は大満足。監査委員は機能していないということだ」と話した。

 鈴木市長は「一部に不適法な支出があったとの司法判断を真摯(しんし)に受け止め、対象となる会派に対し返還を求めていく」とし、内田幸博市議会議長は「判決を深く受け止め、該当する会派と協議した結果、返還していくことにした」とそれぞれコメントした。【田口雅士、竹地広憲】

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 ◆主な購入品目についての裁判所の判断

会派    購入品目       裁判所の判断

創造浜松  音楽の友(雑誌)   不適切

      旅行読売(同)    不適切

      屋久島の植物(書籍) 不適切

      1リットルの涙(同) 適切

      パソコンの教則本   適切

      経済学小辞典     適切

市民クラブ 中日スポーツ(新聞) 不適切

      聖教新聞(同)    適切

毎日新聞 2008年12月27日 地方版

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